竹内大輔の写真日記(~2009)
ピアニスト竹内大輔の、2009年までの日々を綴った日記です。
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旅日記 11.(香港・マカオ編・…2007.1.21~1.25)
 お待たせしました。旅日記の香港・マカオ編です(マカオには香港発で日帰りで行ってきました)。香港というと、日本でも人気の海外旅行先かと思われがちですが、どうも最近の香港は、かつて程の人気が無いように思われます。実際、自分が香港のツアーを予約したのは出発日の2週間前の事だったのですが、まだ空いている状況でした。これがハワイとかだったら、既に席は埋まっていたかと思います(フライト本数の問題もありますが…)。中国に返還されたことや、香港の昔の空港(啓徳空港と言って、街中のすぐ横に滑走路があり、世界中の飛行機が建物スレスレでカーブしながら着陸していく様は、香港の景色の一部だったんだと思います…)の閉鎖、そして中国経済の煽りを受け、香港の物価が全体的に上がってしまった事も、それらの一因なのかもしれません(下の写真は2枚とも飛行機雑誌からの引用です)。

   飛んでいる飛行機を上から見れる…という状況は、他ではまず考えられない貴重な光景だったと思います   着陸する飛行機は、その直前できついカーブを掛けます

 自分が初めて香港に行ったのは、大学1年生の時の夏(1998年8月)でした(既に啓徳空港無く、新しい空港に移っていました)。この時は単なる観光ではなく、自分の友人が(もちろん日本人です)香港で住み込みで働いていて、その仕事を手伝ってくれたら旅費を払ってくれる(しかもバイト代まで貰える)!…という状況で向かったものでした(笑)。
 気になる仕事の内容というのは、“物置き小屋”を各地に造り、設置する…というもので、当時、香港のバス会社から150個近くの発注が来ていて(バスのチケット売り場にするという話しを聞きました)、人手が足りないという事もあったのでしょうが、とにかく自分にとってはオイシイ話しでした。

   左は友人で、他は向こうでお世話になった家族の方達です   香港のビル群には圧倒させられるばかりでした

 ある時は会社のオフィスに行ったり、ある時は地上40階建てのマンションの屋上に物置小屋を組み立てに行ったり(部品がマンションのエレベーターに入らなく、階段で最上階まで行ったという事も…)、またある時は商品のデリバリーに付き合うため、香港中をトラックで周ったり…。今考えても、非常に貴重な体験をしてたと思います。中には完全1日オフの日もあったりして、この時は10日間程行っていたのですが、すっかり香港を満喫してしまいました。

 ところで、自分はこの香港に行くまでは、あまり海外には目を向けていませんでした。この頃の自分の旅と言えば国内ばかり(もちろん鉄道のみです)…、海外なんて、日本国内を全て周ってからでも遅くない!…そう思ってさえいました。しかし、気持ちというものは変わるもので、この香港をきっかけに自分は、海外というものに物凄く興味を覚えることになるのです(同時に、旅客機にも興味を持つようになりました)。
 この時までに行った海外はグアム島とバリ島と、いわゆるリゾート系の場所でしか渡航経験は無かったのですが、香港は世界を代表する大都市です。当然、人々の通常の暮らしがそこにはあり、日本では考えられなかった光景が毎日繰り広げられていることに、自分は衝撃を受けたのです。
 その意味でも、香港は自分にとって特別な国でもあります。あの時香港に行ってなかったら、ここまで海外に足を延ばす(…興味を持つ)には至らなかったかもしれません。当時は全てが新鮮で、見るもの見るものに圧倒され続けていましたが、果たして現在の香港は、自分にどのように映るのでしょうか。その点からも、今回の香港の旅は非常にワクワクしたものになっていたのです。

 ※香港やマカオは中国に返還されたので、正しく中華人民共和国香港特別行政区、
   中華人民共和国澳門(マカオ)特別行政区ですが、ここではどちらも1つの
   “国”としての扱いで話しを進めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。


 ●香港の代表、キャセイ・パシフィック航空

 現在、成田から香港へは複数の航空会社が飛んでいて、どれにしようか迷ってしまうくらい、そのフライトは充実しているのですが、そんな時やはり自分の候補に上がるのは、地元香港の航空会社、キャセイ・パシフィック航空(中国語では“國泰航空公司”と書きます)…。アジア最大の航空会社でもあります。
 実は自分、このキャセイ・パシフィック航空(以下キャセイ)というのが好きで〔100の質問参照〕、今までに何度か利用させて貰っています(過去では、台湾やタイに行く時にも使いました)。単純に機体のカラーリングも好きなのですが、やはりそのサービスが自分好みです。
 日本の航空会社だと、何となく機内サービスが過剰だと思う瞬間が所々にあるのですが、キャセイは適度に放っておいてくれる雰囲気があるのです。もちろん、適当に放っているわけではなく、例えば、何回も乗っているビジネスマンには過剰なやり取りはしませんし、観光で乗ってくる人にはそれ相応のサービスをするという感じです。もしかしたら、乗客1人1人の個性を、機内で見抜いてるのではないかと思うくらい、それはテキパキと行われています。過大評価し過ぎかもしれませんが、そう思わせるくらい、自分には調度良いサービスだと思います。
 また、香港という場所柄、世界中の人達が利用しているというのもグローバルでロマンがあります(笑)。香港というのは、アジアからヨーロッパ、オセアニアからヨーロッパ(もちろんその逆も)、そして、アジアの小国から小国等への重要な乗り継ぎ地点にもなっているため、香港に用事がない人でも、キャセイを利用する人は多いです。キャセイもこの点は理解していて、自ら香港をスーパー・ハブと言い、乗客に乗り継ぎがしやすいようにダイヤを組んでいるのが特徴となっています。
 例を挙げると、日本から香港へは、東京、大阪、名古屋、福岡、札幌等から便が出ていますが、その殆どが同じ時間帯に香港に到着します。そして、その2時間後とかにヨーロッパ方面や他のアジア諸国へ向け便が設定されており、こう工夫することで、乗客はどこからどこへ行く場合でも香港を乗り継ぐことによって、バラエティに富んだフライトを選べる事になっているのです。現在、日本の航空会社では特にこの分野が劣っているとも言えるのですが、キャセイの運航を見ているだけでも、ホント賢いなと感心してしまうんですよね…。

   偶然にも、第2ターミナル移転時の初便でした!   なかなか粋な記念品を頂きました(上のは帰りに頂きました)

 …と、前置きが長くなりましたが、1月21日に自分は香港へと向かいました。実はこの日は、成田空港におけるキャセイの使用ターミナルが1から2に変更となった日で、搭乗ゲートでは左上の写真のような飾りが施されていました。自分が乗ったのは朝9:20発の香港行き。これはキャセイの成田発の一番早い便なので、第2ターミナルから出発するキャセイの第1便…でもあるということです。ある意味キャセイの歴史的な瞬間にも立ち会え、こういった機会に巡り合える事はなかなか無いので、かなりラッキーだと思いました。搭乗ゲートでは、乗客全員に記念品が配られるという配慮も見られ(これが結構しっかりとしたもので驚きました)、ますますキャセイが好きになってしまいそうな感じでした(笑)。
 自分の席は窓側ではなかったので、外の景色は楽しむべくもないですが、キャセイの保有する機体には、全て個人モニターが設置されているのが自慢です。自分で思い思いの映画を見れるので(映画“H2”がやっていたのは驚きました…笑)、機内は退屈いらずでした。機内食も悪くなく、その後にはお茶、アイスのサービスも付いています。これも、要らない人はただ無視していれば良いだけで(自分は頂きましたが…)、相変わらずキャセイの適度なサービスというのは健在でした。

   機内食もまあまあです♪   今回の機材はボーイング777-300(香港国際空港にて)

 やがて飛行機は高度を落とし始め、現地時間の13:20頃、無事香港国際空港へと到着しました。香港の時差は日本と1時間のため、実質飛行時間は4時間半くらいでしたが、全然時間が掛かった感じはしませんでした。これも機内エンターテインメントとサービスのお陰でしょう。また、機内から既に香港という雰囲気も、案外無視できない事柄なのかもしれません。やはり香港に行く時はキャセイで決まりですね!


 ●香港の夜景

 香港の代表する風景の中に、ネオン輝く雑多な街並み…というものがありますが、やはり大都市であるだけに、“夜景”というものは香港を語る上で不可欠な要素なのかもしれません。
 香港の夜景というと、何といってもヴィクトリア・ピークから望む、通称“100万ドルの夜景”が有名ですが、今回の旅行で香港を歩いて、それ以外にも様々な表情の夜景があるなと思いました。ここではそれを幾つか、写真付きで紹介したいと思います。

   よくある香港の典型的な風景です   怪しい?屋台が建ち並びます…油麻地(ユウマイテイ)にて

 まずは、最も香港らしいというか、アジアっぽい感じの写真です。2枚とも佐敦(Jordan)という付近で、ここでは香港の庶民的な風景を窺うことが出来ます。人々は皆飾っている様子も無く、とにかく活気があって、“今を生きている”感じです。屋台も夜になると建ち並び始め、下町の駅前商店街みたいな、そんな懐かしい感じのする雰囲気がが、自分には何となく心地良かった気がしました。

   やはり香港の定番の夜景はここ!ヴィクトリア・ピークにて   ピークタワーも夜が綺麗です(手前には噴水が見えます)

 やはり定番も紹介しなければなりません。ヴィクトリア・ピークからの、ヴィクトリア湾を望む夜景です。手前が香港島で、海の向こうが九龍(Kowloon)半島(そのまま中国大陸に繋がっていると思うと感慨深い)です。ここは初めて香港に行った時でも寄った場所ですが、あれから更に沢山のビルが建っていることに気付かされました。右上の写真のピーク・タワーという建物もリニューアルされており、どんどん進化している香港…というのが感じられた場所でもありました。

   香港の SOHO もまた魅力です   エスカレーターが街中にあるのが面白いです

 少し変わっているのがこちら、“SOHO”です。ここは多国籍なレストランやバー、デザイナーの店、輸入雑貨店が並ぶお洒落なエリアで、アーティストのたまり場ともなっているそうです。看板には横文字が並び、ここの夜の風景もまたお洒落な感じがしてしまいます。本場、アメリカはニューヨークにも SOHO はありますが、香港のは広さ的にも狭く、地域全体が坂の斜面に位置しているのが特徴です。
 とにかく坂がきついのでエスカレーターが設置されており(これは、斜面上に建っているマンションの住人の通勤用にもなっています)、坂を上がっていくとまた違う風景が展開するという感じです。とにかく、1つ1つの店が個性的な雰囲気を持っているため、ここだけで時間を多く費やしてしまいそうな感じです。また、場所柄欧米人も多く見かけるため、不思議な異国情緒が漂う場所でもありますね。

   この日は(初日でしたが…)結構曇っていましたね…

 最後に、これは紹介しておきましょう。上の写真は、先程のヴィクトリア・ピークとは逆で、九龍サイドから香港島を見た景色です。最初に来た時よりも高層ビルが多く完成されていて〔最初から4枚目の写真参照〕、夜景が更に豪華になっている感じでしょうか。
 これだけでも十分綺麗な夜景なのですが、このヴィクトリア湾では、『シンフォニー・オブ・ライツ』というショーが毎晩20:00から15分程行われております。どんなものかと言うと、これら高層ビル群が協力して、光のアートが展開するという、正に豪華絢爛そのものの演出なのです。

  つまり…

   よく実現させたものだと思います

  …こういう感じです(笑)。

 20棟は数えるビルに設置されたサーチライトから光線が飛び出し、それらは音楽とシンクロして、街を行き交う人にショーを見せてくれます(この音楽がまたしょぼくて笑えるのですが…)。サーチライトは九龍側のビルからも投影されていて、これはもう目が釘付けになってしまいますね(もちろん誰でも無料で見ることが出来ます)。この日は少々ガスっていた天候だったのですが、それが良い具合に光を反射していて、幻想的な光景を創り出していました。香港は晴れの日が少ない地域ですが、こういった面ではその演出に一役買ってますね(笑)。

 色々と香港の夜景を見てきましたが、結局は最後に紹介したものが一番インパクトがありました(着いた初日に見たというのが大きかったのかも)。自分お気に入りの場所を探すというのもまた良いかもしれませんね!


 ●香港らしい建物、重慶大厦(チョンキン・マンション)

 自分が今回泊まったホテルは、九龍半島側の尖沙咀(Tim Sha Tsui…チムシャツォイ)という場所に位置しているのですが、先程も紹介した通り、ここ尖沙咀から佐敦の付近は、最も香港らしい場所…とも言えるのではないでしょうか。香港の夜景で紹介した、海を挟んですぐ反対側の香港島、中環(Central)付近はオフィスビルが建ち並び、スーツを着たサラリーマンが行き交う…といったイメージですが、こちら尖沙咀は商業の街。ありとあらゆるホテル、お店が同居し、ありとあらゆる旅行者が行き交っている…という感じです。当然バックパッカーも多く、色々なホテルが建ち並んでいるのがここ尖沙咀なのですが、その中でも重慶大厦は、非常に個性的な建物だと思います。
 ここは何かと言うと、簡単に言えば“安宿の集合ビル”です。17階建てと(エレベーターは16階までですが…)、香港の中では決して高くない建物ですが、この中には個人経営の宿がびっしりと入っています。ここのグラウンドフロア(香港はイギリス系なので、日本で言う1Fの事をこう呼び、日本の2Fを1Fと言います)は1つになっているものの、実際は5つのビル(A座~E座)がくっつき合って構成されていて、エレベーターも建物ごとに分かれている為(エレベーター自体も大きくないのか、いつ来ても乗り場は混んでいました)、中は軽い迷路のように入り組んでいるそうです(笑)。

   この雑多な感じにも慣れてきてしまいました(笑)

 さすがに宿がある階までは行ってませんが、この建物のグラウンドフロアに行くだけでも、とても貴重な体験?が出来ると思います。とにかく宿代が安いので(70HK$…日本円で約1000円ぐらいから泊まれます)、各国から人がやって来ているようで、肌の色の黒い人から白い人はもちろん、アフリカ人、インド人、ネパール人、アラブ人に中国人、西洋人、シーク教徒にイスラム教徒の人など、建物の入り口でたむろしている姿もよく見かけます。ちょっと日本人だと目立ってしまうような感じでしょうか。
 以前は犯罪の温床とも言われてましたが、現在は治安改善に力を注ぎ、多数の監視カメラ、警察官の巡回の強化など、利用しやすい状況にはなってはきているみたいです。しかし、入り口付近でしつこく話しかけてくる客引きは未だに多く、これらによるトラブルは頻発しているので、注意しなければいけません。
 …だったら何も、そんな場所にわざわざ出向かなくても良いのでは…と思うかもしれませんが、何を隠そうここ重慶大厦は、香港の中で最もレートの良い両替商が存在する場所でもあるのです(銀行や街中の両替商を含めても一番良いです)。
 重慶大厦にある両替商は全部で12軒。殆どがグラウンドフロアに店を構えています。入ってすぐ両脇に見える両替商はレートが逆に低いのですが(逆に低すぎて有名だとか…笑)、建物の奥に入れば入るほど、レートが良くなっていく傾向にあるようです。特にお勧めは、1F(日本で言う2F)にある Pacific Exchange Co. というお店で、営業時間は9:00~19:00と短く、日曜や祭日も休業ですが、旅行中の5日間全て(ほぼ毎日来てましたので…)、ここのレートが一番良かったです。
 1Fにはもちろん階段で上がっていくのですが、この階段がまた狭く、ガタイの良い黒人などとすれ違ったりすると微妙に威圧感が漂い、何となく行きにくい雰囲気もあるかもしれないので、もう1つのお勧めが、グラウンドフロアにある堅成找換(Kin Shing Money Exchange)です。レートは Pacific Exchange Co. と変わらなく、お店の人も親切でした。ただ、レート表が店内の奥にあるため、若干行きづらい気持ちも出てきてしまうのですが、自分は毎日ここで両替をしていました。
 両替事情は流動的なものなので、常に今挙げた所が良いとは限りません。香港の両替はかなり変動が激しく、1日目と2日目では10HK$(約150円)以上も違っている時がありました。また、時間帯によってもレートは変わるようで、概ね午前中の方が良いみたいです(しかし、朝8:00頃だと早すぎて、逆に低いようです)。

 このように、最初はビクビクしながら入った重慶大厦ですが、何回も行くにつれ、すっかりその雰囲気に慣れてしまいました。まだここに泊まる気にはなりませんが、ありとあらゆる国の人が行き交うこの場所は、香港を代表するに相応しいと思います。実は、ここから2、3分歩くだけで、香港のトップホテル、半島酒店(ペニンシュラ)ホテルがあるのですが、この対比もまた香港の風景だなと思いましたね。


 ●電子マネーの先駆け、オクトパスカード

 オクトパスカード(漢字で書くと“八達通”)とは、香港式の非接触型プリペイドカードのことで、日本の東京でいう Suica みたいなものです。しかし、香港の場合は、ほぼ全ての公共交通機関で使え、他にはコンビニエンスストアや一部のレストラン、自動販売機や公衆電話等にも使えるので、その便利さは日本よりも一歩上でしょう。加えてこのカードが登場したのは1997年と、公共交通機関のプリペイドカードの中では世界で最も早く(開発したのはソニーらしいですが)、今やその普及度は国民の総数を越えてしまっているほどです。ここでは、自分が実際に使った交通機関を紹介していくことにしましょう。

   裏は無地となっております   九龍バス(KMB)は、1つの都市で営業するバス会社としては世界最大規模を誇っているらしいです

 まず格段に便利になったのはバスだといいます。香港のバスは、ありとあらゆる所に網目のように路線が通っているのですが、その殆どの料金は変動制運賃になっていて、しかも、同じ区間を通るバスでも、路線によって運賃が違う場合があります。さらに、車種や冷房の有無によっても運賃が異なっているという、何とも複雑な運賃形態なのですが、これらバスの運賃箱には小銭が用意されておらず、原則的に釣銭は返されませんでした。
 つまり、常に乗る側が小銭を用意しておかなければならなかったわけですが、オクトパスの登場により、その問題は一気に解消され、普及度促進の決め手にもなったそうです。
 オクトパスカードがあれば、もう観光客でもバスは簡単に乗れてしまいます。香港のバスは殆どが2階建てで、特に2階の一番前の席は、前面展望が楽しめる特等席です(その代わり、よく人で埋まっていますが…)。次に紹介するトラムと併せて、香港を代表する乗り物と言っても良いでしょう。

   トラム自体が、香港を象徴する風景の一部になっていますね   トラムの車内…レトロで良い雰囲気です

 香港島の北側を東西に結ぶトラムは、2004年に、開通から100周年を迎えました。世界広しと言えど、2階建ての路面電車はここにしか存在しません。香港だから体験できる乗物…とも言えるでしょう。
 “トラムには香港の全てが見える窓がある”と言われているほど、トラムは香港らしさ溢れる乗り物で、ゆっくり、そしてのんびりと、香港の街中を見るにはお勧めだと思います。渋滞の影響は受けないものの、バスよりスピードは遅いかもしれませんが、全区間均一2HK$(約30円…後払い)と安いので、ついつい利用してしまう感も否めません(笑)。停留所は300~500mぐらいの間隔で存在するため、仮に降りる駅を間違っても安心です。是非一度、足を運んでみて下さい!

   MTRは、スクリーンドアの設置が進んでいます   MTRは、わりとどこでも混んでいます

   中国の国境まで行ける九廣(ガウゴン)鉄道(KCR)   ピークトラムは、とりあえずは一度乗ってみて下さい!

 普通の鉄道としては、MTR(日本で言う地下鉄…“Subway”だと香港では“地下道”を指すので注意!)とKCR(九廣鉄道)が挙げられます。こちらは、オクトパスを使うと値段が1割引になるのが嬉しいところです。特に、香港島と大陸側を行き来するにはMTRが一番便利で、タクシーやバスだと海底トンネルを使って20~30分ぐらい掛かるところを(海底トンネルはよく渋滞しています)、MTRだとほんの3、4分ぐらいです。
 KCRは、特に中国の深圳(シェンジェン…広東語ではサムチャン)行く時に使います。今回は行ってませんが、中国との国境である羅湖まで、香港側の始発駅である尖東(East Tsim Sha Tsui)から40分強で結んでいます。この鉄道には、1等車(日本で言う自由席グリーン車)が連結されているのが特徴で、値段は2等車の倍額程ですが、今度中国へ渡る時は使いたいところですね!
 また、もう1つ、ヴィクトリア・ピークに向かうピークトラムにも、オクトパスは使うことが出来ます。ここまで観光用の鉄道なのに、オクトパスは本当に使い勝手は良いですよね!

 このように色々な種類の交通機関に使えるわけですが、ここで紹介した意外には、新界(New Territories)地区に走っている路面電車、九廣輕鐡(ガウゴン・ヒンティツ)や、香港島と九龍側を結ぶフェリー、そして、空港と都心とを結ぶエアポート・エクスプレス(これはMTRの路線ですが)…等にも使うことが出来ます。
 …と、これらを見て分かるように、香港には陸上にも海にも、色々な乗り物が沢山存在しています。そう、香港とは世界でも類稀な“面白乗り物天国”なのです。乗り物自体が香港名物になっているわけですから、確かにその通りですよね。いつかは香港乗り物の旅(殆ど鉄道になりそうな…)もやってみたいところです(笑)。


 ●縁起物は大事な物

 香港はやはり中国の文化が大きいですが、それは“縁起物を大切にする”という点でも同じだと思います。香港島の南側に淺水灣(Repulse Bay…レパルスベイ)という、香港で最も美しいビーチがある場所に、その名も“The Repulse Bay”という建物(ホテルやレストラン等が入っている)があるのですが、その真ん中には、ぽっかりと穴が開いているのが見えます。これは風水によって建てられたというもので、背後の山からの気(風)を海へ通すために、大きな風穴が開けられたということです。ここまで縁起を担いでいるもにも驚きましたが、特に風水も香港では大事みたいですね。

   あまりに壮大なので圧巻です…   ちょっと香港ではないみたいですね…

 ついでに、ここ淺水灣の砂浜は、遠くヨーロッパから輸入されたものだとか…。なるほど、周囲の建物の雰囲気とも相まって、どこかヨーロッパリゾートの雰囲気もあるかもしれません。実際、この辺りは多くの欧米人も住んでいるそうです。

 しかし、ここ淺水灣の奥には、天后廟(ティンハウミュウ)という、中国らしい何とも奇妙な場所があるのも見逃せません。ここは中国のありとあらゆる縁起物の神様が祀ってあるのですが、知識の無い自分にとっては(いや…恐らく誰でも)、ただの奇妙な銅像に見えてしまいます。

   妙な取り合わせです   中国の団体さんは皆楽しそうですね

 仙人らしき爺さん(どこか不幸そうです…)を乗せた金色アンコウ、牙をむく亀、チューでもして欲しそうに、天に向かって口をすぼめさせたコイ、そして頭に子供を乗せた巨大魚など、こんな奇妙なもの達が縁起物とは…。国が変われば文化は変わるものですね。
 ここには中国からの団体さんと思われる人達が何組かいて、皆しつこいくらいに記念撮影をしていたのが印象的でした。特に人気があったのが、“目つきの悪い3匹の山羊”…です。この手前には、なでると金運だか子宝に恵まれる…とかいった感じの石もあり、行列待ちは必至でした(笑)。ついでに、渡ると寿命が3日延びる…といった橋(規模は小さいですけど…まあ3日ですから…)を渡って向かうことができます。

   もう、よく分かりません!(やや左の奥が“長寿橋”です)

 とにかく派手な?銅像が沢山あり、それはもう1つ1つに突っ込みを入れても足りないくらいです(笑)。上の写真1つをとっても、???しか出てこない感じですし、それの右に写っている建物を見ても…、

   ただの飾りではありません

 …なんか屋根の上に乗っかっているような気が…。さらに拡大していくと…、

   うーん…

 …おお、桃を抱えた2人の子供が…。もちろん桃も、中国の縁起物です(桃源郷…って言うくらいですからね)。長寿とか、生命に関する意味があったような気がしましたが、それを子供が運んでいるというのが深いですね。…それより、屋根の先っぽに突き刺さっているのは何なのでしょうか。かなり立派な歯を持ってはいますが…。

 …とまあ、かなりお腹一杯な感じでした(笑)。ここ淺水灣は、南に面していることもあって、海に沈む綺麗な夕日を望むことが出来たのですが、インパクト的には、これらの奇妙な銅像が勝ってしまったようです。これは知識を身に付けて再度訪れても、印象は変わらず“?”のような気がしましたね。


 ●マカオにも行った

 マカオ(漢字だと“澳門”)は香港から西に約64km。今でこそ中国に返還されましたが、1999年までは、およそ100年以上にわたり、ポルトガルによる統治を受けていました。そのため、公用語は中国語とポルトガル語が今でも使われ、街並みにも東洋と西洋の文化が垣間見れるなど、香港とはまた違った魅力が発見できます。今回は香港からの日帰りでしたが、存分に楽しめた内容となりました。

   見慣れない言葉に戸惑います(笑)

 香港からマカオへは高速フェリーが出ており、もちろん国際線扱いなのですが、その手続きは非常に簡単で、思い立ったら行けてしまうくらいの気軽さです。船の本数も多く、香港島からは約15分毎、九龍半島からは約30分毎の高頻度(しかも24時間運航です…夜間は本数は減りますが…)。マカオは現在でも外国扱いなものの、人の行き来は活発であるという事が窺えますね。
 マカオに行った日は、香港に来て2日目の日でした。早めにマカオを仕上げて?おこうという考えがあったからですが、少し起きたのが遅く、ホテルを出れたのは11:00前くらいでした。
 自分が泊まっていたホテルは尖沙咀に位置していたため、当然フェリーも九龍側にあるターミナルから乗りました。ガイドブックに載っていたフェリーの時刻表を見てみると、今の時刻の近辺には、11:00発、11:30発、12:00発があります。11:30発に乗りたいところですが、重慶大厦にて両替も済ませたいところでして(笑)、何やかんやでフェリーターミナルに着いたのは11:15過ぎくらいでした。さすがに今から11:30発の便には乗れないかと思っていたのですが(一応国際線ですし…)、これが意外にもOKでした。やはり手続きは簡単そのものなのですね。
 国際線…ということで、船のチケット購入の後には出国手続きがありまして、そこを過ぎると、小規模ながら免税店もあったりします。しかし、この時点でもうフェリーの発車まで10分をきっており、さすがにゆっくりと見る事はできませんでした。とりあえず、お茶とサンドイッチだけを買い、急いでフェリーへと乗り込みました。香港からマカオへは137HK$(約2000円)です(土・祝日や夜間は、若干値上がります…また、マカオから香港へは、出航税の値段の違いにより、3HK$高くなります)。

   マカオフェリーターミナルにて   パスポートは必須です!

 船内は広く、椅子も大きめだったので、快適な船の旅が…と思っていたのですが、この日は天候は荒れていたようで、船は相当揺れました。国際線なので、船内では免税品の販売も行われていていましたが、もちろん自分はそれらを見る余裕は無く、マカオまでの1時間を耐え忍んでいました(少々大袈裟…)。また、マカオへの入国書類も配られ、これは今のうちに書いておいた方が良いのですが、揺れる船内では大変な作業でした。
 そんなわけで、フェリーは無事マカオへと到着。道中は嵐の中を走っているかのようでしたが、マカオは曇りの天気でした。やはり香港同様、晴れる事は少ないようです。お決まりの入国審査の後、やっとマカオの地へと足を踏み入れました。

 フェリーターミナルの出口では、国際線の発着場にありがちな、タクシーやホテルの客引きをしてる姿が目に付きましたが、ここではさらにカジノの客引きまでありました。そう、マカオという国は、世界でも有数なカジノ産業の国なのです。
 これらの勧誘は押しのけ、歩きながらマカオの街並みを見てみようと思ったのですが、フェリーターミナルを出てすぐ目に付いたのが、何かのテーマパークのような建物です。実際そこはテーマパークだったのですすが、もちろんカジノも併設されているようで、さすがマカオだと思いました。また、チラリと中の様子が見えた場所もあったので、何だろうと思って入ってみると、何とゲームセンターがそこにはありました。しかも、その殆どは日本製!…日本製というか、日本の物そのまま持ってきたという感じです。もちろん、日本ではよく見かける、シューティングやF1レースのゲームもあったのですが、まさかここでこれらの製品を見られるとは…。ゲームをスタートさせると、日本語で“操作の仕方!”…とか出てきますし、何だかよく分からなくなります。
 しかし、この付近の人の閑散っぷりにも驚きましたね…。このゲームセンターにも、お客さんは数えるくらいしかいませんでしたし…。平日ということもあったのでしょうが、昔のデパートの屋上みたいな雰囲気と何となく被りました(笑)。ここが人で賑わっている…という状況も見てみたいものです。

   何かのテーマパークに来ているようでした   一瞬、日本のゲームセンターかと思います

 またトコトコ歩いていくと、アメリカ資本のカジノ“Sands”や、マカオが誇る有名カジノ店“リスボア”が見え始めました。これらの店内には入っていないのですが(というか、カジノ自体やってこなかったのですが…)、結構盛況している様子がありました。やはり有名店ともなると、人の入りは違うようです。マカオも中国に返還され、2003年には中国本土から広東省経由でマカオへ入境することが原則自由になったため、中国本土からの観光客が爆発的に増えたそうです。そのため、カジノの売り上げはアメリカのラスベガスを追い越すほどだとか…。
 ここマカオは、中国で唯一、公式にギャンブルを認められているよな場所なので、観光客が多くなるのも当然なのです。中国の人口はご存知のように世界最多で、マカオから5時間以内の商業圏に、地球上の人口の63%が住むという好立地でもあるのです。ラスベガスから5時間では、せいぜいアメリカ近郊諸国止まりですから、潜在的にはマカオの方が上だというのは明白です。
 ついでに言うと、2005年度の日本国全体の外国人観光客は約500万人でしたが、世田谷区の半分の面積のマカオには、既に1871万人の観光客が入境しており、うち中国本土からの入境は1046万人でした。…うーん、中国…恐るべし。

 今まさに発展の途上にあるマカオですが、このカジノの地区を過ぎると、街の中心部に入っていきます。そこには高層ビルは殆どなく、昔ながらの建物がそのまま残ったりしているような場所です。
 そんな一角に“セナド広場”というのがあります。周りはコロニアル風の建物で固められ、地面も石畳になっており、これがとても雰囲気に合っています。この異国情緒たっぷりなセナド広場は、マカオ観光の拠点とも言える場所で、世界遺産にも登録されています。なんだか昔のヨーロッパに来たような錯覚を起こしてしまいますが、そのすぐ近くには、中国っぽい街並みが残っているというのがマカオの面白いところです。

   世界遺産に登録された、マカオ中心部のセナド広場   やはりマクドナルドは、世界のマクドナルドなのですね…

 そして、左上写真の右から3番目の建物の2階は、マクドナルドというのも御愛嬌(苦笑)。ここではカレー何たらバーガー?みたいな商品があり、美味しいような美味しくないような味でしたが、ポテトはなかなか美味しかったと思います。日本のとは形が違いましたが…。

 この広場を突きぬけ、お土産通りみたいな道を進んでいくと、遠くに教会の跡のような建物を見ることができます。これがマカオのシンボルとも言える、聖ポール天主堂跡(Ruinas de S.Paulo…漢字だと“大三巴牌坊”)です。ポルトガルがマカオを進出して400年以上が経ちましたが、その歴史は、東アジアのキリスト教布教の拠点として始まっています。これは17世紀初頭にイエズス会が建てたもので、当時は東洋一美しい教会だったとか。この建設には、長崎を追われた日本人キリシタン達の手も加わっているそうです。もちろん世界遺産です。

   世界遺産、その手前から…   世界遺産、その正面から…

 見てみると、建物正面の壁面しか残っていません。これは、1835年に起こった隣りの学校からの火事の飛び火が原因らしいのですが、そうなってくると、この建物の裏側はどうなっているのか気になるもの…。これは、どのガイドブックを見てみても載っていないので、ワクワクしながら裏側に向かいましたが…、

   世界遺産、その裏側から…   世界遺産、その周辺から…

 あれ…、何かがっかり(笑)。どうりでガイドブックに載ってないはずです。しかし、正面から見たときには、これらの階段は全く見えてないわけですから、まあ上手く建てたものだと…。右上の写真は、この近くにある“モンテの砦”という場所から見下ろしたものです。周辺は中国っぽい街並みであるという事が分かりますね。中国風といっても、ポルトガル風と足して2で割ったような街並みや、これぞ中国!…といった古臭い街並みも共存しており、独特なその雰囲気が自分にはツボだったような気がします。

   中国の上海に近い雰囲気もありました   これぞディープのマカオです

 さて、マカオは3つの地域から成り立っています。1つは、マカオ半島と呼ばれる中国大陸に接した部分で、今まで紹介した場所は全てこのマカオ半島にあります。そしてもう2つは、タイパ島、コロアネ島という地域で(この2つの島は埋め立て地で繋がっています)、これらはマカオ半島と3つの橋で繋がっているものの、また違う雰囲気があったと思います。
 自分が行けたのはタイパ島まででしたが、島の殆どは高層ビルだったものの、南欧風(これがポルトガル風なのでしょうか)の街並みが残る地域もあり、本当にのどかな雰囲気がそこにはありました。しかし、この南欧風の街並みに慣れてしまうと、現在のような高層ビルの建設が、すぐそこまで迫って来ているという事実には、俄かには理解できないものがありました。東洋と西洋の文化の交わりがマカオの魅力のはずですが、これから何百年後とかにも、そのような状況になっているのかどうか…。そんなことを思わせたくれたような地域でしたね。

   バスでタイパ島へ…   マカオ半島とはまた違った雰囲気がありました

 薄暗くなってきたので、夜ご飯を食べ(ポルトガル料理というものを味わってみました)、バスでマカオ半島へと戻ってきました。マカオのフェリーターミナルまで行けるバスは、途中のホテル・リスボアの前で乗換えとなったのですが、そこの前に着いてびっくりしました。建物には、これでもか!…というくらいにネオンが施され、昼間とは全く違う様子がそこにはありました〔無事帰郷参照〕。また、近辺の街並みにもネオンは瞬いており、成程、この時間帯こそ、マカオの本領が発揮された時なのでしょうか。ここも香港に負けず、奥が深い国なのでしょうね。

   これぞマカオの風景なのかも…


 ●食のワンダーランド香港

 やはり“食”は欠かせません!地域的にアジアなので、日本人の口に合うのは分かっているのですが、それにしても食文化の幅の広さには頭が下がる思いです。もちろん、全てが美味しいとは限りません。中には?と思うものも一杯です(笑)。しかし、やはりその奥深さというか、世界中の人々に対応できるラインナップは素晴らしいと思います。ここでは、自分が気に入ったお店を何軒か紹介していきましょう。

   ・彌敦粥麺家(レイトンチョッミンガー)

   アジアの典型的な食堂…といった雰囲気   写真では分かりにくいですが…アワビです♪

 香港には数多く“お粥”の店があるのですが、この店のお勧めは何と言っても“アワビ粥”!…ですね。メニューには普通に、○○粥…20HK$(約300円)…とか掲載されているのですが、このアワビ粥の値段とは、何と1つ100HK$(約1500円)!…お粥に1500円とはかなりの贅沢感がありますが、このプリプリ感といい、味の程よさといい、参りました!…という感じです。場所は、MTRの佐敦駅から北に徒歩3、4分といったところでしょうか。たまにはこんなグルメも良いですね!

   ・陸羽茶室(ロッユーチャーサー)

   お店の入口では欧米系の青年が迎えてくれました   点心を頼むごとに、おばさんが紙にチェックを入れてきます

 香港グルメの第一歩は、やはり飲茶ではないでしょうか。点心はどれも美味しいし、種類も豊富。そして値段も安い、そして早い(笑)ときたら、これは行かない手はありません。
 ここで自分は、“早茶”(朝の飲茶)を経験すべく、中環にある陸羽茶室という所に行ってきました。“午茶”(昼の飲茶)は大体どこでもやっているのですが、早茶は店によっては結構限られているらしいのです。また、このお店は10:30以降はオーダー式ですが、それ以前は肩かけ紐のついたトレイを下げた店員が点心を運んでくるという、何ともレトロな方式で、こういったスタイルは今のうちに見ておかないと…とも思ったのです。そんな陸羽茶室は、創業1933年となかなかの老舗で、これは期待せざるをえません(笑)。
 店内は、時代を遡るかのようなクラシカルな雰囲気で、歴史と伝統を偲ばせてくれます。上の階の席に案内されると早速、点心の名を連呼しているおばちゃんが巡回しているのが発見できました。ここからは、おばちゃんに声をかけ、セイロの中身を見せてもらい、自分の気に入ったやつだとテーブルに置いてもらう…という作業の繰り返しになります。やはりお勧めは蝦餃(ハーガウ…エビ餃子)で、シンプルな物ではありますが、この味わいは日本には出せない代物だと思います。
 中国系のレストランに来てよく思うのは、その従業員の多さです。陸羽茶室にて、色々と観察してみたのですが、先程の点心を運ぶおばちゃんの他に、お店の入口で中に案内してくれた欧米系の青年、お茶を汲みに来る店員、会計専門のおじさん、もちろん厨房にも店員はいて、極めつけは、厨房からウェイターに品物を届けるためだけに存在する“運び屋”も存在しているということです。それぞれ専門分野を受け持っている文化とはいえ、こうした視点で見ても興味は尽きませんでしたね。

   ・急記牛腩(ガウゲイガウナーム)

   この行列は人気店の証です   どちらも甲乙付け難い味!

 1930年代に屋台から始まったこの店は、先代の主人によって考案された牛腩麺(牛肉スープの、牛バラ肉入り麺)で、香港中にその名を知られています。自分が行った時は、ちょうどお昼時でもあったのですが、お店の前は凄い行列が出来ており(お店は中環にあるので、恐らくお昼休みの会社員達がお目当てとしているのかもしれません)、すぐにそこだと分かりました。行列は数にして30人くらいといったところかもしれませんが、回転が良いのか、10分ちょっとでお店に入れました。
 店内はあまり広いとは言えず、もちろん相席は当たり前です。看板メニューの牛腩麺(カレー味のものもあり、どちらも20HK$…約300円)はコラーゲンと鉄分が豊富に含まれており、健康面でもバッチリなのですが、このコクのあるスープは、何杯でもいける感じでした。麺も2種類あるのですが、これはお好みで♪B級グルメかもしれませんが、さすが香港です。

   ・The Verandah Restaurant(ベランダ)

   先程の淺水灣に位置します   優雅な気分満点です

 先程、淺水灣にある“The Repulse Bay”という建物を紹介しましたが、そこに入っているヨーロッパ料理を提供するレストランです。コロニアル調の雰囲気に包まれたこの場所は、ディナーでも高い評価を受けているのですが、今回はイギリスの文化でもある、アフタヌーン・ティーを楽しませて頂きました。
 香港は、正統派アフタヌーン・ティーを楽しめる国としても有名で、ここはイギリスの文化に習って、午後のひと時を優雅に過ごしたいものです。通常だと、右上の写真のような感じで届けられるのですが、お店によっては香港らしく、点心も添えられたアフタヌーン・ティーもあるのだとか…。淺水灣は先程も紹介した場所なので分かると思いますが、のどかな雰囲気は抜群です。ここでは香港らしい喧騒とは無縁の空間ですが、これこそ贅沢だと思いましたね。自分には少々場違いな気もしましたが(笑)、至福の時間は過ごせたと思います。

   ・Margaret's Cafe e Nata(漢字だと“澳門瑪嘉烈蛋撻”…オウマンマーガーリッダーンタッディム)

   先程のセナド広場からは、歩いて5分くらいの距離です   大袈裟に言えば、この為にマカオに来ても良いと思うほど!

 これはマカオのお店です。日本でも人気のエッグタルト(漢字では“蛋撻”…タッディム)ですが、実はマカオが発祥の地らしいのです。正直言って、今回の旅行ではこのお店に一番感動しました。
 エッグタルト…というからには、“タルト”なのですが、ここでは下地にパイ生地が使われていて、しかも結構しっかりとした作りです。表面に薄っすら焦げ目が付いているのがマカオ風で、これの美味しいこと美味しいこと…。実は今回の旅行では、色々と有名なエッグタルトの店の食べ歩き(香港を中心に…)もしていたのですが、ここが一番でした。香港のも決してまずくはないのですが、このお店のを食べてしまうと、他のが物足りなく感じてしまうくらいです…。マカオに行ったら、是非行っていただきたいお店の1つですね!


 …と、長々と話してしまいましたが、やはり香港は凄いですね。この前行ったニューヨークよりも、書く事は多かったのではないでしょうか〔旅日記 2.(アメリカ、ニューヨーク編…2006.3.8~3.17)参照〕。しかし、実は香港では特別色々な場所に行っていたというわけではありません。主な場所と言えば、尖沙咀、中環、淺水灣ぐらいです。もちろん、香港の観光地は他にも沢山あり、今回紹介したのはほんの一部だという事を、知って頂けたらと思います(何と言っても、香港ディズニーランドにすら今回は行ってませんからね…)。
 …とにかく、まだまだ何回でも行ける…、そして行く度に新しい発見がありそうな国…、それが香港だという事を、改めて感じさせてくれた旅行になったと思いました。

 ☆香港ナビのHP(香港の全てはこのサイトで!)…http://www.hongkongnavi.com/

 ☆キャセイ・パシフィック航空のHP…http://www.cathaypacific.com/cpa/ja_JP/homepage

 ☆重慶大厦への招待…http://www.chungking-mansions.com/

テーマ:香港 - ジャンル:旅行

この記事に対するコメント
おすすめ
香港で泊まるときにおすすめなのが、フェリー乗り場すぐ脇のStarなんちゃらホテル(覚えてないww)

市街地からは少し離れるのですが、全室ベイビューで夜景がものすごくきれいですよ~
しかも料金が安いwwグレードは割りと高めです^^
【2007/01/31 16:17】 URL | hiro #- [ 編集]

へえ~
スターフェリーの乗り場近くってことですかね。
香港島でしょうか、九龍側でしょうか?

自分はベイビューではないですが、九龍側の
スターフェリー乗り場までは歩いて5分くらいの所でした。
【2007/01/31 16:29】 URL | 竹内 #- [ 編集]


すごい綺麗ね~。
香港行く機会があれば参考にさせてくださいね!
【2007/02/01 08:13】 URL | 体温計 #- [ 編集]

はい!
参考にして頂けると、こちらも嬉しいですよ
(責任は持てませんが…笑)。ぜひぜひ。
【2007/02/01 11:42】 URL | 竹内 #- [ 編集]

まだまだ
続くんですね(^_^;)

でも、香港って、こうして見ると、尽きないくらいおもしろい興味深いものが多いです。
海外苦手な私でも、ちょっと、興味をそそられます。

行く機会があったら、是非、本物を見てみたい!!
いくら、風水とはいえ、そんな高い建物に風穴って、でかすぎるし、
思わず、大丈夫なの?と、言いたくなるし。
桃を抱えて、子供が屋根に???
考えられないです(笑)。
ほんと、突っ込み所満載で、飽きないですね♪
【2007/02/12 13:57】 URL | まーちゃん #- [ 編集]

本当に飽きないですよ♪
香港は異国情緒たっぷりなのに、海外初心者でも
違和感なく馴染めるのが好きですね。かといって、
リピーターが行ってもまだまだ新たな発見があるし…。
狭い国だけど奥が深い…。それが香港の魅力だと思います。
【2007/02/12 14:05】 URL | 竹内 #- [ 編集]


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プロフィール

竹内

Author:竹内
1980年1月29日生まれのO型。
3歳からクラシックピアノを始め、
高校ではジャズに目覚め、大学では
バンドも経験する。現在は関東を
中心に、ライブハウスやホテルの
ラウンジ、レストラン等で演奏を
行っている。また、写真好きが興じて
簡単な写真撮影の仕事もしている。
…そんな29歳です。



次回のリーダーライブ

2010年2月7日(日)
外苑前 Z・imagine
Open…18:00~(予定)、
1st.…18:30~、2nd.…20:00~、
Charge…2700円(ドリンク別)
(Pf)竹内大輔
(B)池田暢夫
(Ds)佐々木俊之



竹内大輔トリオCD発売中(試聴可)!

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