竹内大輔の写真日記(~2009)
ピアニスト竹内大輔の、2009年までの日々を綴った日記です。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

奇跡的な再会
 自分の大学の4つ後輩で(要するに、自分が卒業した年に入学してきた代)、プロのボーカリストを目指している島村智才ちゃんという子がいるんですけど、何気なく彼女のミクシイの日記を読んでいると、ふと目に止まった内容がありました。
 まず、日にちは一昨日になるのですが、智才ちゃんはとあるライブにお呼ばれして、そこで歌ったところ、とても幸せな気持ちになれたそうです。実は自分と智才ちゃんは、少し前まで Acoustic Soul Orchestra というオリジナルバンドを一緒にやっていて(今は休止中ですが…)、何回かライブもやっていたりしたのですが、内容は良かったものの、なんか智才ちゃんは自分の全てを出せてない感じがしていて、ボーカル的にどうなんだろうと、自分的にも少し気になる所があったのです。
 そういう思いがあったので、ああ、もしかして自分のやるべき方向が見えてきたのかな?とか、良いミュージシャンにでもめぐり合えたのかな?…などと思いながら、続きの文章読んでみました。すると、その先にはこのような文章が書かれていたのです。

  とりわけベースのマーヴィー朝倉さんとは意気投合。
  演奏が楽しくて楽しくてしょうがない。即興ブルースを
  一緒に奏で、すらすらとまぁ良く歌詞の浮かぶこと浮かぶこと、
  ものの見事に女の気持ちについて歌ってやりました!


 …マーヴィー朝倉さん!!?


 めちゃめちゃ驚きました。なんせこの方は、自分が今年の3月にニューヨークに行った時に、最初に見に行ったジャズバーで演奏していた方…。そして、向こうから声を掛けていただいて、その後のお勧めセッション場所まで教えていただいた方だったからです〔旅日記 2.(アメリカ、ニューヨーク編…2006.3.8~3.17)参照〕。
 その旨をすぐに智才ちゃんに伝えると、私20日にもお呼ばれしちゃったから、見に来てみたら?…っていうか来なさい!…と言われてしまいます。まあ、確かにこれは行くしかないですね。しかも場所が練馬春日町にあるお店らしいのですが、ここは自宅から自転車圏内で行ける場所(笑)。そんな所にジャズバーがあったとは全然知りませんでしたが、とにかく今日、自転車でその店へと向かいました。

   何回も店の前は通ってたのに…今まで気付きませんでした

 そのお店は Lady Day という名前の店で、かの有名なジャズシンガーである、ビリー・ホリディの愛称がそうだったらしく、そこから採用したそうです。店に入ると、20人くらいで満杯になってしまいそうなその店内は、既にお客さんでいっぱい…。きっと、マーヴィーさん目当ての方も多くいたことだと思います。
 奥にアップライトピアノが置いてあり、その横にはウッドベースを抱えている人が…。…確かにマーヴィーさんでした。約2ヶ月振り…になりますね。なんか、練馬春日町という自分にとっては半分地元みたいな所で、遠く離れたニューヨークで出会った人と再び会うというのは…なんか不思議な感じがしました。
 とりあえずその場は演奏が始まってしまったので、とりあえずは聴くことにしました。ニューヨークでもマーヴィーさんの演奏は聴きましたが、いかんせんその時の自分は時差ボケで頭が朦朧としていて、ちゃんと頭に入っていたかどうかは怪しいものでした。しかし、今日はしっかり聴けます。今日のピアノは小林洋さん。今をときめくボーカリスト、小林桂のお父さんです。

 酒もすすんで、いい気分で聴いてしまいます。何より、楽器から出される音が暖かいですね。聴くだけで安心できるというか、そういった音をお客さんに提供し、楽しんでもらいたいという思いが伝わってくるかのようです。途中、クラリネットの谷口英治さんや、ボーカルでここのママさんである八月薫子さん等も加えつつ、1ステージは終了しました。すごい楽しかったし、幸せな気分になれました。そして今、智才ちゃんと同じような感想を述べている自分に気付くわけです(笑)。

 さて、休憩の時間になったので、自分はマーヴィーさんに話しかけてみました。

 「いつぞやニューヨークでお世話になった…」

 こうは言ってますが、実は心の中はドキドキでした。本当に覚えてるかな…とか、まあとにかく色々な事が頭を駆け巡っていて、微妙にテンパリ気味でした。

 「ああー!覚えてるよ、ええと…、セッション場所を教えてたもんね」

 一応、智才ちゃんが事前に自分のことを話してくれていたらしいのですが、こう笑顔で返された時、どれだけ自分は救われたことか…(笑)。そのあと色々とニューヨークの話しや、智才ちゃんも交えて音楽の話しをしたりと、本当にいい時間が過ごせたなと思います(実はこの日、智才ちゃんは両親と来てて、自分も少し面識はあったので、結構賑やかな感じでその場は過ぎていきました)。

   島村親子とマーヴィーさんとで記念撮影!

 そして、2ステージでは1曲だけ智才ちゃんも参加。これが即興(その場で歌詞やメロディーを考える)のブルースを歌ってて、その時の彼女の表情が忘れられません。今まさに、自分のやりたい事をやれてる喜び…という感じでしょうか。確かにこういう気持ちは、音楽をやっている上でも非常に大切なことですからね。マーヴィーさんが刻むビートに安心して乗っかっていける…。出会ってまだ2日間しか経ってない筈なのですが、このような信頼感が垣間見えたような1曲でした。
 また、かく言う自分も参加させていただきました。ステージ中、いきなりマーヴィーさんが「弾く?」なんておっしゃってくれたので、ついつい弾いてきてしまいました。しかし、これもまた楽しかった。

 とにかく暖かさに触れたライブ…これが適切な表現かと思われます。ニューヨークの旅日記でも書きましたが、今のジャズはモダンの方向に進んでいて、いかにコードから外れた事をするかが主流になっています。また、例えばアメリカにはバークリーという、大変有名な音楽大学があるのですが、そこで教えているのが上記のような理論的な事で、こうやられたらこう返す、こう外してきたらこう返す…みたいな感じらしいのです。そういう状況なので、確かに上手い人は多いのですが、そういう人達の演奏は、なかなか“感動”には達しないそうです。ジャズの本拠地ともいえるニューヨークでそうなのですから、マーヴィーさんが「もうジャズは、いったん終わってしまっている…」と言ってたのも、何となく頷けます。
 本来は、ジャズに限らず音楽なんて“ハート”のはずです。これは、習うものではなく、経験とか人生で養っていかなければならないものだと思うのですが、今ジャズを習おうとすると、ここはこうあるべき…とか、ジャズは頭を抱えて、うーんと言いながら聴くものだ…とか、とにかくインテリジェンスな物…というように頭にインプットさせられてしまうのです。ここが一番の要因かもしれない、とマーヴィーさんは言っていて、さらに付け加えれば、今そういう風にしか教えられてない子達は、ある意味かわいそう…だとも言っていました。

 それについて思う事は様々かもしれません。しかし、今後の自分の音楽生活において、とても良い話しができたのは確かでした。そういえばマーヴィーさんに、それならば、なぜ今でもニューヨークにいるのですか?と聞いたところ、やはり、ニューヨークという土地が好きだから…なのだそうです。そういって少し寂しそうに笑った横顔が、今でも自分の心に焼き付いています。

 ☆練馬春日町 Lady Day のHP…http://www.lady-day.jp/

テーマ:今日の出来事 - ジャンル:日記

この記事に対するコメント

あっっっっっっっっ!!!!

なんか違和感があると思ったら。。。

『再開』だ。

『再会』じゃなくて??

でもさ、これって、すごい偶然だねー。
もしかして、マーヴィーさんに縁があるのかもね?

こんな偶然がもう一度あったらすごいよね。
【2006/05/21 19:54】 URL | りこ #- [ 編集]

でしょ?
久しぶりに見たときの“空気”ってわかります?
そりゃー再会も再開になりますよ(笑)。

マーヴィーさんは今週半ばにはまたニューヨークに
戻っていってしまうので、向こうに行かない限り
偶然は難しいですね。10月にまた来るみたいですけどね。
【2006/05/21 22:03】 URL | 竹内 #- [ 編集]


漢字突っ込んでやろ~と思ったら
すでに会話が終了してた↓

っつ~か練馬春日町は地元と呼ぶには遠いだろ(;-o-)

でもまぁ楽しそうな思いが伝わってきて
こっちも幸せになるね(^-^)
相変わらず長いけど(;¬_¬)
【2006/05/22 01:02】 URL | らば #- [ 編集]

まあまあ近いって
自転車で家から15分ぐらいだったよ。
終電を気にしなくて良いからね…遅くまで飲めるしね。
【2006/05/22 01:11】 URL | 竹内 #- [ 編集]


あっ、漢字直しやがった!
【2006/05/24 00:21】 URL | らば #- [ 編集]


そりゃ…まあねえ…。
【2006/05/24 00:51】 URL | 竹内 #- [ 編集]


この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://pftakeuchi.blog41.fc2.com/tb.php/128-5ca0ab76
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

八月薫子

八月薫子のC = 音凾 =【2006/12/19 13:59】

プロフィール

竹内

Author:竹内
1980年1月29日生まれのO型。
3歳からクラシックピアノを始め、
高校ではジャズに目覚め、大学では
バンドも経験する。現在は関東を
中心に、ライブハウスやホテルの
ラウンジ、レストラン等で演奏を
行っている。また、写真好きが興じて
簡単な写真撮影の仕事もしている。
…そんな29歳です。



次回のリーダーライブ

2010年2月7日(日)
外苑前 Z・imagine
Open…18:00~(予定)、
1st.…18:30~、2nd.…20:00~、
Charge…2700円(ドリンク別)
(Pf)竹内大輔
(B)池田暢夫
(Ds)佐々木俊之



竹内大輔トリオCD発売中(試聴可)!

   cd-pictures-mini.jpg
       Pictures

     ☆試聴はこちら



カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -



ブログ内検索



竹内大輔までのメールはこちらへどうぞ!

名前:
メール:
件名:
本文:



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。