竹内大輔の写真日記(~2009)
ピアニスト竹内大輔の、2009年までの日々を綴った日記です。
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旅日記 6.(九州編…2006.9.12~9.13)
 少し時間が経ってしまいましたが、旅日記の九州編です。実は、題名を考えるにあたって、“九州編”で良いのか悩みました。確かに回ったのは九州地区なので、これで良いのかもしれないのですが、そもそも目的というのは飛行機に乗る事…。しかも、第一目的がYS-11に乗る事だったので〔YS-11参照〕、特に場所そのものは関係ないのです。
 しかし、一応これまでは、タイトルに訪れた場所を明記する事によって、旅日記へのイメージを湧き立たせていたつもりだったので、今回も例に漏れず、訪れた場所をタイトルに使いました。よろしくお願いします。


 ●スターフライヤー

 現在YS-11は福岡空港を拠点に飛んでいて、当然、乗れる路線もそこからの便に限られます。しかし、退役まで残り1ヶ月を切っているだけに、なかなか上手い具合の便が見つかりません。自分に用意された時間は1泊2日のみ。しかも、夕方までに東京に戻って来なければいけないのです。
 そんな中、鹿児島⇒福岡の便が午前中にあるのを見つけました。要するに、往路ではなく、帰路としてYS-11を使おうという作戦に出たわけです。1日目までの間に何らかの形で鹿児島に着いて、そして2日目に、福岡経由で東京に戻って来れば良いのではないかと…。
 これは使える!…ということで、今度は1日目にどのようなルートで鹿児島に向かうかですが、東京から直行で鹿児島に飛行機で向かうというのは面白くなく、むしろそれでは早過ぎです。
 …ということで、実は自分には乗りたい航空会社がありました。それはスターフライヤーという航空会社で、今年3月16日に運航を開始した、まだ生まれて間もない会社です(会社設立は2002年12月)。この3月16日という日は、福岡県第2の都市、小倉(北九州市)近くの沖合いに、新北九州空港という空港が開港した日でもあり、要するにスターフライヤーは、新北九州空港を拠点に運営をしていく会社(戦略?)なのです。
 このスターフライヤーですが、飛行機は黒を主体とした斬新な機体デザインで、機内もゆとりある設備を有するなど、新規航空会社=格安運賃…という従来の概念からは一線を画した会社になっていて、デビュー当時から話題が豊富でした。これでは乗ってみたくなるのも無理はありません(笑)。

   羽田空港第1ターミナルの、一番奥にあります   分かりにくいですが、飛行機の塗装は黒と白のみです

 そんなわけで9月12日(火)、自分は7:40発の新北九州空港行きの飛行機に乗るべく、朝早く羽田空港へと向かいました。空港ターミナルは第1のほうで、要するにJAL側にあたるわけですが、そのターミナルの一番奥に、スターフライヤーのチェックイン・カウンターはありました。
 ここのデザインも徹底して、基本的に黒と白の色しか使っていません。こうやってみると、見た目にも大人な雰囲気で、確かに従来の格安航空会社とは一味違う気がします。しかし、それでも大手の航空会社よりは安い値段設定になっているのです(自分はネット予約で、チケットを15500円で購入しました)。
 早速チェックインを済ませ、連絡バスで飛行機の駐機場まで向かいます。スターフライヤーはエアバスA320という機体を使っていて、ボーイング製ばかりの日本の航空会社においては、結構珍しい存在となっています。近くでこの飛行機を見たのはこれが初めてですが、成程、エアバスの方がこういった塗装は似合っているような気もしました(マニア的発想ですが…)。
 機内に入ると、これもびっくりです。予想はしてましたが、やはり機内デザインも、極力黒と白しか使ってないのです。要するに、内装パネルに白、座席や絨毯に黒…といった感じです。モノトーンのキャビンというのは、これまで経験した事の無かった世界ですが、意外とこれが落ち着く感じです。そもそもスターフライヤーは、ビジネス層を意識していて、それが機内のデザインにも繋がっているのだと思います。
 座席に座ってみると、これがなかなか重厚感をかもし出しております。それもそのはず、座席は本革製仕様で、シートピッチも通常よりも約12cm広い91~94cm。ゆえに足元は広く、簡単に足を組むこともできます。A320という機体の定員は、国内線だと通常は170席程度なのですが、スターフライヤーでは144席に抑えてあり、この事からもかなりゆったりとした機内構成になっている事が分かります。

   洗練された機内です   国内線では珍しい、タッチパネル式の個人モニター

 また、全席にタッチパネル式の個人モニターが付いている事も特筆されるでしょう。今や国際線では珍しくなくなりましたが、国内線ではなかなか目にする事のできない代物です。しかも恐らく最新式で、画面が綺麗で大変見やすかったのが印象的でした。国内線という性格上、映画の類はやりませんが(1時間半も飛んでないため…)、ニュースや北九州の情報番組、そしてエアショー(今いる場所を地図で表示してくれる映像…右上の写真参照)等、全部で6チャンネルが用意されているそうです。
 その他、座席には色々な設備が用意されており、間違い無く国内線のエコノミー座席では豪華度ナンバーワンに君臨するでしょうね。これが既存の大手各社より、安い値段で乗れてしまうわけですから、スターフライヤーという航空会社、かなり大胆な攻め方をしていると言っても過言ではないと思います。

 そんな座り心地を楽しんでる内に、飛行機はすぐに動き始め、そして新北九州空港へ向け離陸しました。この日の天気は曇りで、8:00近いのに空模様は明るくない感じでしたが、飛行機で上空へ上ってしまえば、そんな事は関係ありません。分厚い雲を抜けると、それはそれは眩しい青い空が待っておりました。これも飛行機の旅でしか経験できない事ですよね。

   翼の先にあるウイングフェンスは、逆側では黒色だそうです

 上空に達しベルトサインが消えると、ドリンクのサービスが始まりました。ここでもスターフライヤーは拘りをみせてくれます。ドリンク・メニューはコーヒーやお茶、りんごジュース等が用意されているのですが、コーヒーは全国に展開されている“タリーズ(Tully's)”、お茶はサントリーの“伊右衛門”等、全てにおいて“厳選”された物を提供しているのです。これだと、飲み物を頼むだけでも楽しくなってしまいそうです。
 ついでに、自分のお勧めはコーヒーで、味ももちろん良しなのですが、コーヒーを頼むとチョコレートが付いてくるのです。この組み合わせがまた美味しく、また頼みそうになってしまいました。また、これらの飲み物、少し小さ目の紙コップを使用しています。これは、美味しく飲んでもらう量を考えての事らしく、細かい所まで考えているのだなと、何だか感心させられてしまいます。

   コーヒーはチョコレート付き!   “安全のしおり”もお洒落な感じです

 エアショーやニュース、オーディオ等を確認してる間に、飛行機はもう降下を始めてしまいました。飲み物などのサービスも相まって、機内は退屈知らずな感じです。飛行時間は1時間20分弱という感じでしたが、むしろもっと乗っていたい…機内の設備を使い尽くしたい(笑)…というのが正直な意見ですね。
 今のところ羽田~新北九州間しか飛んでなく、新北九州空港をベースという事で、東京からの他の路線は考えにくいのですが、九州地区にお住みの方は、是非乗ってもらいたい航空会社だと言いたいです。
 しかし、まだまだ新北九州空港の知名度が浅い事や、交通機関がそこまで整ってないなど問題も多く、スターフライヤーは正にこれから…という状況でもあるらしいです。北九州地区に行こうとすると、やはり福岡空港から行くのが便利で、便とチケットの種類の多さは確かに魅力的です。ただし、潜在的な利用者はかなりの人数にあがると思うため、その点でも結構可能性のある航空会社だと思うのです。とにかく、スターフライヤーという航空会社の魅力を、早く知ってもらいたい…という感じですかね。


 ●個性的なJR九州の特急車両

 JR九州は、その車両デザインを専門科に依頼しているケースが多く、結果的に、他の地域とは異なったタイプの車両が多いことに気付かされます。バラエティ豊かではありますが、やはりブランド意識というものはしっかりとしており、多くの人はそのデザインだけで、JR九州の車両だと分かるかもしれません。
 これらは車両だけではなく、駅のデザインにも見られるとは思うのですが、今回は自分が乗った特急車両のみに絞って、写真を紹介したいと思います。

   博多・小倉と大分を結ぶソニック号   なかなか個性的なソニック号の車内

 まずは“ソニック”号です。新北九州空港は、JRで言えば日豊本線の朽網(くさみ)という駅が最寄り駅になっていて(シャトルバスが運行されています)、そこは普通電車しか停車しない駅のために、その電車に乗って行橋(ゆくはし)という駅へ…(九州は滅多に来ない地域なので、地名の読み方がまだまだ慣れません)、そこから大分まで乗ったのが、上記のソニック号です。
 青の塗装が印象的で(このデザインは賛否両論でしたが…)、カーブでもスピードを落とすことなく走れる振り子電車ということで、博多~大分間、約190kmを、約2時間で走り抜きます。

   九州横断特急…名前が壮大さを感じさせるわりには2両編成   九州横断特急の車内…内装に木材を多く使用しています

 続いて、大分から豊肥(ほうひ)線に乗って、宮地という駅まで使ったのが、この九州横断特急です。ネーミング自体に“特急”と入っているのが珍しいですが、走るルートを見てみると、別府・大分~熊本・人吉(肥薩線)と、正に九州を横断している特急なのです。
 名前そのものは壮大な感じをイメージしますが、列車そのものは基本的に2両と、かなり短い編成で運行されています(混雑期には増結有り)。ワンマン運転で車掌はいなく、その代わり車内サービスのみ担当する客室乗務員が乗っているのが特徴です。車両自体は元々JR四国で使われていた車両ですが、外見は塗装変更、内装は木目調にリニューアル等をされて使用されています。

   デザイン的にも優れている、つばめリレー号787系   787系の車内はとても洗練されています

   新八代で九州新幹線“つばめ”(右)に接続します   九州新幹線の車内…JR九州は木材使用が多いですね

 最後に、熊本~鹿児島間で乗った、“リレーつばめ”と、九州新幹線“つばめ”です。リレーつばめは787系という車両で、これは自分も個人的に大好きな車両で、今回乗れたのは嬉しい限りでした。
 以前は博多~西鹿児島間(現鹿児島中央)を結んでいたのですが、2004年3月に、九州新幹線が新八代~鹿児島中央を開業してからというもの、博多~新八代間に短縮されてしまいました(しかし、運転本数は約2倍になりました)。
 これは、ただ単に“リレー”と名付けられている訳ではありません。新幹線の乗り換え駅である新八代駅では、なんと新幹線と同じホームに到着するのです。なので、乗り換えは向かいの列車に移るだけ…。実に簡単です。そのため、乗り換え時間は基本的に3分しか用意されていません。
 しかし、これは暫定的な処置で、九州新幹線は2010年を目標に、新八代~博多間を建設中です。これが開業されると、博多~鹿児島中央間は1時間半ぐらいで結ばれてしまい、既存の東海道・山陽新幹線からも直通列車が走るかもしれません。リレーつばめの活躍はそれまでかもしれませんが、まだ車両自体は新しいので、何らかの形で使用されることにはなると思います。とりあえず、新幹線の開通は待ち遠しいですね。
 この新幹線の車内も、木造をふんだんに使用していて、JR九州の拘りを感じさせてくれますが、車内放送で、日本語と英語の他に、韓国語と中国語でも放送されていたのが印象的でした。噂には聞いていましたが、実際生で聞くと、「おっ!」となります(笑)。地理的に韓国や中国に近い、九州ならではのサービスとも言えるかもしれません(しかし、韓国では既に、新幹線や特急では日本語の放送がなされています)。日本も国際化が進んできたなと思う出来事でもありました。

 全体的に、やはり魅力的な車両が多い気がします。ビジネス…だけに造られたのではなく、“観光”や“遊び心”の要素も含まれたデザインなのでしょうね。


 ●豊肥本線

 豊肥本線というのは、大分から熊本間148kmを結んでいる路線で、地図を見ていただければ大体分かるのですが、九州を横断している路線形態となっております。この路線を使って自分は大分から熊本まで移動したのですが、なかなか風向明瞭な路線で、始めは特急だけで…と思っていたのですが、途中で鈍行列車に乗り換えてしまうほどでした(笑)。
 この路線の車窓風景では、やはり阿蘇のカルデラがハイライトになると思います。阿蘇山は改めて説明するまでもないですが、世界最大級のカルデラを有する活火山です。カルデラとは、火山の活動によってできた大きな凹地のことですが、阿蘇山の場合は、このカルデラの中に町ができていて、そしてこの豊肥本線が通っているというのですから驚きです。そういえば、中学の時の地理の授業で、阿蘇はカルデラの中に人が住んでる…というのを聞いて、何とも不思議に思ったものです。

   豊肥本線から阿蘇の街並みを望む   阿蘇の町に位置する宮地駅にて

 大分から乗ると、豊後竹田、波野という所まで列車はずっと勾配を上っていく感じなのですが、ここを過ぎると、一瞬パッと視界が開けます。阿蘇の外輪山の内側に入ったのです。ここからの眺めは素晴らしかったのですが、すぐにトンネルに入ってしまう事が惜しまれます…。そして、徐々に山肌に沿って坂を下っていき、宮地という駅に到着します。ここで自分は思い切って鈍行列車に乗り換えました。もっとのんびりと鉄道の旅を楽しみたいと思ったからです。
 鈍行列車に乗り換えて、ここからはしばらく、阿蘇のカルデラの中を列車は走っていきます。回りを見てみると、確かに周囲を山に囲まれており、カルデラというよりは盆地という感じですが、あくまでもここは火山によってできた地形というのを忘れてはなりません。やはり不思議な光景です。
 そして、30分程先に進むと、列車は立野という所を通ります。ここは、阿蘇の外輪山では唯一切れ目のある場所で、鉄道も道路も、阿蘇と熊本方面を行き来をするには、必ずここを通らなくてはなりません。しかし、鉄道の場合は地形が狭く、スイッチバックによって高度を稼がなくてはなりません。そして、豊肥本線は2回スイッチバックを行うのですが、そのうちの1つは立野という駅で行われます。

   列車はこのあと、スイッチバックをして右側の路線に入ります   立野駅で行き違う列車…列車は両方とも画面奥に向かいます

 要するに、短い間で進行方向が2度変わるのですが、これが本当にのんびりとした行程です。なかなか目的地に着けないという、このもどかしさが良いような気もします。これは特急列車でも同じ事なので、絶対に通らなければならない道のりであり、阿蘇の険しさを象徴する出来事でもあるのです。
 この立野駅を抜けると、列車は山に挟まれるような形で下るだけになり、2駅先の肥後大津駅辺りになると、もう平野部にさしかかります。住宅も増え、路線も電化されるようになります。ここからは電車に乗り換え、あとは通勤路線のイメージが強くなります。

   肥後大津駅にて…左の気動車から右の電車に乗り換えます

 確かに乗っている人も多く、電車も1時間に2、3本程度が運転されているようです。ここから熊本までは40分くらいですから、完全に熊本の通勤圏なのでしょうね。こういった車内の変化が楽しめるのも、鈍行ならではの旅と言えるでしょう。
 大分から正味4時間弱の豊肥本線の旅でしたが、実は自分は九州を横断する…というのは初めてで(今までは一周したことだけありました)、今回はなかなか良い体験が出来たと思います。意外と九州の中央部は山が険しく、鉄道にとっても難所と言われる所が多いみたいです。そこを乗ってみるのも一興で、他の路線も乗ってみたくなるような…、そんな旅になったのではないかと思いました。


 ●最初で最後のYS-11

 最後になってしまいましたが、やっとメインの話題ですね(笑)。この旅の2日目である9月13日、鹿児島⇒福岡の便でYS-11に乗る事ができました!…便名はJAC(日本エアコミューター)3648便。退役をする9月30日まで、毎日運航が予定されている便でもあります。
 鹿児島空港は、何気に鹿児島市の中心部とは結構離れていて、高速を通る直行バスでも40分ぐらいかかってしまいます。飛行機の出発時刻は10:45…。自分は、鹿児島中央駅前を9:25に発車するバスに乗りました(バス自体は、5分~10分間隔と、とても頻繁に運転されております)。
 そして、空港に着いたのが10:10頃。すぐさまチェックインを済ませましたが、ふと混雑状況を見てみると、予想通りYS-11の便は今日は全て満席。予約をしておいて良かったですが、改めてYS-11の人気ぶりが窺えるというものです。

   かなり小さいですが、右奥に見える機体がYS-11です   飛行機を写真に収める人は多かったです

 チェックインを済ませると、次に向かうのは展望デッキです。とりあえず乗る前に、YS-11を確認しておかなくてはなりません(笑)。デッキに上がると、既に10人くらいの人達がカメラを持って(中にはテレビ局関係の人も!)待機している感じでしたが、当のYSはというと、凄い遠くの方にちょこんと待機しているのが見えます。
 どうやら突然の機材変更…という恐れは無いようです。機体も確認したところで、荷物検査を受け待合室へ向かいます。まだ搭乗までは時間がありましたが、しばし心を落ち着かせるためにも、こういった時間は必要です。
 そして発車10分前になると放送が流れ、連絡バスで機体の前まで連れて行かれます。この時初めてYS-11を目の前にしたわけですが、これが結構感動ものでした。
 機体の登録番号はJA8766。あとで調べてみると、これはYS-11の142号機で、1970年7月に東亜航空(現日本エアコミューター)が受領した機体のようです。総飛行時間は約66000時間、飛行回数が約66000回と、もうベテラン中のベテラン選手ですね。機体には『ありがとう日本の翼 YS-11』と書いてあり、本当に皆に愛されていたというのがよく分かります。
 機内はというと、意外と綺麗な感じで、古い飛行機=汚い…というイメージとは無関係ということが分かるというものです(はっきり言って、アメリカの国内線の方が汚いです)。これぞ日本の飛行機と言えるかもしれません。そして、所々にクラシカルな雰囲気を持っているのが面白いです。ボーイング製やエアバス製の飛行機に乗り慣れていると、それらとの違いが色々あって、なかなか興味深い心境になってきます。
 例えば、シートベルトサインが出る時は、普通なら“ポーン”という音ですが、YS-11では高音のベルみたいな、“チン!”という音です。また、照明もリング式蛍光灯で、これも他ではなかなか見られない代物です。荷物入れはハットラックと言われるもので小さく、基本的にカバン等も荷物は載せられません、上着や、名前通り帽子などを載せるだけのものに過ぎないようです。
 前のシートポケットには団扇が入っていますが、これは、YS-11が地上の電源から自機のエンジンに切り替える時に、一瞬エンジンが止まってしまうのですが、その時に空調も止まってしまいます(笑)。そのため夏の暑い日などは、すぐに機内は蒸し暑くなってしまい、この団扇は常備されているそうです。しかも、YS-11はかつて鹿児島や沖縄の離島(暑い地域ばかりです)に数多く飛んでいたため、この“団扇”は本当に必需品だったというわけで、なかなか苦労をかける飛行機でもあるみたいですね。

   YS-11の機内。まだまだ現代でも通用しそうですが…

 しかし、クラシカルながら、居住性は悪くありません。むしろ、何だかんだで落ち着いた雰囲気があるように思います。これが、40年近く飛んでいる飛行機の持つ、安定さと快適さなのだと思います。
 エンジンも独特のサウンドで、最近の飛行機にはない重厚な音がうなりを上げている感じです。そして離陸の瞬間はなかなか力強く、きっと、先ほどの展望デッキにいた人達は、盛んにシャッターを切っているだろうな…と思いましたね。
 今日はあまり良い天気ではなかったので、雲で地上が見え隠れするようなフライトでしたが、それでもそこまで揺れなかった感じがしました。また、実はYS-11の巡航速度は444km/時と、普通のジェット機の半分くらいの速度でしかなく、巡航高度も3000mくらいです。そのため、水平飛行に移っても地上は見やすく、何だか遊覧飛行を楽しんでいるような気分にもなってしまいます(自分は通路側の席でしたが…)。
 途中、雲の中の飛行も行っていたために、ベルトサインが消えていたのは結局15分くらいだけだったかもしれません。この間に、飴のサービスと、YS-11の搭乗証明書が配られ、自分もそれは頂きました。そして離陸から約30分後、飛行機はもう降下を始め、予定時刻通り(11:40着)福岡空港に着きました。クーラーの通風口には水滴が溜まっていて、それを拭くCAさんの姿が印象的でした。

   福岡空港にて…これで最後かと思うと、感慨深いです

 これでYS-11の搭乗体験は終了したわけですが、何だかあっという間で、これで最後というのはあまり現実的ではない気がしました。改めて機体を見てみると、まだまだ元気に飛べそうな状態で、これからも活躍してくれそうな雰囲気をかもし出しております。
 しかし、実際は今月30日に運航を終了してしまうのです。それ以後、もう日本の空でYS-11は見られません。自分は、後世に伝えられる意味でも、貴重なフライトに乗ったのだと、改めて自分の取った行動に(咄嗟に思い付いた旅でしたが…)自信が湧いてきました。
 YS-11は頑丈な飛行機だといいます。地味だけど、堅実的な飛行を続けてきた飛行機は、正に日本人を象徴する飛行機だとも思います。もう自分はこの飛行機に乗る事はないと思いますが、あとは退役までの活躍を見守るだけです。トラブルも無く、無事に飛んでいて欲しいですね。そして、お疲れ様でした…と。


 …というわけで、YS-11の旅は終わりました。予断ですが、福岡から羽田までの飛行機に乗った時、福岡空港を離陸する前に、もう一機のYS-11が着陸してくる姿が見えました。何ともラッキーな感じでしたが、それが本当に自分にとって最後の姿になりそうです。飛行機内から見た光景になってしまいましたが、それこそ心に残しておきたい感じになりましたね。

 ☆スターフライヤーのHP…http://www.starflyer.jp/index.html?s=ad_F_16

 ☆日本エアコミューターのHP…http://www.jac.co.jp/

テーマ:一人旅 - ジャンル:旅行

この記事に対するコメント

お、本領発揮してるねー。
九州の乗り物って、超近代的なんだね。
意外!!
【2006/09/15 14:26】 URL | りこ #- [ 編集]

本領発揮です
そうですね、JRの中では一番ブランド志向が
高いと言えるかもしれません。
東京にいるとなかなか気付けないものです…。
【2006/09/15 16:24】 URL | 竹内 #- [ 編集]


こんばんは^^ 前にコメントさせていただいたプチ子です お久しぶりです☆
私は、こっち(北九州)にいながら、まだスターフライヤーに乗ったことがないですよ!!
羨ましいなぁ~ 乗り心地どうでしたか??
また、明日からのも、頑張ってくださいね! 応援してまっす♪
【2006/09/17 00:18】 URL | プチ子 #- [ 編集]

どうもです
スターフライヤー、いい感じでした。
普通の国際線のシートより豪華な感じです。
フットレストが付いてるのもまた良いんですよ。

ありがとうございます、明日頑張ります!
【2006/09/17 00:22】 URL | 竹内 #- [ 編集]


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プロフィール

竹内

Author:竹内
1980年1月29日生まれのO型。
3歳からクラシックピアノを始め、
高校ではジャズに目覚め、大学では
バンドも経験する。現在は関東を
中心に、ライブハウスやホテルの
ラウンジ、レストラン等で演奏を
行っている。また、写真好きが興じて
簡単な写真撮影の仕事もしている。
…そんな29歳です。



次回のリーダーライブ

2010年2月7日(日)
外苑前 Z・imagine
Open…18:00~(予定)、
1st.…18:30~、2nd.…20:00~、
Charge…2700円(ドリンク別)
(Pf)竹内大輔
(B)池田暢夫
(Ds)佐々木俊之



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