竹内大輔の写真日記(~2009)
ピアニスト竹内大輔の、2009年までの日々を綴った日記です。
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旅日記 26.(山陽・九州編…2008.11.30~12.1)
 遅くなりましたが、昨年の11月末に行ってきた、0系新幹線を追ってきたレポート?を書きたいと思います。もうあれから1ヶ月以上経っているかと思うと〔新幹線0系引退参照〕、時間の流れの早さを痛感せずにはいられませんが、そろそろ一般の方からの0系への思いが薄れてきているのではないでしょうか…。個人的にも、今回の旅は特徴的なものとなっていて、思い出と共に、そこに自分なりの“価値”を見出せた旅になったとも思っています。それは見ていくうちに分かると思いますが、、、では順にご覧くださいませ。


 ●プレミアムクラスで神戸入り!

 新幹線0系に乗る…とは言っても、東京に住んでいる自分は、そう気軽には乗りに行けません。なぜなら、この時点で0系は山陽新幹線区間である新大阪~博多間でしか走ってなく、最後の0系使用の列車は、岡山14:51発の博多行となっていたからです。つまりは、最初の段階として、昼過ぎまでに岡山以西に行かなければならなく、その行き方には頭を悩ませました(笑)。事前に行く事が分かっていれば、安い飛行機料金で行く事も出来たのですが、何分この旅を思い付いたのは、行く日の2、3日前くらいの事だったので、その行き方もなかなか厳しい状況にありました。
 …という時に頭によぎったのが、羽田から関西方面行きの飛行機は、前日までに航空券を購入すれば安い…という事でした。関西に位置する空港というと、伊丹、関西、神戸の3つが挙げられますが、このうち神戸なら、岡山までは電車でも楽に移動が出来る距離です。早速ネットで検索してみると、まだ空席は余裕にある状態で、そのまま予約画面へと進みました。
 …と、またここで自分は“プレミアムクラス”という存在に目を付けてしまいます。これは、全日空(ANA)が提供する国内線の上級クラスの事なのですが、この時は割引運賃で、エコノミークラスに6000円をプラスすれば乗れる…という事が分かったのです(こういった状況で乗れる路線は限られるのです…)。少し悩んだものの、まだ乗った事がないクラスですし、ここは思い切って乗ってしまおうと思いました。そして11月30日の朝6:00、自分は羽田空港への人となったのです。

   神戸行きのみ遅延…運が悪いです…   午前の爽やかなひと時ですね

 飛行機は6:40発だったので余裕の到着でしたが、出発ゲートに辿り着いた瞬間、「機体のトラブルにより、当機は遅延が発生します。また、搭乗ゲートも変更になります」…との放送が流れました。いきなりオイオイ!と思いましたが、自分はこの待ち時間を利用して、空港のラウンジに出向いてみました。ここは、プレミアムクラスに搭乗する人や、ANAのプラチナ会員など、限られた人でしか利用出来ない場所でもあるのですが、自分はこの時は利用対象者になっているわけで、堂々と中に入っていったものです(笑)。初めて足を踏み入れた場所でしたが、ラウンジらしく椅子やテーブルが整然と並べられ、パソコンを置けるようなスペースも用意されており、やはり多忙なビジネスマン向きの空間という感じはしましたね。その他、フリードリンクや、ちょっとしたおつまみ等も用意されていましたが、ドリンクはお酒類が結構充実していて驚かされました。これは、ちょっと早く空港に来て、ここで時間を潰すというのは有りでしょう。今回はあまり時間が無かったのですが、また機会があったら利用してみたいと思いましたね。
 そして、ようやく搭乗の案内があり、ゲートに移動です。本来なら、空港ターミナルに横付けされて飛行機に乗る筈になっていましたが、恐らく機材を変えたのか、乗る飛行機まではバスでの移動となっていて、お陰で左下のような写真も撮る事が出来ました。まあ、ビジネスマンからしたら迷惑なのでしょうが、自分は結構喜んでいたわけでもあります(笑)。

   遅延のお陰で?このような写真も撮れました!   さすがに、ゆったりとしています

 そして、今回の自分の座席番号は“1A”!飛行機の一番前の座席でもあり、これはプレミアムクラスならではですよね。エコノミークラスとは比べ物にならないくらい前後間隔は広く、幅も十分という感じでした。そして、この飛行機にはこの座席が10席ほど用意されているのですが、その場所担当のCA(キャビン・アテンダント)が3人もいて、これこそ正にプレミアムです(笑)。さすがだと思いました。
 約30分遅れて飛行機は出発しました。離陸もスムーズで、やはりエンジンより前にある席は静かです。程なくシートベルト着用サインが消えると、ここで軽食がサービスされました。“軽食”とは言ってもサンドイッチやサラダが入っているという豪華なもので(しかも、自分の好きなサーモンまで入っていて…笑)、国内線で機内食という、新鮮な体験をする事が出来ました。そして、窓の外には富士山も見え(神戸行きでは、富士山は左側に見えるようです)、贅沢な旅だなあ…と改めて思ってしまいました。神戸までは約1時間15分のフライトでしたが、まだまだ乗っていたいと思ったのは言うまでもありません。

   味もなかなか良好でした♪   この角度の富士山もまた新鮮!…奥が駿河湾です

   神戸の街並と、これから着陸する神戸空港が見えます   神戸駅には、こんな標識が立っています


 ●0系新幹線と、山陽路を下る

 神戸空港にも、定刻より遅れての到着となりましたが、もはやそんな事はどうでも良くなるくらい、素晴らしい時間を過ごす事が出来ました(笑)。そのまま三宮駅へと出て、まずは在来線(JR山陽本線)で西へと向かいます。ついでに、この日はここから博多の先まで行ってしまう予定なので、山陽本線の起点でもある神戸駅には1回降り立っておきました。ここが東海道本線と山陽本線の境目でもあり、今回の旅の始まりの場所のようにも感じたからです。
 そして、在来線でトコトコと、、、。途中、姫路駅と相生駅で乗り換えがありましたが、乗り換えたところで、次も同じ山陽本線なわけで、このあたりでは自分にも良い感じで眠気が襲ってきて、車内でウトウト…という時間を楽しんでいたように思います(笑)。

   新幹線の駅にしては小さな新倉敷駅   このポスターは、今回至る駅で見かけました

 そして、最初の目的地である新倉敷駅に着きました。あれ、岡山駅は?…と思うかもしれませんが、恐らくこの日は0系フィーバーで、駅構内は相当混んでいる事が予想されたので、新幹線的に1つ先の駅である当駅に来てみたのです。ここで狙うのは、博多から岡山に向かう、0系使用列車の最後から2番目の列車です。この列車が岡山駅に着いた後、折り返して岡山発博多行の、0系“こだま”の最終列車になるわけです…。最後の列車よりは注目度も少なく、環境的に撮りやすいのではないかと思った次第でした。

   500系を追い越す、700系“ひかりレールスター”   この500系は、後にまた見かける事になります

 そんなワクワクした気持で新幹線ホームに降り立つと、そこには予想外の光景が待っていました…。16両というフル編成の500系が、向かいのホーム(東京方面)に停車していたのです。本来、500系の16両編成の車両は“のぞみ”専用という性格が強く、まず新倉敷という駅には停まらない筈なのですが、これはどういった状況なのでしょうか…。ただ、行き先を見ると『回送』と表示されていて、どうやら定期の列車ではないようでした。これは後に明らかになります…。
 500系はその後、700系“ひかりレールスター”を待避し、その後東京方面へ走っていきました…。この時点で、0系狙いと思われる、カメラ持参の人が多くなってきたのですが、恐らくこの一連の光景もカメラに収めていた事でしょう。もちろん、自分も例外ではありません(笑)。
 …そして、ついに0系がやってきました。6月に見た時と同じく〔竹内大輔、北九州ツアー(2008.6.5~6.9)参照〕、オリジナル塗装であり、これが元祖新幹線!…と言わんばかりの形相でした。かつての16両編ではなく(最後は6両編成です)、“こだま”という地味な列車でもありますが、今の新幹線の元はここにあるわけです。1964年、東京オリンピックの時に生まれた車両ですから、ある意味生き証人とも言えるわけですね。この時、本当に見に来て良かったと思ったものです。

   今回の旅の主役ですね!   どこの駅のホームもこんな感じでした(笑)

 0系が入線してくると、今まで静かだったホームもざわつき始め、皆一斉にカメラを向けていました。この新倉敷という駅は、普段は新幹線“こだま”号が1時間に1本ぐらいしか停まらない駅でもあるのですが、この時ばかりは人出だけはターミナル級だったと言っても過言では無いでしょう。停車後は700系“のぞみ”に抜かれ、それでも淡々と岡山へ向けて走り始めていきました。その後のホームはというと、そこにいる人達皆の、不思議な満足感や達成感が漂っていたようにも思ったものです。

 そして、この後自分は岡山へ向かう、、、ではなく(笑)、新幹線で広島へと進路を向けました。岡山から折り返して戻ってくる0系を、広島で迎え入れる…というわけです。早速、次の“こだま”(これは100系でした)で福山駅に向かい、ここで後から来た700系“ひかりレールスター”に乗り換え、一気に広島まで向かいました。この“ひかりレールスター”に使われる車両は東京駅に姿を見せなく、JR西日本の区間でしか(新大阪~博多間)でしか乗れないのですが、自分も今回が初めての乗車となりました。もちろん、狙っての乗車です(笑)。車両の塗装も独特なものになっていて、指定席は2&2シートになっているので(普通は2、3席です)、利用者には“のぞみ”以上に好評の列車でもあるのです。今回は自由席での乗車となった為に、指定席の雰囲気を味わう事は出来なかったのですが、とにかく“乗った”という事にはなりました。そして、広島までは福山から僅か25分…。やはり新幹線は早いのです。

   福山駅にて   普通の700系の車内とは若干異なる雰囲気です

   広島駅にて…ちょっと小休止です   お好み焼きとは違った魅力がありました♪

 広島まで一気に来てしまったので、予定の0系最終“こだま”号が到着するまでは、まだ2時間程時間が空いてました。この時間を利用して昼食(敢えてお好み焼きは食べませんでした…笑)をとり、また、広島電鉄の写真等も撮っておきます。なかなか気軽に来れる所ではないので、こういった時間も有効に使いたいところなのです。

   広島は路面電車(広島電鉄)が相当発達しています   郊外にも行く路面電車は、連接車になっています

 そして日も傾きかけた頃、0系は広島駅に入線してきました。この時も、新倉敷駅と同じくホームは雑然とし始めましたが、やはり駅の規模が違います。山陽の一大ターミナルである広島駅では、更に人出も多くなっている感じでした。よく見ると、家族連れやカップルの方なんかもいたりして、0系がラストラン…というのが、一般的にもよく浸透している証拠だと思いましたね。まさかこの中で、今日羽田から神戸経由で飛んできたという人はいないかと思いますが…(笑)。
 そして、見に来ていたのはお客さんばかりではありません。ホームの先端には、恐らく駅の職員だと思われる人達や、線路の整備等に携わっている人達も大勢出迎え、それは1つの儀式のようでした。実際、0系が博多に向けて出発する時には、皆で列車に向かって敬礼をしていましたので、やはり時代を生きてきた車両であると共に、多くの技術者が関わった車両なんだとも思いました。ある意味、1つの歴史を終えたような瞬間を見られ、とても印象に残りました。この駅も、降りておいて良かったと思えた駅の1つです。

   広島駅でも0系は注目の的でした   0系“こだま”号の後を追う、500系臨時“こだま”号

 そして、0系“こだま”が発車して暫くすると、同じホームに、今度は臨時“こだま”が入線…との放送が入ってきました。何だろうと思って見てみたのですが、それが先ほどの500系が入線してきたのですから驚きです。どうやらこの日、0系の“こだま”が混雑される事が予想されていたので、救済列車として、500系16編成使用の臨時“こだま”号が運転されていたようなのです。500系は、最近では(0系が引退してからは)短編成化(8両編成化)かされ、JR西日本の“こだま”に使用される事が多くなったのですが、16両編成で“こだま”に使われるのは相当珍しいです。こちらの写真を撮っている人が多いのも頷けました。
 さて、この後自分はどうしたかというと、更にその後に来た500系“のぞみ”号で、今度は一気に博多へと向かいました。もちろん、先の500系“こだま”も、0系“こだま”も軽く追い越して、それらより40分くらいは早く博多に到着してしまいます。意外かもしれませんが、500系使用の“のぞみ”というのは、かなり減少していて、今では定期列車では1日に2往復が残るのみとなっています。これはN700系車両の台頭が著しいからですが、それなら敢えて、自分は500系のグリーン車に乗ってみる事にしました。将来的に、500系は“こだま”に全て転用されそうな気配があるのですが、その時にグリーン車は連結されないので、それを味わうには今しかないのです。

   こちらは自分の乗った500系“のぞみ”号です   500系グリーン車内にて…さすがの乗り心地でした

 …強引な理由ですが、とにかく500系グリーン車に乗らせて頂きました。車内は空いていて、グリーン車の醍醐味を感じてしまいましたが、広島の次の駅である新岩国駅では、先の500系“こだま”を、この500系“のぞみ”が追い越す…という、500系が500系を追い越すという珍しい瞬間にも立ち会え(一瞬ですが…笑)、そう静かにもしていられない、、、というのが本音でもありました(笑)。この時の新岩国駅のホームでも、相当なカメラ合戦が繰り広げられていた事でしょう。

 そして日もどんどん暮れ、自分の乗った“のぞみ”号は、博多駅には17:40頃到着しました。0系の“こだま”号は18:21到着予定なので、まだ時間はある感じですが、もう既にホームにはカメラを持った人の姿が多くなっていました。また、それは時間が経つにつれ増えてきて、更にはテレビ局のカメラも入ってきて、ホーム上でインタビューを受けている人も何人かいました。それは。本当にこの日で最後なんだ…という実感が、雰囲気でも伝わってくる程です。あとは、、、0系を待つだけです。

   博多駅にて…ここでも結構な人だかりが…   0系“こだま”、拍手歓声と共に入場です

 そして0系が博多駅に進入してくる直前、ホームはもう溢れんばかりの人だかりになっていました。場所によっては足の踏み場もない程で、改めて凄い状況だと思いました。列車はさすがに5分程遅れての到着でしたが、それでもよく無事に走り切ったものだと思います。それは今日だけではなく、1964年に走り始めてからずっと…です。日本の当時の技術の結晶ですからね。この事は日本人として、もっと誇りに思っても良い事だなと思いますね。
 0系が到着してから、ホームの先端では授賞式など、色々なイベントが行われていたようですが、如何せん人が多過ぎて、そちらの様子が窺えない感じでした。言い過ぎではなく、もう人が動けないくらいの状態になっていたのです。
 そんな折り、0系が到着したホームの反対側に、別の車両が入線してきました。これは実は、今度九州新幹線が博多まで開通した時、山陽新幹線と直通をさせる為に開発された量産先行車で、N700系7000番台という車両でもありました。もちろん、まだ営業運転等には入っていない車両なので、新幹線の博多駅には、新幹線の最新車両と元祖車両?の最初で最後の共演が見られたわけです。聞けば、JR西日本は、この時の為にこの車両をこのホームに入線させたらしく、JR西日本の粋な部分を見たという感じがしましたね(笑)。そして、追い討ちを掛けるように、その隣りのホームには、0系の後を追っていた500系臨時“こだま”の姿が…。正に、新幹線を代表する3車がここに集結!…といった感じになり、行きかう人々を釘付けにさせていたものです。何だか、夢でも見ているような気分でした(笑)。

   0系の向かいには、今度開通する山陽・九州新幹線直通用の車両、そして隣には500系の臨時“こだま”も入線してきました   0系“こだま”、最後の博多駅からの発車です…

 そして、そんな時間もあっという間で、ついに0系は車庫に向け、その姿を後にする時がやってきました。0系の写真を撮る人も一段と増してきた感じです。この時ばかりは500系も脇役という感じでしょうか…。そして、汽笛と共に博多駅を出発。もう定期列車としては戻らない道を進んでいきました。自分はホームの後ろから見送る形になりましたが、どうやら運転席(車掌室でもありますね)には花束が添えられているようでした。

 思えば0系という車両は、1964年に東海道新幹線として走り始めてから、暫くは独占場でした。それは、当時の国鉄にそれ以上の予算が無くて、新型車を開発する余裕も無く、0系を0系で置き換える…といった時代が続いていたからです。そんな国鉄の末期に100系という新形式の新幹線が登場して、それらはもちろん当時の華である“ひかり”に投入され、0系の活躍は徐々に“こだま”へと押し進められてきました。この時から、先の尖がっている100系に対して、先頭が丸みを帯びている0系は、その役割から“こだま形”とも呼ばれるようになった気がします。そしてそれは、今見ても本当に愛嬌のある顔だなぁとも思います…。しかし、自分が今回博多駅で見た0系は、そんな顔が少し泣いているようにも見えたのですが、、、気のせいかもしれませんね。

 そんな0系へ、、、お疲れ様でした!


 ●肥薩おれんじ鉄道と九州新幹線

 0系と別れてから自分は、そのまま家に帰るわけではなく、この日予約したホテルに向かうため、一路熊本へと足を運んでいました。そして一夜を明かした次の日、九州新幹線と、その並行する在来線でもある“肥薩おれんじ鉄道”の乗車をしに、朝早く八代へと向かったのです。
 九州新幹線乗車の目的は、〔祝、800回目!〕の記事の写真確保…というのも無きにしも非ずでしたが(笑)、やはり九州新幹線が博多まで全通する(2010年度中に開業予定…だそうです)前に、もう一度乗っておきたいという思いがあったのです。そして、現在の九州新幹線は新八代駅~鹿児島中央駅間のみの営業となっているのですが、この開通時にJR九州から切り離された八代駅~川内駅間は、第3セクター経営の肥薩おれんじ鉄道に取って代わっており、こちらの会社になってからはまだ未乗車であった為、こちらも併せて乗っておこうと思ったわけです。今回も結果的に、色々と詰め込んだ旅になりましたね(笑)。
 …という事で、まずは八代駅から、肥薩おれんじ鉄道の乗車を始めましょう。この路線は、元JR九州の鹿児島本線の路線でもあり、交流電化区間となっていますが、使用車両は整備のコストを下げるためか、ディーゼル車両となっています。それでも未だに電化されているのは、ここをJR九州から来る貨物列車が通るからです。ある意味特徴的な列車形態とも言えるかもしれません。
 この駅から南に下るのは、もしかしたら高校生の時以来かもしれませんが、あの時はまだJRで、確か3両編成の電車だった気がします。この時も相当ローカル線だなと思っていたのですが、今回は2両編成のワンマン列車だったので、更にローカル感が増していました。しかし、この鉄道では、基本的に1両編成が主体となっている為、今回はむしろ“長い編成”だったのです…。それでも、八代駅発車の時点で、お客さんは自分を含め10人弱…。確かに、この両数で十分だとは思いました。

   電化路線ですが、車両はディーゼルカーです…八代駅にて   海に沿って走る区間が多いです

 ここから川内までの区間は、地域的に山が海岸まで迫り出している区間でもあるので、線路は海岸に沿うように走っていきます。新幹線がなかった時代は、ここに在来線特急も走っていたので、それは良い眺めを望みながら旅行が出来た事でしょう。しかし現在の新幹線は、この区間はほぼ真っ直ぐにトンネルで抜けてしまっています。これも時代の流れなのでしょうが、在来線からの景色も忘れないでいてほしいものですね。
 水俣駅、出水駅と、九州らしい場所を通っていきますが、さすがに鈍行列車では時間が掛かります…。それもその筈で、八代駅から終点の川内駅までは116,9kmもあり、これは第3セクターの私鉄としては最長でもあるのです。自分の乗った列車は、八代駅8:44発、川内駅11:17着ですから、約2時間半の行程でもあるわけですね。もちろん、この区間を全通しで乗った客というのは、自分以外には皆無でした…。
 そんなこんなで、途中は熟睡モードにも入ったものの(笑)、川内駅には無事到着。ここからはJR九州の路線になって、最終目的地である鹿児島中央駅には12:07に到着しました。距離的には大したものではなかった筈ですが、それ以上に遠くに来た…という感じがしましたね。時間的にお昼でもあったので、ここで鹿児島名物である黒豚の生姜焼きを頂きましたが、この旅一番の美味しさでもあった気がします。

   モダンな駅舎の鹿児島中央駅   やはり黒豚は食べなければいけません!

 そして今来た道を、今度は九州新幹線を使って戻ってみる事にしました。この鹿児島中央という駅は、在来線と新幹線が直角で交わっているという、なかなか興味深い配置になっているのですが、要するに新幹線は、在来線とはルートが大幅に異なる…という事です。鹿児島中央駅を出ると、すぐにトンネルになっているというのも、その事を大きく表している感じはしました。

   800系“つばめ”は子供達にも人気のようです   新幹線も、ここだと終点…という感じですね

 九州新幹線の車両は800系という車両で、栄誉ある“つばめ”…という列車名が与えられています。この車両は九州新幹線全通後、山陽新幹線と直通運転を行った後も残存し、JR九州らしさを存分に魅せてくれる車両になっていく事でしょう。華ある直通運転用は、先に紹介したN700系7000番台に譲る事になりそうですが、九州初の新幹線車両として代表的なものである事に、変わりはありません。
 この“つばめ“については、過去に〔旅日記 6.(九州編…2006.9.12~9.13)〕の記事でも紹介したので、詳細は省きますが、これに乗って鹿児島中央駅~新八代駅を乗り通すと、約40分で着いてしまうのです。この区間は、朝乗ってきた在来線経由では、約3時間半も掛かった区間でもありました…。そして、新幹線の新八代駅では、熊本・博多方面に向かう“リレーつばめ”号が隣で待っており、迅速なネットワークが築かれております。やはり、いつも利用する人には、九州新幹線の魅力は大きなものなのでしょうね…。

   現在の新八代駅では、暫定的に新幹線と在来線の乗り換えが生じていますが、それは隣のホーム同士で可能となっています   この風景も、いずれ見納めになりそうですね

   新八代駅の北側では、もう路盤は殆ど出来ている感じでした   熊本駅でも、新幹線乗り入れの工事の真っ最中!

 新八代駅から北側(要するに、まだ開通していない部分です…)ですが、もう高架橋が殆ど完成しており、今回通ってきた熊本駅、博多駅、そして前に訪れた博多南駅での光景も併せて、九州新幹線の全通は一歩一歩近付いている…と思ったものです。これが完成したら、また新しい時代がやってくるのだと思いますが、0系引退というのも、1つの時代の終わりに相応しいものだったかもしれませんね。確かに、初めての新幹線開通が0系誕生の時でもあり、それ以来0系は、常に新幹線上に存在したわけですから、これからは、0系新幹線不在の時代…ともなるわけです。
 時代の移り変わりは激しいですが、今回の九州新幹線の事を色々な面から見れた自分としては、今後の新幹線の話題は明るい事が多いような気がしました。この九州新幹線全通の前には、東北新幹線の新青森延伸…という話題も入ってきてますし、ますます今後も目を離す事が出来ません…。0系引退を間近に見た自分としては、これらの出来事もしっかりと脳裏に焼き付けておくべきだと思いました。


 ●帰りは熊本空港から

 大いに詰め込んだ今回の旅でしたが、いよいよ終わりの時が近付いてきました。このまま博多に戻って新幹線で帰るというのも有りでしたが、この時点で自分は熊本にいたので、熊本空港から飛行機で帰る方法を思い付きました。熊本空港からは、スカイネットアジア航空(SNA)という、わりと安めの航空会社が飛んでいて、これなら新幹線経由の値段以下で帰れたからです。
 熊本空港は、“阿蘇くまもと空港”とも呼ばれていて、阿蘇山の山麓に敷地が造られている為、風光明瞭な空港としてもよく知られています。自然の真っただ中を離陸・着陸していく様子は、よく飛行機写真等にも採り上げられていたりしていて、自分は初めて足を踏み入れる場所でもあったので、ここは期待したいところでした。

   熊本駅からバスで50分くらいの熊本空港   山の中腹に位置する為、景色はなかなか良いです

 そしたら想像通り、ロケーションは抜群でした。ターミナルの前には雄大な景色が広がっており、その向こうには山々が薄っすらと見えるなど、これぞ日本の風景!…という感じの広がり方でした。この空港は、リムジンバスで熊本駅から約50分、熊本市内からは約40分という距離ですが、それだけ時間を掛けてくればこの景色も納得…という感じでしょう。しばし展望デッキで撮影に励んでしまいました(笑)。

   韓国はソウルから飛来した、アシアナ航空のエアバスA320   これから乗る、スカイネットアジア航空の機体が着陸

 そしてそのクライマックスは、自分の乗った飛行機が離陸する時でした。滑走路が、北東から南西に向かって延びているせいか、これから沈む太陽に向かって飛んでいく形になったのです。そして、太陽は滑走路の先端で沈んでいくという奇跡の光景が望めました(デジカメ使用は禁止の時間だったのが歯がゆかったです…)。北東から南西に向かって延びている滑走路、そして、空港の東側から西側に向かって標高が低くなっていく地形…。これら2つの環境を備え持っているからこその光景でもあり、航空カメラマンに人気の空港というのも窺えるというものでした。そういえば、空港敷地外の側道に何台か車が停まっているのが見えましたが、あれはきっと飛行機撮影で来ている人達なのでしょうね…。そう何回も撮影チャンスは無い筈ですが、これだという瞬間に狙いを定めて撮影する…。そんなロマンをも想像させられる空港だったと思います。

   ボーイング737-400という機体です   熊本空港を離陸後の風景も綺麗でした

 このように、終わってみれば“あっという間”でしたが、印象的にはとても強いものが残りました。この旅を行ったのは昨年の11月末の事で、少し時間が経ってしまいました。しかし、2009年になった今だからこそ思えるのは、新幹線0系が引退したというのは、2008年の中での交通関係のニュースで、紛れも無くトップの話題だった…という事でしょう。この事実も、忘れないでいきたいですね。

 ☆全日空(ANA)のHP…http://www.ana.co.jp/

 ☆ありがとう0系(JR西日本による)のHP…http://www.jr-odekake.net/navi/shinkansen/0kei/special/

 ☆肥薩おれんじ鉄道のHP…http://www.hs-orange.com/

 ☆九州新幹線「つばめ」(JR九州による)のHP…http://www.jrkyushu.co.jp/shinkansen/index.jsp

 ☆熊本空港のHP…http://www.kmj-ab.co.jp/

 ☆スカイネットアジア航空(SNA)のHP…http://www.skynetasia.co.jp/
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テーマ:鉄道 - ジャンル:趣味・実用



プロフィール

竹内

Author:竹内
1980年1月29日生まれのO型。
3歳からクラシックピアノを始め、
高校ではジャズに目覚め、大学では
バンドも経験する。現在は関東を
中心に、ライブハウスやホテルの
ラウンジ、レストラン等で演奏を
行っている。また、写真好きが興じて
簡単な写真撮影の仕事もしている。
…そんな29歳です。



次回のリーダーライブ

2010年2月7日(日)
外苑前 Z・imagine
Open…18:00~(予定)、
1st.…18:30~、2nd.…20:00~、
Charge…2700円(ドリンク別)
(Pf)竹内大輔
(B)池田暢夫
(Ds)佐々木俊之



竹内大輔トリオCD発売中(試聴可)!

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