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竹内大輔の写真日記(~2009)
ピアニスト竹内大輔の、2009年までの日々を綴った日記です。
Generation Gap+Hey-Joe+ワンマンライブ=1年振り
 今日は横浜の Hey-Joe にて、Generation Gap(以下 GG)のライブをやってきました。自分自身では参加するのは久しぶりだったのですが、Hey-Joe という場所でワンマンライブ(大晦日~元旦に掛けて、ゲスト的な参加はしましたが〔2008年一発目!参照〕)をやるというのも実に1年振りで〔久しぶりの Generation Gap ライブ参照〕、何だか懐かしい気分にもさせられましたね…。
 やった曲に関してはそんなに変化は無いものの、やはり久しぶりに GG オリジナルの曲に立ち向かうとなると、それなりの気構えが必要で、初めは結構緊張してたようにも思います。ここの所、色々なライブ続きではありましたが、ここまでガッツリやったライブというのは久々だったかもしれません。先日やった池田バンドもガッツリではありましたが〔ニューヨーク帰りの池田バンドライブ参照〕、あちらはまだ自由度が高い感じで、こちらは決まり事も結構あるので、確認事項が尚更多くなっているわけです。
 それは演奏中、自分が弾いているバッキングにおいて気付かされました。ご存知のように GG はサックス4人という編成のバンドなのですが、つまりは曲のメロディーに既にハーモニーが付いているわけです。それに合わす伴奏というのは、実は結構考えなくてはならないわけで、今回そういった頭を使ったのは久々だと感じたのです。つまりは、自分の担当している“コード楽器”という部分も Gneration Gap のサウンドを成すのに極めて重要なわけで、その責任の大きさを改めて認識させられた感じでした(今更ですが…笑)。

   画質が粗くて、何だか昔の写真みたいですね(笑)

 終始そんな感じだったので、今日はライブが終わるとドッと疲れが出てきてしまいましたが、それゆえ達成感も大きく感じられたと思います。次回、自分参加の GG ライブは4月29日(火・祝)で、場所は同じく Hey-Joe となっております。そういえば昨年の今頃は、夏ツアーはどうしようか…みたいな話しをしてた気もしましたが、今年はどうなるのでしょうか…?

 ☆Generation Gap のHP…http://www.generation-gap.jp/

 ☆横浜 Hey-Joe のHP…http://www.ne.jp/asahi/hey-joe/yokohama/
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テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

揺れる演奏会場で…
 昨日は、天王洲アイルにある T,Y,Harbor『Waterline』という所でライブをしてきました。“Waterline”とは何とも特徴的な名前ですが、正にその通りというか、このお店は水面に浮いていて、船上の空間さながらの雰囲気を楽しむ事が出来るのです。

   水面上にある白い建物がそうです   屋形船にも色々あるのだと思いました

 このエリアは海に程近い河口に位置し、都市的ながら“水”という自然の物との共存が垣間見え、どこか無機質になりがちなウォーターフロントも、ここでは暖かみを感じ取れそうです。お店の目の前はもちろん川で、時折り、花見客でも乗っているのか屋形船がちらほら動いているのを見る事が出来ます。そして、船が通る度に川には波が発生し、それ故このお店も揺れる事揺れる事…(笑)。しかし、これこそが船上の雰囲気を醸し出しているとも言えるのです。

 今回は、今まで何度か共演しているボーカルのダイナマイトミキさん〔今回は温泉湯巡りライブではなく…参照〕に誘っていただきましたが、ここでは“Dyna”という名前でボーカルを務めているようです。そして、ドラムにはお馴染みの木村創生君、ベースには久しぶりの相澤卓也さんでした。基本的にスタンダード、ソウル系が中心となったライブでしたが、徐々にお客さんも増えてきて、曲調も段々盛り上がる感じの選曲になっていきました。

   自分もこんなネクタイが欲しいですね~   店内も良い雰囲気に包まれていました♪

 Dyna さんはオリジナリティーが抜群で、いわゆる有名なスタンダードの曲を演奏していても、すぐに自分の雰囲気に持っていってしまうという魅力があります。それは、今まで自分個人だけでは分からなかった曲の魅力を再認識出来る瞬間でもあり、勉強にもなりました。もちろん歌だけで曲の雰囲気を作り出すのは難しいので、後は自分を含むバックバンドにかかっているわけですが、そういったボーカルとのやり取りも面白かったです。もちろん、この時も後ろに屋形船が通れば会場は揺れてしまうのですが…(笑)。
 あまり経験できないシチュエーションでの演奏に、お洒落なサウンドがプラスされ、もしかしたら若干現実離れした空間だったのかもしれませんが、それが心地良いと思わせるお店の雰囲気は最高でした。お客さんにも喜んで頂けたようで、また演奏ができたらと思いますね。どうも皆さんお疲れ様でした!

 ☆天王洲アイル T,Y,Express のHP…http://www.tyharborbrewing.co.jp/

 ☆Dyna さんのHP…http://d-miki.hp.infoseek.co.jp/

 ☆ダイナマイトミキとしてのHP(“Dyna”とは別にあります)…http://dynamitemiki.com/

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ニューヨーク帰りの池田バンドライブ
 昨日は久しぶりに、ベースの池田君がリーダーを務めるバンドのライブをやってきました。前回やったのが昨年の12月だったので〔2007年最後の池田バンドライブ参照〕、あれから3~4ヶ月は経ってしまったわけですが、曲に関しては意外にも皆の頭には残っていて、月日以上のブランクは感じさせませんでした。
 今回は自分的に変化がありました。…やはり、ニューヨークに行ってきた事が大きいのかもしれませんが、池田バンドの真髄が分かるようになってきていたのです。もちろん、以前が分かってなかった…というわけではないのですが、ニューヨークで見てきた幾つかのライブの中で、もしかしてこれは池田君のやりたい事とベクトルが似てるのでは…と思えるライブがあったのです。今まで頭では分かっていても、これだと言えるものが無いまま進めてきた感があるのですが、この時自分は初めて、身体でも理解したと思いました。

   いつもより熱く…熱く…

 そして臨んだ今回のライブ。殆どが池田君のオリジナル曲という陣容でしたが、こういった雰囲気の曲は、こういう風に持っていって…と弾いていくと、皆がそれに付いていこうとする感覚を掴む事が出来ます。成程、それならこういう感じはどうか…とやっていくと、「そうか~、そうだよね~、いいね~」となり、そのまま続けると、「そうするとこの部分は…だよね~!」…と、かなり抽象的ではありますが、このような感じでステージは進んでいきました。そして、演奏を楽しむ事が出来たのです。
 池田君の曲は、変拍子があったり、変な小節であったりと、なかなか弾くには手強い曲が多いのですが、だからこそ即興性を重視したライブの時に、皆の感覚が一致する部分を見出す事が出来るのではないかと思います。どこかしら不安定な曲調の中に求める一瞬の安らぎ…とでも言いましょうか(言い過ぎですかね…)。もちろん、その部分は最初から決まっている訳ではなく、その日に放たれた皆による音の渦の中から見付けるのです。その作業、感覚が面白さに繋がるのでしょうね。
 今回久しぶりに池田バンドに参戦して、演奏自体はやはり楽しかったですし、こういった感覚を磨いていくのも大事だなと思いましたね。次回ライブが決まってないのが気掛かりですが、また今回の時のように、久しぶりに顔を合わせた面々で“感覚の磨き合い?”…をするのもまた一興だと思いました(笑)。

 ☆池田暢夫のブログ…http://nobuike.exblog.jp/

 ☆外苑前 Z・imagine のHP…http://www.radio-zipangu.com/zimagine/

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2008年4月のライブスケジュール
 4月からは年度も替わりまして、晴れて2008年“度”になるわけですが、この月のライブもまた、色々ある感じになりそうです。さあ、時差ボケに悩まされずに突き進みましょう!


     ●4月2日(水)五反田 Rocky
1st.…19:30~、2nd.…20:50~、3rd.…22:10~、
Charge…3000円(ドリンク別)
Member…≪黄門御一行様≫(Vo)恭子、(Keys)竹内大輔、
       (B)植木宏之、(G)坂上真一、(Ds)中武誠二

 前回からドラムのメンバーが変わった黄門御一行バンドですが、キャラ的にこれがなかなかの
 “うっかり八兵衛”系で(笑)、よりリアルな?雰囲気が構築されつつあります。もちろん、そればかりが
 見所ではなく、ライブも本格的に楽しめるのは言うまでもありません。オールディーズ、ソウル、
 ポップス系を中心に、日本語モノや歌謡曲まで、幅広く演奏していますが、これら全てが緩い雰囲気で
 見れるのも自分達の特徴と言えますでしょうか…。是非その空気感を体感しにいらして下さい(笑)!


     ●4月4日(金)桐生 Bar 風月洞
Start…21:00~、
Charge…1000円
Member…(Vo,G)さばいばる伊藤、(Key)竹内大輔、(Ds,Perc)伊藤樹明

 最近このメンバーだけでのレコーディングも行い始めた自分達ですが、5月(ゴールデンウイーク中)の
 関西ツアーを控え、4月に少しだけライブをやっておこうという話しになりました。風月洞は久しぶりの
 場所でありますが、成長した自分達はどのように演奏する事が出来るのでしょうか…。楽しみです。


     ●4月8日(火)えでーず銀座
Start…21:00~2回
Charge…詳細不明
Member…(Pf)竹内大輔

 初めての場所ですが、銀座にあるクラブ的なお店で、まあ女性がお客さんの相手をするようなお店です。
 ここでBGMとして演奏させて頂きますが、お客さんが飛び入りで歌いだす事もあるのだとか…。うーん、
 何だか久しぶりに緊張する自分が見えますね…(笑)。雰囲気に溶け込めるよう、頑張りたいと思います。


     ●4月11日(金)、16日(水)、25日(金)神泉(渋谷)玄
1st.…21:00~、2nd.…22:00~、3rd…23:00~、(あくまで目安です…笑)
Charge…詳細不明
Member……(Vo)東野泰人(11日、25日のみ)、(Fl)平野とも子(16日のみ)、
        (As)松山ますみ(16日のみ)、(G)松下譲次、(Key)竹内大輔

 お馴染みの場所で、4月は3回程演奏させて頂きます。今回はフルートの方との日もあるという事で、
 ボーカルの日とはまた違った雰囲気が楽しめそうな予感がします。歌ならまだしも、お客さんの目の前で
 フルート、サックスの演奏を披露するというのは、さぞかし迫力がある事でしょう…。お楽しみに!


     ●4月12日(土)佐野 Dining Bar Ken
Open…19:00~、Start…20:00~、
Charge…1000円(ドリンク別)
Member…(Vo,G)さばいばる伊藤、(Key)竹内大輔、(Ds,Perc)伊藤樹明

 さばいばる伊藤さんと、今月2回行うライブの内の2つ目の方です。こちらは自分は初めての場所と
 なります。5月のゴールデンウイークは、また相当 無茶な 頑張ったスケジュールとなっているようで、
 その意味での4月に行うライブは1つ1つが大切なのかもしれません。まずは…乗り切りましょう(笑)。


     ●4月17日(木)銀座 Ami's Bar
Open…19:30~、1st.…20:00~、2nd.…21:20~、3rd.…22:40~、
Charge…5300円(1ドリンク付…他にも値段設定有り)
Member…(As)入江美香、(Pf)竹内大輔、(B)鈴木克人、(Vib)阿見紀代子

 ここもお馴染みのお店です。今年の1月にもありましたが〔2008年初演奏は銀座 Ami's Bar にて参照〕、
 この日は、関西からアルト・サックスの入江美香さんを招いてのライブとなっていて、いつもと一味違う感じで
 お届けする事が出来ると思います。曲はいわゆるジャズの有名曲(特に“バップ”と言われるもの)が多く、
 ある意味で新鮮かもしれません。オーナーの阿見さんもゲスト参加する可能性がありそうです!是非♪


     ★4月18日(金)千駄木 Django
1st.…20:00~、2nd.…21:00~、3rd.…22:00~、
Charge…2500円(ドリンク別)
Member…(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之

 Django で自分名義のピアノトリオをやるのは久しぶりでしょうか。最近ますます面白くなってきていて、
 自分でもライブをする度に新しい発見が見つかる程です。今回は気軽に演奏していく感じで、若干肩の力を
 抜いた雰囲気になれれば…と思っています♪…という事でもしかしたらジャズのスタンダード曲が多めに
 なるかもしれませんが、どうやら新曲も生まれてしまいそうな予感で…。何だかんだで盛り沢山…という事に
 なりそうな気もしますが、その辺りも踏まえて?楽しみにしていて下さい。メンバー一同お待ちしております!


     ●4月19日(土)本庄 Kuest Blues
Open…20:30、Start…21:00~(予定)、
Charge…詳細不明
Member…(Vo,G)さばいばる伊藤、(Key)竹内大輔、(Perc)伊藤樹明

 最近決まったライブです。どうやら、この時期伊藤さんは北関東を攻めているようですね。
 ここも自分は初めてのお店ですが、地元のパワーに負けないよう頑張りたいと思います。
 樹明のジャンベも様になってきたので(何せ身体が大きいですから…笑)、こちらもまた必見ですよ!


     ●4月22日(火)銀座 Ami's Bar
Open…19:30~、1st.…20:00~、2nd.…21:20~、3rd.…22:40~、
Charge…5300円(1ドリンク付…他にも値段設定有り)
Member…(Vo)横前恭子、(Pf)竹内大輔、(Vib)阿見紀代子

 今月、Ami's Bar の演奏は2回ありますが、この日は久しぶりにボーカルの横前さんと一緒にやります。
 久しぶりもその筈で、横前さんは4月一杯はアメリカを旅行してくるそうで、ニューヨークやニューオリンズ
 等を訪れる予定だそうです。本場…という場所で自らを鍛えてくるであろう横前さんは、この日一体どんな
 感じになっているのか…。それを考えるだけでも興味は尽きません(笑)。時期は前後しましたが、自分も
 ニューヨークを旅行した身として、色々な音楽の会話でも出来たらと思います。まずはお気を付けて!


     ●4月23日(水)品川 Tribeca
1st.…19:45~、2nd.…21:30~、
Charge…1000円+Order(エグゼクティブ・シート有り…+4000円)
Member…(Fl)西仲美咲、(Pf)竹内大輔、(B)岸徹至

 4月はなかなか初めてのお店が多いです。この場所もその1つで、品川駅に直結した“アトレ品川”内に
 位置しています。お店のHPを見ると、店内はお洒落な雰囲気を醸し出していて、そして食事の内容にも
 視線を注がされてしまいました(笑)。これはジャズのような音楽が、きっと似合う事でしょう…。美味しい
 お酒と美味しい食事、そして“生演奏”と、是非それらを贅沢に楽しんで頂けたらと思いますね!
 

     ●4月24日(木)千駄木 Django
1st.…20:00~、2nd.…21:00~、3rd.…22:00~、
Charge…2500円(ドリンク別)
Member…(Fl)太田朱美、(Pf)竹内大輔、(B)三浦トオル、(Ds)見谷聡一

 何気にこのメンバーでも数回以上ライブは行ってきているんですよね。フルートがメインとなるカルテット
 編成ですが、かなり皆さん熱い演奏をされます(笑)。自分も頑張りたいところです。…また、特にリーダーと
 決められた人がいないのも特徴で、その為か休憩毎にそれぞれがMCを担当するという場面もよく
 見かけます。正にセッション感覚が試されるライブでもありますが、それこそがジャズの真髄です。
 気を引き締めてライブに取り掛かりましょう。後は当日の雰囲気のみが、その鍵を握るということで(笑)。


     ●4月26日(土)西麻布 Kie
Open…19:00~、1st.…20:00~、2nd.…21:00~、3rd.…22:00~、
Charge…3000円(1ドリンク付き)、6000円(食べ放題3ドリンク付き)
Member…(As)郷原繁利、(Pf)竹内大輔

 このデュオライブも、そろそろお馴染みという感じでしょうか。お互いがお互いを触発させるという、何とも
 音楽的には緊張感に満ちたライブなのですが、それでもお店の空気は常に優しいもので包まれています。
 これこそが、音楽好きの人達が集まって作り出せる特別なものだと思うのですが、そういった環境で
 ライブが出来るというのは喜ばしい事だと、本当に毎回思いますね。この日も自分達“らしさ”コンセプトに、
 頑張って演奏していきたいと思います。スタンダードはもちろん、オリジナルも色々やっていく事でしょう。


     ●4月29日(火・祝)横浜 Hey-Joe
Open…18:30~、Start…19:30~2ステージ
Charge…予約2500円、当日3000円
Member…≪Generation Gap≫(Ts)上杉雄一、(Ss)副田整歩、(As)宮里陽太、
       (Bs)高橋賢、(Key)竹内大輔、(B)池田大地、(Ds)立山秋航

 最近、俄かに出演機会が出てきた Generation Gap でのライブです。この日は祝日という事もあり、
 いつも以上に盛り上がった空間が作り出せるのではないでしょうか。前月に引き続いての Hey-Joe という
 事ですが、これはより上の演奏を目指さなくてはいけませんね。気合いを入れていきたいと思います!


     ●4月30日(水)代々木 Bogaloo
Open…18:30~、Start…19:00~、自分達の出番は2バンド目、19:40~、
Charge…2000円(ドリンク別)
Member…(Vo)川上彬子、(G)大浦佑、(Key)竹内大輔、(B)小松崎健太、(Ds)木村創生

 最近一緒に飲む事が多い(笑)川上さんとのライブです。しかし、演奏するのは久しぶりになるのかも
 しれません。早い時間になりますが、この5人での演奏も久しぶりという事で、楽しんできたいと思います!


 こんな感じで、有無を言わさず盛り沢山です(笑)。これに結婚式演奏の仕事も控えていますから、色々と頭を切り替えて臨まなくては…と思いますね。そして、その勢いは5月のゴールデンウイークにも続くのですが、それをお伝えするのはもう少し先にしておきましょう…!

   後ろのイチゴは関係ありません(笑)

 写真はニューヨークで購入した、お土産用(別に自宅用も購入…笑)チョコレートです。4月も演奏させて頂く玄の皆様からヴァレンタインのチョコを頂いたので〔2008年ヴァレンタイン 1.2008年ヴァレンタイン 2.参照〕、そのお返しという事で選ばせて頂きました。ここのチョコ、本当に美味しいんですよ♪

テーマ:日記 - ジャンル:日記

ニューヨークから帰ってきてというもの…
 喜ばしいのか、喜ばしくないのか、自分変に規則正しい生活をおくっています。最近は朝8:00ぐらいに目が覚めてしまうという、まあ健康的な起床を迎えているわけですが、逆に夜12:00くらいに段々眠くなってしまうというのがいただけません。…というのは、自分は基本的に仕事が終わって家に帰るのが夜の1:00くらいで、お風呂や次の日の準備で2:00くらいになってて、そしてブログ書きに取り掛かるわけですが、この時間帯になると、もう眠くて眠くてしょうがないのです…。ついついその日の内に書けない記事も出てきてしまい、どうもよろしくありません。
 その前に、夜の12:00くらいに仕事が終わるのに、12:00くらいに眠くなるのは如何なものか…と…。できれば夜の時間(つまり、ライブの時間)に自分のテンションのピークを持っていきたいのですが、どうも眠気が襲ってくるのには勝てない状況が続いています。今の生活時間帯は一般的には悪くはないものの、自分にとっては良いのかどうか、一概に言えない部分ではあります。

   バカバカしい写真ですみません(笑)

 色々思う事もあるので飲みに行きました。これでどうにかなるわけではないのですが…(笑)。とりあえず、何かしらの変化を求めて、日々暮らしていきたいと思います(何のこっちゃ…)。

テーマ:ひとりごとのようなもの - ジャンル:日記

My Trio、初めての外部演奏
 今日は、品川のホテルパシフィック東京にて、ボーカルの Mirano さんのバックで演奏をしてきました。ここは以前にも演奏した事があり〔ホテルパシフィック東京にて演奏参照〕、ホテルの30階に位置するブルーパシフィックというラウンジで…なのですが、とても眺めが良い場所なので、とりあえずは前回以上?の景色をご覧頂ければと思います。

   東京タワーと、東海道本線の車両基地(笑)が望めます

 見ての通り、夜景が特に綺麗な場所です。そしてお酒を楽しみつつ生演奏も聴ける…と、なかなか贅沢な空間でもあるのです。ここで自分達は演奏したわけですが、本来こういった場所ですと、少し畏まった形でお見せするのが常だと思います。しかし、今日は違いました。初めから和気藹々とした雰囲気でステージに登場し、ステージ上もどこか和やかな空気が漂っていました。
 今回、元々このライブでのドラム担当であった立山秋航が急遽出演できなくなってしまい、代わりとして自分のピアノトリオでもお馴染みの佐々木俊之(以下トシさん)を呼んだのですが、ベース担当が池田暢夫君という事もあって、奇しくも自分のピアノトリオのメンバーがここに集結してしまったわけです。こうなればもう、いつもの自分達のペースになるのは当たり前で、まずは演奏前にトシさんと自分は軽く1杯やっつけたり(笑)、池田君を交えたボケと突っ込みが満載の楽屋トークで、何だか本番前から変なテンションになっていたのは間違いありません。今回もサックスの海野あゆみさんに加わって頂きましたが、さぞかし変な3人だと思われた事でしょう(笑)。それもまた良しですが…。

   今日は“Star Dust Show”…らしいです   見た目的にはフォーマルな感じで臨みましたね(笑)

 …とまあ、終始こんな自分達でしたので、ステージ上でも何だか笑いそうになってしまったり、ある意味で大変なライブでもありました。どうもこのトリオは、他の現場でライブをやるというのは危険のようですね(笑)。しかし、やはり長年一緒にやっているだけに、今回5人で初めて音を出しても、合わせるのが早かったです。トシさんは自分と感覚的に近いところがあり(たぶん)、演奏する曲の持って行き方にしても、同じフィーリングになる場合が多いのです。今回もやはりそれは感じましたし、改めて今度4月18日(金)千駄木 Django でやるライブが楽しみになってきました。どうぞよろしくお願いします!

 ☆ホテルパシフィック東京のHP…http://www.pacific-tokyo.com/

 ☆Mirano さんのHP…http://mirano.dschost.net/

テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

旅日記 20.(アメリカ、ニューヨーク編…2008.3.5~3.14)
 お待たせしました。旅日記のニューヨーク編、いよいよ始まりです。この地を始めて訪れたのは、やはり2年前の同じ時期〔旅日記 2.(アメリカ、ニューヨーク編…2006.3.8~3.17)参照〕で、今回で2度目の訪問になります。恐らく前回よりは慣れている部分があると思うのですが、逆に、前回と被らないように見て回るというのも、なかなか高度ではあります。しかし、今回の同行者はベースの池田暢夫君という事もあり、前回とはまた一味違った旅行になりそう…というのは明白でした(笑)。そんな旅日記ですが、それではどうぞお楽しみ下さい!


 ●エアカナダでトロント経由、ニューヨーク入り

 旅行当日、池田君と待ち合わせたのは成田空港の駅の外にてでした。都心の方で待ち合わせても良かったのですが、空港までの道のりの時間を大切にする…という判断から、敢えて空港待ち合わせにしたという経緯があります。…とは言っても、空港行きの電車は同じだったらしく、駅の改札を出てから、お互いすぐに会う事はできました。池田君はコートにマスクに眼鏡(花粉症らしいので)…というスタイルで、いきなり怪しい雰囲気を醸し出しています。なかなか面白い旅行になりそうです。とりあえず空港では、最後の日本食(讃岐うどんをチョイス)を堪能させて頂きました。

   成田空港駅の改札口を出た辺りです   何故にこんな瞬間になったのやら…

 今回利用した飛行機はエアカナダという、名前の通りカナダの航空会社なのですが、つまりはニューヨークまでは直行便ではなく、途中のトロントで乗り継いでの便という事です。冬季はカナダ自体がオフシーズンにあたるので、この時期はアメリカ行きの安いチケットが出回っていたりするのです。時間が掛かるのは仕方無いとしても、個人的には初めて乗る航空会社なので、変にワクワクしている自分はいたように思います(笑)。
 エアカナダの成田~トロント線に導入されている機体は、ボーイング777-300ERという非常に新しいもので、これは導入されてからまだ1年ぐらいしか経っていません。外観的には、日本航空や全日空も既に導入しているボーイング777-300〔夢輝のあソングショー at 宝塚ホテル参照〕と同じなのですが、性能は格段にER型の方が上で、それは日本から北米の東海岸までも難なく飛べてしまう程です。また、最新型という事で機内の設備も豪華になっており、エアカナダの国際線の顔とも言って良いと思います。まあ、単純にこの機体に乗るのは初めてなので、その嬉しさというものもありましたが…(笑)。

   ワイド画面の個人モニターが並ぶ機内は壮観です   機内食にサーモンが出るとは、さすがエアカナダ…

 最近は、エコノミークラスでも個人の座席にディスプレイが並んでいるのは珍しくないですが、エアカナダで驚いたのは、そのディスプレイが全てワイド画面になっていたという事でした(そしてタッチパネル式)。明らかに、今まで乗ってきた飛行機よりずっと大きいディスプレイであり、そして画質の綺麗さも見逃せない感じです。この画面で映画、音楽などが全てオンデマンド(早送り、巻き戻し等が可能)で鑑賞できてしまうのですから、トロントまでのフライトも退屈知らず…という事になるでしょう(ただ、自分の好きなルートマップが“準備中”だったのは残念でした)。実際、成田からトロントまでは12時間~13時間くらいは掛かるのですが、自分はそんなに長く感じませんでしたし…。いい時代になったものですね。
 ただ、サービス面はと言うと、まあ普通かな…という感じが強いでしょうか。やはりアメリカとも近いせいか、飛行機というもの自体が特別な存在ではないのでしょうね。まあ、基本的にはフレンドリーに接するCAは多いような気はします。…そう言えば、エアカナダの日本路線には、必ず日本人CAが常務しているのですが、その人達に池田君はまず英語で話し掛けられていたのが印象的でしたね(笑)。その隣りに座っていた自分には、まず日本語で話し掛けていたので、これはやはり顔立ちの問題なのでしょう…。これからニューヨークに行くにあたって、良い経験をしたように思いました。

 さて、飛行機は現地時間の17:10、乗り継ぎ地であるカナダのトロント・ピアソン空港に到着しました。成田空港を出たのが19:25…。この時期のトロントは、日本より14時間遅いという時差があるので、約12時間のフライトだったという事になります。ここでニューヨーク行きの飛行機の乗り換えるのですが、カナダ経由のアメリカ行きという行程は、予想以上に特殊なものでした。

   トロント空港に到着…背後にトロントのダウンタウンも見えます   大きい空港ながら、かなり暇を持て余してました…

 飛行機のチケットは既にニューヨークまで発行して貰っているので、改めて搭乗手続きをする必要は無いのですが、カナダで乗り継いでアメリカに行く乗客は、いったん預けた荷物のピックアップが必要となっています。そしてピックアップ後には、アメリカの入国審査を行うブースを通らなくてはいけません。これは、カナダ~アメリカ間は実質国内線扱いなので、それ以外の国から来た乗客はここでアメリカの入国審査が必要となるのです。カナダの空港でアメリカの入国審査を行うというのは不思議なものですが、カナダとアメリカの関係が特殊なものである為の措置で、よく考えたらアメリカの入国審査官(公務員扱い)は、わざわざアメリカからここまで出張に来ているわけで、成程、なかなか興味深いものだと思いました。
 つまりは、アメリカ入国審査の書類をここで書いておかなくてはならないのですが、何故かそこに置かれていたのはフランス語バージョンのみで(カナダは英語とフランス語が公用語です)、これは書くのに苦労しました。どうやら英語バージョンの書類が切らしていたみたいですが、ここは持ってきたガイドブックと照らし合わせて書く他ありません。日本からアメリカの直行便だと、機内で日本語バージョンの入国書類が渡されて簡単なのですが、カナダ経由ではそうはいきません(カナダの入国書類は渡されましたが、これはアメリカ行きである自分達には“今は”不要でした)…。しかし、これはこれで旅気分に浸れるのが不思議なところです(笑)。
 無事アメリカの入国書類は書き終わりましたが、現在アメリカの入国審査は慎重なものになっていて、1人1人に掛ける時間が長いので、そう簡単に人が流れていきません。やっとの事で自分の番が来ても、なかなか質問要項が多かったです。池田君に至っては「何でフランス語の書類に書いたんだ、お前はフランス語が分かるのか」…とか言われる始末です(笑)。アメリカ入国は何かと苦労も多いですね…。
 そして、その後再度荷物を預け返し(ニューヨークまでのタグが既に荷物には貼られているので、大した手続きは必要ありません)、改めて手荷物検査を受けて、やっとこれから乗る飛行機のゲートの前まで来れました。ここまで、トロントに到着してから約1時間掛かりましたが、自分達の乗る飛行機は20:15発なので、まだまだ余裕があります。…というか、元々乗り継ぎに3時間も時間を取っていたので、この後はもう暇でしょうがありませんでした。ピアソン空港は広大な空港なのですが、大して見るべきものは無く、小さな空港の施設をそのまま大きくした…という印象も拭えません。エアカナダが使っている建物はターミナル1で、ここは新しく出来たばかりの場所なのですが(2004年4月に使用開始)、やはり空港という場所に特別な意識が無いのでしょうか…。色々と探索はしたものの、特に面白そうな場所は見当たらないまま、飛行機の出発時刻を迎えました。

   一番手前の飛行機がエンブラエル190です   短距離機でこの仕様は、結構豪華です…

 今度乗る飛行機はエンブラエル190という機体で、馴染みの無い名前だとは思いますが、これはブラジル製の飛行機です。100人乗りくらいの、いわゆる小型機ですが、このサイズの旅客機でのシェア率は高くて、最近では日本航空でも導入を決めている等(エンブラエル170という、もう少しサイズの小さい飛行機です)、ブラジルを代表する企業でもあるのだとか…。それもそのはずで、何気に航空機製造会社としては、世界第4位のシェアを保持しているのです。日本での知名度は低いですが、これからその名が知られていくのかもしれませんね。
 今回は飛行機の到着が遅れ、30分ぐらいのディレイが発生してしまったのですが、機内に入って驚きました。成田からここまで乗ってきたボーイング777-300ER型は、国際線だからこその高水準の機内仕様だったと思うのですが、このエンブラエル機にも、先程と同じ様な個人モニターがそれぞれの席に設置されていたのです。エンブラエル190は元々短距離仕様の飛行機なのに、こういった装備を施したエアカナダには脱帽でした。選べる番組は若干少なくなっていたものの、やはりワイド画面で、画質も綺麗です。相当コストを掛けているのと思われるのですが、元は取れるのかと、こちらが心配になってしまう程でした…。
 結局この飛行機が離陸したのは21:00頃で、これでニューヨーク到着は深夜だな…と思ったのですが、機内から見たトロントの夜景は声が出てしまうくらい美しく、その思いも忘れてしまう程でした…。トロントからニューヨークへは約1時間半。あともう少しで着くという思いを大事に、静かに機内では過ごしていました。

 そして現地時間の22:30、飛行機は無事ニューヨークのラガーディア空港に到着しました。ここはニューヨークの主要空港の中では最も小さい空港で、いわゆる小型機しか発着しない所なのですが、アメリカ国内線を中心に、カナダの便からも基本的にはここに到着します(故に、この空港には入国審査場が設けてありません)。そして、実はマンハッタンから最も近い空港でもあるので(約13km)、意外にも便利な空港ではあるのです。ただ、空港に鉄道は乗り入れておらず、安く行くにはバスで地下鉄の駅まで行くという手段ぐらいしかありませんが…。
 …というわけで、自分達はその手段でマンハッタンまで向かいました(笑)。バスも地下鉄も均一2$(約200円)なので、要するに4$でマンハッタンまで行けてしまうわけです。しかし、バスはお札が使えなく(要するに、1$札が使えないのです)、事前に両替が必要と分かり、1本見送ったのは残念でした…。これでまたホテル到着が遅くなってしまいますね。とにかく、そのバスで地下鉄⑦番の82ストリート、ジャクソン・ハイツ駅まで行き、そのままマンハッタンへと向かいました(地下鉄のチケットを買おうとした時、通りすがりの人に「私、このチケットもう使わないからあげるわ」…と言われ、4回券の残り1回分を頂いてしまったのが変に嬉しかったです…笑)。
 そんなこんなで、今回のホテルの最寄駅、地下鉄①②③番の79ストリート駅に着いたのは、もう夜の24:00を過ぎようかという頃でした。しかしここからが大変で、自分はまだしも、予約をしてくれた池田君まで、ホテルの場所は住所しか調べてこなかったという適当さでここまで来てしまったので、当のホテルがなかなか見つからないという事態になってしまいました…。スーツケースを引っ張りながらの探索はやはり厳しく、結局、駅から徒歩2~3分の場所にも関わらず、タクシーでその場所まで行って貰うという破目になりました。やはり、泊まるホテルくらいは事前に調べておいた方が良さそうですね。
 ホテルに着いた時は24:30を過ぎており、何とかチェックインを済ませ部屋に入ったのですが、ここで予想外の事が起きてしまいました。部屋には、1つのベットしか無かったのです。そして、その上には枕が2つ並んでいて…。ああ、そういえば、予約確認書には“ダブル”と書いてあったかもしれません。池田君…、ダブルとツインの知識が頭に入っていなかったようです。しかし、今更変更も面倒と思ってしまう自分がいたのも事実であり、この時点で日本時間に直せば次の日の15:00になるところだったので、これは自宅を出てから約24時間経っているという事を示しています…。とにかくもう休みたいという気持ちが先行し、この日から8泊程、池田君と1つ同じベットの上で過ごす事になりました(笑)。何だかよく分からない状況になってきてしまいましたが、ニューヨークの旅はまだまだ始まったばかりです(投げやり…笑)!


 ●ニューヨーク観光は、まず高い所から

 前回もそうでしたが、今回は8泊10日という比較的長い期間の滞在が出来たので、いわゆるガイドブックに載っているようなエリアには全てと言って良いくらい行く事が出来てしまいました。それは改めて順に紹介するとして、こういった広いエリアでの観光を始める時には、まずは高い場所から眺めてみるのが一番です。それぞれの場所が目視で(大体ですが)確認できますし、土地勘も生まれてくるからです。
 ニューヨークで高い場所というと、エンパイア・ステート・ビルが代表的ですが、これは前回に自分は行ってしまいました(ブログには載せてませんでしたが…)〔帰ってきました!参照〕。池田君には悪いですが、同じ所に2回行くのもあれなので(笑)、今回はロックフェラー・センターに行く事にしました。
 ロックフェラー・センターは、マンハッタンのど真ん中に位置するビルの複合施設の事を指しますが、その中に、あの有名なNBCスタジオが入っている G.E. ビルという建物があって、そこの屋上が2005年に“トップ・オブ・ザ・ロック”としてオープンされたのです。高さは259m、70階になるそうですが、エンパイア・ステート・ビルは86階と102階に展望台があるので、標高という面では負けてしまうかもしれません…。しかし、こちらの展望台はガラス張りとなっているのが目新しく、眺めはなかなかのものです。また、セントラル・パークはこちらからしか見れませんし、何よりエンパイア・ステート・ビルそのものを眺める事が出来るのは大きいのではないでしょうか。

   ニューヨークは飛行機のコントレールもよく見かけます   遠くに見える川がイーストリバーです

   セントラルパークの形状がよく分かります…北側を望む   目の良い人なら、自由の女神も発見できるかも…南側を望む

 この日はよく晴れてて、先日自分達が降り立ったラガーディア空港や、2年前に降り立ったニューアーク空港、そして遥か遠くには、小さく自由の女神までも望む事が出来ました。エンパイア・ステート・ビルの展望台に比べて広く開放的で、午前中だった為か人もまばらだったのが良かったです。もちろん人気(定番)の面ではエンパイアの方が上らしいのですが、通の人に言わせると、ロックフェラー・センターの方が良いとの事で、何となく分かる気もしました。
 ニューヨークに何度か来て、エンパイア・ステート・ビルにも行ってしまった方には是非お勧めですね。もし訪れる事があったら、まず上面がガラス張りのエレベーターに驚き(頭上を見上げると、約70階分の吹き抜けが見れるわけです…しかも照明効果付き…笑)、そして屋上からの景色にも感動する事でしょう。夜景も綺麗だとは思いますが、やはり空いているのは午前中でしょうか。…ついでに、ここの展望台と、後に紹介するニューヨーク近代美術館(MOMA)の入場券がセットになった割引券が売っていたので、午前中はロックフェラー・センター、午後は MOMA というのも一興かもしれません(通常、トップ・オブ・ザ・ロックの入場料は17,5$、MOMA は20$ですが、“RockMOMA Combo”という割引チケットだと、両方使えて30$でした)。


 ●マンハッタン内を観光

 マンハッタン…と一口に言っても、その表情はエリア毎にかなり異なります。地形的にはハドソン川とイースト川(イースト・リバーと言いたいですね…)に囲まれていて、御存知のように南北に細長い形をしているのですが、幅は4km、長さは20kmほどで、面積的には東京の山手線の内側とほぼ同じくらいだそうです。それなのに、地域ごとの特色は東京とは比べ物にならないくらいに存在し、それは自然にそれぞれの地域が愛称で呼び分けられている事からも分かります。つまり、以下に出てくる“ソーホー”や“チャイナタウン”…というのはあくまでも愛称であり、そのエリアの範囲というのも、特に行政によって区分されているものではないのです。しかし、これらの名称は一般的であり、地域に広く浸透しているわけですが、この事は、ここが“移民の街”というのをニューヨーカー自身が自負しているからなのだと思います。
 現在、ニューヨークの住民の3,5人に1人がアメリカ以外での国で生まれて移住してきた人達らしく、親の世代まで入れるとその数は更に多くなります。その元の民族の種類も100を越え、言語も120種類以上が話されているのだとか。こういった人達は、自分達を“アメリカ人”であると共に、“○○系アメリカ人”である事を誇りに持っています。むしろ、敢えて自分達の民族性への拘りを強調する傾向もあるそうです。そして、こういった人達は互いに仲間同士で集まって、昔からコミュニティを作ったりしているわけですが、その結果、今のような地域毎の特色が出てきたとも言えると思うのです。もちろん、それとは関係無く決められているエリアもありますが、こういった人達の考えによって支えられているとも言え、地域別に探索すれば探索する程、ニューヨークの面白さが見えてくると思うのです。今回は8泊10日も滞在しただけに、ほぼ全てのエリアを回る事が出来ました。順に見ていきたいと思います。

   ・ミッドタウン、イースト・ウエスト

   タイムズスクエアは、常に人と車で一杯です   こういったお店もタイムズスクエア周辺に集まっています

   タイムズスクエアの地下鉄の駅は…派手です(笑)   ミュージカルの看板が目立ちます

 やはりマンハッタン観光はミッドタウンから始めたいものです。ニューヨークの顔とも言えるこのエリアは、ただ単に足を踏み入れただけでもニューヨークに来た事を実感出来るはずです。特に、ミッドタウン・ウエストに位置するタイムズスクエアは、ニューヨークの街並みで一番有名な光景であるとも言え、ここは絶対に外せませんね。まあ、考える事は皆同じで(笑)、ここは24時間人の動きが絶えない所なのですが、周辺にミュージカルの劇場も多いので、ミッドタウンの西側はエンターテイメント色が強いとも言えるでしょう。もちろんそれに関係して、土産物屋やレストラン(しかもテーマ的なお店が多い気がします)も事の他多いです。

   真ん中の尖がった建物がクライスラー・ビルです   国連本部前ですが、旗は既に畳まれていました

 景観は変わって、ビジネス色が強いのがイースト側です。こちらには国連本部やオフィス街が存在し、正に世界の中心として成り立っているニューヨークの部分を見る事が出来るかもしれません。平日には忙しそうにしているビジネスマンが目立ち、その人達の国籍もまた千差万別なので、やはりニューヨークは経済的にも中心の役割があると思ってしまうのです。

   ヴィトンの建物の右奥は、ティファニーのニューヨーク本店です   噂の(笑)チョコレート屋は、3番街沿いです

 そして、それらのエリアの真ん中に位置するのが、皆さん御存知の5番街です(笑)。5番街とは、いわゆる 5th Avenue(マンハッタンでは南北に走る通りを“Avenue”、東西に走る通りを“Street”と呼びます…また、アベニューは東に行くほど数が少なくなり、住所は5番街を境に左がウエスト、右がイーストと呼ばれ、ストリートは南から北に行くにつれ、数が大きくなっていく等、基本的には住所の数字でどの辺りかは検討が付くようになっています)という道の名前で、この通り沿いに有名ブランドの店が並ぶ姿は壮観です…。これらは、日本のように百貨店の中等に入っているわけではなく、全て専門店というように、独自のビルを持っています。特に、ニューヨークが本店のティファニーはフロアが6階まであり(たぶん…)、その堂々たる店構えは素晴らしいの一言です(エレベーターに専門のスタッフがいますからね)。それぞれの建物は特徴的な造りにもなっているので、ウインドウショッピングをするだけでも楽しめると思います。

   リニューアルはされたものの、1913年に造られた建物です   グランドセントラル駅構内…天井には星座が描かれています

 ニューヨークを発着する鉄道で、一番大きいターミナルがここ、グランドセントラル駅です。中・長距離列車はもちろんの事、地下鉄も発着する巨大な駅です。歴史ある重厚なデザインの駅舎が特徴で、よく映画にも登場する駅でもあります。ホームは全て地下にある為に、その全容を掴むのは難しいのですが、地下鉄を除いてもホームは2層になっていて、その数は60番線ぐらいあるそうです(確認していないので詳しくは分かりません)…。また、駅構内にはアメリカの駅としては珍しく、ショッピングエリアやレストラン等も充実していて、ここが単なる列車の発着場だけでなく、巨大ショッピングモールとしての側面も持っているという事が窺えました。

   この通り沿いの狭いエリアがコリアンタウン   ハングルが氾濫しているのが面白いです

 ミッドタウンの一番南くらいのエリアになりますが(5番街の、32丁目~34丁目辺り)、ここにはコリアンタウンと呼ばれる、ちょっとした韓国人街風の場所があります。…とはいえ、ここで生活している韓国人はあまりいないそうですが、ハングル文字の看板がずらりと並んでいる光景は面白いものです…。ここでは、韓国料理レストランやスーパー、雑貨店等が並んでいて、もちろん韓国本場の物が手頃な値段で手に入ってしまいます。これこそが「さすが移民の街ニューヨーク」なのですが、これはまだ序の口で、他のエリアにもこうした場所が幾つもあるという事を考えると、人種の渦…と言われるのも分かる気はしますね。

   ・チェルシー、グラマシー

   池田君、頑張って成り切っています(笑)   正面の道の一番奥にはグランドセントラル駅が…

 タイムズスクエアのある42丁目から南下し、14丁目~34丁目辺りがチェルシー、そしてグラマシーです。これも5番街を境に東がグラマシー、西がチェルシーという感じで分けられていますが、その5番街沿いに建つフラットアイアン・ビルは有名です。1902年と、かなり古い時期に建ったビルで高さは90mぐらいですが、これでも当時世界一高いビルだったそうです。フラットアイアン…というのは、正にアイロンの事で、その特異な形からいつの間にこう呼ばれるようになったのだとか…。

   ギャラリーが多い為か、こういったお店も目に付きます   ギャラリーのある地区には、気になる物が一杯!

 この辺りは出版社が多いそうですが、グラマシーは基本的には、閑静な住宅街といった感じです…。それとは逆に、チェルシーには前衛的なギャラリーが集まっており、最新アートの発信地としても知られていますが、特にこれといった観光ポイントはありません。まだ誰にも知られていない作品をギャラリーで見つつ、のんびりとした雰囲気を楽しむというのが良い方法だと思います。

   ・グリニッチ・ビレッジ、イースト・ビレッジ

   夕方以降に来ると、何となく怪しさも倍増します(笑)   ここはインド料理屋ですが、生演奏付など、かなり本格的です

 更に南下すると、かつては詩人や劇作家など、自由を謳歌する文人達が多く住んでいた地域になります。ここは元々英国人が多く住み着いていた所ですが、今尚、ヨーロッパ風の建物が多く残っているのが特徴です。そういった背景がある為か、西側に位置するグリニッチ・ビレッジにはライブハウスが多く、特にジャズのライブハウスの名門であるビレッジ・バンガードやブルーノート等はこの付近にあります。…というか、色々あり過ぎてびっくりしたくらいなのですが、これは後々に紹介したいと思います。
 また、東側に位置するイースト・ビレッジは、昔から様々な民族が混じり合っていて、それぞれのコミュニティが出来上がっている地域でもあります(小さいですが、“リトルウクライナ”、“リトルインディア”と呼ばれている地域もあります)。ただ、昔からの美しさを好む一方で、時代を先取りする試みが常に行われている所でもあり、文化というのを垣間見れる点では一番面白い所だと思います。アンダーグラウンド的なお店も多く、ニューヨークを観光するなら、最終的にはここを拠点にするのが良いという意見もあるほどです。

   ・ソーホー、ノリータ

   石畳の道路が特徴のソーホー   ニューヨーク・ブランドのアナ・スイは必見です

  最新ファッションをリードするブティックやカフェ、ギャラリー等が集まっているのがソーホーです。石畳の街並みが残り、歩いているだけでも楽しいエリアですが、やはり歴史的建造様式であるカースト・アイアン(19世紀中頃にイギリスから伝えられた、鋳型で作った鉄の骨組み)が数多く残る地区でもあり、こちらも見逃してはいけません。マンハッタンでは、新しいビルを新築するというよりは、古いビルをリニューアルして活用するというパターンが多いのですが、ここソーホーでは特にそうで、お店は新しいものの、建物自体は古くて味わいがある場合が殆どです。ソーホーには意外にもユニクロも出店しているのですが、建物と相まってお洒落に見えてしまうのが不思議でした。

   地下1階~2階までと、わりと広々としていました   ユニクロ店内にて…色々なデザインがあって面白いです

 残念ながらここでは購入していませんが、ニューヨーク(アメリカ?)オリジナルデザインも幾つかあったりして、池田君はギリギリで買いそうな勢いでした。日本よりデザインが豊富だったような気もするのですが、如何なのでしょうか…。

   日曜日だけに、殆どの店が閉まっていたのは残念…   注目のお店がひしめく中で、こういった教会も見かけます

 このソーホーの東側に位置するのがノリータという地域です。ノリータとは、North Little Italy の略で、この後に紹介するリトル・イタリーの北側に位置するのですが、家賃が高騰したソーホーから若手のデザイナー等が流れてきて、今やマスコミを騒がすショップやカフェが建ち並ぶ地域になってしまいました。狭いエリアですが、奥は深そうな感じです。人の多い平日(探索した日は休日で、休みの店が多かったのです)や夏場にもう一度来てみたい所でした。

   ・リトル・イタリー

   赤・白・緑…カラーは正にイタリア!   写真左奥はイタリアっぽいのに、手前側では完全に中国です

 そして、ソーホーの東南側にあるリトル・イタリーです。ここは1890年頃、南部イタリアから移民達が住み着いたエリアですが、近年では人口が減少して、少し寂れた印象も拭えない感じでした。もちろん、イタリア料理ならではの店はまだ残っていて、イタリアの街の一角…という感じもしないでもないですが、すぐ南にはチャイナタウンが迫っており、こちらは逆に年々拡大する傾向にあるらしいので(笑)、少し今後が心配なエリアでもありました。イタリアは個人的にも好きな国だけに、頑張って貰いたいですね。

   ・トライベッカ

   右にあるジジーノというレストランは、映画“ディナー・ラッシュ”の舞台とされているレストランで、前回行かせて頂きました   ロウアー・マンハッタンからも近い距離だという事が分かります

 トライベッカとは Triangle Below Canal の略だそうです。ソーホーの南側に位置し、元々工業地帯だった為に倉庫が多かった地域なのですが、近年ではこの建物を利用したショップも多く、少し下町的な情緒が楽しめる所でもあります。家具などのギャラリーも多いですが、むしろこの地域で特筆したいのは、話題のレストランが多いという事です。街のあちこちに有名シェフが経営するレストランがあり、最新の料理を売り物にしています。また、現在マンハッタンで流行しているレストランは、この地域からオープンしたものばかりなのだとか…。これこそ知る人ぞ知るエリア…なのかもしれませんね。

   ・チャイナタウン

   チャイナタウンでは、citibank 等も漢字で書かれてしまいます   通り名にも漢字表記がなされています

 相変わらずパワーが漲っているのがチャイナタウンです。ここは中国か?と思わせるほど街の中は漢字で埋め尽くされていて、それは外資系のビル(銀行等)においても例外ではありません。レストラン、市場、土産屋等も、中を覗いてみると正に中国そのもので、この周辺に“英語”というものは存在しないのかと思ってしまうほどです。

   マクドナルドもやっぱり中国語!   ロウアー・マンハッタンから至近距離にあるのですが…別世界

 それはつまり、本国そのものの雰囲気を楽しめるわけであり、レストランにしても、美味しい上に値段が安い…という素晴らしい環境で自分達を迎えてくれるわけです(しかし、サービスに関しても本国のまま?…笑)。日本にもチャイナタウンはありますが、ここまで中国色に染まっているとやはり驚いてしまいます。レストランの例をとると、建物の外観はもちろん中国そのものなのですが、店員にしても、“席に案内する人”、“注文を取る人”、“食事を運ぶ人”、“会計をする人”等が別々で、中国らしく人海戦術に頼っているのです。こういった中国文化までもが、ここでは当たり前のようになされているので、恐らく中国本土から来た人でも違和感無く溶け込める事でしょう…。自分のイメージでは、アメリカに住んでいる日本人というのは、良い意味でも悪い意味でも“アメリカナイズ”されているように思うのですが、チャイナタウンに住んでいる中国系の人は、これに当て嵌まるのかどうか…。やはり中国のパワーは凄いなと思わされました。

   ・ロウアー・マンハッタン

   州裁判所がある地域です   ロウアー・マンハッタン全景

 ウォール街を中心とし、大手銀行や証券会社が集まっているエリアで、正に“金融街”と言うのに相応しいのがロウアー・マンハッタンです。その名の通り、マンハッタンの一番南に位置しており、高層ビルが建ち並んでいる姿は圧巻ものです。ニューヨーク市庁舎もここにあり、経済の中心である事を意識させますが、実は街の至る所に現代アートの作品を見かけ、殺伐な風景に華を添えいているというのも見逃せません。

   2年前とは少し様子が違っていました   工事たけなわ…という感じです(下のカーブは鉄道路線です)

 そして、やはりワールド・トレード・センター跡地には行っておきたいです。ここは前回も訪れましたが、少し様子は変わっていて、もう普通の工事現場みたいな感じでした。いつの間に『トリビュートWTCビジターセンター』なる建物が出来ていて、10$で見学できるようになっていましたが、思えば自分が生きている中で起きた惨事に纏わる記念館というのは今まで無かったかもしれません。今回は見送りましたが、やはり重い気持ちになってしまう事は必至で、違う機会にまた来ようと心に決めた場所でもありました。

 ここからは、ミッドタウンより北のエリアを紹介していきます。

   ・アッパー・イースト・サイド

   何となくハイソな雰囲気がある感じです   こちらにも高級ブランドショップが並びます

 ミッドタウンのある59丁目より北の東側がアッパー・イースト・サイドです。ここには高級アパートが建ち並び、周囲には世界の一流ブランドが店を連ね、言うならば(笑)上流階級の生活を垣間見れる事が出来る地域でもあります。カジュアル系のショップもあるにはあるのですが、やはり存在感があるのは高級系であり、5番街から道を1本東に行ったマディソン・アベニューでは、その5番街よりもハイソな雰囲気が漂っています。確かに、行き交う人達を見てもそれは感じられ、何だか背中がシャキッとするような場所でもありました(笑)。また、美術館が多いというのも特徴の1つでしょう。

   ・アッパー・ウエスト・サイド

   ニューヨーク初心者の池田君にも過ごしやすい環境です   見ているだけでも楽しい、老舗スーパー、ゼイバーズ

 こちらも高級住宅地が並ぶ地域ですが、庶民的なレストランやショップも多い為、自分には過ごしやすい空気が流れているように感じました。美しい建築物に囲まれ、ゆったりと時間が流れているので、暮らすように滞在するにはお勧めのエリアだとか。自分達が今回(前回も…笑)泊まったホテルはこのエリアにあったのですが、ミッドタウンに近い割りには治安も良く、入りやすいお店も多いというのは、ホテル選びの基準の1つにはなっていたと思います(それでいて、ホテルの値段もそこまで高くはありません)。自分はニューヨークを訪れた2回ともこの付近に泊まっていた為、このエリアに近付くと変に安心感を覚えるようにもなっていたくらいです(笑)。

   ・セントラルパーク

   夏になればニューヨーカーの憩いの場となるシープ・メドウ   冬場にも関わらず、人の行き来は多いです

 マンハッタン内に存在する、巨大且つ美しい公園、それがセントラルパークです。位置的にはアッパー・イーストとウエストの間に挟まれている形になりますが、東西約800m、南北に約4kmと、マンハッタン内にしては巨大と言って良いと思います。また、ここは四季折々の表情を見せ、ニューヨークで最も人気のある公園と言って良いのですが、自分はまだ3月にしか来ていないので、その表情を全て体感出来ていないのが残念です。公園…とはいえ、中には小さな動物園をはじめ、ボート遊びのできる湖、テニスコート、グラウンド、レストラン等があり、また年中様々なイベントも行われています。緑豊かな季節のセントラルパークを体験してみたいですね。

   中心には“IMAGINE”と彫られてあります   左にある屋根が緑の建物が、有名なダコタ・アパートです

 ここには、ジョン・レノンの死後、オノ・ヨーコによってデザインされた“ストロベリー・フィールズ”というモザイクがあり、今でもここに立ち寄る観光客は後を絶ちません。たまに花を添えていく人も見かけ、ジョン・レノンは今でも世界中の人に愛されている…と思わずにはいられない場所でもありました。

   ・ハーレム

   アポロシアターは、若手ミュージシャンの登竜門的存在です   ハーレムには大小様々な教会が建ち並んでいます

 そして、マンハッタンの一番北側に位置する地域がハーレムです。ここは他のどの地域とも違う雰囲気があり、訪れただけで黒人達のコミュニティが出来ているエリアなのだと実感させられます。教会が多く、日曜にもなればミサが行われ、本場のゴスペルを聞く事も出来るのですが、これはあくまでも信仰の1つなので、軽い気持ちで覗いてはいけません。
 実際、ここは犯罪発生率も他の地域に比べて高いのですが、今ではメインストリート(125丁目)沿いでは観光客だけでも歩けるほど安全になりました。…とは言え、変に緊張する空気は依然漂っているので、観光するにも気を付けたい場所でもあります。しかし、生のゴスペルの迫力は凄まじく、黒人文化を直に体験できる場所でもあるので、ニューヨーク滞在中には1度は行っておきたいエリアでもありますね。

 ざっと急ぎ足で見てきましたが、地域的には細かく分ければ、この他にも色々あります(スパニッシュ・ハーレムやロウアー・イーストサイド…等)。ただ、これらは観光ポイントもそう無いばかりか、(色んな意味で)観光客が行くような場所でもありません…。それらは取り合えず置いておくとして、これだけマンハッタンを回れたのは幸運でした。そして、短い期間で全て訪れたからこそ、地域ごとの特徴が垣間見れて面白かったのです。そして、この探索はマンハッタン外にも及ぶ事になってしまいました…。


 ●マンハッタン“外”も観光

 マンハッタン内を大体網羅してしまった自分達でしたが(笑)、ニューヨークにはまだまだ行ける地域が残っています。そもそもニューヨーク市には5つの区があって、その1つがマンハッタンというわけなのですが、その他にもブロンクス、クイーンズ、ブルックリン、スタテン島という地域でニューヨーク市は形成されているのです。これらはマンハッタン“外”という事になりますが、地下鉄や船などで簡単に行ける場所でもあるため、これは行かないわけにはいきません。一部の地域はかなり掻い摘んでいる部分はありますが、こちらも順にご覧下さいませ。

   ・ブロンクス

   正面が新スタジアムで、右はグラウンドを作るのだとか…   こちらが現在のスタジアムです…YANKEE の文字が見えます

 マンハッタンの北東に位置するのがブロンクスです。ここは元々は富裕階級の為のアパートが建ち並ぶエリアでもあったのですが、最近はあまり治安の良い場所ではなくなっているとのだとか…。つまりは旅行者が立ち入るような場所ではないのですが、何故この場所が地名が有名なのかというと、メジャーリーグのヤンキースが本拠地としている“ヤンキースタジアム”がここにあるからなのです。
 ヤンキースタジアムは、地下鉄BD④線の“161丁目・ヤンキースタジアム”駅の目の前に位置し、これなら周囲の治安を心配する必要も無さそうですね。自分達もブロンクスで立ち寄ったのはここだけで、一応はスタジアムの周りを探索してみたのですが、驚いたのは現在あるヤンキースタジアムの隣りに、もう1つ新しいスタジアムを造っていたという事です。

   特に買うわけではないですが、ヤンキース・グッズを物色中   ヤンキー・スタジアムは、地下鉄の駅の目の前にあります

 これは2009年に使用開始予定の“新ヤンキースタジアム”で、現在のスタジアムは2008年のシーズン終了後に取り壊されてしまうようです。日本に帰ってからその事を知ったので今更驚きませんが、何の知識無しに向こうで新しいスタジアムを見た時の衝撃といったらありませんでした(笑)。とにかく、自分達は貴重な時期に行ったのかもしれませんね。ブロンクスは治安が良くないと聞いていたので、若干足取りが鈍っていた部分はあったのですが、訪れて良かったと思っています。

   ・クイーンズ

   クイーンズへの足にもなる、ロング・アイランド・レイルロード   ちょっと奇妙な寺院(たぶん)ですね…

   2006年12月28日の記事の写真と同じ場所での撮影です   日本の物が揃っている、その名もファミリー・マーケット(笑)

 ニューヨーク市を形成する上で、最も大きい面積を持つのがクイーンズです。マンハッタンからイースト川を越えて東に位置し、多くの民族文化が根強く残っているエリアでもあります。ここはかなり広いので、移動手段として地下鉄以外にロング・アイランド・レイルロード(LIRR)という鉄道も走っており(経営母体は地下鉄と同じです)、地元民の足の助けにもなっています。
 多くの民族文化が残っていると言いましたが、それが広い範囲に亘っているので、地域によっては別世界の光景が広がっているという事もよくあるのです…。ギリシア、イタリア系のコミュニティが集まるアストリア他、インド、韓国、ラテンのミックスカルチャーが集まるジャクソン・ハイツ(自分達が着いたラガーディア空港の最寄駅でもありますね…)、中南米系と中国系の混住するエルムハースト、ヨーロッパの町並みを思わせるフォレスト・ヒルズ、そして韓国系、台湾系のフラッシング(下写真参照)等、本当に別の国のように感じます。特にアストリアは在住日本人も多く、その為か日本さながらのコンビニ・スタイルのお店まであったりもするのです(右上写真参照)。

   ロング・アイランド・レイルロードの駅はかなり小さいです…   マンハッタンから離れても、こういった場所は存在するのです

 フラッシングでは実際自分も歩いてみましたが、確かに中国語と韓国語が飛び交っていて、アジアの郊外の街にでも来てしまったような印象さえ受けました。ここは実際に生活をしている人の街でもあるため、マンハッタンのチャイナタウンとはまた違ったディープさを感じました。また、食べ物などがマンハッタン内より格安であったのも特筆すべき事でしょう。
 ここに揚げた地域は、大体が地下鉄⑦線沿いに集まっているのですが(他、NW線やRGV線等)、その為⑦線の乗客の顔といったら本当に千差万別で、乗るだけで不思議な体験が出来てしまう感じでした…。それ故、⑦線は“インターナショナル・ライン”とも呼ばれているらしく、クイーンズの側面が表れているようでしたね(ついでに、ニューヨーク・メッツのシェイ・スタジアムも⑦線沿いに位置しています)。

   ・ブルックリン

   ブルックリン側から、ロウアー・マンハッタンを望んでいます   こちらは背後がブルックリンになります

   霧が濃くて何も見えなかったコニー・アイランド駅   コニー・アイランドの駅自体はとても大きいです

 マンハッタンとブルックリンを結ぶブルックリン・ブリッジでも有名なこの地域は、マンハッタンから見て東南の位置にあり、ニューヨークのベッドタウンとしての性格も強いエリアです。前回ニューヨークに来た時は、ブルックリンの中心とも言えるダウンタウンに足を運んだのですが、今回はブルックリン・ブリッジと、ブルックリンの南端に位置するコニーアイランド(しかも駅だけ…笑)に行くだけに留まりました。基本的には観光地ではなく住宅地なので、地元の人達の住んでいる雰囲気を楽しむ…ぐらいにしておくのが良いのかもしれません。ただ、最近は地域によってはギャラリーも増え、新たな若者文化が形成されつつあるようです。

   ・スタテン島

   意外にも、これだけで自由の女神を見てきた気分になれます   フェリーに乗り慣れている人は、殆ど外なんか見ません

 唯一地下鉄で行けないのが(ブルックリン等とは道路橋で繋がっている為、バスなら可能です)、マンハッタンから南西に位置する島、スタテン島です。周囲約70kmですが、ニューヨーク市の独立区の中で人口が一番少ないエリアでもあります。マンハッタンの南端にあるバッテリー・パークからフェリーで25分程で着きますが(この時、“自由の女神”を程好い距離で望む事が出来るので、混雑した場所が嫌いならこのフェリーをお勧めします…しかもこのフェリーは無料で乗れます)、こちらのフェリーターミナルの先には丘陵や湖、緑が沢山あって、初期のニューヨークの姿を残す建物もあったりします。
 ここにはマンハッタン同様の地下鉄(地下に潜らないので、厳密には地下鉄ではないですが…)が走っていて、利用方法も同じなので使いやすいです(バスも同様です)。細かく言うとマンハッタンの地下鉄の経営母体の子会社にあたるらしく、一応“スタテン・アイランド・レイルロード”という名前が付けられていました。そして、それらの頭文字を取って“SIR(サー)”と呼ばれているようで、本当にアメリカン人は頭文字を並べるのが好きだなあと思ってしまいます(笑)。

   フェリーの降り場からすぐの所です   乗客もすくなく、のんびりとした列車旅となりました

 この鉄道はスタテン島をほぼ縦断しているそうなので、せっかくなので乗ってみました(自分達は1週間乗り放題のメトロカードを事前に買っていた為、いくら乗ろうが料金の心配をする必要が無いのです)。列車は4両編成で、本数も日中は30分に1本とローカル体質でしたが(朝、夕は大体10分~20分毎)、これが鈍行列車の旅をしているような気分にさせられ、なかなか良い時間を過ごせたと思いました。

   この地図の、右上から左下までを往復しました   終点トッテンヴィル駅…川の向こうはニュージャージー州です

 車窓を見ても典型的なアメリカの住宅地という感じで、何だかニューヨークにいる感じがしませんでした。乗客も終点に近くなると殆どいなくなってしまい、これぞ本当にローカル列車の旅です(笑)。片道40分程度でしたが、ニューヨークでまさかこんな経験が出来るとは思ってもみませんでした…。

   ちょっとお散歩♪背後の赤い建物が駅です   ローカル線途中下車の旅をしているような感じでした

 終点のトッテンヴィル駅の周りは住宅地以外は何も無く、駅舎の小ささも相まって、正にローカル線の終着駅という感じでしたが、目の前には川が迫り、向こうがニュージャージー州だと分かると、列車の旅もし甲斐があるなと思ってしまいます。ここからはフェリー乗り場まで折り返すしかありませんが、ニューヨーク中のエリアに行っていた自分達の、ちょっとした癒しの時間にはなっていたように思いました。

   ・ホーボーケン

   夜の街は幻想的で良いですね!   笑顔ですが、この時は風が強くて相当寒い筈です(笑)

 今回行った中で、唯一ニューヨーク市ではない場所になりますが、マンハッタンからパス・トレインという鉄道で、片道1,75$で簡単にアクセス出来るので行ってきました。ここはマンハッタンからハドソン川を挟んで西側に位置する、ニュージャージー州に位置する街の名前です。
 ここはフランク・シナトラの生誕地としても有名のようですが、学生も多く、近年はウォーターフロント地区を中心に地区の開発等が進んで、古い物と新しい物が程好く共存しているよな感じでしょうか。ニュージャージーという場所柄、どこかマンハッタンよりも穏やかな空気の流れを感じる事も出来ます。
 ホーボーケンもまたハドソン川に面しているのですが、そのハドソン川越しに見たマンハッタンのビル群は美しいの一言です。ここは前回にも訪れた場所なのですが、その時は夕方だったので、今回は夜景を見に行ってみた次第なのです。

   やはりエンパイアー・ステート・ビルの存在感は凄いですね   ロウアー・マンハッタンもまたニューヨークらしくて◎です

 これはもう写真の通りで、何も言う事はありません!…こんなに綺麗な景色が望める割りには夜には殆ど人がいないので、恐らく穴場的な場所だと思うのですが、マンハッタンだけに居ては決して望めない風景ここにはあるのです。時間があるなら是非行って頂きたい所でもありますね(冬は寒いですが…笑)。

 …というわけで、これが今回行ったエリア全てです。これらはニューヨークのガイドブックで説明されている地域の全てでもあり、大まかに見れば本当に網羅してしまった事になります。こうなると、後は気になるお店とか、もっと狭い範囲に特定して探索する事になるのだと思いますが、それが本当のニューヨークの楽しみ方だとも思うのです。今、自分はやっと、ニューヨーク探索のスタート地点に立っているのかもしれません。地域性が分かったところで色々な場所に行くのも、また面白さが倍増する事でしょう。つまりは、更に病み付きになってしまうところがニューヨークの凄さだという事ですね…。


 ●ニューヨーク地下鉄の魅力

   路線を吟味すべし!   あまりに隙を見せて乗るのも考えものかも…?

 前回に引き続き、こちらもまた行ってしまいました(笑)。今回も、“個人行動”というものを取らせて頂いたため、前回以上に色々な路線に乗る事が出来ましたが、やはり全路線の全長が1000kmを超えるだけに、完乗というわけにはいきませんでした(目指しているのか自分でも分かりませんが…笑)。
 ニューヨーク地下鉄は、現在はニューヨーク市によって運営されていますが、実はその成り立ちは少々複雑のようで、元々は3つの鉄道会社が独自に路線を展開していたようです。ニューヨークに最初に地下鉄が開業したのは1904年の事(!)で、これはニューヨーク市によるものではありませんでした。また、1913年にも別会社が発足、開業し、その後1932年にニューヨーク市も独自に路線を開業します。ちなみに、この時の路線があの有名な“A Train”(現在のA線)です。
 このように、ニューヨーク市においては3つの異なる鉄道会社が、地下鉄と高架鉄道を中心として、路線を拡大していったのですが、それが1940年に、ニューヨーク市は始めの2社を買収し、全ての路線が公営化される事になるのです。この時、最初に発足した会社の路線は小型車両を用いており、それらは“Division A”と呼ばれ、これが現在の①~⑦線になります。それ以外が“Division B”で、これらは路線名がアルファベットのものになるようです(但し、一部のS線は除く)。最初にニューヨークに来た時に、何故数字とアルファベットの路線があるのかと思っていたのですけど、そういう経緯があったのですね。ちなみに、小型車の車両全長は1両が約15mで、これは東京メトロの銀座線よりも小さいサイズです。その他の車両は1両が約23mと大きく(たまに古い車両で、18m級くらいのもありますが…)、日本の鉄道車両の一般的な長さが20mなので、その大きな車両が急カーブを曲がる姿は凄い物があります。

   複数の路線が絡んでいる駅は、列車はすぐに来たりします   小さな窓から車掌が顔を出しています

 前回の時にも言いましたが、これらの路線はAとか①とかなっているものの、たまに枝分かれして他の路線と交わる時もあるので、どちらかというと“路線”より“系統”と思った方が良いかもしれません。ユーヨーク地下鉄の路線図を見て頂ければ分かると思いますが(http://www.mta.nyc.ny.us/nyct/maps/submap.htm)、例えばBという路線を北から南に辿っていくと、暫くはD線と並行して走っていますが、この時はD線が急行で、B線が各停なのです。それは途中からA線(急行)、C線(各停)と交わっても変わらず、B線は各停なのでC線と線路を共有しています。やがてそれはAC線と分かれ、今度はFV線と合流、並行して走る事になります。そしてマンハッタン島を抜ける前にFV線と分かれ、そのままブルックリンに入り、ついにD線と分かれた後、今度はQ線と合流し、そのまま終点に向かう…と、こんな感じです。分かったような分からないような?…まあそうでしょうね(笑)。これは実際に使う事で慣れていくものだとは思います。
 また気付いた事があります。ニューヨークの地下鉄では運転士の他にもちろん車掌も乗務しているのですが、その乗務位置というのが、日本のように編成の最後尾ではなくて、編成の真ん中にいるのです。何故かはよく分かりませんが、確かにセキュリティーの面からすると、編成の端より真ん中に乗務していた方が、乗客の目に届く範囲…という意味では良いのかもしれません。それ故、ドアを閉める時には、まず車掌室より前と後ろをそれぞれ閉める動作をしていたのが面白かったです。車掌があまり、車掌っぽくない格好をしているのも興味深かかったですね(なんか作業員みたいな感じです)。

   こういった光景は珍しくはありません   この無骨さが個人的にはたまりません

 そして、よく起きていたのが“運休”です(笑)。これは、24時間運行をしている身なので仕方無い事なのかもしれませんが、線路の補修、点検は必要な事なので何とも言えません。ただ、独立した路線が運休する事はあまりなく、よくあるのは、急行、各停の両方が存在する部分で、急行線だけ運休になる…というものです。そして、その逆が前回ニューヨークに来た時に起こってしまい、ホテルに帰るのに一苦労したというのは周知の通りです。
 ニューヨークの地下鉄に乗って特に好きなのは、特に地上部分です。マンハッタン内中心ではあまり外に出ないものの、クイーンズ等、その他の地域では地上を走る事が多いのです。その時の高架橋といったら、設備が古い事この上ない為、見た目が相当無骨な感じになっているのですが、これが何だかそそられます(笑)。…というか、ここにアメリカの地下鉄らしい部分が出ているような気もしなくはありません。高架橋を走る地下鉄というと、個人的にはアメリカのシカゴを走る地下鉄が思い浮かぶのですが、そちらも結構惹かれるところを見ると、自分は鉄骨フェチなのでしょうか(笑)。まあ、それらは取りあえず置いとくとして、この後は地下鉄探索で乗った車両達の紹介でもする事にしましょう。ただ、形式名はよく分かりません(笑)。


   Sは恐らく“シャトル”の意味だと思います   オレンジ色の座席が目立ちますね

 路線名が数字の方、つまり“Division A”の方でよく見る車両です。①③⑦線とS線の一部では、大体がこの車両を使用しています。今回泊まった(前回も)ホテルの最寄の駅が①線だったので、ニューヨーク旅行で一番お世話になっている車両でもありますね。

   車両は新しくなっても、デザインは継承されている感じです   新車では、更に車内が明るくなったイメージです

 “Division A”の新型車両です。雰囲気が全体的に明るくなり、車内の路線図として、パネルによってその路線全駅を表示し、その駅名部分が光るものを掲載しています(東京メトロの銀座線と同じ感じです)。②④⑤⑥で使用されているようで、利用する機会は少なかったものの、②線は①線の急行にあたる為、遠くに行く時に使いたいイメージが、自分の中では出来てしまっています。


   ニューヨーク地下鉄で一番よく見る車両かもしれません   やはりオレンジ色の座席が特徴的です

 ここからは“Division B”の車両達です。路線名がアルファベットの方で広く使われていて、広い車内を生かし、座席の一部がボックス席になっているのが特徴です。ただ、個人的に細かく見ていくと、車両によって些細な違いがあるのも事実で、まだまだ地下鉄探索は必要だと思い知らせてくれた車両でもあります(笑)。

   デザイン的にも無骨なのが印象的です   先頭車両が展望がきくのは良いところかも…

 N線で見た、明らかに古そうな車両です。調べてみると1967年~1969年に掛けて造られたそうなので、確かに古いですね。…という事は、ニューヨークの地下鉄が犯罪の温床として問題となっていた時代も経験している車両という事になります…。そう考えると、何だか奥ゆかしく思えてしまいますね。あまり見る機会が無かった車両だけに、廃車が進行しているのかもしれませんね。

   新しい車両はブラックのマスクが特徴です   やはり車内は明るい感じになっています

 恐らくニューヨーク地下鉄で、一番新しい車両ではないでしょうか。調べてみると、2006年から走り始めたらしいです。L線は全てこのタイプの車両になっていると思われ、その他、M線やN線でも見かけました。乗客の評判も良いらしく、今後の“Division B”の主役になるのは間違いないだろうと思われます。こちらの車両にもパネル式の路線図が掲載されているのですが、それは、現在の地点より先の部分が順に駅名表示されていくもので、これは日本には無いタイプの物なので、ついつい目が奪われてしまいました…。今度ニューヨークに行った時に、このタイプの車両がどれだけ増えているのか…楽しみです。

 ニューヨーク地下鉄に関しては、こんな感じでしょうか。乗り心地は決して良いものとは言えないですし、騒音は凄いですし、時刻通りに来ませんし(あって無いようなもの…笑)、たまに浮浪者がうろついていてますし、施設が古いので駅は階段ばかりですし、そんな駅には冷暖房も効いてませんし、、、しかし、何だか魅力的なのです…。治安も、良い…まではいきませんが、他の諸外国に比べたら良い方だとは思います。
 個人的にここの地下鉄というのは、ニューヨークの景色の一部に盛り込まれているような気がしてなりません。正直、ニューヨークという街を堪能したいなら、まずは地下鉄に乗る!というのを勧めたいくらいです。アメリカでは珍しく、鉄道によるネットワークが発達している街…それがニューヨークでもあるのです。1乗車が2$均一で、降りない限りどこまで乗っても同じですから(ついでに、1週間乗り放題で25$というのもあります)、移動の為だけではなく、ニューヨークの“素”の表情を見る為に乗ってみては如何でしょうか?


 ●ニューヨークこそグルメの街!

 いきなりですが、ニューヨークの食べ物はレベルが高いと思います。アメリカというと、やはり食べ物に関しては二の次…というようなイメージがあると思うのですが、ニューヨークに関しては別格な気がします。やはり、移民で構築された街でもあるせいか、各国の郷土料理?が本格的に楽しめ、また新たな世界観を作り出しているようにも感じさせます。チャイナタウンでは本格的な中華料理が食べられますし、日本が誇るお寿司も、ここでは少しはニューヨーク風にアレンジされていますが、これはこれで美味しかった記憶があります。

   今のうちに美味しい物を食べておこう作戦です(笑)   やはり量が…多いです

 もちろん、それらはピンからキリまであるというのが前提です。写真左上のものは、後に紹介するMoMA 美術館内にある、かなり洗練されたレストランですが、全てが美味しかったですし(その代わり、ランチなのに1人40$弱は掛かりましたが…笑)、右上写真のものはミッドタウン界隈にあったイタリアン・レストランですが、量は多くて本格的な感じはしたものの、味に関してはまあ普通かな…という感じでした。

   アジアン・テイストが嬉しいです   表情で、如何に美味しいかが分かるというものです♪

 それでもニューヨークだけに、食べ物のバラエティーさは日本よりも上かもしれません。左上写真はクイーンズに行った際、適当に入ったショッピング・モールのフードコート内のものですが、ここでは照焼きベースのチキンが売っていましたし(ライス付き!)、右上写真は、チャイナタウン内で食べているエッグタルトです。それぞれの地域で、それぞれの名産?を見付けるのも、ニューヨークを探索していて面白い事かもしれませんね。

   ・グレート・NY・ヌードルタウン

   チャイナタウンらしい外観です   やはり、こういった食べ物は落ち着きますね!

 ここからは個別に紹介していきます。まずはチャイナタウンにある人気ヌードル屋、グレート・NY・ヌードルタウンです。漢字では“利口福”と表記されていますが、よく意味は分かりません…(笑)。まあ、チャイナタウン内にあるレストランは、大抵どこでも間違い無い味を提供してくれるとは思うのですが、ここは取りあえず気に入ったので載せておきます。
 チャイナタウンのレストラン全般に言えるのが、殆ど本格的に中国的なところです。これは何かと言うと、例えば日本にある中華料理屋に行っても、そんなに中国的な文化は露骨には感じられませんが、こちらの中華料理屋では、本当に本国か?と思うほど、中国文化が垣間見られるのです。
 前述もしましたが、値段は安く、定員はまず全員中国人、故にそんなに愛想が良いわけでもなく、必要最低限のやり取りしかしない感じです。ここでも人海戦術なのか、やたら店員の数が多いですし、それぞれに決まった仕事があるようです。こんな雰囲気は、日本ではあまり見られないのではないでしょうか。ニューヨークでのアメリカ的な食べ物に飽きた時は、とりあえずチャイナタウンへ…という感じですね。遅くまでやっているお店も多いですし(ちなみに、この店は明け方4時までやっているそうです…笑)。

   ・マナズ

   正にソウル・フードと書いてあります   ちょっと取り過ぎた顔でしょうか…笑

 ソウルフードという食べ物をご存知でしょうか。これは、アメリカの奴隷制度下で生まれた、アフリカ系アメリカ人の伝統料理の事です。アフリカ系アメリカ人の事柄を指す時に“ソウル(魂)”という言葉がよく用いられるために、このような名前になったそうですが、やはり経歴が経歴だけに、ニューヨークではハーレムでこの手のお店をよく見かけます。
 マナズもその1つで、量り売りのデリ・スタイルでソウルフードが堪能できます。また、観光客も多い店で、安心して入れます。この食べ物は奴隷化で生まれてきたものだけに、素朴なわりには量が多いのが特徴で、その分安く食べられるのが嬉しいところです。ここでは1ポンド(約463g)が3,99$で、既にお腹一杯な感じになってしまいますが、どうも色々と欲張って、結局食べきれなかったりするんですよね(笑)。これこそディープなアメリカの食文化と言えそうです。

   ・ゼイバーズ

   意外に美味しかったサーモンの寿司パック

 ここは、ホテルの近くにあったので(外観はアッパー・ウェスト・サイドを参照)、何度となく寄っていたのですが、調べてみると、ニューヨークでも老舗の人気スーパーマーケットである事が分かりました。つまりはレストランではなく、1階がお惣菜屋さん、2階はキッチン用品売り場…というような感じなのですが(笑)、ちょっとしたカフェ?も併設されており、ここは朝ご飯的にも重宝した場所でした。
 そして写真の通り、パックに入ったお寿司も売っていたのですが、これが結構美味しかったのです。かなり意外な感じでしたが、周りにも結構買っている人がいて、人気の商品なのだと思いました。何度も言ったお店ですが、レジにはいつも列が出来ていたようなイメージですね…。そして、このお店ではエコバッグや、オリジナル・ブランドのコーヒー豆など、グッズも結構充実していて、お土産品としての使えるお店だなと思いましたね。ホテルに近い場所でラッキーだったと思いました。

   ・H&Hベーグル

   ベーグル屋さんは、あちこちで見かけます   中にサーモンを挟んでみました!

 ニューヨークに来たら、ベーグルは食べなければ意味がありません。全国的なベーグルでも、ここのは結構特徴があるらしく、それはニューヨークの水を使っているのが鍵だそうですが、フレーバーにも色々な種類があるのがニューヨークスタイルと言っても良いでしょう。とりあえず“H&Hベーグル”はチェーン店っぽいですが、本当に色々なベーグル屋があるので、お気に入りのお店を見付けるのも良いかもしれません♪…特に何も入れなければ1つ1$~2$ぐらいと気軽な上、大きさが結構あるので、1つでお腹は膨れてしまいます(笑)。

   ・ベンダー

   天気の良い日に食べ歩きをしたいプレッツェル   メットの前でホットドッグをほうばります

   屋台は何もホットドッグだけではありません!   フィリー・ステーキ・サンドは食事にもなりますね

 これもニューヨークに来たら試して貰いたいもの、ベンダー(屋台)です。ニューヨークは本当にベンダーがあちこちに出ており、何回も見かける施設の内の1つです。やはり有名なのは、プレッツェルやホットドッグだと思いますが、中には写真上のようなフィリー・ステーキ・サンド等(フィリーは、フィラデルフィア風…という意味です…)、食事代わりにさえなるメニューまで存在します。そして、最近は屋台の1台1台に個性が見えてきたりして、知れば知るほど奥が深いのがベンダー・フードかもしれません。

   ・ケンカ

   日本人なら…必見です(笑)   こういうのを「苦笑」と表現するのでしょうな…

 話しのオチ…ではないですけど、こんな日本風居酒屋があったので紹介させて頂きます。もう名前からして突っ込み所満載の“ケンカ”です。グリニッチ・ビレッジにそれはありまして、看板からしてかなり目立ちます(笑)。
 中に入ると、そこは日本語が行き交う感じで、普通に「いらっしゃいませ!」とか言われたりします(笑)。店内も正に日本の居酒屋の感じなのですが、メニュー等、どこか可笑しいアイテムが一杯のお店でもあるのです。電気の笠は、恐らく永谷園のものですし、BGMには何故かあの“モスラ”がかかっており、それはスピーカーからではなく、よく見たら大きな拡声器から流れていました…。
 こんな感じですが、メニューには日本のビールからお摘み等、結構充実しており(石狩鍋があったのには驚きました…)、しかも、それぞれがレベルの高い味だったのです(塩辛がまた…絶品でした…笑)。ニューヨークに長期滞在している日本人には、本当に懐かしい雰囲気でお店を楽しめると思いますし、自分は普通に今回観光で来ているわけですが、珍し物見たさに2回ほど寄ってしまいました(笑)。

   言わなければ完璧に日本ですよね(笑)   締め括りには綿菓子(セルフ)が提供されます

 何故か帰り際には、1人1人に綿菓子の素を渡され、店の外にある綿菓子器で自由に作って食べて良いみたいなのですが、作り方とか、これは地元の外人さん達は理解出来ているのでしょうか(笑)。ある意味ニューヨークらしい、とてもエキサイティングなお店だと思いました。


 ●コンテンポラリーな美術館へ

 ニューヨークには世界屈指の芸術作品が集まっていると言っても過言ではないですが、特にコンテンポラリーな分野においては他を寄せ付けない勢いがあるように思います。今回自分は“MoMA”と“P.S.1”という2つの美術館に行きましたが(ニューヨークには、あの有名なメトロポリタン美術館もあるのですが、自分は前回行ってしまっていたので、そこは池田君1人で行かせました…笑)、どちらも現代アートというか、挑戦的な意味合いが強い作品ばかりが集まっています。MoMA に関しては今回2回目の訪問になりますが、ここは素人的にも優しい?作品が多く展示されているので、何度行っても良いと思ったのです。

   ・MoMA(ニューヨーク近代美術館)

   MOMA は吹き抜けのフロアがあるので開放的です   奥には2脚の椅子が壁に取り付けられているだけなのですが…

   高層ビルに囲まれている様子が分かります…MOMA 内部から   モネの代表作『睡蓮』は MoMA にもあります

 ミッドタウンに位置するという、凄く便利な場所にある MoMA ですが、その名に恥じず世界のモダンアートを見せてくれる美術館です。常設展にしても、作品の位置などを変えたりしているので、2回目の自分でも十分楽しむ事が出来ました。また、2階はコンテンポラリー・フロアになっているのですが、ここにある作品は、以前来た時と全面的に入れ替わっている感じでした。もちろん、意味が分からないものも沢山あるのですが、そもそも意味なんか考えてはいけないのです。それは存在自体が作品だから…という事なのですが、そういった考えを抜きにしても色々なアートに触れられる感覚は刺激になるような気がしました。

   ・P.S.1 コンテンポラリー・アート・センター

   外観からも前衛的な雰囲気が伝わってきます   フロアの見取り図は黒板に書いてありました…エントランスにて

 P.S.1 とは、Public School Number 1…つまり日本風に言えば第1小学校の事で、元々小学校だった校舎を改築利用してオープンさせたという経緯があるアート・センターです。“美術館”…となっていないのは、ここが非営利目的だからだと思いますが、一応、大人が5$(任意)という設定にはなっています。
 1971年に設立と、その歴史は意外にも古いのですが、常に革新的、実験的な企画がなされていて、数多くの有名アーティストを生み出してきました。その為、型破りな作品が多く(まあ、建物的に既に型破りですが…笑)、MoMA のコンテンポラリーな部分を更に深く絞り込んだ感じとでも言いましょうか…とても興味深い作品ばかりが集まっています。
 学校を改築利用しているだけに、作品が展示されているフロアは元々の“教室”を流用しており、全体的に校舎をうまく利用して、新しいアートにチャレンジしている精神が窺えます。現在は MoMA とパートナーシップを結んでいますが、こちらに与える影響というのも少なからず気になります。ただ、こちらは残念ながら館内の撮影は禁止されていたのですが、確かに際どい(いや、際どいと言うか…)作品も数知れず。まあ、その理由も納得がいくぐらい、作品の表現度合いに関しては妥協していない感じですね。とにかく、これは一度で良いので是非訪れてみて下さい。人間の考えって面白いなあ…と思う事でしょう(笑)。


 ●これこそライブ三昧!

 ニューヨークに遊びに来て、ライブを見ないで帰るという人はいるのでしょうか…。ここはエンターテーメントの街なのですから、ライブやコンサートの本場とも言えるところなのです。そして、ミュージカルも見逃す事は出来ません。前回は、1日に尽き1回…というペースでライブに行っていましたが、今回はそれどころか、ライブを梯子していくような日も見られ、正にライブ三昧を楽しんでた感じでした。ここでは、今回行ったお店を順に紹介していきたいと思います。

   ・Chicago(3月6日)

   夜のネオンが“Chicago”には似合います   かなり盛況していました!

 最初に足を運んだのは、ミュージカルで有名な『Chicago』でした。自分は映画でも見た事があって(新しい方のやつです)、是非生で見てみたいミュージカルの1つでもありました。“tkts(チケッツ)”という、当日券を安く買えるところでチケットを購入したものの、用意された席は悪くなく、ステージを全体的に楽しめた感じでした。…やはり、映画で見るよりこちらの方が、音楽とダンスの融合部分が直に体験できたので面白かったです。また、テンポの良いセリフ(殆ど聞き取れませんが…笑)には圧倒されるばかりでしたね。…と、横に座っている池田君を見ると、うつらうつら眠ってしまっています…。ニューヨーク最初の日(到着の次の日)という事もあって、疲れがピークに達していたのかもしれません。なかなか惜しい事をしたなと思います(笑)。

   ここには情報が沢山詰まっています   伝える物だけ伝える…といったシンプルな内容です

 さて、次の日からはジャズライブを立て続けに見ましたが、それにはこの“Hot House”というジャズ冊子が役に立ちました。これは、大体のジャズ・クラブなら置いてあるもので(自分は後に紹介する Smoke というお店で手に入れました)、ニューヨーク周辺(ニュージャージー、更にはペンシルバニアも)のジャズ・ライブのスケジュールが殆ど載っているというものです。しかも無料です。

   真剣にフリーペーパーに目を通す池田君

 これは使わない手はなく、他に手に入れたフリーペーパーと併せて、自分達のニューヨーク滞在中に行われるジャズ・ライブのスケジュールと、常ににらめっこっをしているような状態で過ごしていたように思います。この時の池田君はかなり頼りになり、1軒行っても満足せず、「次、行きましょう!」という感じでグイグイ引っ張ってくれたのは面白い以外の何ものでもありませんでした(笑)。それでは、続きを紹介していきます。

   ・Smoke(3月7日…ジョージ・コールマン・カルテット)

   この時はピアノがまた凄かった   池田君、影のようになってます(笑)

 一昨年にも訪れた事のある、ニューヨークでも人気のジャズ・クラブです。予約は無しで行ったところ、店員には少し苦い顔をされながらも、お店の端で「ここでお待ち下さい」と言われ、ある程度お客さんが来てからカウンター席に通されました。優先的に予約の人を通すのかもしれません。
 ここで見たのはサックスの大御所、ジョージ・コールマンのライブです。とは言え、自分が今まで聴いてきた彼のCDというのはサポートで吹いている作品ばかりで、ここでリーダー・ライブを見る事になるのは興味深い事でもありました。さすがベテランの味というか、お店の雰囲気とも相まって、一音一音に説得力があるライブでしたね。ピアノの人も良かったものの、ベースとドラムは若いせいか(他の2人に比べたら…)、少し微妙と思う部分もありました…。それでも、また来たいお店である事には間違いはありませんね!

   ・Dizzy's Club Coca Cola(3月8日…テナー・マッドネス・クインテット)

   この建物の一角に Dizzy's Club はあります   洗練された、ニューヨークらしい音楽を聴けました

 ここは、セントラル・パークに面したコロンバス・サークルという所にある、ジャズ・アット・リンカーン・センターという建物内にあるジャズ・クラブで、結構大きめで新しいお店です。ここは予約無しと有りで入場の仕方が異なっているようで、予約無し用の行列がそこには出来上がっていました(もちろん、予約の人が全て入ってから案内されました…)。用意された席は、壁に面したカウンター席風の場所で、壁と逆側を向けばステージを見られる感じでしたが、特に悪い気はしませんでした。今回はエリック・リードというピアニストがリーダーのライブようで、2人の若手サックス・プレイヤーをフューチャーしたライブになっていましたが、これぞニューヨークの洗練されたジャズという感じがしました。遠くから見る形になったものの、お店は綺麗で、場所そのものを楽しめたので良かったと思います。大御所も多く出る場所のようですが、それに相応しい形式のお店のようにも思いましたね。

   ・Arthur's Tavern(3月8日…出演者不明)

   これくらいの雰囲気が、ジャズには丁度良い感じがします   暗いですが、店内はド派手でした(笑)

 先程のライブ後、場所をジャズのメッカ、グリニッジ・ビレッジに移して、この日2軒目のお店に行きました。ここは、もっとカジュアルにジャズを楽しめるお店として知られていて、ミュージック・チャージは無料になっています(ただし、ドリンクは要注文)。「お祝いするのに祝日はいらない、毎日を祝うべき」…というのがお店のモットーらしく、店内は派手な事になっていますが、自分達が行った時には既にお客さんで一杯という感じになっていました。料理は出ない店なので(お店の入口にガチャガチャみたいなのがあり、そこで25¢でナッツが買えますが…)、皆お酒を飲みに楽しみに来たのかもしれません。
 ここでは毎週曜日ごとに出演者が決まっていて、その中には山本恵理トリオという、日本の方も出演されていたのには驚きました。ただ、自分達が行った時間帯というのはレギュラーでの演奏が終わった後で、若干セッション的な雰囲気になっていましたが、ステージには若めの人が何人も上がっていて、どんな曲をやるのか気になる感じではありました。
 そして、そこでやり始めた曲は、ハービー・ハンコックの Cantaloupe Island でした。日本では当たり前すぎて、自分はズッコケそうになりましたが、その後 What's Going On 等が続き、ジャズというかファンク系の選曲になっている気もしました(ピアノではなくてキーボードでしたしね)。…という事で、見た感じ自分達がニューヨークに求めていたものと違ったので、ビールを1,2杯飲んで退散してしまいました。こういったライブもあるのですね。

   ・Sweet Rhythm(3月8日…出演者不明)

   お店は1階にあるので、外から中の様子が覗けます   奴ら凄すぎでした…

 …どうも消化不良な感じだったので、この後、どこかしらのライブハウスに行こうという事になりました。ここでは池田君が色々なお店を物色して(グリニッジ・ビレッジにはジャズのライブハウスが多く、しかも殆どが外から店内が覗けたりするので、少し音を聴いてからとか、その日の気分でお店を選ぶという事も出来るのです)、そしてついに「竹内さん、この店ヤバいっす!」という所を発見してくれました。
 そこがここ、Sweet Rhythm でした。先程の Arthur's Tavern とは徒歩で1分ぐらいの距離にあり、ここ界隈でのジャズクラブの多さを感じさせてくれるものでしたが、ステージ上ではサックスのカルテットが熱演しており、何やら凄い感じになっています。サックスもピアノもベースもドラムも…皆熱い演奏です。ベースなんて、常に目が虚ろです…(笑)。ピアノなんて、どこまでアドリブで行ってしまうんだ!…という感じです。サックスなんて、ジーンズにジャケットです。ドラムなんて、赤いタンクトップです(笑)。
 とにかく、絵的にも音的にも、もう吸い込まれてしまう程の演奏でした。凄すぎて、池田君や自分は途中で本当に笑ってしまうくらいでした。人間というものは、あまりに凄い物を見ると笑うしか無くなってしまうんですね…、よく分かりました。実はこれが、今回のニューヨーク旅行で一番印象的だったライブだったかもしれません。この後は暫く、自分達の中でこのバンドの話しで持ちきりになりましたし、池田君のバンド名も Sweet Rhythm にしたら?とまで発展したくらいです(笑)。池田君のバンドと、目指しているものが近いように感じられたのも大きかったもしれませんね。これがライブ・チャージ10$ぐらい(ドリンク別)でしたから(しかし、お客さんは少なかった…)、本当にニューヨークは凄いなと思います。大満足で1日を終えた、ライブ梯子の夜でした!

   ・Garage(3月9日…出演者不明)

   気軽に入れる雰囲気がありました   アップライト・ピアノだったのが意外な感じでした

 この日も夜はグリニッジ・ビレッジに行って、何となくでジャズ・ライブハウスを探すという感じになっていました。昨晩の Sweet Rhythm も覗いてみたのですが、なんとステージ上では劇のようなものが行われていて、一夜ごとに表情を変える店だなと思ったものです(笑)。
 そこで、この日はその Sweet Rhythm の向かいにあるお店、Garage に足を運びました。特に誰目当てとかではなく入ったので、料金が安いカウンター席に座りましたが、これが意外にも良い雰囲気で、お酒を楽しみながら音楽を聴けたという感じがしました。ニューヨークは本当に色々なスタイルでジャズが聴けるなと思ったものです。

   ・Smalls(3月10日…レイ・ギャロン・トリオ)

   その名の通り、狭い入口でもある Smalls   正に“ジャズのお店”という感じですね

 この日もまたまた、グリニッジ・ビレッジにあるお店でライブハウス探索です。これも先の3軒と目と鼻の先にあるような場所に位置するお店なのですが、この時期になると誰かを目当てに…というより、そこにジャズのお店があるから行ってみる!…という感覚でお店に入っていたので、ちょっとでも心を擽らないと、すぐに飽きてしまうという傾向が出てくるようになってしまいました。
 その為か分かりませんが、この時の自分は眠くて眠くて、それはもう Chicago の時の池田君状態でした。お酒を飲んで、心地良い音楽だったから…とも言えるのかもしれませんが、正直あまり覚えていません(笑)。少し申し訳無い気持ちで、店を後にしてしまいました。

   ・Blue Note(3月10日…ラドレッシュ・マハンサッパ・カルテット)

 この日2軒目に行ったのは、いわずと知れた有名店、Blue Note です。先程の Smalls や Sweet Rhythm からは歩いて10分弱くらいの場所でしょうか。

   店の前に行列が出来てますが、この日はダイアン・シュアーのライブで、自分が行った日とは別の日に撮影したものです   久しぶりにフリー音楽的なステージを見せられました…

 お店は大きく、洗練されていて、やはり大御所が出るライブハウスは一味違うと思いましたが、それでも客席とステージの近さは日本では味わう事の出来ないものだと思います。ここで見たのはインド系アメリカ人のアルト・サックス奏者である、ラドレッシュ・マハンサッパという人のカルテット演奏でしたが、これも凄まじかったです…。今まで見た人とは違うアプローチでソロを吹きまくり、これはフリーの域に達していますが、周りのメンバーも普通についてきているところが凄いです。特にこの時のドラマーには目を奪われるばかりでした。自分は皆、全然知らないアーティストでしたが、それでも Blue Note に出演する人というだけあって、刺激を受けるモノを見せてくれるなと思いましたね(しかし、これでミュージック・チャージが10$とは安い…)。
 また、ライブばかりに目が行きがちになってしまいますが、ここで食べたニューヨーク・チーズケーキは意外にも美味しかったです。確か8$くらいで、決して安い値段ではないですが、日本の Blue Note よりは気軽に頼めるでしょう。帰りにはミーハー的にも、お店の2階にあるグッズ売り場にも寄ったりしまして…(笑)。普通に観光客でも楽しめるお店だなと思いましたね。

   ・RENT(3月11日)

   今まで映像でしか見れなかった風景が蘇えってきます   開演前のステージにはドキドキものでした(笑)

 ついに来ましたね!…もしかしたら、今回の旅行の第1の目的だったのではないでしょうか。ミュージカルの『RENT』です。このミュージカルを始めて知ったのは、一昨年のニューヨークから日本に帰る時の機内映画にてで、その後、元々これはミュージカルだというのを知り、気になる作品ではあったのです。そして、挿入歌である“Seasons of Love”等を演奏する機会もあり〔“愛のうた”を歌う参照〕、いつか本場ニューヨークで生で見てみたいという思いは確信に変わりました。しかも、この『RENT』は、今年の7月1日で閉幕となってしまうというのです。これは今しかありません…。そして、自分は今その舞台の真ん前に立っているのです。
 ニューヨークに着いた次の日くらいにチケットは購入しておき、通された席は前の方。ステージ全体が見渡せるなかなか良い席です。客はほぼ満席といった感じでしょうか。ステージ上では音楽担当の人達が(やはり生演奏なのですね!)最終チェックをしているようでした。そして、2時間半に亘るステージが始まったのです。
 セリフはもちろん全てが英語ですが、日本語のオーディオの貸し出しも有料であるのだとか…。しかし、自分はストーリーは何となく覚えているので、その必要はありません。むしろ出演者の生の声が聴きたいと思いました。それにしても…、お馴染みの登場人物が出てきて(実は、映画の出演者とほぼ同じなのです)、自分の目の前でストーリーを繰り広げていくというのは、迫力以外の何物でもありません。完全にステージに引き込まれている自分がいます…。
 そして、“Seasons of Love”は2幕の最初で歌われました。1幕と2幕の休憩時間中では、客席は結構ざわついている感じだったのですが、いきなりピアノのイントロが流れた瞬間、会場はシーンとなります。そして、出演者が集合して皆で歌い出すのですが、やはり世界的に超人気曲なのでしょうね。この歌が終わった後には、皆で拍手大喝采という感じでした。辺りを見渡すと、現地の人はもちろんだと思いますが、世界からこのステージを観に集まってきているという事が分かります。曲の良さはもちろんですが、この世界から集まってきた人達と、感動を共感できたのが、実は本当に嬉しかった事なのかもしれません。音楽に国境は無いですね…。そして、それを実現させてくれた『RENT』に感謝でした。

   ・Birdland(3月12日…スティーブ・キューン・トリオ)

   今回も来てしまった Birdland   Birdland では、食事をしながら…というのもいい感じです

 さて、ついにニューヨーク最後の夜となってしまいましたが、ここはジャズクラブの老舗である Birdland に向かう事にしました。実は、昨日の『RENT』から、池田君の知り合いの人と行動を共にしており(日本人の女性ですが、現在イタリアのフィレンツェに住んでおり、偶然にもアメリカを旅行中?で、今回せっかくなので落ち合う事になっていたのです)、特にジャズを知るわけでもないのですが、この Birdland にも連れて行ってしまいました。
 ピアノがスティーブ・キューン、ベースがロン・カーター、ドラムがアル・フォスターと、言わずと知れたベテラン揃いが今日のメンバーとなっていましたが、池田君が「姉さん、もうゴールじゃないですか!」(池田君は、その女性を何故か「姉さん」と呼んでいます)と言っていたのが面白かったです。まあ…確かに…(笑)。

   有名ミュージシャンのトリオには、ベテランの香りが漂います   残念ながら、ロン・カーターは楽屋から出てこず…(笑)

 スティーブ・キューン・トリオでは、やはりスタンダードの曲を多く取り上げていて、聴きやすかったですね。その中でも自分らしさを発揮してくれるメンバーには脱帽でしたが、このお店の雰囲気とも相まって、良いジャズを聴かせる事が出来たのではと思いますね。帰りにはスティーブ・キューンの新作アルバムを買い、ミーハー的にもサインと写真撮影を敢行させて頂きました。これニューヨークらしい思い出ですな…(笑)。

   ・Village Vanguard(3月12日…マリリン・クリスペル・トリオ)

   ライブ時間外の写真となっているのは致し方無いところです   お店の前で喋っていた男性に「Do Something !」と言って、撮らせて貰った写真です…海外の方は本当にノリが良いです(笑)

 最後の夜という事で、この日もライブの梯子です(笑)。ニューヨークに来たからには、やはり数々のジャズの名演が生まれた Village Vanguard は外す事が出来ません。ここではマリリン・クリスペルという女性のピアノトリオのライブがやっていましたが、ドラムが大御所のポール・モチアンという事もあって、これは見に行かなくては!と訪れたものです。
 ポール・モチアンはもう80歳近いのですが、まだまだ叩ける!といった感じで、目の前で素晴らしいドラミングを披露してくれました。自分の中では、ピアニストのビル・エバンスや、キース・ジャレットのトリオのドラムでもお馴染みの人なので、その人が今目の前で演奏しているというのは不思議な気分になりましたが、それが実現できるのがニューヨークなのです。ジャズをやる人にとって、本当にニューヨークは聖地みたいな所だ…と思わせてくれたお店もありました。ただ、演奏中の撮影は、ここでは珍しく禁止との事…。まあ、この際わがままは言ってられませんよね!

   ・Garage(3月12日…出演者不明)

   また来てしまった Garage(笑)

 先程の Village Vanguard でのライブが終わったのが23:30過ぎ頃でしたが、このまま終わってしまうのも何だか勿体無い気がしてしまいます。そして、また歩いてすぐの所にある Garage に来てしまいました(笑)。ここでは既に本元の演奏は終了しており、適当に残っているメンバーでセッションをしている様子だったので、こちらも適当にバー・カウンターで飲んでいる事にしてました。
 ここではお互いに旅行の話しをしたり、色々な国の話しをしたり…。何だかお酒も入ってて詳しい事まで思い出せないのが残念なのですが(笑)、楽しい時間を過ごせたような気がしました。ついに時間は夜の2:00を回ってしまい、セッションをしていたメンバーも帰り支度を始めているようでした。ここで流石に自分達も帰りましたが、それでも動いているニューヨーク地下鉄は本当に頼もしいです。ニューヨークだからこそ実現できる遊びを、思う存分満喫した…という感じでしたね。

   ライブ三昧、お疲れ様でした!…地下鉄車内にて

 このように、見に行ったライブは(のべ)10本、ミュージカル2本、そして合間にハーレムでゴスペルも見ていますから、8泊10日で、合計13本の音楽鑑賞が実現したという事になりました。観光もしつつこの数字、なかなか良いのではないですか。これらは、ミュージカルを除くと全て予約無しで見る事が出来たというのも、“手短に音楽が楽しめる街ニューヨーク”を象徴しているように思います。
 恐らく、今回足を運んだ店も、また違う出演者の時に訪れれば、その時とは異なった雰囲気でライブを楽しめる事でしょう。自分は今回の旅行で、ニューヨークの主だった敢行ポイントには殆ど行ってしまった為、今度訪れる時には本当にライブ三昧…という事になるのかもしれません。それでも、来る者を満足させてくれるニューヨーク。この街のエンターテーメントの魅力は永遠です。


 ●ついに帰国へ…!

 さて、こうして長い長いニューヨークの珍道中?に別れを告げ、ついに日本に帰る時がやってきました。しかし、帰るとは言っても、行きと同じくトロント経由の為、まだ丸1日掛かり行程は残っているというのが現状です。旅の思い出を良くする為にも、ここは楽しみつつ、しっかりと帰りたいところです。

   この日最後に見た、池田君のスーツケースでした(笑)   ラガーディア空港にて、余裕の表情です(笑)

 最初の日と同じく、ラガーディア空港へと向かったわけですが、この時はかなり余裕を持ってホテルを出発しました。お陰で、ラガーディア空港発はお昼前くらいの便だったのですが、それよりも3時間は早く到着してしまったようです。…というか、むしろ早過ぎですね(笑)。
 …とりあえず、大きな荷物は預けたかった為、早過ぎなもののチェックインをしてみたのですが、その時の受付の人から「Stand By?」という言葉を言われました。これには最初意味が分からず、何となくハイハイと言っていたのですが(笑)、ある程度時間が経ってから再び自分達は呼ばれ、トロント行きの1本前の便に乗せてくれる事になったのです。
 どうやら“Stand By”はキャンセル待ち…みたいな意味らしく、自分達が早く着き過ぎていたようなので、前の便が満席ではなかったら、振り替えが可能だったという事です。たまに、有料だと確実に振り替えれて、無料だと空席があった時のもい振り替えが可能…なんて話しを聞いた事がありますが、取りあえずはラッキーでした。帰国時ながら、また1つ勉強させて貰いましたね。
 まあ、1本早く乗ったところで、トロントから成田行きの便は1日に1便しか飛んでいないので、結局は時間的に同じなわけですが、トロントの空港で時間に余裕があるというのは嬉しいものです。早速飛行機に乗り込み、一足早くニューヨークに別れを告げる事になりました。

   離陸待ちの飛行機の列が見えました…   クイーンズ上空からマンハッタンが見えました!

 しかし、飛行機は滑走路に向かっているものの、すぐ停止したり、また少し前へと進んだりの繰り返しで、なかなか先へと進んでくれません。そんな中、窓の外を覗いてみると、なんと10機以上もの飛行機が列を作り、離陸待ちを行っているではありませんか…。
 これは、頻繁に離発着を行うアメリカの空港では珍しくない光景ですが、特にラガーディア空港は、離陸用と着陸用の滑走路がそれぞれ1本しかなく、更にそれらは先端で交差をしているので、なかなか1本1本がスムーズに離陸できないのです。いつしか機内アナウンスで、「当機はただいま離陸待ちを行っておりまして…えー、このあと14番目の離陸になります」とか言っているではありませんか…。結局、ゲートを出てから離陸するまで、冗談ではなく40~50分ぐらい掛かった気がしますが(笑)、早めの便にして貰い良かったと思いましたね。そして離陸後の機内から見えたマンハッタンは最高でした!

 トロント行きの飛行機は、方角的には北へと向かっているので、地上の景色も、徐々に雪模様へと変わっていきました。やはり3月でも、この地域は冬真っただ中なのでしょうね。道中はとても天気が良いフライトだったので、正に白銀の世界の上を飛んでいる感じだったのですが、その後トロント空港への着陸時には雲が出てしまって、全てが青い空の下で…というわけにはいきませんでした。さあ、8日振りのトロント・ピアソン空港に到着です。
 ここは行きの時、入国審査等がやや面倒な感じでしたが、帰りは意外にも簡単で、預けた荷物はスルーされ、出国審査的なものも書類を1枚渡しただけでした(そういえば、アメリカには出国審査は無いんですよね…だから楽なのかもしれません…)。故に乗り継ぎ時間まで、大幅に時間を余らせる事になってしったのですが(笑)、この空港、巨大国際空港のわりには、言うほど見ていて面白いものはなく(さすがに免税店くらいはありますが…)、何だかまったりと過ごしてしまいました。まあ、今まで慌ただしすぎましたから、旅の最後くらいはゆっくりしていきなさい…という事なのかもしれませんね。

   やはり大型機は頼りになりそうな感じですね   トロント・ピアソン空港を離陸しました!

 そして、定刻通り飛行機は成田に向け離陸していきました。飛行機は、行きと同じボーイング777-300ER型で、やはり大型機は頼りになる存在です。ここでは空港設備が巨大で、離陸待ちなんて事は皆無でしたが、ここに来て若干名残惜しい感じもしてしまいました。今度来るのはいつになる事かやら…。色々な思いを巡り合わせながら、飛行機は上昇を続けていきました。
 あとは黙っていれば成田空港に着きます。フライト時間は、約13時間半…とか言っていましたが、この機内の最新のビデオ・プログラムを見ていれば、そんな時間はあっという間です。また、離陸して3、4時間くらい経った辺りでしょうか、何となく窓のシェードを開けてみると(皆、映画を見ているので、基本的には窓のシェードは閉めているのです)、こんな風景も望めましたし…。素晴らしかったです。これもまた今回の旅で心に焼き付いた光景でしたね(ルートマップが表示されなかったので、どの辺りか分からなかったのが残念ですが…)。

   幻想的な光景です   忘れられない機窓の内の1つです!

 …というわけで、元気に自分達は成田空港に到着しました!…マンハッタンのホテルを出た時間から考えると、やはり丸1日弱の長い行程であった事は確かです。このあと荷物のピックアップをしている時に、池田君に最大の災難が訪れた事は周知の通りです(笑)〔ニューヨーク帰りのオチ参照〕。
 そして、何とも呆気無く池田君と別れを告げ(笑)、自分はこの日の夜には仕事が入っている為、その足で渋谷へと向かいました。成田空港から渋谷に行くには、いつも使っている京成電鉄よりは、JRの成田エクスプレスの方が便利で、この列車に使われている253系という車両も、そろそろ置き換えが決まっているというので、敢えてこの列車を選ばさせて頂きました(笑)。

   一気に日本に戻ってきましたね   このまま渋谷へと向かいました!

 まだまだ拘りを見せていた、日本への帰国過程(笑)。またニューヨークには元気を貰いましたね。とてつもない時間を掛けて、やっとこの記事を仕上げられましたが、改めて、ニューヨークを旅している気分になれたのが嬉しかったです。さあ、今度はどのタイミングで向かう事にしましょうか…(笑)。最後まで読んで頂き、どうもありがとうございました!恐らく記事の長さ、写真掲載枚数(約160枚!…笑)とも、大幅に更新されたような気がします。

 ☆エアカナダのHP…http://www.aircanada.jp/

 ※今回は紹介した場所が多過ぎるので、リンク先はカットさせて下さい!

テーマ:ニューヨーク - ジャンル:海外情報

小学生に学ぶ
 昨日は御茶ノ水にある Casals Hall という会場で、和泉小学校ビックバンドクラブの定期演奏会に、ゲスト出演をしてきました。これはサックスの細井寿彦君から話しがきたもので、ただ自分達で演奏するわけではなく、このビックバンドとの共演も行うとの事でした。小学校で“ビックバンド”クラブ…と扱われているのは珍しい気もしますが(普通は吹奏楽部、音楽部…という感じですよね…)、“IZUMINOTES”と名付けられたこのビックバンドは、東京国際フォーラムや東京ディズニーシー、そしてスチューデント・ジャズ・フェスティバルにも出演する等、外部での活動がとても盛んで、1999年に発足ながら、2003年の浅草ジャズコンテストで初参加で銀賞を果たすという、実力についても折り紙付きの学校だとも言えるのです。その定期演奏会に参加できるとあって、自分の期待感は高まる一方でした。

   ジョニーさんの車が、後方の中林君の車に入りそうです(笑)   リハ時、生徒達はジョニーさんの“椅子”に興味津々でした

 自分達のメンバーはというと、サックスに細井寿彦君、ベースに今回がお初の中林薫平君、そしてドラムには、破廉恥フェスティバルや Bellvo〔2007年 Bellvo 新年会!参照〕でもお馴染み?上田健史(ジョニー)さんです(そういえば細井君も Bellvo のメンバーでしたね)。当日は朝の9:00(!)から打ち合わせを兼ねたリハーサルをスタジオで行い、10:00過ぎには会場入りという時間的には早いものでしたが、今回のコンサートは開演が13:00なので仕方の無いところです。しかし会場に着くと、既に生徒達達はリハーサルを行っている最中で、自分達も頑張らなければいけないと思い返されてしまいます。
 そして楽器のセッティングを行いましたが、共演…という事なので、ツイン・ベースにツイン・ドラムというセットで臨む事になりました。さすがにピアノはツイン…というわけにはいかないので“連弾”という形になりましたが、これはなかなか興味深いものになりそうです。時間も順調に進んでいきました。

 そして13:00、定刻に開演となりました。生徒達は緊張している感じもありましたが、その目はどこか生き生きとしていた印象も受けます。これは音を出せば明らかで、先ほどまでワイワイ騒いでいた表情はどこへやらで、若々しいキリリとした演奏を見せてくれました。ビックバンドクラブは総勢39名、そのうち6年生は17名のようですが、これは相当レベルの高い演奏です。そして、上手い子は本当に上手い…。正直、予想を遥かに越えていました。自分達の楽屋にはステージの様子が見れるモニターが備えられており、音声付きでステージを見る事が出来るのですが、これはついつい見入ってしまう感じです…。自分はやはりピアノを聴いてしまうのですが、特に、ドラマ『のだめカンタービレ』で再度有名になった“Rhapsody in Blue”でのピアノソロは圧巻でした。相当この日まで練習してきた事でしょう。お世辞抜きに、普通に“聴ける”ステージだったと思いました。

   生徒達の本番を見届けるジョニーさん…楽屋にて   自分…目が笑ってませんね…

 自分達の出番は最後の方だったので、それまで打ち合わせ等が色々とできて良かったです(ジョニーさんは、その間にも皆の似顔絵も書いていましたが…笑)。生徒達達で十分満足のいく演奏会になっていたので、自分達の出演に若干気が引ける部分もありましたが(笑)、ここは堂々と演奏したいところです。まずは自分達4人だけの演奏でしたが、ここで部員から2人(トランペットとアルトサックス)、曲に加わったりもして貰いました。もちろんソロパートもあるのですが、ここでも生徒達は堂々と吹ききります。緊張した…と言っていましたが、これはもう見事としか言いようがありません。
 その後アンコールにも恵まれ、もう3曲程だけ自分達4人で演奏をさせて頂きました。基本的にはスタンダードをやりましたが、ここの和泉小学校の校歌をジャズ風にアレンジしたら…というコーナーが設けてあり、これはなかなか面白い感じになりました。アレンジは細井君が担当しましたが、これが4ビートとか、わりとジャズのよくある形ではなく、結構コンテンポラリーな感じでのアレンジとしていたので注目を浴びる事にもなり、やった甲斐がありましたね。やはり、こんなにも変わる…というのを見せてあげなくてはいけません(笑)。小学生達に理解が出来たかどうかは不明ですが…。
 そして、自分達と IZUMINOTES との共演の時間がやってきました。曲は“I Got Rhythm”と“Sing Sing Sing”と、どちらもビックバンドとしても有名な曲で、“共演”という形式にも相応しい感じもあります。ここで特筆すべきは、生徒達にはもちろんスコアが配られていて、その通りに演奏をしているのですが、共演用に曲構成を変えた部分があったという事です。まあ、単純に細井君のソロパートを付け足しただけなのですが、そこから元の構成に戻る時には、細井君の“合図”で行くというもので、これは音楽的にもレベルの高いやり方です。リハーサルでも確かにその練習はしましたが、本番ではソロの長さも変えていましたし、正にその場の人と人とのコミュニケーションが求められた演奏となりました。そして、ちゃんと生徒達は合図を見逃さず入る事もできましたし、共演は大成功でした。これこそが“ジャズ”の演奏だと、しみじみ思ったものです。

   一応、精一杯先程の絵に似させているつもりです(笑)

 小学生達と演奏…というと、何か教える事はあるかな…という気持ちにもなっていたのですが、今回はどちらかというと逆で、小学生達から学んだ事の方が多かったような気がします。それは具体的なものではなく、感覚で感じ取ったものでした。演奏が終わった後、また自分も今後頑張っていこう…という気持ちが強く残ったものです。

 ☆和泉小学校のHP…http://www.chiyodaku-izumi-e.ed.jp/

 ☆御茶ノ水 Casals hall のHP…http://www.nu-casalshall.com/

 ☆細井寿彦君のブログ…http://blog.livedoor.jp/ongakushitsu2006/

テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

沖縄の地は奇跡的過ぎる事が起きて笑えました
 3泊4日の沖縄ツアーから無事帰ってきました。今回もまた、さばいばる伊藤さんに付き添ってのライブ三昧でしたが、伊藤さん自体は遅れて25日に帰ってくるそうです。これは、何もその日までライブが入っているというわけではなく、単純に伊藤さん自身の飛行機のチケットが取れなかった(笑)という理由なのですが、自分が東京に戻ってきた今日22日が沖縄ツアーの千秋楽…となっている筈で、伊藤さんはソロ演奏ながら、きっと会場を盛り上げてくれたに違いありません。

 ツアーの内容については、いつものように詳細を改めて書きますが、今回、在り得ない再会を果たしてしまったという事を、先に言っておきたいと思います。これは写真を見て頂いた方が早いのですが、、、

   どれだけ偶然が重なったのやら…

 …分かる人には分かりますね〔そして男は去って行った参照〕…。一番出会わなさそうな場所で出会ったので、もう最初は理解が出来ませんでした(笑)。詳しくはまた後日…です!

テーマ:( ゜Д゜)・・・ - ジャンル:日記

すぐに沖縄という感じ…
 まだニューヨークから帰ってきて5日程しか経っていませんが、自分は今日から、さばいばる伊藤さんのライブサポートをすべく沖縄に行ってきます。何度も言っていますように伊藤さん自体は既に沖縄入りをしており、自分とパーカッションの樹明は後を追いかけるような形で向かうのですが、これがまた大変な事になりそうな予感がしております。

   事情により撮り直しです(笑)

 こういった場合の飛行機予約は、最近は樹明の分も含めて自分でやるようにしているのですが、若干春休みのシーズンと被ってしまい、そこまで安く取れなかったのが心残りでしょうか…。それでも、初日のみホテル付きのプランを予約する事ができ(今回は3泊行程なのですが、1泊だけホテルが用意されるというプランです)、それなりに安くは納まったと思っています。
 ところで、自分達だけで飛行機に乗る事自体は今更心配はしていないのですが、若干気掛かりなのは現地の空港に着いてからです。実は今日の夜にライブをやる場所は、空港からすぐの那覇市内に…ではなく、北谷という少し(結構?)那覇から離れた場所にあり、そこまでバスを使って出向かなければならないのですが、もちろん伊藤さん達は車を借りているわけではないようで(笑)、北谷まで完全に自分達の力だけで行かなければならないわけです。ここで使うのは路線バスになりそうですが、時間の読めないバス…自分にとっては殆ど乗り慣れてないバス…そして時間は限られている…という事で、かなりのシビアな時間配分が要求されていると思うのです。

 とにかく…頑張るしかありません(笑)。まずは今夜の北谷でのライブを目指して、そして楽しんで沖縄ツアーを満喫してきたいと思います!

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下北沢 Big Mouth は8周年!
 今日は今年2回目になる、ボーカルの鹿嶋さんとのデュオライブでした。場所はお馴染みの下北沢 Big Mouth ですが、今年でこのお店は開店8周年を迎えたそうで(細かく詰めると、8年前の昨日…つまり3月15日が記念日らしいです)、店内にはお祝いの雰囲気漂う花束が幾つも飾ってありました。また、今日のお客さんからも花束の受け渡しがあったようで、改めてこのお店が沢山の方々に好かれているというのが分かったような気もしました。

 お祝いを込めて…というわけでも無かったとは思いますが、今回の鹿嶋さんの選曲には“花”というキーワードが多く出てきました。春らしい意味もあるのか、はたまた“新しい門出”的な意味合いが込められていたのか…、ただ、本人曰く不思議とこれらの曲が集まってきたみたいです。

   若干自分は寝不足です(笑)

 それにしても、今日のライブは良かったです。自分で言うとおこがましい感じではありますが(笑)、最後まで集中力を保ったままライブに臨む事が出来ました。“Rose”に始まり、今年のライブではずっとやっていくと明言した“Seasons of Love”(1曲目ではありませんでしたが)…。特にこの曲は自分がニューヨークで『RENT』を見てきたばかりとあって、自然と気合いが入ってしまいました。元曲はバンド編成で、コーラスも大勢いる仕上がりになっているのですが、自分達はデュオという編成です。ここで良くないのは、元の曲のイメージが大切だからと言って、むやみに2人で元オリジナルを再現させてしまう事でしょうか…。それでは芸が無いですし、そもそも2人で再現する事なんて絶対に不可能です。ここはデュオならではの“Seasons of Love”を演奏したいところで、それが自分達の特徴にも繋がるわけです。自分達はコーラスもいなく、リズムセクションもいないという形態ではありますが、それでも満足のいく仕上がりになったのは、こういった気持ちで臨んでいたからという事に尽きるでしょう。今後も是非演奏していきたい曲の1つです。
 1つの曲につき、これらぐらいの思い入れを持って演奏しましたが、それが今回のライブの充実度の高さ維持に繋がったのだと思います。やはり1曲1曲に思い入れを持って、自分が何を伝えたいかを考えながら弾くべきなのでしょうね。もちろん今までもそうしてきたつもりですが、それが結果に表れるか表れないかは別として、音楽と向き合う自分への最低限の姿勢だなと思いました。

 ということで、次回の鹿嶋さんとのライブは5月18日(日)に決まりました。場所は同じく Big Mouth にてです。昨年まで鹿嶋さんとは、季節毎に1回というペースでライブをやってきましたが、最近はほぼ2ヶ月に1回の割合でやらせて貰っていて、少しペースを上げてきている感じでしょうか。今回 Big Mouth は8周年という事でしたが、実は次回は鹿嶋さんとライブをやらせて貰って丁度10回目のライブともなります。今度は一体どうなるのか…と期待しつつ(笑)、またよろしくお願いします!

 ☆鹿嶋敏行さんのブログ…http://blogs.yahoo.co.jp/kajimarl_to_the_world

 ☆下北沢 Big Mouth のHP…http://www.livebarbigmouth.com/

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2008年3月のライブスケジュール(追加、変更)
 ニューヨークから帰ってきて(正しくはニューヨーク旅行中に)、ライブ詳細や追加が決まったものが幾つか出てきたので、ここでまとめて紹介したいと思います。


     ●さばいばる伊藤、沖縄ツアー
・3月20日(木、祝)首里(那覇)喫茶室アルテ崎山店
 Open…お店は昼から営業してます、Start…19:00~、 Charge…1000円(オーダー別)

 ※メンバーはもちろん、(Vo)さばいばる伊藤、(Key)竹内大輔、(Perc)伊藤樹明

 さばいばる伊藤さんの沖縄ツアーの2日目が(やっと?)決まった感じです。今の時点で、既に伊藤さんは
 沖縄で1週間程ライブをやっていますが、ライブは面白い反面、なかなか厳しい状況でもあるようで、
 とにかく今は精一杯お手伝いが出来ればと思っています。暖かい沖縄の大地に一刻も早く触れたいですね!


     ●3月23日(日)御茶ノ水 Casals Hall
Start…13:00~、自分達の出番は不明、
Charge…無料
Member…(As)細井寿彦、(Pf)竹内大輔、(B)中林薫平、(Ds)上田健史

 アルトサックスの細井寿彦君に誘われ、和泉小学校ビックバンドの定期演奏会にゲストとして出演します。
 小学生のビックバンド演奏というのには興味を惹かれますが、“In The Mood”や“Sing Sing Sing”など、
 やはりメジャーどころの曲を演奏してくれるようで、どんな感じに仕上げてきているのか楽しみですね
 (先生目線…笑)。ゲストという事で、何時から自分達が演奏するのかは分からないのですが(何分やるかも
 分かりませんし…)、日曜日の昼間とあって、しかも無料なので、気軽に来て頂けたらと思います。ホールも
 良い雰囲気なので、ここは演奏の面白さを今の小学生達に伝えるべく、心から楽しんで演奏したいですね!


 こんな感じです。以前のライブスケジュール〔2008年3月のライブスケジュール参照〕にも加えて書いておきました。また、既存のライブで若干のメンバー変更も出ているので、それも併せてご覧下さいませ。

   バックが富士山というのもまた一興…

 さて、沖縄ツアーがもうすぐ迫っているという事で、自分も一足早く沖縄気分を味あわさせて頂きました。沖縄の地ビールである“オリオンビール”を堪能中の写真です(笑)。…しかし、これも今回のニューヨーク旅行でのものなのです。雰囲気的に明らかに日本っぽいですが、ここはれっきとしたマンハッタン内です。ニューヨーク…それは需要さえあれば何でも揃ってしまう街なのです。

テーマ:日記 - ジャンル:日記

ニューヨーク帰りのオチ
 8泊10日と自分にとっては少し長めの旅行になりましたが、ニューヨークから帰ってきました。今回はカナダのトロント経由だったので、トータルの所要時間はそれこそ1日近いものになっていましたが、わりと元気にその日の仕事に行く事が出来ました(帰ってきた当日に仕事を入れてたもので…笑)。
 今回のニューヨークもまた前回以上に楽しいものとなりました。自分は2回目という事もあり、より深い部分を見れたように思います。ライブ・ミュージカルに行った回数は合計11回!…ベースの池田君が同行した事もあり、調子(何の?)が良い時には1日にライブハウスを3軒ハシゴする事もありましたし、自分の念願であった『RENT』〔“愛のうた”を歌う参照〕も見る事が出来ました。これらを併せた旅日記の詳細は、また近日中にコツコツと書きたいと思っています。

   ブロードウェイの『RENT』前にて…

 さて、数々の刺激を受け、色々なものを胸に留めながら日本に帰国した自分達ですが、成田空港に着き、預けた荷物を受け取る所で、池田君の荷物が待てど暮らせど現われてくれません…。ニューヨークを出た時に一緒に預けた自分の荷物はすぐ出てきただけに、何か嫌な予感が頭を過ぎりました。そう、これは…


 ロストバゲージ…です。


   成田空港の到着口にてです…手ぶらです(笑)

 幸い貴重品などは入れてなかったものの、彼の荷物は今どこでどうしているのやら…。もちろん手続きは取ったので、まずは近日中に見つかる事を祈るばかりですが、最後の最後に大きなオチが待っていた感じでしたね。まあ、何と言うか…お疲れ様でした(笑)。

テーマ:( ゚д゚ ) ・・・・・・、 - ジャンル:日記

あ、あ、さてさて…
 前々から匂わせていましたが、自分、今日からニューヨークを旅行してきます。今回で訪れれるのは2回目で、前回行ったのが2006年の今頃でしたから〔旅日記 2.(アメリカ、ニューヨーク編…2006.3.8~3.17)参照〕、ほぼ2年振りという事になりますが、やはりこの刺激的な街を再び訪れるのには、自分はそんなに時間は掛からなかったようです…。
 街の様子は、前回行った時のままの所もあれば、凄く変わってしまった所もある事でしょう。しかし、その変化も含めてニューヨークの一風景のような気がしてしまいます…。今回も8泊10日という行程ではありますが(帰国は14日)、前回主だった観光地には大体行った筈なので、今度は街の雰囲気をじっくりと味わう事が出来るのではないでしょうか。自分でも予想がつかない事柄ですが、楽しんできたい思います!

   断固として、この写真スタイルは崩しません(笑)!

 写真はいつものスタイルですが(笑)、持っているのはいつものガイドブックでありません。これは、今回ベースの池田暢夫君と行程を共にするのですが(それも驚きですが…笑)、先日、いつも自分が買っているガイドブックを彼が既に買ってしまったという情報が入ってきたのです…。同じ本を持っていっても何だか勿体無いので、それならば…と、自分はポケット版を購入させて頂いた次第です。通常の物より軽いですし、一応行くのも2回目なので大丈夫でしょう(笑)。それでは池田君を従えて?…行ってきます!

テーマ:(`д´)ウオォォォ!! - ジャンル:日記

なにわの心意気
 話しは前回の続きになります。銀座 Ami's Bar でのライブを終えた自分は、そのままの足で新橋の駅へと向かいました。ここで次の待ち合わせがある為です。電話で今いる場所を確認し、しばらく待っていると、サックスの上杉雄一君、ドラムの立山秋航、ベースの樫村智也君を乗せた車が姿を現し、それに自分は飛び乗りました。では行きますか、“大阪”へと…。

 上杉君から結婚式の演奏を頼まれたのは昨年の事でした。確か上杉君の中高時代の後輩が結婚するらしく、その2次会で余興的に演奏を行う…という感じでしたが、まさか大阪まで行くとは思っていませんでした…。何だかんだでその事を知ったのは今から2週間ぐらい前の事だったのですが(笑)、自分は式の前夜は御存知のように銀座でライブ…。しかし、上杉君は式や披露宴にも出席する為に、当日(3月1日)の昼前には大阪に着いていなければならなかったのです(2次会は夕方以降でした)。移動費は抑えたいところなので車移動…。という事はこの銀座のライブ後に移動する以外に他に手は無く、その為自分も大阪行きの準備をしつつ、前日の Ami's Bar に向かったのでした。
 メンバーは先ほど言った通りですが、ここで車が運転できるメンバーというのは、秋航と自分の2人だけでした。もしかしたら運転して貰う事になるかも…とだけ聞いていたので、本当に Ami's Bar では飲むか飲むまいか迷ったものですが、結果的には飲まなくて正解だったように思いました。最初は秋航が運転していましたが、東名高速に乗って、神奈川県と静岡県の県境付近である鮎沢PAでダウン…。この時の時刻は深夜1:00ぐらいでしたから、Ami's Bar で飲んでいたら完全にアウトでした(笑)。この次の足柄SAで少し休憩をし、自分の運転が本格的にやってきたのです。

   昨夏の GG ツアーでもここは寄りましたね   まだまだ綺麗な新名神高速にて…

 しかし、意外にも…というか、予想通り…というか、そんなに辛い道中ではありませんでした。最近の自分は昼夜がほぼ逆転してしまっている為、この時間帯というのは眠くなるわけでもなく、むしろ脳が活発に動いている時なのです(笑)。海岸線を走る由比を過ぎ、愛知県との県境である浜名湖を過ぎても、まだまだ全然運転していける感じでした。
 ところで、最近“新名神”という高速道路が開通したらしく、どうやら大阪に向かうにはそちらの方が早いという情報が高速道路上に表示されていました。具体的に、どこからどこが新名神かはこの時は分かっていなかったのですが、片側2車線でトラックの量が多い東名高速はそろそろ精神的に嫌になっていたので、こちらの経由にしてみました。
 ルート的には、伊勢湾自動車道、東名阪自動車道、そして鈴鹿の先から新名神が分かれ、恐らく甲賀や信楽といった町を通り、滋賀県の草津という所で従来の名神高速に合流したのですが、辺りはもちろん暗く、自分がどう走っているのかよく分からない状態…という時間が結構続きました。ただ、伊勢湾自動車道や新名神は空いていて走りやすく、前者に至っては全て片側3車線でしたから、これは精神的にも楽でしたね。途中、燃料補給で1回だけSAに寄っただけで、朝6:30には大阪の天満橋にあるホテルに到着する事が出来ました。一気にテンションも上がったのは言うまでもありません。

   まずは音源のダウンロードから…?   泊まったホテルからの眺めです…奥には京阪電鉄が…

 ホテル到着後、自分は夕方まで何も無いので、とりあえずは眠ろうかな…と思っていたのですが、昼前から全ての行事に出席する上杉君は大変です。自前のノートパソコンを取り出し、何か作業を始めているようです。そして気付くと、譜面書きにも突入している感じでした。どうやら今日使う(かもしれない)譜面のようで、内容を確認したりとなかなか大変ですが、もう後は大丈夫でしょう!…という感じで自分は眠ってしまいました。

 昼頃に1回起きてしまったものの(そして、関西でしか放映していないテレビ番組がやっていたので、ついつい見てしまいました…笑)、完璧に自分が起きれたのは16:00頃にあった智也君からのメールでした。それは、何時頃に出ますか?というものだったのですが、智也君はどうもこの辺りの地理が分からないらしく(当たり前です…)、じゃあ一緒に行こうという事になりました。こうなると秋航の所在が気になりますが、智也君に聞くと、昼過ぎに個人練をしに心斎橋にあるスタジオに向かったとの事!…何というバイタリティ…恐れ入ります(笑)。
 泊まったホテルは天満橋にありましたが、2次会が行われる場所というのは京橋という所でした。ここから歩いて行くのは少々厳しいですが、京阪電鉄で隣りの駅でもあり、アクセスは容易でした。現地には18:00入りでお願いします…という上杉君からのメールが来ていましたが、ホテルから30分もしないで着いてしまいそうです。

   智也君、疲れてます…天満橋駅にて   ここで元気を取り戻しました!

 しかし、せっかくなので大阪に来た痕跡を残したいものです。少しだけ腹ごしらえをしようと思い、早めにホテルを出て電車で京橋駅へ…。そこで、何となく美味しそうなたこ焼き屋を発見したのですが、これがかなり当たりの味でした。以前、自分が大阪を旅行した時〔旅日記 13.(大阪編…2007.4.16~4.17)参照〕、たこ焼きに関してはそんなに良い印象は受けていなかったのですが、やはり探せばあるものですね。京橋の“くれもーる”というたこ焼き(略して“くれたこ”…らしいです)屋だったのですが、調べたら結構有名なお店のようです。お腹にも精神的にも満足する事が出来ました!

   今回の演奏場所(2次会会場)、One's

 さて、そんなウキウキ気分で、今日の演奏場所である One's という所に向かったのですが、まだ前のグループによるパーティーが終わっていなく、会場に入るのは厳しいとの事でした。しかも、どうやら自分達の方の式や披露宴はスケジュール的におしてしまっているらしく、到着までにはまだまだ時間が掛かるとの事でした。とりあえず前のグループの会が終わって、片付けが済んで、19:00ぐらいに再度来て頂けますか?…と言われたのですが、いきなりだったので途方に暮れてしまいます。しかし、これで気落ちしてはいけません。なんとか1時間くらいで何かできないかと、すぐ考え始めます。

   予想以上に遠かった大阪城   記念写真風大阪城

 そして、智也君と行ったのがここでした(笑)。これぞ大阪です。さすがに内部は閉まってましたが、こんなに近くまで行ったのは今回が初めてだったので、良い時間の使い方だと思いました。たこ焼きといい、この場所といい、とりあえず大阪に来た痕跡は残せたような気もしました。

 再度会場に戻ると、秋航も既に来ていて、リハーサルも出来そうな雰囲気になっていました。会場作り(自分達にとっては楽器のセッティング)には少々手間取ったものの、上杉君も合流し、とりあえずは演奏出来る状態にしておき、お客さん?も入ってきて、後は新郎新婦を待つばかりとなりました。この時点でも時間的にはおしていたものの、会場のテンションはなかなか良い感じだったと思います。
 そして、上杉君も参加のサックスアンサンブルで新郎新婦が入場してきました。会場内は溢れんばかりの拍手に包まれ、それは暖かく迎えられている感じがしたものです。美味しいお酒に美味しい料理、そしてケーキも沢山振る舞われて、皆で大騒ぎです。これそ2次会という感じでしたが、そんな雰囲気が自分では結構好きだったりするのです。

   思わず見入ってしまいました   やはりこの瞬間は良いものですね

 そして、余興として自分達の出番でした。曲目は“君の瞳に恋してる”、“いとしのエリー”と、若干ベタな感じではありますが、だからこそ良いのです。サックス・カルテットなので若干のアレンジは加えましたが、皆も手拍子をして貰ったりと、ノリが良い感じに出ていて、こちらも楽しく演奏出来ました。新新婦並びに、全てのお客さんの思い出の1つに残って頂ければ幸いです。

   自分達の演奏直前の1コマです

 それにしても…自分は大阪で行われた結婚式(2次会ですが…)に参加したのは初めてだったのですが、会の段取りがうまく組まれているというか、さすが大阪だと思いましたね。仕込みも凄いですし、1人1人の主張が強い強い…そして、ちゃんと面白い(笑)。こちらも大変 笑わさせて 勉強させて頂きました。本当に、良い会に参加させて貰えたんだなと、何だかありがたく思ってしまう程でしたね。ついでに、智也君はビデオレターのところで潤んでいました。いい経験してると思います(笑)。

 さて、この日はホテルに泊まらせて頂き、次の日に帰るというスケジュールを組んでいたのですが、自分は次の日の昼過ぎから関東(敢えて東京とは言いません)で用事があり、1人で新幹線で帰らざるを得ませんでした…。単独運転の秋航には申し訳なかったですが、仕方の無い事です。しかし、新幹線の新大阪駅では、今後ブログが700回目を迎えるにあたっての被写体に沢山巡り合う事ができ、まあ良かったのでは…と。

 お後が宜しいようで…(笑)。

   日曜という事もあって、周りの人からも注目されてました   よく見ると、1号車の車高は若干低くなっている事が分かります

 色々な意味で“大阪”を感じる事が出来た2日間でした。皆さんどうもお疲れ様でした!

 ☆京橋 One's のHP…http://www.ones-osaka.com/

 ☆くれおーるのHP…http://www.creo-ru.com/

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いつもとは違う Ami's Bar
 話しは一昨日、先月の29日の事になりますが、この日は銀座にある Ami's Bar でライブをしてきました。ここでの演奏というと、ボーカルとピアノ、サックスとピアノとベース…そして気紛れで(笑)ビブラフォンも加わる…という形で、ドラム等の打楽器が入る事は無かったのですが(セッション的な時を除く)、今回自分的には初めて、ドラムを入れてのライブをやる事になりました。ドラマーは自分のピアノトリオでも既にお馴染み、佐々木俊之さん(以下トシさん)です(…というか、自分が誘ったのですが…笑)。
 編成はというと、フルートに今回は2回目(以前、この Ami's Bar で御一緒させて頂きました)の西仲美咲さん、ベースにかなり久しぶりの村田博君(彼も自分が誘わせて頂きました…恐らく1年以上振りだったと思います)、そしてピアノとドラムでのカルテットという感じです。もはやフルートのカルテットというのは、自分的にはそんなに珍しいわけでもないのですが、この Ami's Bar でやるというのは新鮮でした。
 やはりドラムがいるといないでは、ライブの見せ方の方向性が変わってくるのです。ノリの良さを出すにはドラムという楽器の存在は大きく、今回はその有難味?を特に感じたライブだったと思います。村田君とトシさんは他のバンドで一緒に演奏する機会が最近よくあるらしく、お互いの特性は既に分かっていると窺えます。もちろん自分的には村田君もトシさんも何回も一緒に演奏している仲なので、今回組み合わせ的には初めてなものの、リズムの部分は良い感じが出せていました。そこの上にフルートの西仲さんが加わる事により、更に研ぎ澄まされた音楽が出来上がり、面白いバランスでライブが成り立たせる事が出来たのです。実は西仲さんは沖縄出身らしいのですが、持ってきた曲で、沖縄民謡である“てぃんさぐぬ花”をジャズアレンジしたものがあり、これは流石と思いました。個性に1つ華を添える形になっていたと思います。

   初めてのわりには良いバランスが保たれていました♪   やはりビブラフォンの存在は圧巻です!

 そして、ステージ毎(この日は3ステージやりました)に1、2曲程はビブラフォンの阿見さんも加わり、より豪華な編成となってお届けしました。これはセッション的な感覚の方が近かったと思いますが、西仲さんも阿見さんのフレーズに触発されてか、いつも以上に勢いのあるソロを聴かせてくれてましたし、沢山のお客さんと相まって楽しい時間が過ごせたと思います。こんなに賑やかな Ami's Bar は初めてでしたが(笑)、またお店の新たな一面を見る事が出来たように思いました。次回のライブ…というのは、まだ考えるには早いのかもしれませんが(西仲さんとトシさんは初対面でしたしね…)、初めてにしては好印象だったこのバンド、またやれたらと思いますね!

 …ところで、今回唯一残念だったのは、自分がとある事情でお酒が飲めなかった事です…。初の組み合わせという事で、皆でお酒でも飲みながら(西仲さんは沖縄出身ですし…分からないですけど強そうですよね)楽しく…と思っていたのですが、自分は断念せざると得ませんでした。いきなり何だと思うかもしれませんが、その理由は次回の記事で明らかにしたいと思います…。お楽しみに(笑)。

 ☆銀座 Ami's Bar のHP…http://sound.jp/isoboo/amisbar/

 ☆西仲美咲さんのHP…http://misakinishinaka.com/

 ☆村田博のブログ…http://chabass.blog63.fc2.com/

 ☆佐々木俊之のHP…http://www.toshiyuki-sasaki.com/

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プロフィール

竹内

Author:竹内
1980年1月29日生まれのO型。
3歳からクラシックピアノを始め、
高校ではジャズに目覚め、大学では
バンドも経験する。現在は関東を
中心に、ライブハウスやホテルの
ラウンジ、レストラン等で演奏を
行っている。また、写真好きが興じて
簡単な写真撮影の仕事もしている。
…そんな29歳です。



次回のリーダーライブ

2010年2月7日(日)
外苑前 Z・imagine
Open…18:00~(予定)、
1st.…18:30~、2nd.…20:00~、
Charge…2700円(ドリンク別)
(Pf)竹内大輔
(B)池田暢夫
(Ds)佐々木俊之



竹内大輔トリオCD発売中(試聴可)!

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