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竹内大輔の写真日記(~2009)
ピアニスト竹内大輔の、2009年までの日々を綴った日記です。
花粉症?
 沖縄ツアーに行く直前、自分はやたら鼻風邪っぽい現象が起きてました。特に、出発する時の羽田空港では、その現象を顕著に感じるようになっていました。これはもしかして…花粉症?…ついに来てしまったのでしょうか。自分は花粉症になる人なのですが、早速今年も戦いの日々に向け奮闘しなければなりません。
 しかし、実は沖縄滞在中は、その現象は全くと言って良いほど起きませんでした。どうやら、沖縄には“花粉症”という文化は無いのかもしれません(確かに、杉とか見なかったような…)。鼻の通りも良く、思う存分ライブに集中できたように思います。

 …ですが、東京に戻ってからと言うもの、またまた鼻がおかしくなってきました。特に、一眠りした後の状況はというと酷いもので、喉の辺りも炎症を起こしているような感覚に襲われます…。
 今日は朝からボーっとしているような状態で、なんだか身体が熱い反面、震えを感じるようにもなってきました。これはもしや…風邪をひいてしまったのか…。ということで、仕事に行く前に体温を測ったのですが、その時の結果はというと37,1℃…。うーん…微妙です。
 では、この時の頭の重みや喉の痛みはなんだったのだろうなー…と思いながらも、仕事中も顔の熱さは全然引きませんでした。…やはりおかしいと思って、仕事帰りに再度熱を測ってみたのですが、、、

   38℃台って、ショックなんです…

 38,3℃!!?ひぇ~…。熱、立派に?あるじゃないですか!これは〔2006年5月追加分と、6月のライブスケジュール〕以来の事(記録更新)ですね…。微熱だからと言って、油断は良くないようです。


 …で…、花粉症は?
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テーマ:風邪が辛いのよ・・・ - ジャンル:日記

さばいばる伊藤、沖縄ツアー(2007.2.22~2.26)
 沖縄…と聞くと、色々なものが思い浮かびます。海であったり、食べ物であったり、そして米軍の基地があったりと、その歴史上かなり特徴的な地である沖縄ですが、そんな背景から、音楽の文化にも独特のものがあると思います。身近なところでは、やはり沖縄民謡だと思いますが、今回はそんな沖縄に、さばいばる伊藤さんのツアーで行ってきました。
 伊藤さんは実は、2年くらいの前の音楽ラジオ番組の企画で、3週間くらい沖縄に滞在(本人は缶詰…と言っていますが)させられていたことがあったりします。今回は息子樹明(みきや)と自分とのセットでライブを行うわけですが、果たしてどうなるのか…。いわゆる期待と不安で一杯…というやつです(笑)。そんなわけで、1日1日を振り返ってみたいと思います。

   2月22日(1日目)
 当日、羽田13:50発の那覇行きに乗るべく、自分は13:00に羽田空港に着きました。伊藤さん一家とはここで待ち合わせだったのですが、向こうは既に11:30頃には着いていたとのこと…。どうやら、本来なら空港バスで向かうはずだったところ、この日の朝、首都高速でトラックの事故があり、時間通りに空港に着く保証は無いと言われたため、楽器などの重い荷物がありながらも電車で来たそうです。さぞかし大変だっただろうと思いましたが、樹明を見ると、モノレールに乗れたと嬉しそうでした。
 早速トラブル発生のような感じでしたが、チェックインを済ませ、いざ搭乗口へ…。那覇行きの飛行機は、何回も自分もお世話になっているスカイマークエアラインズ(これが安いんです)でしたが、実は樹明は今回が初めての飛行機だと、先程から若干ソワソワしている感が否めません。まだ赤ちゃんの頃に1回は乗ったらしいのですが、その時の記憶はさすがに無いらしいので、今回が気持ち的には初めてということですね。…なので、飛行機には靴を脱いで乗る…とか、機内で騒がしいと強制的に降ろされるなど、分かりやすい知識を先に教えておいてあげました(笑)。

   樹明の表情も期待と不安!?   スカイマークが揃っている風景も珍しい気がします

 到着機材が遅れたため、実際の出発は14:00を過ぎてしまうとの放送が入りました。スカイマークでは値段を安く設定していて、その分多くの乗客が乗れるようになっているのですが、今日の那覇行きは満席で、それらの乗客を短時間で捌くというのは、なかなか大変そうです。今日の機体はB767-300ERという、日本では結構ポピュラーな飛行機なのですが、他社の座席の配置が横2・3・2の7人配置のところ、スカイマークでは2・4・2の8人と、1列につき1人多く乗れるようになっています。これはつまりは座席も狭めに造られているということなので、樹明も「飛行機って狭いんだね…」と、早速その洗礼を受けていました。
 そして14:10頃に飛行機は出発、樹明は伊藤さんの計らいで窓側をゲットしていたため、初めて見る飛行機からの景色に感動していました(むしろ、あの離陸の瞬間が好きな感じでした)。…とはいっても、那覇までは殆どが洋上飛行。飛行機からの景色は望むべくもなく、途中は視界もよくなかったので、早々と窓のシェードを閉めていました。さすが小学生…飽きるのが早い(笑)。
 本来ならばスカイマークは、格安航空会社ということで一切機内サービスを行わないのですが、羽田~那覇線は比較的長距離を飛ぶということで、今年の2月1日から、ドリンクとお菓子のサービスを初めたようです。…とは言っても、パックからコップに飲み物を注ぐという形ではなく、飲み物は全てペットボトルそのままでの支給となっていました(ビールなどのお酒類は缶そのままで、これは有料です)。それにちょっとしたお菓子も加えられていましたが、格安航空会社としては、結構な持て成しだったとも思います。しかし、これだけで飛行機の旅気分が変わりますし、時間が経つのも早く感じられるため、やはり機内サービスは大きいなと思いました。何せ、この時は向かいか風が強く、飛行機はさらに遅れて17:15ぐらいの到着になってしまいましたから…(本来ならば16:40到着)、フライトタイムは約3時間。この間、何もサービスがないというのはキツそうですものね。

   格安航空会社にとっては精一杯の持て成しだと思います   荷物が多い中、那覇空港に到着!

 荷物を受け取り(自分達は楽器があるので、受け取りには少し時間が掛かります)、空港の外へ出ると、かなり湿度の高い空気が自分達を迎えてくれました。この日の沖縄は天気が悪く、降ったり止んだりの天気だったらしいのですが、かなりジメジメとした感じです。この空気感はグアムにも若干似ていて、さすが南国だと思いました。ついでに、気温は19度となっていました。
 ここから那覇市内までモノレール(“ゆいレール”という愛称が付いています)で移動します。…ここでお気付きの方もいるかもしれませんが、何と今回は車を借りていないのです(値段が高いから…らしいのですが)。沖縄には今まで2回来た事がありましたが(もちろん旅行で…)、そのどちらもがレンタカー利用で、その時はやはり、車がないと不便そうな街だと感じました。しかし、今回は楽器があるにも関わらず車はありません。自分達にさばいばるなツアーは付き物のようです。

 …とは言っても、沖縄のモノレールというのは、沖縄県にある唯一の鉄道ですし、これから乗る那覇空港駅というのは、日本で一番最西端にある駅でもあるのです。鉄道趣味的には乗る価値があるとも言えそうですが、そんな人はここでは自分くらいなものでしょう。皆一様にその移動は大変そうです。
 モノレールに乗ったのは良いのですが、ここで少し寄り道をしなければいけません。これまた樹明待望の、今日発売のゲームがあるらしく、それがここから2つ先の小禄駅近くのツタヤにて、電話で予約したというのです(伊藤さんはツタヤカードを持ってないのですが、強引に予約させたという噂が…)。また樹明をライブに出させる為の条件だったのかもしれませんが、とにかくそういった約束があったため、自分と奥さんを駅に残し、伊藤さんと樹明は途中の小禄駅で降りていきました。どうせだったら、那覇空港駅から1つ目の赤嶺という駅が、日本最南端の駅だったので、自分はその間にここで降りてようかという思いもあったのですが、そこまで別行動はまずいので、ここでは遠慮しておきました(笑)。
 意外とツタヤまでは遠かったのか、20分後、伊藤さんと樹明が汗だくでダッシュで戻ってきてました。樹明の手には最新のゲームソフトを大事そうに持っており、もう在庫が無かったよ!と、今日一番の表情を見せます。微妙に周りは呆れ顔でしたが、とにかく、改めて那覇中心部へと向かいました。

 降りた駅は美栄橋という駅です。ここでは昨年の九州ツアーでお世話になった、Daddy 津田さん(以下 Daddy さん)〔さばいばる伊藤、西日本・九州ツアー(2006.12.2~12.9)参照〕が迎えに来てくれていました。Daddy さんは今日の14:00頃に北九州から沖縄に入ったらしく、これから5日間、一緒に沖縄を回ることにしています。
 既に宿には行っていたそうなので、とりあえずはそこまで案内そしてくれました。今回も例に漏れず貧乏ツアーなので、宿に選んだ場所はゲストハウスです。しかも、ただのゲストハウスではありません。場所は“柏屋”という所なのですが、実は今日ライブをする場所もここ柏屋なのです。何だかよく分からなくなりますが、建物の1階では色々な食堂(“柏屋食堂”となっています)が出ていて、ここの前で演奏が行える…と。そして、2階がそのままゲストハウスになっているという仕組みです。これを教えてくれたのはこの日当日で、自分は頭の整理が最初は追い付きませんでしたが(笑)、途中から少し面白くなってきてしまいました。

   昭和の風景がテーマなのかもしれません   1階はこんな感じです

 荷物を置き、自分の部屋へ…といってもドミトリー(相部屋)なので静かに移動しますが、では1階でライブが出来るというのは…と、疑問点が次々と湧いてきます。結構色々な人達が泊まっているらしく、中には月単位で泊まっている人もいたようでした(そんな人達は、ここでは「だたいま!」と言って帰ってきます)。
 そして1階に戻り、さあセッティングだ…と思ったのですが、ここで Daddy さんが「あ、ここPAが無いんよ」と言います。!!?…一瞬耳を疑いましたが、どうやら本当のようで、ギターやベースアンプはあるのですが、マイクやスピーカーといった物が一切無いのです(あっても繋がっていない…笑)。
 これはかなりのさばいばるだぞ…と思ってもしょうがないので、自分はギターアンプにキーボードを繋ぎ、伊藤さんはアコースティックギターに生声と、さながらストリートライブのような状況になってしまいました(Daddy さんも同じ感じです。…樹明はジャンベですので、元々音を拾う必要はありません)。

   生声でも、充分ライブはやっていけるということです   配線無しのギターなので、伊藤さんは動きたい放題でした

 しかし、それが逆に功を奏したというか、昔のストリートを思い出した…みたいな雰囲気になり、1人の人間そのもののライブが出来たような気もします。自分から見れば、アンプの通していないギターの音というのはここでは小さすぎて(逆にジャンベの音が大きすぎて…)、耳を相当集中させてないと厳しい感じだったのですが、それでも色々な人達を振り向かせたライブになったのではないかと思います。
 もちろん、ここ柏屋食堂に来ている人は、自分達のことなんか知らない人達ばかり。それでも、ライブ後にはCDを買ってくれる人もいたわけですから、伝わるものは伝わったのでしょうね。沖縄1日目にして、心には新鮮に残るライブになったと思います。

 ライブ後、自分達はお客さんやお店の方とも交えつつ、この柏屋食堂で飲んだり食べたりしていました。なんとここでは、宿泊者には泡盛を1杯100円で提供してくれるのです(通常は300円)。自分は基本的に焼酎は飲まないのですが、ここではなぜか何杯か飲んでしまいました…。飲みやすくは作ってくれていたのでしょうけれど、そんな沖縄マジックを感じつつ、明日からのライブに備え、早々と(…と言っても24:00は過ぎてましたが)寝ておくことにしました。

   2月23日(2日目)
 2日目以降は、拠点を沖縄市に移します。沖縄市は、地理的には那覇市よりも20km程北に向かったところにあるのですが、付近に嘉手納基地などの米軍基地を多く抱えている事情があるので、独特な沖縄文化の中でもさらに独特なものがあるといいます。そのためか、芸能や音楽面でも盛んで、ライブハウスも多くあるのだとか。その地域でライブが出来るとは嬉しいですね。これは確かに楽しみです。
 …ということは、逆に言えば那覇ではもう滞在をしないということです。那覇は観光の街なので、ツアーには無縁なのかもしれませんが、沖縄市にそんなに早く着いてもしょうがないので、午前中は柏屋付近にある市場などを中心に、ちょっとばかり色々見て回る事にしました。

   1日世話になった柏屋ともおさらば   柏屋の周りはこんな感じ…雑然としてます

   公設市場は見ておいて損はないでしょう   那覇市の観光の中心、国際通り

 自分達は荷物が多すぎるので、それらは柏屋に預けての散策となりましたが、まずまずの観光はできたと思います。正午を過ぎ、荷物を取りに柏屋に戻りましたが、さあどうやって沖縄市に行こうと…。
 一番良いのは、やはりバスでしょう。Daddy さんも含めて、自分達は5人での移動となるので、タクシーを頼んだとしても2台は絶対に必要です。それだと値段が尋常じゃなくなるので、ここはバスで…と思われたのですが、意外にも荷物を持ってのバス停までの移動が困難かと思われます。
 …そんな時、同じく柏屋に泊まっていたお客さんの1人が、出掛ける際にこんな事を教えてくれました。
 「あの辺りに軽のワゴンが何台か停まっているでしょう。あれ実は、客を待っている人達なんですよ。お金とかはその場で交渉してもらって、そのまま乗せていってもらえますよ!」
 ふ~ん、…って、これっていわゆる…、


   白タク?


 …とか思っている間もなく、伊藤さんは既に交渉を始めているようでした。ワゴンとはいっても軽なので、やはり自分達には2台は必要です。車の後ろの窓は日差しを遮るフィルムが貼っており、何となく怪しい雰囲気があるのですが、「よし、これで行くぞ」と伊藤さん…。沖縄市にはこれで行く事で決定してしまいました。
 うーん、人生で白タクに乗るのは初めてでしたが、それがまさかツアー中に起きるとは…。これこそさばいばるではないですか…。那覇市から沖縄市まではバスで約1時間らしいですが、この車は軽ということで、スピードもあまり期待できず、しかも運転手(結構歳がいっている)も、道をそんなに知っている感じではありません。大丈夫かと思いつつも、50分くらいで沖縄市に到着しました。値段は1台2500円。バスだと1人約700円くらいなので、あまり変わらない感じですが、本当に宿から宿…という感じだったので、結果的には良かったのかもしれません。ちなみに、その間の樹明はずっとゲームに没頭していましたが…(笑)。

   白タクだというのにこの子は…   早く着きすぎてしまった Cafe Bar コザクラ

 ここでの宿は簡単に分かりました。今日は Cafe Bar コザクラという所に出演する予定なのですが、その近くに宿はあるとのこと。ここもコザクラ荘という、いわゆる同じ系列のため、何となく雰囲気で分かったものの、肝心の“人”が誰もいません。時間的には14:30頃でしたが、まだ自分達が来るとは思われていなかったようです。
 コザクラ荘は建物の3階に位置していたのですが、1階はラジオのスタジオになっていました。この辺りはコザという名前の街なのですが、その名もFMコザと書かれてあります。そこに人がいたので聞いてみたのですが、じゃあ今そこに電話してみますとのこと。皆顔見知りなのでしょうか。
 …ということで、無事部屋に入れた自分達ですが、まだまだライブには早い時間です。早速ご飯でも食べに行きましたが、そこでもコザらしい装いというか、成程、米軍基地が近くにあるお店なのだと納得する事ばかりでした。

   店の名前からしてもう…   ソーキそばは…重かった…

 店の表やメニューには日本語と英語が同居し、何とお店では米ドルも使えます(ただし、1$=100円の計算だったので、日本円で払ったほうが全然良いですが…)。ここでは沖縄名物ソーキそば(そばと言っても、沖縄ではそば粉は使用しないんですよね)を食べましたが、これがなかなか重い(笑)。全部食べると、かなりの満腹状態になってしまいます。この事も、よく考えたらアメリカっぽい感じではないでしょうか…。
 あまりにも苦しくなったので、宿で少し休むことにしました。ここでは1つは4人部屋(個室ということです)をとっていたので(ベットは3つでしたが、樹明は床に布団を敷いていました)、ある意味普通のホテルと変わらない感じです。日差しが入ってくる明るい部屋で、なかなか居心地はいい感じでした。

 そんな感じでしばらく眠ってしまっていたのですが、18:00頃になって、自分達は Cafe Bar コザクラに向かいました。さすがにもう店は開いていて、中にいた人に挨拶を済ませます。
 しかし、あまり話しが進んでいなかったのか、ライブ時間だの、対バンの相手だの、楽器のセッティングだの、何だかスムーズに進まない部分が少々ありました。しかし、ここではPA機材があります(PAがある事が特別なような気がしてきた…笑)。明らかに昨日よりは、やりやすい環境にあるでしょう。自分達は少しはPAの扱いも分かっているため、勝手に自分達で進めていってしまいました。
 そしてライブが始まりました。今日は伊藤さんと Daddy さんの他に、『はっちゃん』という地元の方も出演されるようで、それは事前に分かっていたのですが、実際お互いに会った事は無かったため、今日が初顔合わせという事になります。聞くと、旦那さんが米軍の方で、何年かアメリカで暮らしていて、最近沖縄に戻ってきたのだとか。家族がある中での音楽活動はまた大変だろうと思います。

   熱い演奏が出来たと思います   今日の三方で記念撮影!

 自分達はというと、かなり熱のこもった演奏が出来たと思います。音のバランス的には難しかったですが、沢山の人を振り向かせることは出来たと思います。ここで来て頂いたお客さんは、殆どと言って良いほど自分達とは初対面のはずですが、ライブ中、皆目線をこちらに預けてくれているのが分かります。これは実はなかなか難しい事で、演奏が上手いだけではこうはなりません。如何に多くの人を引き寄せるか…というのは技術的なものとは少し違うのです。そういった意味では、今日は全てのお客さんの心に、何かしらは残せたライブだったのではないでしょうか。
 この日もライブ後は、自分達やお客さんやお店の方と飲んだり食べたりでした(これがまた凄い量でした)。あるお客さんに「桜は見ましたか?」と言われ、そういえば梅みたいな濃い花を見たなと思ったのですが、「あれが桜なんです」…と言うではありませんか。沖縄の桜は、本土(沖縄の人は、他県の事を“本土”と呼びます)のものとは全然違うようで、見た目には梅みたいに濃い色をしているのだそうです。そして、時期的にはもう満開を過ぎた辺りだとか。では、ソメイヨシノとかは無いんですかね?と聞くと、はっちゃんには「…ソメイヨシノって何?」と逆に聞かれるくらいでしたし…、何だか文化の違いを感じさせるやり取りでしたね。
 決してお客さんが多い状況ではありませんでしたが、お店の人にも気に入って頂けたようですし、またやりたい場所だと思いましたね。もちろん、技術的な面でも向上しなければなりませんが、この調子で、ドンドンやっていこうという思いが出来上がったような気がしました。

   2月24日(3日目)
 今日、明日と、同じ沖縄市でライブをやるので、日程的にはのんびりな感じです。実はこの沖縄市のコザという所は、特に広くない地域にも関わらず、音楽関係のお店(ライブハウスはもちろん、楽器屋やジャズ喫茶、そしてクラブも)は充実していて、軽く30店舗以上はある感じではないでしょうか。音楽と共に歩んできた街…とも言えそうな気がしました。

   宿に置いてあったコザの地図…ライブハウスがとても多いです   3日目にお世話になった M frog

 昼ごはんには、今日ライブをやらせて頂く M frog というお店に、下見を兼ねて行ってきました。わりと新しい感じのお店で、見た目的にはレストランに近いです。しかし、奥にはちゃんとステージが完備されていて、ライブハウスらしい…というか、しっかりとした造りは見て明らかでした。
 店の中は空いていたので、楽屋やステージにも上がらせてもらい、今夜のイメージを考えます。壁とかも音響を考えて建てられているような感じで、これは期待ができそうです。
 昼食後はわりと自由な時間になってしまったので、この際自分は1人で、このコザという街を歩いて散策してみる事にしました。4日目にライブをやる予定の Cafe Ocean や、周りにあるライブハウスなど、なかなか興味は尽きません。

   4日目にお世話になった Cafe Ocean   空港通りは外人遭遇率がかなり高いです

 この付近は、コザの中でも“中央”とか“胡屋(ゴヤ)”とか言われている場所で、ゴヤ十字路という交差点を中心に、街並みが形成されています。平たく言えば、南北に通っている大通りが、那覇市とを結ぶ国道330号線で、それを東西に横切っているのが空港通り(コザゲート通り)とか呼ばれている道です。この空港通りを西に進むとすぐに嘉手納基地があり、そことゴヤ十字路の間では、外人が歩いている姿をよく見かけます。
 Cafe Ocean は、そんな空港通りに面した位置に店を構えており、周りも英語表記のお店ばかりのため、異国情緒というか、さすが米軍基地を抱える街だとも思いました。これは、横田基地を抱える東京の福生の光景とよく似ています。伊藤さん曰く、30年くらい前の福生みたいだ…とか言っていました。
 昔は1$=360円とかの時代もあったので、米軍はよく福生の街に繰り出していたのだそうです。むしろ、ライブハウスの中にはその外国人で成り立っているようなところもあったらしく、それは賑やかな街が作られていました。しかし時代は変わり、今や1$=120円…。店に来る外国人も減り、福生のライブハウスはどんどん減っていきました。まだコザには沢山のライブハウスがあるようですが、お店に入る人の数を見てみると、どうも安泰とは言えそうにありません。それを変えていけるのは、紛れもなく音楽をやっている自分達なんだと思わずにはいられませんでした。
 また、ゴヤ十字路には、音楽人材育成の場として、“中の町ミュージックタウン”というのが2007年中の完成を目指して建設されています。完成すると、音楽の町コザとしての中核を成す場として注目は集めるのかもしれませんが、それによって他の店の客足が遠のかないか、心配な面もあります。お互いを伸ばしていけるようなシステム作りを期待したいところですね。

   建設中だった中の町ミュージックタウン   こちらは国道330号線です…奥がゴヤ十字路です

 その後も沖縄らしい風景を求めて色々歩きましたが、この付近は結構高台に位置している所だと分かりました。街の先に進むと丘があり、遠くには海も望めます。沖縄の日差しは眩しく、とても同じ日本にいるとは思えませんでしたが、良い気分転換にはなったと思います。
 そういえば、沖縄に来た初日はジメジメしている感じでしたが、この爽やかな空気は何なのでしょう。今が季節的に冬という事もあるのでしょうが、気温は20度前後ですし、とても過ごしやすい雰囲気がありました。天気1つで湿度は結構変わるのかもしれませんね。

 …と、それなりに沖縄を満喫していたのですが、宿に戻ると樹明がゲーム中…。勿体無い話しです(笑)。

   日本っぽくはない風景ですね   沖縄の風景も、樹明のゲームの前では無用なようです

 さて、時間も18:00になり、自分達は M frog に再度向かいました。もちろん楽器を持っての移動なわけですが、距離的には近いので全く問題がありません。こんなところにもコザの利点があったりします。
 今日は自分達の他に“Turun Salju(トゥルンサルジュ…確かマレーシア語で“雪が降る”の意味)”というバンドが出演するとのこと。このバンドはドラムの方がいるらしいので、樹明も一部はドラムを使って演奏する事になりました(もちろん、スネア持参で来てます)。
 早速 Turun Salju のリハーサルが始まりましたが、どうも様子がおかしいです。なかなか先に進まないのです。どうやらライブをやるのは1年半振りらしく、慣れてないせいもあるのでしょうけど、音響的にもなかなかスムーズに事が運びません。今日のライブは、一応20:00からのスタートになっていたのですが、もう時計は19:30を過ぎてしまっています。耐えかねて、伊藤さんが音響面で手伝いをし始めてしまいました(今の感じだと、外音はこう出てて、ギターを絞った方が良いとか、こう音作りをした方が良いとか…)。それは、さながらバンドのマネージャーみたいでしたが、そんな甲斐もあり、何とか自分達もリハーサルが出来ました(…といっても、自分達は5分くらいで終わらせましたが…)。
 そして、20:00を過ぎても一向にライブは始まりません。これがいわゆる沖縄時間というやつでしょうか。聞いた話しでもあり、地元の方々も口々に言っていましたが、沖縄で普通飲み会がある時は、例えば20:00に始めると決めても、実際人が集まり始めるのは22:00ぐらいからだとか…。
 沖縄の人は、仕事の後に飲み会がある時は、まず家に帰ってシャワーを浴び、ご飯を食べ、そして飲み会に行くそうです。それゆえダラダラしているのかもしれませんが、時間通りに着ける手段が無いというのも大きいのかもしれません。鉄道は那覇市のモノレール以外に無く、安くいけるのはバスのみ。もちろんバスなので、時間通りに来るのは少し難しいところがあるのです。
 こういった思いが、なかなか事を始まらせない状況を生み出しているのかもしれません。また、終電という概念も無いので(飲みに行く場所というのは、大体が近所だそうです)、その飲みは夜中3:00頃まで続くようです。もちろん、次の日にはちゃんと仕事に行くようですが、これはさすが沖縄だと思いました。
 自分なんかは、時間通りに事が進まないと(特にライブなんかは)ハラハラしてしまうのですが、ここでその考えを出しても仕方が無い事に気付きました。もう身を任せる事にしましょう(笑)。

   伊藤さんが場を盛り上げます!   Daddy さんの服は…凄いですね…

 バンドの順番的には Turun Salju、Daddy さん、そして自分達という感じだったのですが、予定的には20:00から始めて、それぞれ40分ぐらいの持ち時間があったので、スムーズにいけば終わるのは22:00ぐらいという計算ができあがります。しかし、今回自分達が演奏し始めた時間が22:30ぐらいでした。これはもうアッパレです(笑)。それでもお客さんが殆ど帰らないというのは驚きましたけど、樹明にとっては時間が遅すぎて大変だったのでは無いでしょうか(まあ、ツアーではほぼ毎日こんな感じですが…)。

   親子揃って同じ表情をしています(笑)

 ライブ的には盛り上がりを見せてくれたので良かったのですけど、何だか疲れもドッときてしまいました…。特に伊藤さんは、ライブだけではなく、今回の音響も若干手伝っていましたから、その疲れはより感じているものだと思われます。とにかく、ライブは次の日で最後です。沖縄の文化にも慣れたところで、Cafe Ocean では今回の締め括りになれるようなライブを目指そうと思い、眠りにつきました。

   2月25日(4日目)
 ライブは今日が最終日です。この次の日にはきっと、すぐに那覇市に戻ってしまう事でしょう。この日の入り時間も大体(ホントに大体です)18:00頃だったため、たまには観光らしい観光をしようということで、メンバー全員で北谷(ちゃたん)という場所に行く事にしました(伊藤さんは北谷に特別な思い入れがあるのか、“北谷の空に”…という曲も作っています)。
 ここコザから北谷へはバスがあるらしいのですが、バスの路線図が複雑でどうも分かりにくいです。加えて今日は“沖縄マラソン”というものが付近で行われており、交通規制も出始めているため、ルートや時間変更という可能性も大いに考えられます。…と、自分が考えてる隙に、伊藤さんはバスの運転士にその旨を聞いていたのですけども…(笑)。ということで、バスが無理だと分かった今、またまた安く上げるため、強引にタクシー1台(自分達は5人だったのですが…)を呼び止め(伊藤さんが交渉している姿は若干“脅迫”にも見えます)、北谷へと向かいました。

   すぐ人に聞かないと駄目な性分です   ちょうどタクシーからは“沖縄マラソン”の様子が見えました

 北谷と一口に言っても、地域的に色々あると思うのですが、とりあえず向かった先は“アメリカンビレッジ”という所でした。これは、ショッピングやアミューズメントの複合施設なのですが、名前の通り、アメリカ(どちらかというと西海岸っぽい?)風の装いをしているのが特徴です。付近にはビーチもありましたが、これは何となく人工的な感じも否めません。それでも今回、唯一の沖縄の海に近付けた瞬間でしたから、良い経験だったとも思います。東京の海から見ると随分綺麗に見えましたが、沖縄の人から見れば“北谷の海は汚い”…のだそうです。

   テーマパーク的な雰囲気があるアメリカンビレッジ   伊藤家、はしゃぐ…Daddy さん、優しく見守る(笑)

 …と、それなりに楽しんではいましたが、やはりコザというリアルなアメリカ的風景を見ていると、どうもここの施設は作り物としか映ってきません。実際そうなのですけども、コザに行く前にここに来ていた方が、もう少しは楽しめたのではないかと思います。それくらいコザという所は、アメリカの文化が入り混じった、生活感漂う街だとも思うのです。

 …結局北谷にはほんの2、3時間いるだけで、すぐにコザの宿へと戻ってきてしまいました(無論、帰りも強引にタクシー1台のみで来ました)。この時点でまだ14:00前くらいだったので、改めて自分は探索を始めます。
 昨日とは違く、少し高い場所からコザの街を眺めてみたのですけど、成程、街の西の端には高速道路が通っていて、その向こうは嘉手納基地が広がっているのが見えました。それにしても、この基地の広さは半端ではありません。遠くの方には滑走路も見え、幾らでも飛行機の離発着が出来そうな雰囲気です。もちろん、基地には一般の人は入れませんが、中には軍の施設や寮、アメリカ系のお店も所々にあり、一見“街”のようになっています。これこそ本当の“アメリカンビレッジ”じゃないかと思ったものです。

   高速道路を挟んで、左がコザ、右が嘉手納基地です

 さて、コザの雰囲気も大体掴めたところで、この日のライブ場所、Cafe Ocean へと向かいました。ここはなかなかアメリカンテイストの溢れるお店で、木目調の店内がなかなか惹かれます。ステージというのも、客席を間借りしているような感じで組まれているように見えました。
 今日の対バンは“ヨナショー”というバンドで、与那城さんを含めたメンバーで“ハマショー(浜田省吾)”のコピーをやるという、名前的にも興味深いものでした。低姿勢な感じでライブを進めている感じでしたが、雰囲気的なものも含め、なかなか良かったのではないかと思います。皆さん元々高校の同級生という仲間らしく、36、37歳という年齢にも関わらずバンドをやっているという、その行為がまず素晴らしいです。絶対にバンドは続けていって欲しいですね。
 2番目には我らが Daddy さんの登場でしたが、ここで危惧していた事が起きていました。今日は日曜日という事もあってか、家族連れ、特に子供達の割合が高かったのです。これはどういう事を意味するかと言いますと、子供に聴かせて良いものかどうかという判断が出てきます。…要は Daddy さんの曲中に出てくる下ネタ云々なんですけど…(笑)。しかし Daddy さんは怯むどころか、イキイキとした表情でいつものようにライブをこなしました。子供達の反応は様々でしたが(笑)、相変わらず Daddy さんは流石だと思いました。

   今後が楽しみだと思います   この日の伊藤さんの汗の量は半端ではありませんでした

 …そして自分達です。結果から言いますが、ツアーの最後に相応しい、きちんと締め括れたライブになれたと思います。お客さんのノリも良く、「アンコールは2曲はやってくれ」という声も…。自分的に良かったと思ったのは、全体的に落ち着いた演奏ができていたという事でしょうか。これは、盛り上がりに欠けた…という事ではなくて、良いペースでライブを持っていけたという事です。今までのステージですと、どうも先に先に行く感じがあって、何だか全力で運動会でもやっているようなイメージがあったのですが、今回は全体の曲を聴き返してみても、1つの“まとまり”があったように思えたのです。
 もちろん、これで満足というわけではありません。樹明のジャンベにしたって、やはり“小学生だから…”という見方に助けられている部分も少なからずあると思うのです。これからも伊藤さんはツアーを積極的に行っていくようですが、来年度からは樹明も中学生…。今までと同じスタイルではお客さんも納得しないでしょう。ではどうすれば良いのか…。それは樹明自身の問題となってくるので、自分ではどうしようもありません。…しかし、サポートする事はできます。今後ともこのセットに期待して頂きたいと思います。

   2月26日(5日目)
 あっという間の最終日です。この日は帰るだけなのですが、乗る飛行機は那覇17:30発と、わりと遅めな感じです。ただ、Daddy さんはこの日もライブがあり、自分達とは1日遅れで帰るとのこと。そのライブハウスとは実は那覇市にあり、しかも泊まる場所は初日の柏屋だとか…。
 ということで、いったん荷物を柏屋に置かせてもらい、もう少し那覇を観光する…という予定にしました。那覇まで戻る手段は…というのは、既に伊藤さんが前述の白タクを手配(ここまで送って貰った時に、電話番号を渡されていたみたいです)してくれていて(笑)、2日目と同じ感じで柏屋まで戻ってきました(ついでにこの時、自分や樹明にまでも電話番号が渡されました…何という商売魂)。
 お昼は那覇で食べたものの、その後は柏屋で休みたい…という意見が出てきてしまいました。それならば…と思い、自分はここで那覇市のモノレールに乗る事を決意します。時間的に許されたのは約1時間半のみでしたが、これは終点まで行って帰ってこれる時間です。ウキウキしながら駅まで向かったものです(笑)。
 初日、自分達は那覇空港から美栄橋という所まで乗ってきたので、この美栄橋から終点の首里という所まで行けば、全線を完乗したことになります。モノレール…とは言っても鉄道には違いないので、この全線完乗というのは、とても有意義なものになるのです。
 首里…というのは、正にあの首里城の近くにあるのですが、モノレールが完成したことによって、利便性は飛躍的に良くなったのではないでしょうか。首里城というのは小高い丘の上に位置し、距離的にも那覇中心部から歩いて行けるものではないのですが、これなら誰でも簡単に行くことができます。さらに、バスのように渋滞の影響を受けないのもメリットの1つでしょう。また、モノレールは基本的に高い所を走るので、全線で眺めが良いのも特筆されるかもしれません。特に、首里駅から2駅くらいの区間は、丘に沿って下っている道の真上にレールが敷かれているので、眺め的にかなりお勧めです!
 
   モノレールは2両編成での運転です(背後は首里城)   街の中心部から坂を上っていっている様子が分かります

 とても楽しんだ自分は(実は今回で一番楽しんだのではないかと…笑)、約束の時間通り柏屋に戻ってきました。すると、伊藤さんたちは何やら検討している様子です。それは、空港までどうやって行くかという事…。
 モノレールが時間的に一番有利そうですが、駅まで重い荷物を持っていくのは少々厳しいし、タクシーだと2台(今回は荷物も沢山あるので)は絶対に必要だし、では先程の白タクは…というと、交渉が割に合わず、ここは諦めてしまいました。
 そんな時、Daddy さんが、国際通りからバスが出ていると言うので、これで行く事にしました。国際通りまでは柏屋から10分弱歩いた所にあるので、結局はまあ歩いたのですが、何とかバス停までは到着できました。しかし、運の悪い事に、自分達がバス停に着いた時見たのは、そこを過ぎ去る空港行きのバスでした。時刻表を見ると、あと20分以上は来ない感じです。ここからモノレールの駅まで歩いても良かったのですが、どうせバスは時間通りには来ていないという考えのもと、すぐに次のバスが来るのではないかという思いにも駆られ、結局しばらくは待機状態が続きます。
 …そんな中、1人の少年から「ストリートやってます。よろしくお願いします!」とチラシを渡されました。ふと道路の脇を見ると、ギターケースと看板が置いてあります。聞くと、沖縄のインディーズでは上位の方に食い込んだことがあるらしく、現在も精力的に活動しているのだとか…。恐らく、こちらも沢山の楽器持参で道端に居たわけですから、声をかけやすかったのでしょう。しかし、これが伊藤さんのミュージシャン魂に火を点けてしまったのか、その方と話していくうちに伊藤さんがギター(&歌)を披露する事に…。
   
   確か“北谷の空に”を歌ってました♪

 最後までタフな人だ…と思いましたね(笑)。この気力があれば、どんなツアーでもやっていける気がしました。これで沖縄ツアーの記事を締めたいと思います。最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

 ☆さばいばる伊藤のHP…http://su-zan.net/survival/

 ☆Daddy 津田さんのHP…http://www.geocities.jp/studio0378/

 ☆那覇柏屋のHP…http://www.88smile.com/kasiwaya/index.html

 ☆沖縄市 Cafe Bar コザクラのブログ…http://kozakura.ti-da.net/

 ☆沖縄市 M Frog のHP…http://mfrog.main.jp/

 ☆沖縄市 Cafe Ocean の(eまちネットの)HP…http://www.st.okinawacci.or.jp/ocean/index.html

 ☆スカイマークエアラインズのHP…http://www.skymark.co.jp/

 ☆沖縄都市モノレール(ゆいレール)のHP…http://www.yui-rail.co.jp/

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郷に入っては郷に従え
 今日26日夜、さばいばる伊藤さんとの沖縄ツアーから無事帰ってきました。今回は4泊5日と、決して長い日程では無かったものの、得たものは非常に大きかった気がします。そこで得た教訓は何かと言うと…、

 “郷に入っては郷に従え”

 …に尽きると思います(笑)。

   那覇空港にて…沖縄の日差しは強かったです!   帰りの飛行機は樹明は熟睡(笑)

 色々ありましたが、やはり“さばいばる”なツアー内容は健在でした(笑)。それと、殆ど知らない土地でのライブ(沖縄自体は、今まで2回程来た事があるのですが、ライブをやったのは初めてでした)という事もあり、来る日も来る日も新鮮な事だらけだったのですが、いつの間にかそれに慣らされている自分もいたりします。

 今日はひとまずここまでとして、とりあえずは次回以降の記事をお待ち下さい!

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2007年3月のライブスケジュール
 3月がまた忙しい事になっています。今日から沖縄ツアーに行ってしまい、帰りは今月の26日という感じなのですが、これだとライブスケジュールを更新するのが遅くなってしまうので、今のうちに載せておきたいと思います。それではどうぞご覧下さいませ!


     ●3月1日(木)渋谷邑
Open…18:00~、Start…19:30~
Charge…1500円(ドリンク別)
Member…(Vo)横前恭子、(Pf)竹内大輔

 初めてのお店です。渋谷の邑(むら)という名前なのですが、お店のHPを見てみると、
 なかなか渋い感じの雰囲気が出ています。ボーカルの横前さんとは、よく一緒に
 演奏していますが、今回のように長い時間を掛けて行うのは、本当に久しぶりかも
 しれません。お酒のも飲みつつ?ゆったりと楽しみたいと思っています!


     ●3月2日(金)赤坂エクセルホテル東急『Zipangu』
1st.…21:00~、2nd.…22:00~、3rd.…23:00~、
Charge…ライブチャージはありませんが、個々の注文が必要となります
Member…(Vo)桜井りこ、(Pf)竹内大輔

 今月は2回、赤坂のホテルのラウンジにて、ボーカルの桜井りこさんのお手伝いをします。
 どうやらりこさんは今、ゆったりとした演奏を聴かせるための訓練を密かに
 研究しているらしく、その成果が期待もできる日にもなるのだと思います(笑)。


     ●3月3日(土)駒込 Flat Five
1st.…21:00~、2nd.…22:30~
Charge…1000円(ドリンク別)
Member…(As)郷原繁利、(Pf)竹内大輔

 サックスの郷原君とのデュオライブです。デュオというのは自由度が高い反面、
 お互いの演奏に対する“責任”というのも、とても大きくなる編成だと思います。
 この日は基本的にジャズを演奏しますが、知られている曲なだけに、従来の雰囲気に
 捉われることのないよう、多角的な視野で演奏できればと思っております。


     ●3月4日(日)ぽっぽ町田
Start…12:00~、自分達は5バンド目、13:40~
Charge…恐らく無料
Member…(Sak)細井寿彦、(Pf)竹内大輔

 町田市にある“ぽっぽ町田”という所にて『街かどライブ』という昼のイベントに
 出演します。この日のお相手は、先日 Moca というバンドでご一緒した、サックスの
 細井寿彦君です。どうやら楽器屋が主催するイベントらしく、また色々な方達が
 出演するため、自分達の出演時間は30分弱と短いのですが、日曜の午後ということで
 決して出にくい時間帯ではないため、お近くの方は足を運んでみて下さいませ。


     ●3月6日(火)、13日(火)、26日(月)六本木 Viper Club
1st.…21:00~、2nd.…22:20~、3rd.…23:35~、4th.…0:50~、
Charge…女性2000円、男性3000円
Member…(Vo)Reiko、(Vo)将大(6日のみ)、(Key)竹内大輔

 もうすっかりお馴染みになった Viper Club…。今月も3回ほどやらさせて頂きます。
 ここでは日本語ポップスから洋楽のソウルまで、幅広い音楽をやっているのが
 魅力かと思います。いつの間にか、ミュージック・チャージも終日半額
 (今までは、20:00~21:00の間に入店された方のみ半額)になったので、
 より来やすい感じになったのではないでしょうか。六本木の夜をお楽しみ下さい!


     ●3月7日(水)池袋 Lime Stone Water
Open…19:00~、Start…19:30~
Charge…無料ですが、オーダーが必要です
Member…(G)藤井進一、(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫

 1月にもやったお店で、同じメンバーとして、今回2回目の出演となります。
 池袋という便利な場所にありながら、自分的には結構穴場だったこのお店ですが、
 常連客は多く、皆に愛されているお店というのがすぐに分かりました。
 このような、お酒の美味しい店で聴けるジャズの生演奏というのは、本当に
 格別だと思います。ゆったりとした時間を過ごしに来てみては如何でしょうか?


     ●3月8日(木)五反田“R”soul summit cafe
1st.…19:30~、2nd.…20:50~、3rd.…22:10~、
Charge…3000円(ドリンク別)
Member…≪黄門御一行様≫(Vo)恭子、(Key)竹内大輔、
       (B)植木宏之、(G)坂上真一、(Ds)中村昇一
 
 黄門トリオでお馴染みだったこのお店ですが、昨年の12月にギターとドラムを加え、
 “黄門御一行様”としてライブを行いました。今回は3ヶ月間の沈黙を経て?
 この編成によるライブが復活となります!…と書くと、少々大袈裟なような気も
 するのですが、バンド名的にこれくらいは言っておかないと!…という気にも
 させられるのですから不思議です。きっと面白いライブになると思います。


     ●3月10日(土)小山 Cafe Lounge Fellows
Open…15:00~、1st.…19:30~、2nd.…21:30~、
Charge…2800円(ドリンク別)
Member…(Sax)副田整歩、(Pf)竹内大輔、(B)須藤剛志、(Da)木村創生

 栃木県は小山にあるお店で、Generation Gap というバンドでご一緒日した
 サックスの副田君と共に、ライブを行ってきます。バンド名かは分かりませんが、
 お店のHPには、この日は“So-hip”と書いてありました。とりあえず、
 ジャズのライブを行う感じですが、リハーサルも事前にしっかりと行われるため、
 色々な曲が出てくるのではないかと思います。遠い場所ですが、大いに楽しみたいです。


     ★3月16日(金)千駄木 Django
1st.…20:00~、2nd.…21:00~、3rd.…22:00~、
Charge…2000円(ドリンク別)
Member…(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之

 自分で結成したピアノトリオの第3弾です。1回目は緊張、2回目はリラックス、
 では3回目は…?という感じなのですが、自分らしさが出たライブになればと思って
 おります。やはり、いかなる状況におかれても自分らしさが出せる…というのは、
 演奏面においても理想的ですし、ライブにも生かしたいところです。この日も色々と
 曲を練って望みたいと思いますので、皆さんどうぞお越し下さいませ!


     ●3月17日(土)六本木 O-Knight
Start…19:00~、自分達は21:00~(予定)
Charge…前売り2000円、当日2500円(ドリンク別)
Member…(主演)真灯かなた、(Voice)吉田仁美、(Pf)竹内大輔

 芝居(今回は朗読演劇)の中に生演奏を取り入れるという Live On Act。以前8月に
 やったものですが〔Live On Act!参照〕、今回再演する運びになりました。
 これは自分の視点で言えば、台本を読みつつ、タイミングを計りながらピアノを弾く
 …という事で、良い経験もさせて頂いている感じです。さらに今回は楽器陣が
 自分1人だけということで、その責任は重大なものともなっています。
 芝居とうまく調和させた音楽を目指して、頑張って演奏してきたいと思います。


     ●3月18日(日)池袋 Independence
1st.…18:30~、2nd…20:00~、
Charge…2100円(ドリンク別)
Member…(B)池田暢夫、(G)関口慎悟、(Pf)竹内大輔、(Ds)福森康

 前述の自分のライブをやってから2日後に、ベースの池田君によるリーダーライブが
 行われます。平たく見ると、ベースとピアノは同じメンバー…という事なのですが、
 演奏的には全然違うものに仕上がっていると思います。周りのメンバーにもよるので
 しょうけど、やはり、お互いの“リーダーライブ”というスタンスが、全体的な
 雰囲気を異なるものにしているのだと思います。もちろん池田君のオリジナルも
 ここでは披露されますし、16日、18日と2日続けて来るのも面白いかもしれませんね。


     ●3月20日(火)渋谷 Crocodile
Open…18:00~、Start…20:00~、
Charge…2500円
Member…(Vo)Chisa、(Vo)Akaru、(Sax)阿部剛、(Sax)上杉雄一、
       (Key)竹内大輔、(G)倉内達矢、(B)押越雪彦、(Ds)テディ

 Jammy Clap という女の子のユニットがあるのですが、それのサポートという形で
 ライブをやらさせて頂きます。選曲は、カバー曲からオリジナルの曲まで、
 わりと幅広い感じで演奏していくみたいです。意外にも、編成は多めの人数で
 構成されていますので、豪華なライブが期待できるのではないでしょうか?


     ●3月21日(水・祝)横浜 Hey-Joe
Open…18:00~、Start…19:30~、
Charge…前売り2500円、当日3000円
Member…(Tp)丸木英治(Sax)上杉雄一、(G)寺岡佑、
       (Key)竹内大輔、(B)池田大地、(Ds)立山秋航

 これまた Generation Gap というバンドのリーダー、上杉雄一君とご一緒します。
 この日は“U1 Band feat.丸木英治”という形のセッションライブであり、緊張感が
 ありながらも、楽しく演奏できるような感じで進んでいくのではないかと思っています。
 選曲の方ですが、どうやら歌モノとして有名な曲を、インストにアレンジして
 色々やっていくとのことです。どのような形のライブになるか、楽しみですね!


     ●さばいばる伊藤、大阪・四国ツアー
・3月23日(金)弁天町(大阪)Sound Bar 吟遊詩人
 Open…19:00~、Start…19:30~、Charge…オープンチャージ制

・3月24日(土)松山市総合コミュニティセンター
 Start…12:30~、Charge…無料

・3月24日(土)新居浜煉瓦倉庫スプルース
 Start…19:00~、Charge…無料

・3月25日(日)高知かず
  住所…帯屋町1-2-11NVビル3F  電話…0888-24-3131
 Start…詳細不明、Charge…詳細不明

 ※以上、メンバー全て(Vo,G)さばいばる伊藤、(Key)竹内大輔、(Ds,Perc)伊藤樹明

 今月もさばいばる伊藤さんとツアーに行ってきます。行き先は四国です
 (…で、途中に大阪にも寄るという…笑)。今回もまた例に漏れず、さばいばるな
 ツアーですが、実はこの後にもツアーは続いています。3月25日の高知の後は、
 次の日の昼までに九州の小倉、その次の日には岡山と、かなり無理のある
 スケジュールを組んでいるみたいですが、自分は26日に Viper Club が控えている為、
 高知でおさらばとなってしまいます。しかし、ツアーはそのまま東京に戻ってきても
 続いているような感じになっていて、実は4月1日まで、伊藤さんは連続して
 ライブを入れております。自分は、参加できるところに参加できるという形を
 取っておりますが、体調的にも大丈夫なのでしょうか。無事を祈りたいです(笑)。


     ●3月29日(木)池袋 Miles' Cafe
Open…19:30~、Start…20:00~、
Charge…前売り1000円、当日1500円(2ドリンク制+1000円)
Member…(Sax)かわ島崇文、(Vo)音音、(G)黒瀬浩一、
       (Key)竹内大輔、(B)小松秀行、(Ds)村上弘樹

 "The Groove Smooth" と名付けられ、先日行われたライブですが、早くも第2弾です。
 今回はジャズのお店でも有名な、池袋の Miles' Cafe にてで、メンバーも以前と
 殆ど同じ感じでやっていきます。自分的にも勉強になる事が多いこのバンド、
 頑張って参加していきたいと思いますので、よろしくお願いします!


     ●3月30日(金)柏 Alive
Open…18:00~、Start…18:30~、自分達は1バンド目
Charge…1500円(たぶん…)
Member…(Vo,G)さばいばる伊藤、(Key)竹内大輔、(Ds,Perc)伊藤樹明

 さばいばるツアーの一環で、千葉県の柏でもライブをやります。この時は、九州から
 Daddy 津田さんも連れてきてますので、ツアーは続いているという認識になるのだと
 思います。自分にとっては、四国後の伊藤さんとのライブというわけですが、
 向こうにとっては毎日休み無くライブは続けているわけで…、抜かりないように
 演奏できるよう、注意して望まなくてはならないのだと思います。


     ●3月31日(木)横浜 Hey-Joe
Open…18:00~、Start…19:30~、
Charge…前売り2500円、当日3000円(ドリンク別)
Member…≪Generation Gap≫(Ts)上杉雄一、(Ss)副田整歩、(As)宮里陽太、
       (Bs)高橋賢、(Pf,Key)竹内大輔、(B)押越雪彦、(Ds)立山秋航

 何度もメンバーには別のバンドでもお世話になっている Generation Gap ですが、
 この日は久しぶりに、バンドそのもののサポートをする事になりました。
 最近は、各メンバーとは個人個人では一緒にやっていたものの、全員が集まるライブと
 となると(当たり前ですが)、また違った意味で強力な内容となりそうな予感があります。
 どれだけ久々かと言うと、前回が6月の末だったので、何と約9ヶ月振りという事でした。
 この数字には意外でしたが、とにかくこの日は目一杯楽しみたいと思います!


 …という感じです。かなり大変そうなスケジュールですが、それにも負けずに頑張っていきたいところです。更新にも4時間ぐらい掛けてしまいましたが、今から沖縄ツアーへの準備をするところでもあります。

   持ち物はシンプルが一番です

 持っていく物は、キーボードと着替えと…、うん、これで十分ですね(笑)。大変なツアーになるのは既に分かっているのですが、楽しめるよう心がけていきたいと思います。…それでは!

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桐生の人の暖かさに触れた日
 今日は予定通り、さばいばる伊藤さんと息子の樹明とのセットでライブをやるべく、群馬県の桐生まで行ってきました。やる場所は Bar 風月洞というお店なのですが〔桐生 Bar 風月洞ライブ参照〕、その前に、同じく桐生市内にある有燐館という所で、ジャンベの Workshop が行われるとのこと…。要はそこは、ジャンベの合同レッスンという感じなのですが、樹明もジャンベをやっているので、ちゃんとしたレッスンも受けさせようという話しになり(樹明のジャンベは独学なのです)、それにも少し参加してきました。

   色々な人達に交じって、レッスンを受けます

 このイベントを主催しているのは伊藤さんの知り合いの方なので、すんなり雰囲気にはとけ込めましたが、樹明はというと、初めて受けるジャンベのちゃんとしたレッスンに若干戸惑い気味のようです。それでもジャンベの先生の言う事はよく聞いていたようで、少しは身になった部分もあったのではないでしょうか。

 ところで、今日の伊藤さんの計画とは次の通りでした。今回は、3月31日(土)に、同じく風月洞で行われる自分達のライブ(自分は参加できないのですが…)の宣伝を兼ねており、地元桐生の人達の心を掴む事…。そして、先程の Workshop では、生徒として人が何人か来ているために、できればその人達にも今日のライブに誘導できるようにする事…と、概ねこんな感じです。
 なので、最初は意気揚々で有燐館に入ったのですが、ここでいきなりの食い違いが生じます。自分達的には、Workshop は18:00~20:00ぐらいで、そこに居た人達を風月洞に移動させ、そこで20:30ぐらいからのライブが出来るような形を考えていたのですが、肝心の Workshop の時間が、19:00~21:00という事になっていたのです。
 …これでは、ライブにお客さんを誘導できません。しかも、樹明に関しては Workshop の途中退室を余儀無くされてしまいます。さらには、風月洞の開く時間というのは遅く、結局は20:00過ぎと遅く、結局は20:30過ぎ頃にお店に向かえたのですが、お店的には、今日はライブをやるとは思ってなかったらしく、自分達がただの宣伝で来る…ぐらいでしか伝わってなかったらしいのです。
 お店からは周りに何の宣伝もしなかったので、それ目当てのお客さんが来るはずもなく、途方に暮れてしまった感じですが、それでもライブをしようと思えば出来る気持ちではいました。しかし現在の風月洞では、なんとPA機材を片付けてしまっていたらしく、ライブをしようにも出来ない状態だったのです。
 この時点で自分は意気消沈という感じだったのですが、どこからかスピーカーやパワーアンプを持ち出し、延長コードも探したりして、伊藤さんは強引にライブをやる方向に持っていっています。お店の方もこれではいかんということで、次々に電話を知り合いのお客さんに掛けていき、色々と宣伝に務めていってました。
 少ない機材ながらも何とか音は出すことができ(音の質に関しては、この際しょうがないという感じでした)、お店の方の努力もあってか、自分達がお店に着いてから1時間後ぐらいには、ようやく3人くらいのお客さんがやって来てくれました。この時点で、もうライブは始めてしまっていたのですが、さらに途中からは、先程の有燐館での Workshop 時に習いに来ていた方や、その先生などにも足を運んで頂いて、何とか10人くらいのお客さんの中でライブが出来る状況になりました。…うーん、やってみるものですね。

   強引にライブを敢行した感があります

 終わってみれば、よく出来たライブになれたのですが、やはり桐生の人達の暖かさ抜きには、今回のライブは語れないと思います。お店の方から見たら、突然やってきて、ライブをやらしてくれ…とか言われているようなものなのですが、それでもお客さんを集めて下さって、しかも実際に何人か来て頂いて…、こちらとしては、どれだけ感謝すれば良いのか分からないくらいです。
 次回やる予定の3月31日に、自分が参加できないのは残念なのですが、またいつか、今度はちゃんとお店とのやり取りが万全の時に伺いたいものです。そして、桐生の人達と共になって、楽しい時間を過ごせればと思っています。とにかく、今日はありがとうございました!

 ☆さばいばる伊藤のHP…http://su-zan.net/survival/

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タクシー運転手との話し
 昨日の記事の続き?ですが、ライブ帰りにタクシーに乗っていた時、その運転手と話した内容というのは、実は先日行われた東京マラソン(18日開催)についてのものでした。タクシーに乗ったのは17日、つまり大会の前日でしたから、東京マラソンの日のタクシー業界は、結構難しい日になるかもしれない…という思いを、その運転手は話してくれたのです。
 東京マラソンでは、その殆どがが東京都心部を貫くようなコースを通っており、数々の幹線道路が通行止めになることから、タクシーとかでは、お客さんに多大な迷惑を掛けてしまう恐れがあるということを懸念されていたのです。

   深夜のニュース時のものです

 自分は、東京マラソンの状況については、その日の夜のニュースで知った限りですが、確かに道路関係は色々と大変だったようです(いつもなら10分で行けるところが、大回りで30分以上掛かってしまったり)。しかし縁とは不思議なもので、昨日のタクシーの方との対話がなかったら、ここまで自分はニュースを見入る事はなかったと思うのです。テレビでは、駅で客待ちしているタクシーの映像も映し出されていましたが、この画面のどこかにも、あの気さくな運転手さんはいるのなかと思うと、何だか人事ではない問題のような気もしてきてしまいました。そして大きなトラブルも無く、無事マラソンが終了した事にも、なぜか自分は安堵の気持ちが生まれていました。

 …どこかホッとするような1日でしたね。

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The Groove Smooth Live!
 今日は八重洲の Hit Studio 60' という所でライブでした。今回は“The Groove Smooth”というタイトルが付けられていたライブであり、選曲もそれに沿ったような内容のものになっていました。
 まだまだ日本では Smooth Jazz や Smooth R&B が浸透してはないのですが〔Smooth Jazz!参照〕、それではと、むしろ自分達がそれらを広げていくようなスタンスで、今回のライブは実現されたのだと思います。…かくいう自分も Smooth Jazz の面識は薄いと思うのですが、サックスの川島崇文さんに、ここ最近は鍛え上げられた?(…と本人が言っている)らしいので、頑張ってやっていっている次第であります。

   豪勢なステージです

 今日のステージ構成は2ステージでしたが、本当にあっという間という感じでした(1ステージ目は30分ぐらいしかなかったので、実際短かったのですが…)。自分的にも楽しく出来たし、お客さんもステージを盛り上げてくれたので、本当に良い時間を過ごす事が出来たと思います。
 フロントに立ったのはサックスの川島さんとボーカルの音音さんですが、特にどちらかがメインのステージがあるというわけではなく、お互いバランス良く披露するという感じで、ある意味興味深いステージだったとも思いました(普通はインストだけで何曲か続けてやるものです)。つまり、どちらもメインという事なのでしょうね。潔い?形だと思いました。
 それにしても、今日のメンバーは豪華でした。サックスの川島さん、ボーカルの音音さんを筆頭に、黒瀬浩一(G)さん、小松秀行さん(B)、吉田太郎さん(Ds)と、皆さん各方面で活躍されている方々ばかりです。その意味でも、今日のライブは自分にとっても貴重だったし、何より身になるライブだったと思います(楽屋での話しも面白かったですしね♪)。
 もちろん、こういったライブはこれからも続けていくらしいので、自分もその力になれたらと思います。まずは手始めとして、Smooth 系の音楽を聴いてみることでしょうか…。頑張ります!

 …と、こんな感じで終えたライブでしたが、帰路に着いた時、最後の最後で自分は終電に乗り遅れてしまいました(あれほどMCで鉄道に詳しいとか言われていたのに…失態です…笑)。何とか池袋までは行けたのですが、そこから自宅の最寄り駅である成増までは、まだ10km程の距離があります。…歩けない距離ではないものの、結局途中から(少しは酔い覚ましがてら歩いてみました)タクシーを使ってしまいました。しかし、その時の運転手が感じ良い方で、なぜか色々と話が盛り上がってしまい、言うならばタクシー代分以上の価値はあったような気がします。何だか良い気分で締め括れた1日になりました♪

 ☆八重洲 Hit Studio 60' のHP…http://r.gnavi.co.jp/g493549/map1.htm

 ☆川島崇文さんのHP…http://home.t00.itscom.net/smooth/

 ☆音音さんのHP…http://www.nenezo370.com/

テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

金曜の最終は混みます
 自分は音楽の仕事をしているが故に、帰りが最終電車というのは日常茶飯事です。最終電車…と聞くと、満員の電車を思い浮かべると思いますが、実は普通の日の最終電車はそうでもありません。しかし、金曜日の最終となると話しは別です。

   発車時間は…過ぎています

 上の写真は、自分もよく使っている東武東上線の池袋駅の様子ですが、もう既に車内は満員状態ですね。この日は(…というか、いつも慢性的に)接続の山手線と有楽町線が遅れていて、結局は5分遅れての発車となったのですが、乗ってる方は気が気ではないでしょう(もう半ば諦めている感じですが…)。
 ついでに、右の川越市駅行き最終電車を“川終(かわしゅう)”、左の成増駅行き最終電車を“成終(なりしゅう)”と駅員達は呼んでおり、連日、業務放送ではその言葉が飛交っております。
 …だからと言って、何だというわけではないのですが、何となく業界用語って気になるじゃないですか。…常に発車は遅れているので、最終電車の発車音楽も無限ループ状態だし(笑)、最終の駅の風景というのは、普段と違った雰囲気があって、見る人が見たら面白いのではないかという話しです。というか、自分が最終電車をあまりにもよく使うので、こういう視点で見ないとやっていけないという面があるのですが…(笑)。

 …ただ、実は一番殺人的に混んでいるのは、少し発車の時間が早まってしまう、土曜日の最終電車だということを付け加えておきましょう(何だったんだ今日の記事は…)。

テーマ:今日のつぶやき。 - ジャンル:日記

旅日記 12.(兵庫・鳥取編…2007.2.12~2.13)
 今回、旅に許された時間は2日間。どこに行こうか楽しく迷いました。1月に乗れなかった五能線〔旅日記 10.(津軽・日本海編・…2007.1.7~1.9)参照〕に再チャレンジするのも良いですが、この時期は“青春18きっぷ”が使えず、何となく勿体無い感じがしてしまいます。最近廃止が著しいブルートレインでも乗って、九州に行ってみるのはどうか…とも思いましたが、2日間だけという時間を考えると、あまり自由には動けなさそうな気もします。
 …ということで、今回は、兵庫県と鳥取県の“私鉄”を中心に、鉄道の旅を計画してみました。私鉄なら、どちらにしろ“青春18きっぷ”は使えないし、地域的にも、まだ乗ったことの無い鉄道が豊富にあったからです。まずは、東京から飛行機で大阪まで向かいましたが、東京~大阪間は、1日前までなら航空券も安く買える路線なので、出発直前まで柔軟な計画にも対応できます。そうして旅の準備は整い、2月12日(月)の朝、自分は羽田空港に向かいました。


 ●やっぱりANAが好き

 自分は日本の航空会社ではANA(全日空)が一番好きで、基本的に国内線はこの航空会社を使わせて頂いているのですが、今回も例外ではなく、羽田~大阪(伊丹)便にはANAを選びました。
 自分は、ANAと提携しているアメリカのユナイテッド航空のマイレージ・プログラムに参加しているため、ANAの便を利用しても(ツアーでは貯まりませんが)マイルを貯める事が出来るのです。まあそれも大きいのですが、やはりANAの気さくなサービスが好きだったりします。恐らく、元々国内線のシェアNO.1というのが、サービスへの強みのような気もしますね。

   ここでなら、行列知らずですね   開放的な羽田第2ターミナル

 そんなANAですが、羽田では2004年12月1日にオープンした第2ターミナルを使用しています。これはANAの専用ターミナルとも言えるほどで、建物全体が巨大なアートのような造りにもなっており、これから旅立つ旅行者への安らぎを提供してくれます。
 京浜急行で羽田空港駅に降り改札を出ると、数台もの自動チェックイン機が出迎えてくれます。インターネットとかで事前に予約していると、ここで航空券が受け取れるというもので、わざわざ航空会社のカウンターまで出向く必要はないということです。また、近年では“SKiP サービス”というものも始まりました。これもインターネットでの予約に限るのですが、予約後、ANAのHP上でチェックインができ、その情報を携帯電話に転送。乗客は、空港に着いたらそのまま荷物検査場へと行き、そこで先程の携帯電話に送られてきたバーコードを機械にあてると、そのまま搭乗ゲートへと進めるというものです(ANAのEdy機能付カードでも可能です)。つまり、空港での搭乗手続きは不要という事で、これだと航空券も発行されないので、環境への取り組みとしても評価されているシステムでもあるのです(自分は航空券が欲しかったので、発行はしておきましたが…)。

   本来ならもっと飛行機に寄りたいところですが…   見ての通り、ANAばかりです

 このように、常に業界をリードしているANAであり、羽田の第2ターミナルであるわけですが(“SKiP サービスはANAで全国に展開されています”)、第2ターミナルでは、搭乗ゲートに入ってしまうと、写真撮影が少し困難であるのが残念な点でしょうか。実際カメラを向けると、左上のような写真しか撮れない感じです。まあ、そういう方は、飛行機に乗る前に展望デッキに行けば良い事ですしね。

 というわけで、自分は羽田7:00発の伊丹行きに乗り込みました。機材はボーイング777-300型です。日本ではジャンボ(ボーイング747型)が最もメジャーな機種ですが、目的地の伊丹空港では騒音規制の為、ジャンボのようなエンジンが4つもある機体の離着陸は、2006年4月1日以降、原則禁止となってしまったのです(777型のエンジンは2つです)。それでも777-300という飛行機は大きく、収容力もジャンボに匹敵するくらいですから、今後はジャンボに変わる“顔”として、国内を飛んでいくのでしょうね。
 この日は晴れていたので、機内からは素晴らしい風景が堪能できました。前にも言いましたが、大阪行きの飛行機に乗るならば、座席は右側のシートをお勧めします(…と言っても、まだ左側の席は未経験なのですが…)。離陸直後には横浜港を中心とした工業地帯が望め、江ノ島、箱根、富士山、南アルプス等も堪能できます。以前〔神戸空港開業!〕の記事でも紹介しましたが、この日も富士山はくっきりと見る事が出来ました。これは本当に見入ってしまう光景です。

   写真右下には横浜ベイブリッジが見えます   久しぶりに見た飛行機からの富士山は、やはり感動!

 ふと、前の座席に(元々空席でした)、どこからかCAに連れられて、1人のおばさんがやってきました。そのおばさんも、富士山を見るなりやはり感動している様子で、CAさんには「教えてくれてありがとう!」と、握手さえ求めていました。恐らく、CAがそのお客さんに教えてあげていたのでしょう。到着前には、「景色は楽しめましたか?」という声も掛けていたようで、こういったマニュアルには無いサービスをする事で、今のANAは出来上がっているのだと、改めて感心してしまいましたね。

   着陸まであと5分くらいという感じです   エンジンの気流で見えにくいですが、眼下には新幹線が…

 伊勢湾を過ぎると高度を落とし始めます。この辺りからは地面も近くなってくるので、機窓の変化は激しく、自分にとっては忙しい状況になってきます(笑)。そして奈良県上空を過ぎ、生駒山地を抜けると大阪平野に入ります(写真左上参照)。そのまま機体はどんどん高度を落としていき、新大阪駅上空を過ぎると(写真右上参照)程なく伊丹空港に着陸します。1時間足らずのフライトでしたが、やはり晴れている日の飛行機はあっという間という感じでしたね。もちろん、旅はこれからなのですが…(笑)。


 ●兵庫県の主な私鉄

 最初に言ったとおり、今回の旅の目的の1つは“私鉄に乗る”…です。兵庫県の私鉄といっても、地元の方以外はピンと来ないかもしれませんが、何気に沢山の鉄道会社が通っています。ここでは、今回完乗を果たした私鉄について、幾つか語ってみたいと思います。

   ・神戸電鉄

   三田駅にて…神戸電鉄の主力車両達です   若干普通の車両より狭い印象を受けます

 今回まず最初に乗ったのが神戸電鉄です。起点は神戸市の湊川という所ですが(電車は全てが神戸高速鉄道の新開地まで乗り入れています)、今回は反対側の三田(さんだ)という所から乗り潰しを始めました。
 起点側から乗るとよく分かるのですが、この鉄道、かなりの急勾配を上っていきます。神戸という地形は、山がすぐ海に迫っている横に細長い土地なのですが、この神戸電鉄はその山に向かっていくような形で路線網を展開しているようです。途中、勾配には1000分の50というものがあり(1000m進むと50m上がるという勾配)、これは全国でも珍しい部類に入ります。以前紹介した箱根登山鉄道の最急勾配が1000分の80というものでしたが〔旅日記 9.(箱根編…2006.11.7~11.8)〕、これは“登山”鉄道という、かなり特殊なものです。普通の鉄道だったら1000分の25、高くても1000分の33ぐらいまでが殆どです。

   急勾配を上っていく神戸電鉄粟生線   かなり庶民的な雰囲気が漂います

 ということは、1000分の50を有する神戸電鉄がいかに凄いのか…、もう改めて説明する必要はありませんね(笑)。この鉄道は別に登山鉄道ではなく、毎日通勤客を乗せては神戸中心部と郊外とを結んでいるのです。もちろん、車両は急勾配でも上れるような構造になっていて、急カーブも多いので、普通の鉄道より車両は一回りくらい小さい印象も受けますが、れっきとした中小私鉄です。しかし、これくらいの路線網を持つと、準大手私鉄などと言われることもあり、これは大した事だと思います。
 そんな神戸電鉄ですが、山を越えると素朴な景色が広がり、正に庶民の足になっているような様子が窺えます。急勾配にも耐えられるような車両であるため、小高い山とかはトンネルを通さず、一気に坂で超えてしまうような区間も見受けられましたが、これもこの鉄道の特徴と言って良いでしょう。
 普段は4両、ラッシュ時でも5両編成が最長編成ですが、地元の人からは“神鉄(しんてつ)”と呼ばれて親しまれており、学生の利用者も結構多かったように思えました。今度は駅から降り、山の中の急勾配を走るこの鉄道を写真に撮ってみたくもなりましたね。

   ・山陽電鉄

   JRの網干駅とは3kmぐらい離れている、山陽電鉄網干駅   飾磨駅にて(左は阪神車両による阪神梅田行きです)

 山陽電鉄は、神戸の西代という所から(電車は全てが神戸高速鉄道に乗り入れていて、そのまま一部が阪神電鉄の梅田、阪急電鉄の三宮まで直通運転しています)姫路までの本線と、途中の飾磨から山陽網干までの網干線の2路線だけで、非常にシンプルな路線構成と言えます。そのため大手私鉄ではなく、こちらも準大手私鉄に分類されていますが、列車の運行状況を見てみると、これはかなり大手並みと見て良いかもしれません。
 本線はつまりは、神戸、明石、姫路の都市間輸送を行っているのですが、ここではJR山陽本線(神戸線)と完全な競合状態にあり、昔から乗客の獲得に必死になっています。JRは単純に姫路~神戸間だけではなく、その先の大阪や京都まで通っているわけですが、ここで山陽電鉄も負けじと、阪神電鉄と乗り入れを始めて、今では梅田(大阪)~姫路の間で、“直通特急”を15分間隔で走らせるようになりました。
 それでもJRのスピードは凄まじく、大阪~姫路間ではJRが新快速(15分間隔で運転)で約60分に対し、阪神・神戸電鉄は直通特急でも約90分と、完全にJRに水をあけられてしまっています。また、料金的に見ても、阪神と神戸電鉄では、途中で神戸高速鉄道を経由して乗り入れているので、思ったほどJRより安くなっていないのが現状です(それでもJRの方が200円くらい高いですが)…。
 しかし、阪神電鉄も山陽電鉄も、努力はしていると思います。大阪~姫路は距離的に約90km。これは、東京からの距離で言えば中央線の大月くらいまでの距離になりますから、90分というのはそんなに遅い数字ではないのです。…というか、JRの神快速が速すぎるのです(最高速度130km/時ですから…)。
 自分もこの直通特急を使って、飾磨(自分は山陽網干駅から乗ったので…)から神戸高速鉄道の新開地まで乗ってみましたが、確かにスピードは速いものの、そこまで乗客が乗っているような感じではありませんでした。むしろ、これらの乗客は短距離の人達で、姫路から乗ってきて神戸のその先まで…という人は少なかったようにも思えます。ほぼ同じ区間を通っているJRの新快速には何度も乗ったことがありますが、こちらは慢性的な混雑が続いているような状態でした。
 このように、山陽電鉄を取り巻く状況は厳しいようにも思えましたが、大阪までの直通運転を実現したというのは、かなり画期的な事だとも思いますし、今後、阪神電鉄は近畿日本鉄道とも繋がりますので、姫路、神戸から難波の方面までの列車という、JRには無い新たなルートを築き上げてくれるかもしれません。そんな山陽電鉄、まだまだ目が離せないような感じです。

   ・神戸高速鉄道

   新開地駅にて(左は阪神電鉄、右は阪急電鉄からの電車)   左写真のホームの階段を上がると、すぐに神戸電鉄のホームに到達する事ができます(話題?の“高速そば”は左側です)

 先ほどからよく出てくる神戸高速鉄道ですが、これは何かと言いますと、神戸市内にターミナルを持っている阪神電鉄、阪急電鉄、山陽電鉄、神戸電鉄の路線を接続するための路線で、線路と駅のみを持つ第3セクターの鉄道会社です。…それでも準大手私鉄に分類されているのが不思議なところですが…。
 路線に関しては、あれこれ説明するより下の路線図を見るのが一番分かりやすいかもしれません。とにかく、このように4社の異なる鉄道が乗り入れており、そのうち神戸電鉄を除く各路線(神戸電鉄だけ規格が違うので)で相互乗り入れを行っています(阪神電鉄と山陽電鉄の乗り入れがメインではありますが)。

   水色の部分が、神戸高速鉄道所有の路線です

 この鉄道があることによって、神戸市内の移動はあたかも便利なように見えるのですが、乗り入れる各社からこの区間に入ると、改めて初乗り運賃を取られてしまうので、JRだけの移動に比べて料金が高くなってしまうという部分があり、これが現在JRに乗客を奪われてしまっている原因にもなっているとか…。
 この鉄道が開通したのは1968年と結構古いのですが、当時は神戸に地下鉄は無く(まだ計画すら無かったようです…)、国鉄(JR)も長距離路線のイメージが強かったので、これで良かったのかもしれません。しかし今回乗った印象では、やはりJRと比べたら空いているのは否めず、色々と改善が求められているというのも納得な気がしてしまいました。
 ついでに、新開地駅に店を構える、その名も“高速そば”という立ち食い蕎麦屋があるのですが、別に“高速”で蕎麦は出てこないそうです…ちょっと残念(笑)。

   ・北神急行電鉄・神戸市営地下鉄

   左が神戸市営地下鉄、右が北神急行の車両です   ひと回りサイズが小さい、神戸市営地下鉄海岸線の車両

 これは2社まとめて説明してしまいます。何故なら、神戸市営地下鉄西神・山手線の新神戸以北が北神急行電鉄に乗り入れる形をとっているからです。
 この北神急行電鉄は、神戸電鉄有馬線のバイパス路線として建設されました。有馬線の谷上という所(これが北神急行電鉄の終点でもあります)から、六甲山地を全長7180mのトンネルでぶち抜き、神戸市中心の三宮までは約10分で到達できます(神戸電鉄、高速神戸鉄道経由だと40分くらいは掛かります)。
 このように、六甲山の北側に住む人達にとっては格段に便利な路線なのですが、実際はというと、高い料金が災いして、思ったほど乗客は伸びていないというのが現状です。谷上~新神戸間が350円、その先は神戸市営地下鉄の路線になってしまうので、三宮まではプラス170円で520円という計算です。三宮だとまだ良いのですが、これが新開地寄りの駅になると神戸電鉄経由の方が安いので、ますます乗客は映ってくれません。
 しかしこれでも値下げをしたそうで(以前は谷上~新神戸間で420円でした)、前よりも乗客は増えているそうです。北神急行電鉄は谷上~新神戸の1駅間だけの路線なので、かなり特殊な路線でもありますが、地下鉄との連携したサービスなどにも期待したいところですね。

 その神戸市営地下鉄は、新神戸から西神中央という所まで結んでいる西神・山手線(一応、途中の新長田という所が、路線名の境界になっています)と、最近開通した海岸線があります。西神・山手線の方は、神戸市とそのベッドタウンを結んでいて、賑やかな路線だったという印象がありましたが、しかし、海岸線の方はまだ路線が新しい事もあってか、乗客はそう多くない感じでした。
 しかし、これは今後重要な事で、海岸線は平行しているJRもあってか、赤字経営となっているそうです。考えてみれば、電車の本数もスピードも安さもJRの方が上なので、これではなかなか乗客が増えそうにありません。さらに言えば、神戸では珍しく平坦な区間を走るために、別に自転車でも移動できてしまうという見方もあるそうで、状況は思っている以上に厳しいと言えそうです。
 確かに、西神・山手線の方は、途中から山を越えていく感じで、車窓的にもダイナミックな景色が広がっていました。他の地域から見ても、神戸はかなり特徴的な地形ということが出来そうです。それゆえ、神戸電鉄や神戸市営地下鉄も成り立っているのかなと思いましたが、全てにおいて今後が気になる路線でもある…。それが兵庫県の私鉄の一番の感想だったかもしれません。


 ●兵庫県、鳥取県を走る第3セクター鉄道

 第3セクター鉄道というのは、国や地方公共団体と民間が、合同で出資・経営する鉄道の事です。1980年代、旧国鉄及びJR各社の赤字ローカル線対策として、幾つかの路線が県や市などに経営を引継ぎさせていたのですが、兵庫県と鳥取県には、こういった境遇の路線が4つあります(厳密に言うと、先程述べた神戸高速鉄道も、神戸市と乗り入れ4社が共同出資しているので第3セクターなのですが、ここでは旧国鉄路線のみを対象とさせて頂きます)。
 今回この4路線全てに乗る事ができましたので(…というか、これが目的だったし…)。それぞれ、走っている地域的にもかなりローカル色の強い路線でしたが、それら1つ1つを見ていきたいと思います。

   ・北条鉄道

   3つの鉄道が乗り入れる割りにはこじんまりとした粟生駅   北条町駅では旧式のレールバス(右側)とも顔を合わせました

 北条鉄道は、兵庫県小野市にあるJR加古川線の粟生駅から、兵庫県加西市にある北条町駅とを結ぶ、全長が13,6kmの鉄道です。旧国鉄時代は北条線と呼ばれており、1985年に4月1日に第3セクター化と、これは比較的早い方でした。
 早い方…ということは、路線の赤字度も相当高かったという事でしょう。他路線と繋がっているのが粟生駅側なので、もちろん自分も粟生駅から乗りましたが、この拠点となるはずの粟生駅で既にローカル度満点といった感じです。この駅には北条鉄道の他に、JR加古川線と神戸電鉄が乗り入れているのですが、その割りには辺りは閑散とした感じです。
 神戸電鉄は30分毎、JR加古川線や北条鉄道は1時間毎の運転ですが、それぞれの接続は概ね良好で、駅の風景としては、列車が全くいないか、全てのホームに列車が停まっているか(神戸電鉄だけの時もありますが)のどちらかです。この時は、駅も一瞬賑やかになる感じもありました。
 接続するJR加古川線ですら2両編成(1両編成もあり…)ですから、北条鉄道はもちろん1両の編成です。それでも今回のお客さんは10人程度でしたから、これで良いのかもしれません。車窓の風景は喉かで、結構単調な景色が続いているようです。
 路線延長が13km程度なので、終点までは20分強ぐらいだったと思います。終点の北条町駅は綺麗に整備されていて、会社としてもこちらに力を入れている感じが窺えました。また、街の雰囲気としても、粟生よりこちらの方が断然栄えていて、北条鉄道は、北条町と粟生から先の街を結んでいる役目があるのだと思いました。確かにこれなら、粟生駅での接続の良さも納得です。
 乗った日は祝日だったので、あまり人が乗っていなかったのかな…とも思いましたが、折り返しに乗った北条町から粟生に向かう列車では、幼稚園児の遠足か何かで、30人以上の乗車率になってしまいました。いきなり賑やかな車内を体験する事ができたわけですが、こういった風景を見てしまうと、いくら乗客が少なくても、鉄道は残すべき…だと思ってしまいますね。

   ・三木鉄道

   古さは否めない三木鉄道の三木駅   乗車率にも若干不安が…

 三木鉄道は、兵庫県加古川市にあるJR加古川線の厄神駅から、兵庫県三木市にある三木駅までを結んでいますが、全長が6,8kmしかない短い鉄道です。先程の北条鉄道とはかなり近い距離に位置し、第3セクター化されたのも1985年4月1日と、同じ日でした(元は国鉄三木線)。
 この三木鉄道ですが、三木市から神戸市へは、近くを走っている神戸電鉄を利用してしまうのが実情で、せっかくJR加古川線と接続はできていても、旅客の動きに合っていないので、経営は苦しいの一言です。
 おまけに、三木駅というのも、神戸電鉄の三木駅とは川を挟んで離れていて、歩いて30分くらいの距離にあります。つまり、三木鉄道沿線から三木駅に来て、そのまま神戸電鉄に乗り換える人というのは皆無に近いわけで、これでは乗客が増えないのも無理はありません。
 これは実際乗っていても感じていて、三木から厄神まで乗り通しましたが(と言っても、路線が短いので20分弱くらいの乗車でしたが)、お客さんは自分を合わせて2~5人といった状況でした。
 路線が短いので、売り上げにも繋がりにくいでしょう。乗っただけでそんな心配をしてしまうような路線でしたが、その予感は正に当たってしまい、今年の3月1日に、正式に廃止が発表されてしまいました。早ければ2007年度中に廃止されてしまうようです。現実は…厳しいのですね…。

   ・若桜鉄道

   郡家駅にて…ここが若桜鉄道の拠点となります   終点、若桜駅はのどかな所でした

 今度は鳥取県に移動します。若桜鉄道は、JR因美線の郡家駅から、終点若桜までを結ぶ、全長19,2kmの鉄道です。郡家駅は、鳥取駅まで割りと近いことから、列車の半数以上がJRに乗り入れて、鳥取(一部は宝木)まで顔を出しています。
 若桜…という名前からなのか、車両には全て「さくら」の愛称が付けられていて、地元の人の愛情が窺えるというものです。乗った日は平日だったので、若桜に向かう列車(つまり、下り列車)の乗車率は芳しくなかったものの、折り返して郡家に向かう列車は、途中の駅からも、ある程度学生が乗ってきてくれて、とりあえずはホッとしたものです(この気持ちは大事です…笑)。
 しかし、これでも経営難には勝てないようで、今年の4月に運賃の値上げを行う予定だとか…。今まで、郡家~八頭高校前駅(0,9km)間の料金は60円と、これは日本一安い料金設定だったのですが(より多くの学生に利用してもらおうという事から)、これも100円になってしまい、日本一の座(これは北大阪急行という鉄道で、初乗りは80円です)は受け渡すことになってしまいました。
 三木鉄道ほどではないにしろ、こうやっていかないと路線を継続できない実情というのを、肌で感じる事ができたようにも思います。それを食い止めるには、やはり“乗る”しかないのです。

   ・智頭急行

   郡家駅を発車する“スーパーはくと”号   智頭急行は普通列車も鳥取駅まで乗り入れてきます

 今回の中では異例の部類に入ります。鳥取、岡山、兵庫の3県に跨って走り(…兵庫県の上郡駅から、鳥取県の智頭駅までの56,1km)、線路は高規格で造られており、高架やトンネルが多く、特急が最高130km/時、普通列車でも最高110km/時で運転されています。1998年以降(開業は1994年)は連続して黒字経営ともなっていて、“第3セクターの優等生”とも言われています。
 その理由は何なのかと言うと、大阪(京都)と鳥取を結ぶ特急「スーパーはくと」号や、岡山と鳥取を結ぶ特急「スーパーいなば」号がここを走るというものが一番大きな要因です。
 そもそもこの路線が造られた背景では、姫路と鳥取とを短時間で結ぶというものでした。つまり、既存の路線ではなく、新しく造ろうとした路線であり、国鉄が建設していたにも関わらず、国鉄再建法に伴い工事は凍結(路盤は9割方は完成していたようですが…)、そして第3セクターに引き継がれたわけです。
 そして登場した「スーパーはくと」号。これは大阪~鳥取間を、従来より1時間以上も短縮させ、2時間20分くらいで結んでしまうという俊足さが売りで、常に乗車率が良い列車でもあります。線路条件が良い為に、智頭急行線内では130km/時が出せ、しかも振り子機能も付いているので、殆どその速度で維持できます。
 これに関しては、今のところ他に驚異となる移動手段がないので、智頭急行の安定っぷりは今後も維持し続けられると思いますが、これが普通列車に目を向けると、厳しい現実があるようです。
 元々、あまり人口が少ない地域を高規格で通した為に、地元の利用が少ないのです。また、3県を跨って走ることから、学区制による制約で、通学輸送もあまり見込みも無いとか…。自分はこの路線は「スーパーはくと」で走破してみたのですが、確かにスピード抜群の気分は味わえたものの、普通列車の印象がとてつもなく薄い事に気付きました。今回は普通列車に乗る事はできませんでしたが、また違った視点で乗ってみたいものだと思いましたね。他の第3セクター会社とは、また違った問題を抱えている…といったところでしょう。

   今回降りたのは初めてだった鳥取駅   鳥取駅で購入した“かに寿し”…美味!

 ちなみに今回この旅で、初めて鳥取駅に下車することができました(1泊もしました)。これまで鳥取県は通過のみで、一応来たことにはなっていたのですが、これで晴れて鳥取県も制覇ですね(笑)。駅弁の“かに寿し”がまた美味しかったです。今回は第3セクター鉄道に重きを置いたので、あまり鳥取市自体の観光はしていませんが、今度またゆっくり来れたら…と思いました。


 ●JR和田岬線

 これはJR西日本の路線で、兵庫~和田岬間の2,7kmを結んでいるのですが、なかなか特徴的な路線でもあるので、ここで紹介しておこうと思います。
 和田岬線の走っている地域は、概ね工業地帯です。元々、線路は兵庫港に陸揚げされた資材を輸送する為に敷設されたので、最初は貨物線として開業されました。現在は旅客輸送も行っていますが、三菱重工業神戸造船所などへの通勤の足が主要な役割となっていて(…というか、他に行く所があまり無い)、列車の運行は通勤時間帯のみとなっております。また、途中に中間駅が無く、乗客100%が兵庫駅と和田岬駅とを行き来する人なので、現在の和田岬駅には券売機も改札機もなく、代わりに兵庫駅構内にそれが設置されているのも特徴でしょう(こういった例は、関東では東武大師線、名古屋では名鉄築港線でも見られます)。

   下町の中の駅…という感じがします   奥の車両は、関東では見られなくなった103系です

 通勤時間帯のみの運行という事で、昼間には全く列車は走らないわけですが(休日に至っては、朝と夕方のそれぞれ1往復のみの運行です…笑)、そういった背景からか、昔からここを走っている車両は特徴的なものばかりでした。初代は旧型客車で、中の座席は殆どが撤去された車両を使っていました。これは1990年中頃まで走っていて、JR線では最後まで残っていた、定期旧型客車列車だったのですが、この後はディーゼル列車が使われるようになります。これも特徴的な車両で、ホームが全て同じ方向にある為か、ホームと反対側のドアを、1両に尽き1箇所を除いて撤去するという改造がなされていて、正に通勤に特化した車両を使用していたという事になります。
 2001年になると神戸市営地下鉄海岸線が開業し、その路線は和田岬駅を通るので、JR和田岬線は廃止かと思われたのですが、JRは路線を電化させ、営業を継続させました(車両は一般的な103系で、これは特に大きな改造はなされていません)。電化については、その方が効率的だったという背景もあったのですが、路線の継続については、通勤時間帯のみの運行だった為、JR西日本屈指の黒字路線だったという背景もあったのだと思います。自分は夕方に兵庫行きに乗りましたが、車内は座席が埋まる程度の乗車率があったと思います。
 …距離的には短く、しかも特徴的な運行をする路線ですが、JR的には結構重要視している路線なのではないでしょうか。人々の生活感が感じられる路線でもあって、なかなか面白い乗車体験となりました。


 ●帰りは神戸空港から

 今回の旅程的には、大阪に飛行機で降り立って、兵庫の北の方を通り姫路に抜け、鳥取に抜けてから再度姫路に戻り、神戸周辺をウロウロしてた(笑)…という感じだったのですが、そしたら東京までの帰りは、迷わず神戸空港からで決まりです。これは〔旅日記 4.(関西編…2006.5.9~5.11)〕の帰りと全く同じで、このブログでは何度も紹介しているスカイマークエアラインズでの帰路となりました。なので、詳しい説明は省くとして(笑)、写真でもご覧下さい!

   自分が乗った飛行機は奥から2機目です   神戸という街は、山と隣り合わせというのが分かります

 …という感じの旅でした。時間的にはもう夜だったので、空港から神戸市の夜景を望むことが出来たのは、今回の旅日記のタイトルである、“兵庫(神戸)・鳥取編”の締めの景色となれたので良かったと思います。今回は私鉄の乗車が多かったですが、やはり掘り下げれば掘り下げるほど味が出てくるという感じで、やはりJR路線とはまた違った趣があって楽しかったです。また違う地域でも挑戦したいテーマでもありましたね。

 ☆ANAのHP…http://www.ana.co.jp/asw/index.jsp

 ☆スカイマークエアラインズのHP…http://www.skymark.co.jp/

 ※ここで紹介した私鉄のHPについては、少し数が多いので、省略させて頂きます!

テーマ:鉄道旅行 - ジャンル:旅行

Valentine Day Miss!
 検索サイト、Google もヴァレンタイン仕様になっていた(下の写真参照)昨日、2月14日ですが、自分はお馴染みのように、六本木の Viper Club にて演奏のお仕事でした。

   イチゴとチョコで“gl”を表現してますね

 メンバーもいつもと同じく、白石恭子さん(何度も言いますが、ここでは恭子さんは“Reiko”さんです)と将大さんとでしたが、自分がお店で恭子さんに会うと早速、「あ…今日バレンタインだから…」…と言われます。

 お!…と思ったのも束の間…

 「…用意したんだけど家に忘れちゃって、いま冷蔵庫の中よ…」


 ……。

 ……。 


 うーん、恭子さんらしいです(笑)。ということで、急遽用意された(らしい)チョコを渡されましたが、、、

   この写真は恭子さんに褒められました(笑)

 これが何気に美味しかったです(笑)。2袋用意されていて、そこから何個かを手に取っては、将大さんやお店の方々にも分けている様子でした。…まあ、要は気持ちが大事ですからね♪
 このメンバーでは、来週21日(水)もここ Viper Club で演奏するのですけど、無事この時にチョコは忘れないで持ってくるのでしょうか。楽しみにしています。そして、今日はご馳走様でした!

 ☆Reiko(白石恭子)さんのHP…http://www.geocities.jp/reikokyoko/

 ☆六本木 Viper Club のHP…http://www.viper-club.jp/

テーマ:音楽のある生活 - ジャンル:音楽

また行ってしまった…
 前回の香港の旅から、まだ2週間強しか経っていないのですが、もう次なる旅に行ってきてしまいました。2日間の旅だったので、行き先はもちろん国内ですが、往路、復路共に飛行機を使いました。昔はあれほど飛行機を敬遠してたのに、今ではすっかりその虜です(笑)。

   時刻は21:30ぐらいです

 とりあえず上の写真ですが、これは帰りの羽田空港に着いた時のものです。出発した空港は神戸空港で、安さから言って、やはり航空会社はスカイマークエアラインズでを利用してしまいました。結果、奇しくも?昨年の5月に関西から帰ってきた〔旅日記 4.(関西編…2006.5.9~5.11)参照〕行程と同じものを辿る事になりました。

 では、今回もまた関西?かというと、これが少し違います。まあ詳しくは次回の旅日記ということで!
 (…それより、そろそろ前回の旅日記を仕上げなければなんですけど…)

テーマ:小さなしあわせ - ジャンル:日記

2007年2月のライブスケジュール(追加)
 昨日はさばいばる伊藤さんとのライブでしたが、今月、新たにライブが1つ加わりました。昨年の10月22日に行った、桐生の Bar 風月洞というお店にてです〔桐生 Bar 風月洞ライブ参照〕。一応詳しく説明しておくと…、


     ●2月20日(火)桐生 Bar 風月洞
Start…恐らく夜
Charge…以前の感じだと1000円くらい?
Member…(Vo,G)さばいばる伊藤、(Perc)伊藤樹明、(Key)竹内大輔

 …見ての通り、ほとんど決まってないようなものです(笑)。しかも、いつの間にかお店のHPが
 無くなってしまっていました。ステージ、客席共に畳敷きと、かなり特徴のあるお店なのですが
 大丈夫なのでしょうか。遠い場所ですが、とにかく面白いライブになれるよう頑張ります!
 一応、お店の電話番号と住所は載せておきます。

 ・住所…桐生市末広町8-20
 ・電話番号…0277-22-8777


 …という感じでしょうか。沖縄ツアーに行く2日前のライブなので、ペースは守りたいところですが、もちろん攻めの姿勢は崩さないつもりです。前回のライブは、地元の人の暖かさに触れられたライブにもなっていたので、とても良い時間を過ごす事が出来ました。お客さんと一緒になって楽しめる…

   こんな状況も有りかもしれません(笑)♪

 …そう、こんな感じの状況(これは先日の Mojo ライブでの写真です)を期待しています(笑)。

テーマ:日記 - ジャンル:日記

樹明はやはり大きくなっていた
 久しぶりに所沢 Mojo というお店でライブをやってきました。お馴染みのさばいばる伊藤さん、そしてその息子の樹明(みきや)とのセットです。ここでやるのは昨年の7月末以来ですから〔本当に愉快な仲間達参照〕、もう半年以上振りなわけですね。改めて時間の流れの速さを感じてしまいます。だから…というわけではないのですが、お店のマスターを含めて対バンの皆さん、そしてお客さんの方々は、樹明を見ると口々に「大きくなったね~」と声を掛けていきます。
 まあ、実際大きくなっているのは明白で、樹明は小学6年生ですから、少し見ないうちに外観が変わっていることだってありえるわけです。背も160cmくらいありますし、足の大きさも現在は26cmを超えているようです。これはうかうかしていると、近いうちに自分も抜かされそうな数字ではないでしょうか(足の大きさは既に抜かれてしまいました…泣)。
 ここ Mojo では、伊藤さんの知り合いの方が多く来て下さっていて、お店の人とも数年前から顔馴染みの為に、お店の中は皆、樹明の成長を楽しみにしている人ばかりが集まった感じになっていました(笑)。今日は全部で3バンド出て、自分達はトリを務めたのですが、1番目、2番目の方々とも盛り上げてくれていました。もちろんこの方達も知り合いの為、本当に和気藹々とした雰囲気が店内には流れ、良い雰囲気のまま時間が過ごせたような気がします。

   客席乱入はよくある光景です(笑)   今日はジャンベもドラムも叩いていました

 さて、今日の自分達の演奏はというと、…これまたかなり白熱していました(笑)。やや急ぎ気味な感じもありましたが、静かな曲では極力静かにし、騒がしい?曲では大いに盛り上げて演奏していくようにはしました。つまりは、緩急を極端にまで差を付けて…という感じでしょうか。過剰と見えるかもしれませんが、今日はこの方向で良かったと思っています。メンバー皆、それぞれの緩急を理解して演奏していた感じもあるので、まとまりもあったように思えます。
 それにしても、樹明は本当に上手くなりましたね。音1つ1つを聴いてみても、以前にも増して説得力が出てきたような気がします。意外にも(…というと失礼かな)ちゃんと考えて(歌詞とかも理解して)叩いているようで、最近はライブの楽しさも分かってきたと言っています。こう言える事こそ、何よりの成長の証でしょうね。

 今月末はこのメンバーで沖縄ツアー(22日~26日)に行くわけですが、今回の様子をみると、下準備も万端な感じではないでしょうか。この勢いのままツアーに臨みたいところですね!

 ☆さばいばる伊藤のHP…http://su-zan.net/survival/

 ☆所沢 Mojo…http://www.mojo-m.com/

テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

Moca レコ発ライブ!
 今日は、自分がサポートしてるバンド“Moca(モカ)”の、レコ発ライブに参加してきました。今回発売させるCD(『Family』というアルバム名です)には、自分も一部弾かせて頂いているため、自分的にも待ち望んでいたライブという事になりますね。場所は、吉祥寺にある Star Pine's Cafe にてでした。
 この日のために集まった練習の風景は、以前ここで載せた事がありましたが〔Moca、レコ発ライブに向けて…参照〕、今回は念には念を入れようという考えのもと、ライブハウスに出向く直前に、ゲネプロを兼ねて1時間だけスタジオに入っておくことにしていました。

   スタジオで最後の打ち合わせです   束の間?の休憩風景

 実はこの時、メンバーの内3人が遅刻するというトラブルが発生するのですが(そのため、スタジオは一時間延長されて2時間になりました)、何とかそれも繰り抜け?一行はお店へと向かいました。今回は全て Moca 企画のライブになるため、お店でやる事は大変多く、何だか全体的に慌しい感じになってしまいましたが、それでも順調に事は進んでいるように見えました。

   メインステージの他に、サブステージも設置してあります   狭いながらも面白かった、サブステージでのセッション

 お店に入ってすぐ目に付くのは、前方にあるメインのステージの他に、客席の横に位置するサブのステージです。ここではライブとライブの合間に(今回は3バンドが出るライブとなっていました)、MCがてらセッションをする場所として設けており、それが今回のライブの特徴ともなっているのです。つまり、ライブ全体を通して、演奏は常にしっ放しという感じです。セッションは自分達のバンドと、1番目に出演した Fab-tone というバンドが担当しましたが、あまり見ないライブの進行スタイルになったので、とても良かったと思います。やはり、自分達で企画するには、オリジナル性を大切にしたいところですからね!

 さて、そんな Fab-tone と共に、今日の対バンに協力して頂いたのは Fungo というバンドでした。このバンドも含めて、どちらも素晴らしいパフォーマンスをしてくれていて、会場は大変盛り上がっていました。…これは自分達も負けてられないところです。

   最初から盛り上げてくれました!   若い女性のお客さんが多かったです

 2番目の Fungo が終わり、自分達の出番までは Fab-tone がサブステージでセッションをしてくれているのですが、こちらもなかなかの盛り上がりです…。今日は本当に全てが盛り上がっている感じですね!会場の一体感もまた心地良い雰囲気のものがあったと思います。

 今日の Moca は、全部で11曲という(アンコールを入れれば12曲)、対バン制のライブではわりと長めのプログラムを組んでいたのですが(持ち時間は一応1時間でしたが…)、自分は途中からの出演で、全体の5曲目から参加しました。こういったゲスト的な感じで出演する人は多く、自分の他にはトランペット、コーラスの方あたりがそうだったでしょうか。…というよりも、今回はボーカル弾き語りもあり、ホーンアンサンブルの曲もありと、非常に盛り沢山かつ豪華な内容ともなっていたので、さすがレコ発ライブだと思わずにはいられません。もちろん、これらの準備には大変な苦労があった事でしょう。今回こういったプロジェクト?に参加する事ができ、自分的にも大変嬉しく思ったものです。この日、ライブハウスに来て頂いたお客さんは、全部で150人を超えていたらしく、これはイベント的にも成功と言って良いのではないでしょうか…。本当にお疲れ様でした!

   今回はゲストを含むと、かなりの大所帯です   自分達も盛り上がってます!

   演奏後、ステージ前に皆並びます   ありがとうございました!

 そういえば、ライブ後にはCD物販の場所に、かなりの人だかりが出来ていました。やはりお客さん的にも Moca の注目度は高いと見て良いのでしょう。これまで、皆レコ発のためにそれぞれ頑張ってきたわけですが、今日はゴールではなく、むしろスタート地点に立ったという感覚があるかもしれません。これから Moca がどういった方向に進んでいくのか…、一サポートとして、その動向を末長く見守っていきたいと思います。

   CDの売れ行きも好調でした!   ブラジル、リオ・デ・ジャネイロにての写真だそうです

 今日は随分と写真の多い記事でしたね♪

 ☆Moca のHP…http://www.mo-ca.jp/

 ☆吉祥寺 Star Pine's Cafe のHP…http://www.mandala.gr.jp/spc.html

テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

千駄木 Django でジャムセッション
 久しぶりにジャムセッションのホストをやってきました。場所はお馴染みの千駄木 Django にてです。ホストというのは以前にも説明したとおり〔初めてのセッションホスト参照〕、その場のセッションの仕切りをする役目があるのですが、演奏するだけの立場とはまた違った面白さがある仕事だと思います。

   池田君も頑張ります

 当然、そこは初対面の方々ばかりが集う場となっているのですが、中には何回も(Django では、毎週火曜日をセッション・デーとしています)足を運んで頂いている方もいて、お客さん同士で親睦を深めている様子も窺えます。前にも言いましたが、自分ではこれこそがセッションの醍醐味だと思っています。練習する事も大事ですが、レッスンだけでは他のミュージシャンとの交流は難しいかもしれません。実践に勝る練習は無し…とはよく言ったものですが、同じ目的を持った者同士が、同じ場所に集っている…というのが、お互いに刺激的で良いのだと思います。
 今回も、皆さん刺激的な時間を過ごされたのではないでしょうか。こう考えてみると、自分も昔、もっとセッションに行っておけば良かったと思ってしまいますが、ホストという立場からのセッション参加もまた、自分の為になっていると思うので、要はまだまだこれから?ということですね(笑)。皆さんお疲れ様でした!

 ☆千駄木 Django のHP…http://www.jazzclubdjango.com/

テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

Viper Club に呑まれる
 今日はお馴染み、六本木 Viper Club で演奏のお仕事でしたが、最近ここは月に2、3度と、何だかんだでコンスタントにやらせて頂いているので、ここに関する記事は、若干演奏と離れた話題が多くなりがちでした〔深夜の徒歩移動(六本木⇒市ヶ谷編)…が良い例です〕。
 ということで、今回は久しぶりに(…でもないか)演奏中の写真を掲載します。

   若干自分はお酒が回っています(笑)

 今日はお客さんからお酒を頂いたり、自分も調子にのって色々とお替りをしてしまったため、最後のステージは微妙に酔っ払った感じになってしまいました。自分はお酒は好きですが、どうもあまり強くないのが勿体無い感じです…。ただ、周りからは、お酒を入っていた方が良い演奏が出来る…とよく言われてしまっているため、ここは前向きに、ステージに臨んでいた次第であります(良いんだか悪いんだか…)。
 まあ、幸いにも楽しく演奏は出来ているので、ここでは良いとしましょう(笑)。今月は14日(水)、21日(水)と、あと2回もありますので、皆さん宜しかったら楽しみに?来てみて下さい!

 ☆六本木 Viper Club のHP…http://www.viper-club.jp/
香港啓徳空港
 この前の日記で、自分は香港の昔の空港である“啓徳(カイタク)空港”について、少し触れさせて頂いたのですが〔旅日記 11.(香港・マカオ編・…2007.1.21~1.25)参照〕、雑誌からの写真だけですと、まだまだ伝わってない部分があるのではないかと思います(…と勝手に解釈します)。

   いかに住民に接していた空港かが分かります

 …ということで、海外の動画投稿サイト『You Tubu』に、啓徳空港が幾つか載ってましたので、良かったら見てみて下さい。昔は(啓徳空港の閉鎖は1998年なので、そこまで昔でもないですが…)香港に行くには大変だったんだな…と思うはずです(笑)。

http://www.youtube.com/results?search_query=Kai+Tak(“Kai Tak”で検索)

 この空港は、着陸寸前で右カーブをし、ギリギリの所で滑走路に着陸するという、大変エキサイティングな光景が毎回展開されていたのですが、個人的には、地元キャセイ・パシフィック航空と、他の航空会社の着陸コースの違い(…と言っても、基本的に目視の着陸しか出来ないため、キャセイ以外の飛行機の動きは千差万別です)に注目して頂きたいですね。つまりは、キャセイは自分の本拠地の空港だった為に、着陸に慣れている感じが漂っているのです。

 ●キャセイ・パシフィック航空の着陸
http://www.youtube.com/watch?v=ydjEKhk9jb0

 ●(例として…)日本航空の着陸
http://www.youtube.com/watch?v=OtnL4KYVtDE
 
 飛行機の着陸の動画をだた見てるだけ…というのも、何だか変な話しですねえ(笑)。
節分の日と Big Mouth
 昨日2月3日は節分の日でしたが、自分はボーカルの鹿嶋さんとライブでした。場所は下北沢の Big Mouth という所で、今回で4回目の出演となります(ゆえに、鹿嶋さんとも4回目です)。
 実は自分は、お店に着くまでこの日が節分だという事を忘れていました。それが何故気付いたかというと、いつもこのお店ではリハーサル前に、出演者へのお茶とお菓子のサービスがあるのですが、今回はそれに“お豆”が付いていたのです(さすがに恵方巻は出ませんでしたが…笑)。しかも、ご丁寧に自分の年齢分まで出していただいて…、お店からの心遣いが目に見えるようでした。

   豆の種類によって、27歳を表現しています

 基本的に鹿嶋さんはライブをするにあたって、大まかなテーマを決めてから臨んでいるように思います。今回もそれは例外ではなく、やはり1つのテーマに沿った選曲を持ってきました。そのテーマとは、あえてライブ中の真ん中あたりで発表したのですが、それは、『語られることの無かった物語』…です。
 決して表に出る事はなかった歴史、口にする事もできなかったを出来事などを、歌という媒体を通して表現していく。実は歌というのは、そういった側面もあるのだという事に目を向け、今回のライブは進めていきました。こう書くと、何だか重たいテーマのように思えるのですが(実際重いのですが…)、美しい旋律とハッとさせられるような歌詞で、素直にお客さんに届けられれば良いなと思いましたね。

   今日のは特に好評でした♪

 この日の Big Mouth は土曜日という事もあってか、今までに無いほどお客さんが詰め掛けてくれていて(30人強は確実だったと思います)、客席はさながら満員電車のようでした。しかし、これだけの人数がいても、お客さんと出演者とが一体になれるライブに出来るというのが、ここ Big Mouth の特徴だと思います。今回もとても楽しくできました。またよろしくお願いします!

 ☆鹿嶋敏行のブログ…http://blogs.yahoo.co.jp/kajimarl_to_the_world

 ☆下北沢 Big Mouth のHP…http://www.livebarbigmouth.com/
台場小香港
 先日久しぶりにお台場に行ってきたので、せっかくだからと思い、デックス東京ビーチに存在する“台場小香港”という所に行ってきました。ここは見ての通り、お店やレストランや街並み?を、香港風に見立てた空間が特徴となっている場所であります。

   それなりに?雰囲気は出てます

 自分は、ほんの2週間前に香港に行ってきたばかりなので〔旅日記 11.(香港・マカオ編・…2007.1.21~1.25)参照〕、いくらなんでも本場に勝てるわけがない…と、半ば軽い気持ちで行ってみたのですが…、


 …これがまた面白かったです(笑)。


 むしろ、実際の香港を見てきたからこその楽しみというのがあった気がしました。そして、香港の街並みの写真とかも展示されているので、何となく懐かしい気持ちにもなってみたり…。
 しかし、自分のその高ぶる気持ちとは裏腹に、ここの閑散ぷりといったら無かったですね(笑)。隣りの建物には昭和30年代の下町を表現した『台場一丁目商店街』というのがオープンしてしまった為、人々はそちらに流れてしまったのでしょうか(確かに、こちらの方が盛況ではありました)。前にも言いましたが、実際の香港も観光客が減っているようなので、何とも皮肉な事だと思いましたね…。とりあえずは…遊びに行ってみましょう!

 ☆デックス東京ビーチのHP…http://www.odaiba-decks.com/
Moca、レコ発ライブに向けて…
 自分、今度の2月8日(木)に、レコ発ライブを行うバンドのサポートとして出演するのですが、昨日はその練習に行ってきました。…それは、Moca(モカ)というバンドです。

   気合十分?です!

 思い起こせば、Moca では昨年製作中のCDにも何曲か参加させてもらい、年末のライブにも出演させて頂きました。ついにCDは完成したようで(今回のリハーサルでお披露目されました!)、レコ発ライブに向け、正に順調に進んでるといった状況です!
 Moca というバンドは、本メンバーはボーカル、ドラム、ベース、サックスという編成なのですが、今回のライブでは更にコーラス、トランペット、ギター、キーボード(自分です)を加えての演奏となり、結構豪華な感じでお送りする予定となっています(所々で参加という形にはなりますが…)。
 今回のリハーサルでは、タイムスケジュールの確認も含めた内容となっており、その下準備の良さには感心しましたが、これもレコ発に向けた誠意が伝わってくるというものです。…やはり、良いライブをするには良い準備が必要…という事なのでしょう。全く同感だと思いますね。
 ここではあまり細かくは伝えられないのが残念ですが、当日のライブはレコ発“イベント”として、大いに楽しんでもらえるような内容になるのではないかと思います。また、対バンにもとても魅力的なバンドが顔を揃えています。自分的にも、何だか今から待ち遠しくなってしまう感じですね。日にちは2月8日(木)、吉祥寺の Star Pine's Cafe にてです。皆様お待ち申し上げております!

 ☆Moca のHP…http://www.mo-ca.jp/

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プロフィール

竹内

Author:竹内
1980年1月29日生まれのO型。
3歳からクラシックピアノを始め、
高校ではジャズに目覚め、大学では
バンドも経験する。現在は関東を
中心に、ライブハウスやホテルの
ラウンジ、レストラン等で演奏を
行っている。また、写真好きが興じて
簡単な写真撮影の仕事もしている。
…そんな29歳です。



次回のリーダーライブ

2010年2月7日(日)
外苑前 Z・imagine
Open…18:00~(予定)、
1st.…18:30~、2nd.…20:00~、
Charge…2700円(ドリンク別)
(Pf)竹内大輔
(B)池田暢夫
(Ds)佐々木俊之



竹内大輔トリオCD発売中(試聴可)!

   cd-pictures-mini.jpg
       Pictures

     ☆試聴はこちら



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