竹内大輔の写真日記(~2009)
ピアニスト竹内大輔の、2009年までの日々を綴った日記です。
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さばいばる伊藤、中部・関西ツアー(2008.5.1~5.6)
 学校が休みになると、息子を連れてツアーに出る…。最近の、さばいばる伊藤さんのツアーの傾向です。息子であるジャンベ・ドラム担当の樹明は現在中学2年生で、彼は陸上部でもあるので学校は忙しいのが常なのですが、どうしても学校が休みのシーズンになるとツアーに連れていかれてしまいます。今年のゴールデンウイークも例外ではなく、5月の1日~6日まで、びっちりとツアーの予定を入れられてしまっていました。
 演奏する場所は、まずは長野県の飯田、そして静岡県の浜松に入り、名古屋、京都…という感じでした。これは昨年も似たような経路を通りましたが〔さばいばる伊藤、中部・関西ツアー(2007.5.2~5.6)参照〕、恐らく、5月5日に行われた京都でのイベント(後述参照)に合わせて、予定を組んだという背景があるからかもしれません。よくよく考えてみれば、5月1日と2日に限っては一応“平日”で、樹明も学校があったの筈なのですが、そこは強引に休ませたという事で(笑)、とにかく頑張って行ってきたツアーとなりました。それではどうぞご覧下さい!

   5月1日(1日目)
 ツアー1日目は、まず長野県にある飯田という所でライブをする予定になっていました。長野…と言っても、飯田市は県の一番南側に位置する所なので、長野市とはまるで違う場所にあるのですが、雰囲気そのものは山に囲まれた街…という感じで、とても空気が美味しく、自然をすぐ身近に感じられる地域でもあります。
 お店の入り時間は、サウンドチェックに大幅に時間を要するという理由で14:00に設定されていました。早過ぎて驚きですが(笑)、伊藤さんと自分との待ち合わせ時間は朝の9:00と、こちらもライブにしては早過ぎる時間です。これは、一応ゴールデンウイーク期間中であった為、道が混んでた時を想定しての時間だったのですが、集合場所を埼玉県の川越という所にする事でそれは回避でき、圏央道、中央道というコースで渋滞も無いまま飯田に辿り着く事が出来ました。着いた時間は13:30で、川越での集合時間に伊藤さんが何だかんだで30分ぐらい遅れて来たので(笑)、約4時間の所要時間だったという事になります。これは妥当な線だったでしょう。

   規模もなかなかのものです   左の建物が、今回泊まらせて頂いた所です

 この日の演奏場所である Space Tama というお店は、飯田市の中心から結構離れた所にあり、しかも少し山を上った所にあるようでした。道中は、本当にこんな場所にあるのか…と思わざるを得ない感じでしたが、そのお店はいきなり現れたのですから驚きです(笑)。予想以上に立派なお店で、機材等もちゃんと揃っているようでした(ドラムのタムはエレドラを使ってましたが…)。ただ、やはり毎日営業とはならず、ライブのある日だけ営業しているようで、拘りをもって経営しているオーナーさんの姿が印象的でした。
 毎日営業ではないので、機材は全てゼロからの用意となり、ドラムを筆頭に、確かにセッティングには時間を掛きていましたが、それでも19:00の本番までは時間を持て余す形になってしまいました…。お店の周りは本当に何も無く、なかなか時間が経つのが長く感じられましたが、ここは自然との共存に身を委ねる事にした方が良いという事でしょう…。静かに時間を過ごしました。

   スモークも使用できるので、店内は怪しい?雰囲気に…   伊藤さん、マイクレスで熱唱中です

 …そして、まずは地元のバンド(2人組の弾き語り)が1ステージやって、いよいよ自分達の出番になりました。時間的には、オーナーから1時間半ぐらいやって良いとのお声が掛かっていて、伊藤さん的には13~14曲ほど一気にやるぞ!…みたいになっていたのですが、それではさすがに聴いてる方も辛いだろうという事になり、ここは2ステージに分けさせて頂きました。樹明は前半はドラム、後半はジャンベという分け方です。
 後に紹介する事になりそうですが、最近伊藤さんは新しいCDを完成させており(自分も全て録音に参加させて頂いております)、今回はそれを持ち込んでのライブ…という側面もありました。故に新曲も大変多くなっており、この日は演奏時間も長かったので、それらを一気に披露するという形になったのですが、これがなかなか大変でした。曲そのものが難しいというよりは、どうやって弾くか…というのを常に頭で考えなければならないので、その辺りの気の遣いようでしょうか…。慣れている曲というのは、もう自然に出ている音に身を任せるスタンスで演奏できるのですが、弾き慣れてない曲を“楽曲”として聴かせるのは結構頭を使うものなのです。しかも伊藤さんの曲には、幾つか似ているような曲も存在している為(笑)、それらを特徴を振り分けて弾く事も重要です。

 …と、色々と難しい部分がありましたが、結果的にはこの日のライブが、今後のライブの土台ともなるような演奏が出来たので、ツアー初日という意味では良いライブだったのかもしれません。曲調の傾向も分かってきましたし、更にこの部分を良くしていこう…という考えも生まれてくるようになりました。正直、新曲の多さから、期待と不安で始まったようなところが今回のツアーではあったのですが、この勢いなら次へのステップアップが出来そうです。お店の方にはブッキングはもちろんの事、お客さんを呼んで頂いたり、夕食や宿までもお世話になってしまい(宿…というのは、このお店の建物の隣りにログハウス風の建物があって、そこで寝泊りして良い…と言われていたのです)、ホント感謝してもし足りないくらいでした。その姿勢を胸に、今ツアーも頑張っていこうと改めて決意したものです。

   5月2日(2日目)
 お店で1泊し、朝起きると朝食(おにぎりと、地元で採れたと思われる“蕗”です)が用意されていました。お店の方は既にいなく、書置きだけが残してあったのですが、本当にここではお世話になりっ放しでした…。改めて感謝しつつ、ありがたく戴いていきます。

   この心掛けを大切に思いながら食べています

 次なる目的地は浜松です。飯田から見て浜松は真南に位置するのですが、高速道路経由ですと、一旦西にある名古屋に出て、ぐるっと迂回して向かわなければいけないので、地元の人も基本的には一般国道で行くみたいです。しかし、これがお店の方の話しでは、自分達地元民は慣れているから2時間程度で着く…と言っていたのですが、この国道は予想以上の難所続きで、どう頑張ったら2時間で着くのか…と考えざるを得ないような道中になってしまいました。

   上り勾配もなかなかのものです…   峠を抜けてきたところですが、事故には気を付けたいものです

 確かに飯田から南側は山岳地帯で、辺りを見回しても険しい景色ばかりが続いていたのですが、まだ国道だから大丈夫だろうという思いが皆ありました。しかし、途中は国道とは思えぬ程の狭い道で、車も擦れ違うのがやっという状況が続きました。本当にこの道で合っているのかと心配になりましたが、それでも“浜松”の標識(最初は“豊橋”)が出てくるのは驚きです。揺れる車内で、車の後ろに座っている樹明は完全にバテていましたが、そこをなんとか?乗り越え、結局は4時間くらいで浜松市内に入る事が出来ました。

   またいつか来る事にしましょう!

 …と、浜松の中心部に入る前に、伊藤さんが寄りたい店があると言ってきます。そこは浜松中心部から4,5km北に位置する Nandemall(なんでモール)というお店で、元々今回のツアーのブッキングに入っていたのですが、色々な都合でキャンセルをしてしまったらしく、挨拶だけでも…という事でした。
 ここでは、伊藤さん自身が今まで何度かライブをやった事があるようですが、確かにお店にはそんな事を窺わせるポスターが貼ってありました。また、そこには北九州のミュージシャン、Daddy 津田さんのポスターも貼ってあり、改めてこの2人は広範囲なツアーを行っているなと感じたものです。お店のマスターともお話しをする事ができ(コーヒーまで頂いてしまいました)、一路浜松中心部へと向かいました。

 この日ライブをする所は、浜松中心部の繁華街に位置する Merry You というお店です。浜松では結構名の知れたライブハウスらしく、音を出せる状況にある為、パーティーとしてもよく使用されるのだとか…。確かにお店は広く、お店お抱えのバンド(昔のディスコ系、オールディーズ系等の)がいるような雰囲気を思わせる空間でもありました。ここで自分達は鰻の茶漬け、“うな茶漬け”を注文し、腹を満たします。ようやく気分的にも浜松らしくなってきたのではないでしょうか(笑)。

   確かに繁華街という雰囲気はありますね   お店の“うな茶漬け”を頂く樹明

 この日は2マンで、最初は moco♪moco というバンド(ギターとボーカルの2人組)、そして最後は自分達がやらさせて頂きました。ここでは自分はグランドピアノが使えるとあって、かなりテンションは上がっていたのですが、どうもお客さんの入り状況がよくないようです…。いないわけではないのですが、どうもステージから見て後ろの方に座ってしまうような傾向があり(確かに、よくある事ではあるのですが…)、お店が広いだけに少し寂しい雰囲気になってしまいました。
 まあ、ライブにかける気持ちは、お客さんが多かろうが少なかろうが変わらないのですが、せっかくの浜松なのに勿体無いところです。…というのは、昨年と同様に、明日から浜松では『浜松まつり』なるものが行われ、その前夜祭という事で(笑)街中は既に賑わいをみせていたのです。それとは対照的な店の中…。もう少し賑わえば更に面白くなったかもしれないのに、そこが残念と言えば残念でした。
 樹明はここでもドラムとジャンベを両方駆使しましたが、やはりジャンベはどんどん良くなってきているのを感じます。だからこそジャンベでやる曲を後半にもってきているわけですが、今後はジャンベだけでいくのか、それとも少し技術が遅れてきているドラムを取り戻してくるのか…。今回のツアー中に解決できる事ではなさそうですが、そんな事を考えさせてくれるようなライブになったと思います。

   もう少しお客さんも、前の方に座って頂ければ…   今日の出演者全員(2バンドですが)で記念写真!

 次の日は、昼、夜と双方にライブが入っています。今後の事を考えるのも大事ですが、とりあえず今は身体を休めて、明日以降の予定に備える事にしましょう。

   5月3日(3日目)
 この日はまず、お昼に演奏の予定があったのですが、なんと場所は浜松のヤマハ店内にてでした。一体、伊藤さんとどのような繋がりがあったのか謎ですが(笑)、そういえばヤマハの本社は浜松市にあるわけで(楽器屋の本店は東京の銀座にあります)、ここで演奏できるというのは喜ぶべき事でしょう。お店の位置的にも、浜松の駅から徒歩3分ほどで、前日の繁華街もすぐ裏にあります。この日は浜松まつりの初日という事もあり、人出も予想できそうですし、ますます頑張って演奏をしなければなりません。また、今回は新しいCDも完成しており(全曲、自分も樹明も参加しています)、それを売り込むという意味でも大事な1日となりそうな気がしました。

   遠くからでも目立つ、ヤマハ浜松店   見てて気持ちの良いステージです

 このヤマハの建物は交差点の角に位置しているのですが、そこの角に背を向けるような形で1階にステージは用意されており、バックは全面ガラス張り(しかも開きます…演奏中はさすがに開けませんが)という事もあって、かなり開放的な雰囲気が漂っていました。天気も良く、人通りも既に十分で、何だか熱いステージが期待できそうな感じでした。
 ステージ時間は、1st.が13:00~で、2nd.は15:00~でした。これは、浜松まつりが17:00から行われ、それ以降は太鼓の音などで訳が分からなくなってしまう事からの配慮かとも思われましたが、いつも大体これくらいの時間なのだそうです…。ただ、この日は休日でもあるので、賑やかな雰囲気は伝わってきました。なかなか楽しみではないですか。

   ステージの合間の休憩中(後には樹明のサイン練習が…笑)   ヤマハ内に伊藤さんの声が響き渡ります…

 そして本番です。今回は樹明は全てジャンベで演奏します。1ステージ30分ぐらいずつでしたが、演奏的にはかなり熱を入れて披露できたのではないかと思います。しかし、難点な部分がありました。この1階というフロアは奥にキャッシャーが設けてあり、そこでの会話を遮らないようにする工夫が必要だったという事です。見た目以上に音量が抑えた形になってしまったのは、ある意味仕方の無い事ではあるのですが、まだまだ自分達には、こういったところでの演奏のやり方を知る必要があると思いました。ステージの前には幾つか座席も置かせて頂いて、何人かのお客さんには座り留まって聴いてくれたのですが、反応がそこまで良かったとも思えません。まあ、ここは楽器屋ですから、ただ単に楽器を買いに来て、自分達のような演奏者がいたら普通に驚くのは当たり前ですものね(笑)。伊藤さんの曲と、ここの雰囲気を同調させるのに、結構苦労はさせられた感じでした。ライブとは少し意味合いの違った人前での演奏…、もうひと頑張りだったかもしれません。

 さて、2ステージ目が終わり、このあと自分達は急いで次のお店に行かなければなりませんでした。次のお店は浜松から東に20kmくらい行った“袋井”という所にあり、車では高速道路で30分ぐらいで行けるので、本来は急がなくても良かったのですが、浜松まつりが17:00に開催されると、周辺の道路が全て封鎖になってしまうというのです…。これが機材の積み降ろしが必要な自分達にとっては大変な出来事で、なるたけ時間には余裕をもって浜松の市内から抜け出したいところでした。
 幸い、ライブもオンタイムで終える事が出来たので、片付けは迅速の内に終了しました。ただ、確か16:15頃にはお店を出れたと思うのですが、その後、袋井の市内に着いてから若干(結構?)道に迷ってしまい(笑)、今夜演奏する Cafe Mam' Selle(マムゼル)に着いたのは17:00を過ぎていた感じでした。本当に余裕をもって行動していて良かったと思っています。

   袋井への道中に渡った天竜川の向こうには、前日越えてきたと思われる山々が見えました!空気が澄んでいて気持ち良い♪   ランチが若干気になります(笑)

 このお店にはグランドピアノが置いてあり、雰囲気から察するにジャズのお店のようでした。よく見るとジャズ関係の雑誌も多数置いてあり、お店のスケジュールには、それ界隈の方達の名前がずらりと並んでいました。ここでまた自分達が演奏するというのも不思議な感じですが、それはそれで良しとしましょう…。自分はグランドピアノも使えますしね♪

 さて、ここでは昨年も浜松ライブに来てくれた、元 Dixie Pork というバンドのドラム担当、渥美が駆けつけて来てくれました(…と言うか、自分が呼んだのですが…笑)。彼については昨年の記事を参照して頂くとして、それ以来ですから、今回会うのは正に1年振りです。いつの間にそんなに月日は経ってしまっていたのですね。
 やはり、久しぶりに会う渥美は変わっていなく、内心ホッとしたものですが、逆に渥美から見れば、樹明の成長振りに驚いた事でしょう(会った矢先、「なんか、でけーんだけど」…とか言ってましたし…笑)。今年もスーツ姿で登場し、どうやらゴールデンウイークは働き尽くめらしいですが、まあ子供も2人目とならば仕方ありません。むしろそんな忙しい中、ライブに来てくれた事に感謝です。

   やはりグランドピアノは弾いていて楽しい♪   お互い歳をとったものだ…と書くと怒られるかな(笑)

 そして本番ですが、この時は渥美がいたからなのか、いつもより樹明が熱い気がしました。昨年も書いたと思いますが、樹明から見れば渥美は先輩ドラマーなわけで、自分の成長振り(ドラムの)を見せてやる!…という意気込みがどこか感じられたのです。それは音にもはっきり表れていましたが、音量とかそういうのではありません。自分のアピールというか、前に出よう…という意思が窺えたのです。これは、時に演奏に逆効果を与える事もあるのですが、今回は良い方向にそれが流れた感じでした。他のお客さんも盛り上がり、良いライブになったと思うのです。もちろん、ジャンベでも今回演奏しましたが、こちらは樹明も最初から自信有りなのか、余裕の叩きっぷりでした。実際、本当にジャンベに関しては、昨年と比べて著しく上手くなっていて、これは渥美も驚いていた様子でした。ライブ全体においても、昨年より全然良かった…だそうです。長々と今までやってきた事が報われた瞬間でしたね(笑)。

 ライブも良い雰囲気に終わる事ができ、少しの間でしたが渥美とも色々話せて良かったです。今回はさすがに渥美家には泊まりませんでしたが(子供が2人もいては)、またこんな機会があったら良いなと思いました。また一緒にバンドは?…という話しは、出たような出なかったような…(笑)。ただ、自分達がやってきた Dixie Pork というバンドは、面白かった♪…という結論には達していたような気がします。お互い別の道を歩んでいる現在ですが、昔を振り返れば笑って話せる…。そんな時間が心地良かった1日だったと思います。次の日以降への癒しになりましたね。

   5月4日(4日目)
 前日も浜松に泊まったので、浜松には2泊3日間いたという事になりますが、この日はいよいよ名古屋に向けて移動を開始します。ついでに、ここ浜松での宿は伊藤さんにとって貰ったのですが、料金を安く抑える為なのか、用意されたのは自分と樹明の分だけで、伊藤さん自身は車で寝泊りをしていました。何だか申し訳ないような気にもなりますが、こればかりは何も言えません…。とにかく自分は演奏面で頑張るしかないのです。

   ちゃんと、一番手前のホテルに泊まりましたよ!

 さて、目指すは先程も言ったように名古屋なのですが、何やら伊藤さんがまた、ちょっと寄りたい所があるのだと言い出しました。今度は何かと思いましたが、どうやら九州のアーティスト(…と言うのが一番望ましい…笑)である幻一郎さんという方〔さばいばる伊藤、西日本・九州ツアー(2006.12.2~12.9)参照〕が、愛知県の半田市という所で昼間にライブをするらしいのです。幻一郎さんは、何て言って良いのやら…とにかくインパクトのある方で、ライブパフォーマンスも凄まじい物があるのですが、これは見ないわけにはいきません。伊藤さん、自分、樹明の3人は、全員一致で半田市まで行く事に決めたのです。
 半田市は、名古屋から見ると相当南の方向にあるのですが、浜松から見れば、ず~っと真西…という感じです。ただ、この日はゴールデンウイーク半ばで、どこに行っても道が混んでいるのが厄介でした。これは、東名高速道路とて同じでしたが、浜松のホテルを10:00に出て、半田のその場所には13:00頃着けた感じでしょうか。日曜日でもありましたし、この時期は移動するのも大変ですね…。
 ライブ会場は半田運動公園という所で、そこに“ふれあい広場”という、屋根付きのステージがあり、どうやらこの日は何組もアーティストが出演するイベントとなっていたようです。ちょうど自分達が着いた時はフォークギター等で演奏している50歳代くらいの人が何人かいたのですが、ここに幻一郎さんが出ると考えると、俄かには信じられませんでした(笑)。
 …というのも、幻一郎さんの音楽は、誰がどう考えても“夜にやるもの”…で、こんな休日の昼間の野外でやるような雰囲気ではないのです。一体どうするんだ…と自分は思っていると、ふとそのステージの脇には、幻一郎さん本人が色々な楽器を持って待機していました。これは目立ちます(笑)。

   いつ見ても幻一郎さんは迫力がある…   皆…凝視?です(笑)

 まずは挨拶をして、久しぶりの伊藤さんとの再会も分かち合い?後は自分達は幻一郎さんの本番を待つのみでした。やはり幻一郎さん自身も、「こんな昼間っから何をしろって言うんじゃ」…的な感じではありましたが(笑)、自分達がこの後すぐに名古屋に行かなければならないという状況を察すと、ステージ時間を早めにしてくれ…と、スタッフに交渉に掛かっていきました。これが、実際早い時間にしてくれたのですから驚きですが、お陰で自分達は幻一郎さんのステージを余り余さず堪能する事が出来ました。詳しくは書けませんが(笑)、やはり幻一郎さんはスゴイ…。遥々ここまで来て良かったです。

 さて、実はもう今日の入り時間には間に合わない事は確定していました。さすがに半田市から名古屋市まで、指定された時間内に行く事は、地元で無い自分にも明らかだったのです。それでも頑張って向かうのですが、途中では渋滞に遭ってしまう等、なかなか上手いように事は運びません。結局は1時間近く遅れて現地に到着できました。ここは名芸の稽古場で、この日のライブステージの場所でもありました。

   やはりゴールデンウイークの煽りはどうしても受けます…   いかにも“稽古場”といった感じです

 建物の中に入ってみると、正に稽古場といった雰囲気が漂っていて、ここでライブをするというのも不思議な感じがしましたが、もちろんステージも手造りといった様子で、何だか下積み時代的な雰囲気?を感じ、若干自分は楽しくもなってきたものです。この日も何バンドか出演…といっても、皆さん知り合い同士といった感じでしたが、自分達はまたトリを務めさせて頂きました。嬉しいやらプレッシャーを感じるやら…。もう頑張るのみですね。
 この日も樹明はジャンベのみで、最近自分達のステージで流行り?の、ジャンベだけからステージを始める…という手法をとってライブに臨みました。このやり方は雰囲気を掴みやすく、お客さんもすんなりとステージに溶け込んでいけるらしいので、こちらのテンションも良い感じに上がっていきます。その後は伊藤さんに場を任せるといった感じですが、この日は結構沢山のお客さんに来て頂き、とてもやり易い雰囲気でステージを終えられた気がしました。稽古場という独特の空気の中で、“自分達らしい演奏”を見せるのは簡単な事では無いはずですが、ここではそれが達成できたと思います。皆さんに感謝!…という感じでしたね。

   絨毯敷きが妙に落ち着きます(笑)   こういったステージも何だか新鮮でした

 この日は、ライブ…と言うよりは、皆で集まって演奏パーティー!という感じで、飲み物や食べ物等が振る舞われたりして、なかなか新鮮で楽しかったのですが、それはライブが終わってからも続きました。この日の出演者やスタッフさん方等を交えて宴会です。名古屋の食べ物を紹介されたりして、色々と学びながら?時間は過ぎていきました。
 しかし、さすがに伊藤さん本人は疲れていたのではないでしょうか…。連日の運転に加え、ちゃんとした宿にまだ1回も泊まっていないのです。ただ、明日は京都でまた昼のイベントに出演しなければならないので、この日は少しだけ寝て(恐らく車の中で…?)早めに現地に赴くような事を言っていたような気もします。本当にそうするのかと思っていましたが、この日は幸運にも、ライブに見に来て頂いた伊藤さんの知り合いの方の家に泊めて貰う事ができたのです。今のような状況で、これ程嬉しい事はありません(笑)。お言葉に甘え、伊藤さんを含めこれまでの疲れを一気に洗い流させて頂きました。これで明日への準備は万端です!…勢いを付けて京都に向かう事が出来そうでしたね。

   5月5日(5日目)
 この日は朝6:00起き、6:30出発でした。昼のイベントがある京都の新風館という所に朝9:00入りだったので仕方ありませんでしたが、疲れは取れたものの若干眠いです…。家の人にお礼を言って、車を更に西へと走らせました。天気はどうもよくなく、今にも雨が降りそうな感じではあります。
 この時の道中は、自分は殆ど眠っていたようで、気付くと高速から降り、滋賀県から京都府へと入っている感じでした。時間はまだ8:30ぐらいで、どうやら順調に来たようです。滋賀県から京都府へは普通の道で行くと、少し山を越えて行く感じになるのですが、この時の雰囲気、そして、京都市内へ入ったときの雰囲気がたまりません。いつもながら、やっと来た!…という気分になりますし、今回は特にその思いが強く感じられたような気がします。今までとは明らかに違う整然とした町並み、歴史ある建物の多さ、周りは自然ある山に囲まれて…。やはり京都という街は好きですね。

   若干迷いましたが…   前回よりも活気があったように思いました

 しかし、物思いに耽ってもいけません。目指すは昨年も出演した新風館なのですが、どうやら伊藤さんは“勘”で車を進めているようで、どことなく自分は不安にもなります。しかし、この時ばかりはすぐに見つける事ができ、大事には至らなかったのですが、よくこれで事がスムーズ(…ではないかも…笑)に運ぶな…とも思ってしまいますね(笑)。
 ここで行われるのは“地球愛祭り2008”というもので、昨年自分達は“2007”に参加していました。出演者はとても多く、その殆どがこの“朝9:00”に集合しているとは凄いなと思いましたが、皆、実はそれぞれ20分ぐらいの出演なのです。イベント自体、昼頃から20:00頃までやっているのに、1つのアーティスト(歌ばかりではなく、芝居、ダンス、朗読とかもあるのです)の出演時間が20分程という事は、相当の出演者がいるという事を想像させられますが、実際、30組以上はいそうな感じでした。なかなか皆様早い時間から…ご苦労様です…。
 9:00に集合…と言っても、全体ミーティング的なものしか特に行われなく、オープンの11:00までは意外にも時間が余ってしまい、何をしているべきか本当に困ったものですが、ここで、全く違うところをツアーして京都まで辿り着いた、北九州のミュージシャンである Daddy 津田さんに落ち合う事が出来ました(もちろん、事前に会う約束はしていましたが…)。皆でお茶でもしながら、今までのツアー談義等に華を咲かせたものです。
 新風館は11:00オープンで、自分達の出番は13:20~と、20:00くらいまでやっているイベントにしては自分達は早めの時間設定となっていましたが、これは、自分達が夜もライブを入れている為です。つまりは今日は長丁場という事で、体力温存が大事なわけですが(今ツアーでは全編がそうですね…)、新風館でのライブは20分間1本勝負!…という感じで、伊藤さんは全速力で駆け抜けるライブを想定しているようでした。それは確かに正解かもしれませんが、やはり体力を使ったのは必至で、一気にやり切った感じがしましたね。そして、そそくさと次の会場への移動の準備を始める自分達…。もう少し記憶に残るくらい、1つの場所に留まりたいものです…。

   ここで揃いました   なんだか凝縮したステージでしたね

 ライブ後、新風館を後にし、Daddy さんと遅めの昼ご飯を一緒に食べましたが、実は今夜は Daddy さんと一緒にライブをやる…というわけではありませんでした。向こうは向こうで独自にブッキングを組んでいて、Daddy さんは電車やバスで今まで移動をしてきたのだそうです。そんな Daddy さんのこの日ライブをするお店は“音や”という所で、聞くと嵐山の方に位置するお店なのだそうです。京都市内から嵐山までは結構距離があり、せっかくなのでここは伊藤さんの車で送っていく事にしました。
 天気もいつの間にか、雨が降ったり止んだり…という感じになっていて、どうもパットしない空ですが、京都、特に嵐山の方は、こういった天気が実は似合っているのかもしれません。緑が更に深い色に見え、正に初夏という雰囲気が似合うところでもあります。そんな場所にある“音や”ですが、お店はなんと桂川沿いで(道を挟んではいますが)、正に絶好のロケーションにあるお店でした。
 初めて来たお店もあるので、自分達も少し寄らせて貰いましたが、店内にはなかなか活気のあるママさんがいらっしゃって、京都の人にしては元気だな…と思いましたが、聞くとやはり大阪の方でした(笑)。そのやり取りには誰もが納得という表情で、何だか面白かったです。…コーヒーまでご馳走になってしまいました。

   ロケーションは最高です

 さて、ついつい時間を忘れてしまいましたが、自分達も今夜のライブハウスに行かなくてはなりません。この日出演するお店は“拾得”というお店で、かなり老舗らしいですが、こちらは京都市内の北側に位置する為に、また車を何分か走らせなければいけません。単純に、京都市内と嵐山とを往復してしまった感じでしたが、これもまた一興でしょう。ただ、道が混んでて思うように進まず、お店にはかなり遅れて到着してしまいました。本当にルーズですみません!

   見るからに歴史を感じさせてくれます   中もなかなか味わい深い造りで…

 ここは見ての通り、外観は“蔵”そのもので、まさかこの中がライブハウスだとは思いもしない感じですが、中に入ると受付があり、ライブハウスにありがちなチラシも常備してあり、やはり音楽の坩堝なのだな…と思ってしまいます。しかし、歴史は相当あるようで、伊藤さんが若い頃から知っているライブハウスだったようですから、これには驚きでした。店内の造りはほぼ“木造”で、ステージ上もそんな感じでした。そこにマイクスタンドやシールド、そしてミキサーやアンプ類が並べてあるのが、逆に不思議になるくらいです。ともあれ、ここが自分達の今ツアーの千秋楽になる場所。気を引き締めて取り掛かりたいところでした。
 楽屋は2階で、どちらかというと屋根裏を思わせるような感じだったのですが、靴を脱いで上がる事もあり、十分寛げてしまうスペースでした。地元のバンドの方達が(この日は2マンライブでした)、この寛げちゃう時間がヤバいんですよ…と言っていたのも納得の環境ではあったと思います。

   分かりにくいですが、上が楽屋、下が客席(受付等)です   今回のライブ写真の締めは、樹明のソロで!

 自分達は後の出番で、今回も樹明のジャンベソロから入っていきました。本番前に、自分は色々と樹明にソロをやるコツを教えておいたせいか、この日のソロは面白い事になっていて、熱いソロではあるのですが、あくまでも冷静で、ちゃんと音に物語が出来ていて…。こんなソロは今まで初めてだったのではないでしょうか。これは本人も分かっていたそうで、自分でも納得のサウンドになっていたのだど思います。
 樹明が土台を作ってくれたので、今度は自分が見せていく番です。しっかりここで、曲のベースを作っておかなければなりません。樹明が骨組みとしたら、自分は肉付けという感じでしょうか…。後をどう生かすかは伊藤さん次第!…という事ですが、考えたらこの状態にもっていくまでも大変だったわけで、今まで長くやってきた甲斐があったとも思いましたね。この日も色々と曲をやったのですが、何しろ最初の曲に尽きるという部分はありました。もちろん、最後まで集中力を保っていけたのも良かったと思います。千秋楽に相応しいライブになったのではないでしょうか。
 この日は、遠方からも伊藤さんの知り合いの方が見えたりと、自分にとってもお世話になった方でもあった為、しばしバンドや音楽についての話しをさせて頂きました。前のライブより良くなっていた!と言われたのは一安心でしたが、これに満足したままではいけないのも事実です。今まさに、自分達は途上にいると思うのです。演奏の音が良くなっているのは良いとしても、ここで止まっては、まるで意味がありません。更に音を良くする為に自分達は頑張っていく旨を伝え、ここではお開きとなりました。ツアー最後のライブの日という事もあって、どこか総括させた感じになってしまいましたが、それでも得た物は色々あったように思います。今回の経験を生かし、また次の場所に生かせればと思いで、ここのお店を後にしました。

 さて、音やの方の Daddy さんが気になりますが、どうやら音やの方の出演者同士で、ライブ後に打ち上げを実施しているそうで、何故か自分達もそれに参加する事になってしまいました。Daddy さんは荷物が多い為、再度自分達は嵐山に戻って、Daddy さんごと車でピックアップ…。ここで音やにブッキングを仕掛けている伊藤さんには驚きでしたが(恐らく、近い内に訪れる時が来るのではないかと思います)、それから打ち上げ会場へと向かいました。ここでは2、3つのバンドが集まっていて、それは賑やかな状態の中に潜入…という感じになりましたが、何だか変に面白かった事は覚えています。明日は帰るだけなので、まあ適当な感じで良いのでしょう(笑)。長い1日が終わりを告げようとしていました…。

   5月6日(6日目)
 飲み会が終わったのは、深夜24:00を過ぎた辺りでしょうか。樹明は流石に眠そうで、自分達もお先に失礼する事にしました。Daddy さんは明日、電車(鈍行で…!)で九州の方へ戻るようですが、とりあえず京都駅まで車で送っていき、この日は漫画喫茶で一晩を明かしたそうです。自分達は…というと、後はもう帰るだけなのですが、どこまで体力が持つか…という勝負にもなりそうです。…とは言え、運転をしているのは伊藤さん本人でして…。運転は任せきりでしたが、そんな思いも虚しく、いつしか自分も車の中で横になり、眠ってしまいました。

   車内もそろそろ整理整頓した方が…朝5:30頃の大津SAにて

 目を覚ますと、辺りが薄明るくなってきている感じでした。車は停まっていて、とうやらSAで一夜を明かしていたみたいです。さすがに昨日は疲れていたから、深夜の移動も大変だったのではないかと、ここはどこのSAかと調べてみたのですが、どうやら滋賀県の入口である大津SAのようで、京都から殆ど走ってない事に気付きました。意外とすぐダウンしたのですね(笑)…と思いましたが、伊藤さんもその後に起き出し、名神高速、新名神高速、東名阪自動車道、伊勢湾岸自動車道、東海環状自動車道、中央自動車道、、そして首都高速という経由で家路に着きました。大津SAを出たのは朝6:00前くらいで、自宅に着いたのは15:30頃だったでしょうか。長い長い6日間のツアーは、ひとまずここで終了となりました。

   朝6:00頃なので、新名神高速では霧が発生していました   霧が晴れた直後の新名神高速甲南付近…美しいです…

 今回のツアーでは、樹明の成長振りがとくと窺える内容のものになったと思いました。恐らく今ツアーの最初と最後のライブを比べると、結構差が出ているのではないでしょうか。身体自身が大きくなっているから当たり前なのかもしれませんが、昨今の沖縄ツアー〔さばいばる伊藤、沖縄ツアー 2.(2008.3.19~3.22)参照〕といい、最近の樹明の演奏は、ちょっと目が離せませんね。これは、単に技術の向上だけではなく、音楽に対する取り組みの“考え方”が生まれてきたからではないかとも思います。ただ演奏するだけではなく、どうやって叩くと、曲に貢献できるようなステージになるのか…。ここまで頭が回ってきたら大したものです。ますます今後を楽しみにさせてくれるようなツアーでした。また色々精進していきたいと思います!

 ☆さばいばいる伊藤さんのHP…http://su-zan.net/survival/

 ☆浜松 Merry You のHP…http://www.merry-you.net/

 ☆ヤマハミュージック東海浜松店のHP…http://www.yamaha-tokai.jp/hamamatsu/index.html

 ☆袋井 Cafe Mam' Selle のHP…http://music.geocities.jp/mamselle33/

 ☆平針(名古屋)劇団名芸の稽古場のHP…http://www.wa.commufa.jp/~meigei/

 ☆京都新風館のHP…http://www.shin-puh-kan.com/

 ☆京都拾得のHP…http://www2.odn.ne.jp/jittoku/

 ☆浜松 Nandemall のHP…http://www.nandemall.com/

 ☆嵐山音やのHP…http://www.k2.dion.ne.jp/~otoya/

 ☆moco♪moco のHP…http://www.alcclub.net/~aono/band/mocomoco/

テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

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プロフィール

竹内

Author:竹内
1980年1月29日生まれのO型。
3歳からクラシックピアノを始め、
高校ではジャズに目覚め、大学では
バンドも経験する。現在は関東を
中心に、ライブハウスやホテルの
ラウンジ、レストラン等で演奏を
行っている。また、写真好きが興じて
簡単な写真撮影の仕事もしている。
…そんな29歳です。



次回のリーダーライブ

2010年2月7日(日)
外苑前 Z・imagine
Open…18:00~(予定)、
1st.…18:30~、2nd.…20:00~、
Charge…2700円(ドリンク別)
(Pf)竹内大輔
(B)池田暢夫
(Ds)佐々木俊之



竹内大輔トリオCD発売中(試聴可)!

   cd-pictures-mini.jpg
       Pictures

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