竹内大輔の写真日記(~2009)
ピアニスト竹内大輔の、2009年までの日々を綴った日記です。
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旅日記 29.(高野山、奈良編…2009.4.13~4.14)
 4月も半ばになると、さすがに関東では桜は散っていしまいます。自分が住んでいる所でもそうですが、何だか急に桜が見たい衝動に駆られてしまいました。幸い、地域によってはまだ桜が咲いている所もあるわけで、先日、ぽっかりと2日間の休みができた事もあり、その日を利用して旅を敢行してきました。
 さて、4月中旬頃で桜が有名な場所というと、やはり昨年の同じ時期にも訪れた“吉野”が挙げられるのですが〔旅日記 21.(奈良・吉野編…2008.4.13~4.14)参照〕、同じ場所に2年連続で行っても面白くありません。しかしその時についでに寄った奈良には行ってみたいと思いました。そうこう迷っているうちに、結局は和歌山県の高野山を自分は選んでしまいました。ここは、弘法大師空海が開いた日本の仏教の聖地であると共に、〔旅日記 18.(熊野古道編…2007.11.6~11.7)〕で紹介した、熊野古道の小辺路と言われる道筋の入口の場所でもあります。
 もはや桜とはあまり関係無い感じになってしまいましたが(笑)、“仏教の聖地”と呼ばれるその地には前々から非常に興味があり、今回旅行先として選んだのは、もはや必然だったのかもと思ったくらいです。


 ●快晴の中、東京~高野山への移動

 高野山は和歌山県に位置しますが、鉄道で行くとなると、大阪の難波から出ている南海鉄道高野線という路線が便利です。時間が掛かるので特急電車に乗りたいところですが、本数的にはなかなか少なく、平日は午前中に2本、午後に2本しか運転されていません。今回、第一の希望として、難波駅9:15発の特急『こうや』号に乗りたいという気持ちがありました。こうなると、東京発はやはり朝一の新幹線か飛行機しか選択は無くなりますが、やはり安さ勝負で飛行機に軍配が上がりました。選んだ便は、羽田空港朝7:00発の伊丹行き(全日空)。もう自分は何度も利用している便で、とにかく早起きして空港に向かったものです。
 7:00発の伊丹行きの便は、この日が月曜日という事もあってスーツ姿の人が多く見られました。出張か帰宅かは分かりませんが、あまり自分のような観光客は少なかったです。時間が早過ぎるせいもあるでしょうが、せっかくこの日は晴れていて富士山が手に取るように見えたのに、殆どの人は寝ているか、パソコンで仕事を片付けたりしていて、何だか勿体無い話しです。まあ、仕事等で頻繁にこの便に乗るという人は、さすがに景色にも飽きてしまっているのかもしれませんが…。

   よく見る光景になりましたね   言う事無しの光景です!

 伊丹空港には、定刻の8:05に到着しました。ここで8:15発の空港バスに乗り換え、直接難波駅へと向かいます。電車でも行けなくはないのですが、乗り換えが2回以上もあり、朝ラッシュ時で混んでいる区間もあると思うので、今回はバスにした次第です。途中、少々の渋滞はありましたが、約40分で難波駅前に着き(順調だと30分弱くらいだそうです)、料金も620円とリーズナブルな行程でした。さて、先述の9:15発の列車には十分間に合いそうですね。なかなか順調ではありませんか!

 9:15発の『こうや』号は8両編成でしたが、後ろの4両編成は『りんかん』号という、途中の橋本駅までの列車も繋いでいました。この橋本駅を過ぎると、南海高野線は本格的な山岳路線へと突入していき、自分もここから先はまだ乗った事が無い路線でもあったので、さすがに乗車時にはワクワクしてきてしまいましたね(笑)。

   難波駅…関西私鉄のターミナルは立派です   この橋本駅から、山岳路線らしさが出てきます

 橋本駅に着いた時点で、既に小さな山を越えてきた感じはあったのですが、ここからは線路も単線になり、列車も4両編成までしか対応できなくなります。また、細かい話しですが、ここからの路線はカーブや勾配もきつくもなるので、これらに対応した車両でないと入れなくもなるのです。もちろん、自分が乗っている『こうや』号は、それら全てに対応しているわけですが、こういった路線も珍しいとは思いますね。
 そんな高野線ですが、橋本駅を過ぎて紀の川を渡り、暫くは川に沿って走っていくものの、それも高野下駅という駅を過ぎると、ついに本格的な山岳区間へと突入していきます。

   橋本駅を出発後、若干上り坂になってきます   先頭車は急カーブ、急坂に挑んでいます

 …想像以上でした。50‰の勾配(1m進んで5cm上がるという勾配)や、半径100mの急カーブ、そして制限速度は33km/時に設定されているそうで、それは箱根の登山鉄道〔旅日記 9.(箱根編…2006.11.7~11.8)参照〕を思い起こさせる程でしたね。しかも、完璧に辺りは山の中…という感じなのです。途中、駅も幾つかあるのですが、周りに人が住んでいるのかどうか…という以前に、その駅自体に辿り着く事がそもそも困難なのでは…という感じさえしたくらいです…。ここまでくると、これらの駅は列車の行き違いの為だけに設けられている…と言っても過言ではないでしょうね…(笑)。ただ、最近これらの駅は、鉄道ファンの間で“秘境駅”と言われて密かに盛り上がっており、確かに興味深い場所だなとも思いましたね。何気に駅員も配備されていましたし(全ての時間帯ではないらしいですが…)、全駅に自動改札機が取り付けられているというのも驚きです。この奥の深さ…、また訪れる事があるかもしれません(笑)。

   随分高い所を走っております   橋本駅から延々と上ってきた“こうや”号…極楽橋駅にて

 さて、難波駅から約1時間半で、高野線の終点の極楽橋駅までやってきましたが、ここはまだゴールの駅ではありません。…と言うか、ここも周りには殆ど何も無いような駅なのです。実はここでケーブルカー(これも南海鉄道のもので、正式には南海鉄道鋼索線という路線です)に乗り換え、そしてやっと高野山駅に辿り着く…というわけなのです(基本的に、乗り換え時間はスムーズにいくように配慮されています)。昨年訪れた吉野駅にも近い感じがしますが、ここではケーブルカーに乗り換える以外に、道筋の手段は殆ど無いというのが興味深いですね。やはり、全国的に見ても珍しい駅だと思います。

   ここからはケーブルカーに託します   ケーブルカーはご存知のように、特殊な車内構造です

 今乗ってきた『こうや』号から、ほぼ全ての人がケーブルカーに乗り換えたので、ケーブルカーは意外にも混雑した状態で発車をしました。これまで、高野下駅から極楽橋駅まで、約10kmの距離で約420mほど登ってきたわけですが(極楽橋駅の標高は538mです)、ここからは約800mの距離で、一気に330mの高さを登っていきます。殆ど山間の中を走るので、眺めの良い景色というのはあまり出会えないのですが、かえって高野山の神々しさを感じる事にもなったと思います。そして時計は11:00になって、やっと高野山駅に到着しました。羽田空港を出てから約4時間…。距離にしては時間の掛かる場所というのは確かですね。

   途中で別の車両と擦れ違います   やっと高野山駅に到着!


 ●高野山という場所

 高野山の駅に着きましたが、まだ辺りには殆ど何もありません。あるとすれば、目に着くのはバスのターミナルくらいでしょうか。ここからは高野山の中心部に出るには、基本的に路線バスでの移動になります。…というのは、この先のバスはバス専用道路というものを通って中心部に出るからです。そこは何て事の無い山道なのですが、確かに他の車はおろか、徒歩での通行も認められていないのです(徒歩や一般の車は、遠回りではありますが、高野山駅から別のルートで向かう事になります)。こういった場所は珍しい感じもしますが、それ故に高野山という場所が、より神聖な場所にも思えてきますね。

   ここが真言宗の総本山金剛峯寺です   石庭も整然とした雰囲気がありました

 最初にも言いましたが、真言宗の総本山がここ高野山となっています。そして、総本山金剛峯寺というのがあるのですが、これは高野山全体を指す事にもなっています。これはどういう事かと言うと、普通、お寺といえば1つの建造物、そしてその敷地内を境内というように思い浮かべますが、高野山は「一山境内地」といって、高野山の至る所がお寺の境内地であり、高野山全体がお寺なのです。つまり、高野山全体が宗教都市のようなものでもあります。実際、お寺はかなりの数を抱え、お坊さん…という方々もかなりいる筈です。ここは標高1000m弱の山間にある、東西約5km、南北約3kmの小さな盆地状の地形にあるわけですが、この事自体も神聖なものを感じさせますね。それ故、綺麗な桜を見る事も出来ました。ある意味、目的の1つは達成です(笑)。

   桜もいい感じに咲いております   八角形のお堂は、日本でも珍しい存在です

   食堂やお土産屋等が並んでいます   精進料理は…旨い!

 そして、弘法大師が最初に高野山を開山した時に、最初に建物が建造された壇上伽藍もまた見所の1つです。ここは真言密教の思想を具現化した場所でもあり、恐らくその建ち並べられた、多くの建物の配置にもそれぞれ意味があるのでしょう。諸堂の配置は高野山独特なものらしいですが、ここにもまた、“密教宇宙”という世界が広がっている感じがしました。

   ものによっては満開だった桜です♪   真言密教の思想を具現化しているという、壇上伽藍です

   根本大塔は本当に鮮やかでした   こちらは渋めの西塔です


 ●奥の院の魅力

 弘法大師御入定の場所として知られるのが奥の院です。壇上伽藍と並ぶ、高野山の最も神聖な場所でもあり、一ノ橋という入口の場所から御廟まで、およそ2kmの表参道は、国の史跡でもある約20万基の墓碑群と老杉の巨木が立ち並んでいます。これだけで既に仰々しい感じがしてしまいますが、ここには霊園もあり、それは多くの企業や団体の墓地や慰霊碑が存在しています。これらは特異な形をしたものも多く、ある意味企業の宣伝のようにも見えてしまうのですが、それを思いながら墓地巡りをするのも一興かと思います。さすがに全ては紹介しきれませんが、一部を見ていきたいと思います。

   奥の院の入口は立派です   いきなり現れたので面食らいました(笑)

 早速ロケットです(笑)。ロケットの部品でも造っている所なのかもしれません。今までの仰々しさはどこへ?…という感じもしなくはないですが、これはまだ序章に過ぎなかったのです。

   “しろあり やすらかに ねむれ”??   あの像もちゃんとあります

 お次は、日本しろあり対策協会の、しろあり供養碑(左上写真参照)と、あの福助の企業墓(右上写真参照)になります。こちらも完成度が、ある意味高いですね…。

   南海電鉄は高野山にも馴染みがありますね   ちょこんと乗っかっているのが可愛いですね

 もちろん、ちゃんとした?お墓もありまして、こちらは南海電鉄創業者の墓(左上写真参照)です。そして、右上写真は敢えて説明するまでも無い…って感じですかね(笑)。とにかく、1つ1つ見ていくと、非常に個性のある墓石が並んでいるのが分かるのです。元々ここは、墓地といっても納骨するような墓では無いようで、遺髪や遺骨の一部を分骨して納められている場合が多いのだそうです。つまりは墓地というよりも、慰霊碑的な色合いが強い感じでしょうか。故に、かなり色々な形態の墓碑が多いのだとか…。何となく納得な気もしてしまいます。

   これは見事です…   水を掛ける人は後を絶ちませんでした

 奥の方に入っていくと、このような無縁塚のピラミッド(左上写真参照)等も見かけるようになります。これこそ正に神聖な風景ではないでしょうか。また、水掛け地蔵(右上写真参照)等というものも見る事が出来ました。そしてこれらの場所の一番奥に進むと、弘法大師が眠っているわけですが、そこは流石に写真撮影等という行為は出来ません…。いわゆる、“超”神聖な場所…って事ですね(笑)。

 こういった魅力?満載の奥の院ですが、もう1つの魅力が、歴代の大名の6割方の墓がここに存在するという事でしょう。それこそ織田信長や豊臣秀吉等、誰でも知っている“大物”がここには眠っているのです。ちょっと意外だったのは、伊達政宗や武田信玄の墓もこちらにあるという事で、高野山という地の凄さを改めて感じましたね。こちらもザッと紹介していきたいと思います。

   意外と地味でした(笑)   随分スペースが取られていたような印象です

   忠臣蔵で有名な、赤穂・浅野家の本家ですね   織田信長の墓所とは離れた場所にあります(笑)

   武田信玄・勝頼の墓所です   本当に色々な人のがありますね

   上杉謙信のものは、他より立派な印象が…   これもまた有名人?です

 いやー、驚きでした。本当に、有名人巡りでもしているような、そんな気さえしました(笑)。これだけの大物が集まると、やはりパワーを感じますよね。…何だか俗っぽい楽しみ方になってしまいましたが、これはこれで、高野山の別の魅力があるように思いました。これらを、中学校で歴史を習っていた、正にあの頃に訪れていたら、、、。もう少し日本の歴史を身近に感じられたかもしれませんね。


 ●この後、奈良に行くものの…

 高野山を思う存分体感し、今回は前述の通り、奈良にも足を延ばしていました。奈良は、京都と並ぶくらい日本の歴史にとっては重要な場所ですが、どうも自分が立ち寄る地というのは、交通が便利な京都が殆どだったように思います。実際、奈良を本格的に観光したのは、昨年の4月に行った時が最初だったのですが、その時は雨がネックになり、思い通りの観光にはならなかったような気がしていました…。つまり、今回は奈良観光のリベンジでもあるのです。

   外国人観光客に優しい奈良交通のバス   やはり奈良と言えば…鹿ですよね♪


 しかし、、、


 しかし!!


   雨が結構降っています…   写真を撮るにも精一杯でした…


 今回も雨でした(泣)…しかも、前回より酷い降り方でした…。


 この為、見れた場所というのは春日大社(左上写真参照)と興福寺(右上写真参照…しかも、メインの阿修羅像は現在、東京国立博物館に出展されていますし…)のみで、またまた自分はこの場所を背に、違う場所へと足を向けてしまいました(笑)。久しぶりのチャンスだったのに勿体無かったです。そして、この後は飛行機で帰るべく神戸空港に移動するのですが、その足として、最近開通した“阪神なんば線”を通って、奈良から三宮まで直通で移動しました。この直通運転(近畿日本鉄道と阪神電鉄)は画期的なもので、ここもレポートしてみたかったのですが、どうも雨と疲れでそんな気も起こらず、これはまた次の機会へ…と考える事にさせて頂きました。
 何だか後味が悪い感じになってしまいましたが、今回は高野山の魅力をお届けする事が出来て良かったです。また違う季節にも行ってみたいですね!

 もちろんその時は、今度こそ奈良の観光の充実を…(笑)。

 ☆南海電鉄のHP…http://www.nankai.co.jp/

 ☆高野山、総本山金剛峯寺のHP…http://www.koyasan.or.jp/

テーマ:国内旅行 - ジャンル:旅行

この記事に対するコメント
今日び
この様な日に読むと特に思う…


………元気っすね……!

早く文庫つかないかなぁ。京急終電内より。
【2009/04/18 00:57】 URL | ぽぽ #- [ 編集]

今日び
その“元気”が少しでも分け与えられたなら幸いです。
【2009/04/18 01:57】 URL | 竹内 #- [ 編集]

今日は昨日
甘いもので回復します。
【2009/04/18 02:33】 URL | ぽぽ #- [ 編集]

まあ昨日か…
酒で回復するという手もあります。
回復と言うより、忘却ですけど…(笑)。
【2009/04/18 04:13】 URL | 竹内 #- [ 編集]


懐かしいこのケーブルカー
高校の頃、高野山に住む友人を訪ねて行ったことがあります
【2009/04/18 06:23】 URL | キング #- [ 編集]


酒は最終手段です(笑)
【2009/04/18 10:14】 URL | ぽぽ #- [ 編集]


>キングさん
 へぇー。…てことは、その時から変わらない出で立ちで
 走っていることだね。しかし、高野山に住んでいる友達って…。

>ぽぽさん
 心中お察しします(笑)。
【2009/04/18 12:24】 URL | 竹内 #- [ 編集]


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プロフィール

竹内

Author:竹内
1980年1月29日生まれのO型。
3歳からクラシックピアノを始め、
高校ではジャズに目覚め、大学では
バンドも経験する。現在は関東を
中心に、ライブハウスやホテルの
ラウンジ、レストラン等で演奏を
行っている。また、写真好きが興じて
簡単な写真撮影の仕事もしている。
…そんな29歳です。



次回のリーダーライブ

2010年2月7日(日)
外苑前 Z・imagine
Open…18:00~(予定)、
1st.…18:30~、2nd.…20:00~、
Charge…2700円(ドリンク別)
(Pf)竹内大輔
(B)池田暢夫
(Ds)佐々木俊之



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