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竹内大輔の写真日記(~2009)
ピアニスト竹内大輔の、2009年までの日々を綴った日記です。
深夜の徒歩移動(六本木⇒市ヶ谷編)
 昨日は六本木の Viper Club にて演奏のお仕事でした。ライブ中にはまた桑野さんが遊びに来てくれるという〔黄門トリオ、思わぬゲストに焦る参照〕予想外のハプニング?もありましたが(Happy Birthday をソロトランペットで吹いてくれたのは嬉しかった)、それも無事終わり、帰りの時間になりました(本人は途中で帰りました)。
 演奏が終わったのが1:30、お店を出たのは2:00を過ぎた頃だったでしょうか。いつもなら自分は、メンバーである将大さんの車で自宅まで送っていって頂いているのですが(いつもいつもすいません!)、今日は用事があるということで、自力で朝まで時間を潰さなければならなくなりました。
 このまま六本木で朝まで待っていても良いのですが、それは前回のライブ後で既に実行済み…。何か無いかなと考えていると、せっかくだから?深夜の東京でも散歩してみるかという結論に至ってしまいました。
 ここで思いついたのは、ここ六本木から市ヶ谷まで歩いていくというものでした。距離にすると4kmぐらいになるでしょうか…。なぜ市ヶ谷かというと、自宅の最寄り駅まで行く地下鉄有楽町線の朝一番の電車が、ここ市ヶ谷を始発としていたからです(朝の5:00発です)。何だかしょうもない理由な気もしてきますが、とにかく実現に向け、自分は六本木を後にしました。

   背後には六本木ヒルズも!   人通りは殆ど無かったですね

 六本木の交差点(左上写真)を青山方面に抜け、そのまま外苑東通りを北上します。六本木の街は深夜でも大いに賑わっていますが、その雰囲気も少し離れるだけで、辺りは静寂を帯びてきます。
 その後は青山を抜け、少し道を西側にずらし、赤坂御用池の西側を周るように進んでいきます。やがて権田原という交差点に到着するのですが(写真右上)、ここで右に曲がり、今度は四ツ谷の方へと進路を変えていきます。この付近は静かな雰囲気そのものでしたが、車通りは比較的多く(殆どがタクシーです)、やはり都内なのだなと思ってしまいます。

   深夜3時頃でしたが、ホームには明かりが点いてます   市ヶ谷駅に到着!

 青山からは赤坂御用池の周りを通ってきた為、あまり“街中”という印象は受けなかったのですが、四ツ谷からは再び、建物の間を通り抜ける…という形になります。JRの四ッ谷駅を渡り(写真左下)、六番町、五番町という付近を通り過ぎると、程なく市ヶ谷に着いてしまいました(写真右下)。この時、時計は3:30。距離が4kmにしては時間が掛かっていますが、これは結構遅く歩いたのが響いたものと思われます(写真もじっくり撮ってたし…笑)。ここで、1時間半に渡る徒歩移動は終わりを告げました。

 まだ始発の5:00までは時間があったので、結局ここ市ヶ谷にて、“富士そば”と漫画喫茶で時間を潰したりしていました。考えてみれば、どうって事のない行程だったわけですが、意外と小旅行の気分も味わえてしまいました。やはり、普段とは違った街並みを歩いている…というのが、そういった気分にさせられるのかもしれません。意外と癖になるかも?…と思ってしまった深夜のひと時でした(笑)。

   何気にこの時間帯の市ヶ谷駅は2度目…(笑)

 そういえば、このまま有楽町線で自分は家に戻ったのですが、市ヶ谷駅でのこの写真には注目です。通常は、この2番線では電車が手前から奥に向かっていくような運行を行っているのですが、これは、駅の奥側に位置する車庫から出てきた電車が、市ヶ谷駅に進入してくるという写真なので、奥から手前に電車が向かってきています(ヘッドライトの明かりがそれを物語ってくれています)。要は、いつもと違う状況だったのでテンションが上がっていたわけですが、これで喜ぶのはかなりの鉄道好きでないと…(笑)。
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テーマ:私事ですがなにか? - ジャンル:日記

旅日記 11.(香港・マカオ編・…2007.1.21~1.25)
 お待たせしました。旅日記の香港・マカオ編です(マカオには香港発で日帰りで行ってきました)。香港というと、日本でも人気の海外旅行先かと思われがちですが、どうも最近の香港は、かつて程の人気が無いように思われます。実際、自分が香港のツアーを予約したのは出発日の2週間前の事だったのですが、まだ空いている状況でした。これがハワイとかだったら、既に席は埋まっていたかと思います(フライト本数の問題もありますが…)。中国に返還されたことや、香港の昔の空港(啓徳空港と言って、街中のすぐ横に滑走路があり、世界中の飛行機が建物スレスレでカーブしながら着陸していく様は、香港の景色の一部だったんだと思います…)の閉鎖、そして中国経済の煽りを受け、香港の物価が全体的に上がってしまった事も、それらの一因なのかもしれません(下の写真は2枚とも飛行機雑誌からの引用です)。

   飛んでいる飛行機を上から見れる…という状況は、他ではまず考えられない貴重な光景だったと思います   着陸する飛行機は、その直前できついカーブを掛けます

 自分が初めて香港に行ったのは、大学1年生の時の夏(1998年8月)でした(既に啓徳空港無く、新しい空港に移っていました)。この時は単なる観光ではなく、自分の友人が(もちろん日本人です)香港で住み込みで働いていて、その仕事を手伝ってくれたら旅費を払ってくれる(しかもバイト代まで貰える)!…という状況で向かったものでした(笑)。
 気になる仕事の内容というのは、“物置き小屋”を各地に造り、設置する…というもので、当時、香港のバス会社から150個近くの発注が来ていて(バスのチケット売り場にするという話しを聞きました)、人手が足りないという事もあったのでしょうが、とにかく自分にとってはオイシイ話しでした。

   左は友人で、他は向こうでお世話になった家族の方達です   香港のビル群には圧倒させられるばかりでした

 ある時は会社のオフィスに行ったり、ある時は地上40階建てのマンションの屋上に物置小屋を組み立てに行ったり(部品がマンションのエレベーターに入らなく、階段で最上階まで行ったという事も…)、またある時は商品のデリバリーに付き合うため、香港中をトラックで周ったり…。今考えても、非常に貴重な体験をしてたと思います。中には完全1日オフの日もあったりして、この時は10日間程行っていたのですが、すっかり香港を満喫してしまいました。

 ところで、自分はこの香港に行くまでは、あまり海外には目を向けていませんでした。この頃の自分の旅と言えば国内ばかり(もちろん鉄道のみです)…、海外なんて、日本国内を全て周ってからでも遅くない!…そう思ってさえいました。しかし、気持ちというものは変わるもので、この香港をきっかけに自分は、海外というものに物凄く興味を覚えることになるのです(同時に、旅客機にも興味を持つようになりました)。
 この時までに行った海外はグアム島とバリ島と、いわゆるリゾート系の場所でしか渡航経験は無かったのですが、香港は世界を代表する大都市です。当然、人々の通常の暮らしがそこにはあり、日本では考えられなかった光景が毎日繰り広げられていることに、自分は衝撃を受けたのです。
 その意味でも、香港は自分にとって特別な国でもあります。あの時香港に行ってなかったら、ここまで海外に足を延ばす(…興味を持つ)には至らなかったかもしれません。当時は全てが新鮮で、見るもの見るものに圧倒され続けていましたが、果たして現在の香港は、自分にどのように映るのでしょうか。その点からも、今回の香港の旅は非常にワクワクしたものになっていたのです。

 ※香港やマカオは中国に返還されたので、正しく中華人民共和国香港特別行政区、
   中華人民共和国澳門(マカオ)特別行政区ですが、ここではどちらも1つの
   “国”としての扱いで話しを進めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。


 ●香港の代表、キャセイ・パシフィック航空

 現在、成田から香港へは複数の航空会社が飛んでいて、どれにしようか迷ってしまうくらい、そのフライトは充実しているのですが、そんな時やはり自分の候補に上がるのは、地元香港の航空会社、キャセイ・パシフィック航空(中国語では“國泰航空公司”と書きます)…。アジア最大の航空会社でもあります。
 実は自分、このキャセイ・パシフィック航空(以下キャセイ)というのが好きで〔100の質問参照〕、今までに何度か利用させて貰っています(過去では、台湾やタイに行く時にも使いました)。単純に機体のカラーリングも好きなのですが、やはりそのサービスが自分好みです。
 日本の航空会社だと、何となく機内サービスが過剰だと思う瞬間が所々にあるのですが、キャセイは適度に放っておいてくれる雰囲気があるのです。もちろん、適当に放っているわけではなく、例えば、何回も乗っているビジネスマンには過剰なやり取りはしませんし、観光で乗ってくる人にはそれ相応のサービスをするという感じです。もしかしたら、乗客1人1人の個性を、機内で見抜いてるのではないかと思うくらい、それはテキパキと行われています。過大評価し過ぎかもしれませんが、そう思わせるくらい、自分には調度良いサービスだと思います。
 また、香港という場所柄、世界中の人達が利用しているというのもグローバルでロマンがあります(笑)。香港というのは、アジアからヨーロッパ、オセアニアからヨーロッパ(もちろんその逆も)、そして、アジアの小国から小国等への重要な乗り継ぎ地点にもなっているため、香港に用事がない人でも、キャセイを利用する人は多いです。キャセイもこの点は理解していて、自ら香港をスーパー・ハブと言い、乗客に乗り継ぎがしやすいようにダイヤを組んでいるのが特徴となっています。
 例を挙げると、日本から香港へは、東京、大阪、名古屋、福岡、札幌等から便が出ていますが、その殆どが同じ時間帯に香港に到着します。そして、その2時間後とかにヨーロッパ方面や他のアジア諸国へ向け便が設定されており、こう工夫することで、乗客はどこからどこへ行く場合でも香港を乗り継ぐことによって、バラエティに富んだフライトを選べる事になっているのです。現在、日本の航空会社では特にこの分野が劣っているとも言えるのですが、キャセイの運航を見ているだけでも、ホント賢いなと感心してしまうんですよね…。

   偶然にも、第2ターミナル移転時の初便でした!   なかなか粋な記念品を頂きました(上のは帰りに頂きました)

 …と、前置きが長くなりましたが、1月21日に自分は香港へと向かいました。実はこの日は、成田空港におけるキャセイの使用ターミナルが1から2に変更となった日で、搭乗ゲートでは左上の写真のような飾りが施されていました。自分が乗ったのは朝9:20発の香港行き。これはキャセイの成田発の一番早い便なので、第2ターミナルから出発するキャセイの第1便…でもあるということです。ある意味キャセイの歴史的な瞬間にも立ち会え、こういった機会に巡り合える事はなかなか無いので、かなりラッキーだと思いました。搭乗ゲートでは、乗客全員に記念品が配られるという配慮も見られ(これが結構しっかりとしたもので驚きました)、ますますキャセイが好きになってしまいそうな感じでした(笑)。
 自分の席は窓側ではなかったので、外の景色は楽しむべくもないですが、キャセイの保有する機体には、全て個人モニターが設置されているのが自慢です。自分で思い思いの映画を見れるので(映画“H2”がやっていたのは驚きました…笑)、機内は退屈いらずでした。機内食も悪くなく、その後にはお茶、アイスのサービスも付いています。これも、要らない人はただ無視していれば良いだけで(自分は頂きましたが…)、相変わらずキャセイの適度なサービスというのは健在でした。

   機内食もまあまあです♪   今回の機材はボーイング777-300(香港国際空港にて)

 やがて飛行機は高度を落とし始め、現地時間の13:20頃、無事香港国際空港へと到着しました。香港の時差は日本と1時間のため、実質飛行時間は4時間半くらいでしたが、全然時間が掛かった感じはしませんでした。これも機内エンターテインメントとサービスのお陰でしょう。また、機内から既に香港という雰囲気も、案外無視できない事柄なのかもしれません。やはり香港に行く時はキャセイで決まりですね!


 ●香港の夜景

 香港の代表する風景の中に、ネオン輝く雑多な街並み…というものがありますが、やはり大都市であるだけに、“夜景”というものは香港を語る上で不可欠な要素なのかもしれません。
 香港の夜景というと、何といってもヴィクトリア・ピークから望む、通称“100万ドルの夜景”が有名ですが、今回の旅行で香港を歩いて、それ以外にも様々な表情の夜景があるなと思いました。ここではそれを幾つか、写真付きで紹介したいと思います。

   よくある香港の典型的な風景です   怪しい?屋台が建ち並びます…油麻地(ユウマイテイ)にて

 まずは、最も香港らしいというか、アジアっぽい感じの写真です。2枚とも佐敦(Jordan)という付近で、ここでは香港の庶民的な風景を窺うことが出来ます。人々は皆飾っている様子も無く、とにかく活気があって、“今を生きている”感じです。屋台も夜になると建ち並び始め、下町の駅前商店街みたいな、そんな懐かしい感じのする雰囲気がが、自分には何となく心地良かった気がしました。

   やはり香港の定番の夜景はここ!ヴィクトリア・ピークにて   ピークタワーも夜が綺麗です(手前には噴水が見えます)

 やはり定番も紹介しなければなりません。ヴィクトリア・ピークからの、ヴィクトリア湾を望む夜景です。手前が香港島で、海の向こうが九龍(Kowloon)半島(そのまま中国大陸に繋がっていると思うと感慨深い)です。ここは初めて香港に行った時でも寄った場所ですが、あれから更に沢山のビルが建っていることに気付かされました。右上の写真のピーク・タワーという建物もリニューアルされており、どんどん進化している香港…というのが感じられた場所でもありました。

   香港の SOHO もまた魅力です   エスカレーターが街中にあるのが面白いです

 少し変わっているのがこちら、“SOHO”です。ここは多国籍なレストランやバー、デザイナーの店、輸入雑貨店が並ぶお洒落なエリアで、アーティストのたまり場ともなっているそうです。看板には横文字が並び、ここの夜の風景もまたお洒落な感じがしてしまいます。本場、アメリカはニューヨークにも SOHO はありますが、香港のは広さ的にも狭く、地域全体が坂の斜面に位置しているのが特徴です。
 とにかく坂がきついのでエスカレーターが設置されており(これは、斜面上に建っているマンションの住人の通勤用にもなっています)、坂を上がっていくとまた違う風景が展開するという感じです。とにかく、1つ1つの店が個性的な雰囲気を持っているため、ここだけで時間を多く費やしてしまいそうな感じです。また、場所柄欧米人も多く見かけるため、不思議な異国情緒が漂う場所でもありますね。

   この日は(初日でしたが…)結構曇っていましたね…

 最後に、これは紹介しておきましょう。上の写真は、先程のヴィクトリア・ピークとは逆で、九龍サイドから香港島を見た景色です。最初に来た時よりも高層ビルが多く完成されていて〔最初から4枚目の写真参照〕、夜景が更に豪華になっている感じでしょうか。
 これだけでも十分綺麗な夜景なのですが、このヴィクトリア湾では、『シンフォニー・オブ・ライツ』というショーが毎晩20:00から15分程行われております。どんなものかと言うと、これら高層ビル群が協力して、光のアートが展開するという、正に豪華絢爛そのものの演出なのです。

  つまり…

   よく実現させたものだと思います

  …こういう感じです(笑)。

 20棟は数えるビルに設置されたサーチライトから光線が飛び出し、それらは音楽とシンクロして、街を行き交う人にショーを見せてくれます(この音楽がまたしょぼくて笑えるのですが…)。サーチライトは九龍側のビルからも投影されていて、これはもう目が釘付けになってしまいますね(もちろん誰でも無料で見ることが出来ます)。この日は少々ガスっていた天候だったのですが、それが良い具合に光を反射していて、幻想的な光景を創り出していました。香港は晴れの日が少ない地域ですが、こういった面ではその演出に一役買ってますね(笑)。

 色々と香港の夜景を見てきましたが、結局は最後に紹介したものが一番インパクトがありました(着いた初日に見たというのが大きかったのかも)。自分お気に入りの場所を探すというのもまた良いかもしれませんね!


 ●香港らしい建物、重慶大厦(チョンキン・マンション)

 自分が今回泊まったホテルは、九龍半島側の尖沙咀(Tim Sha Tsui…チムシャツォイ)という場所に位置しているのですが、先程も紹介した通り、ここ尖沙咀から佐敦の付近は、最も香港らしい場所…とも言えるのではないでしょうか。香港の夜景で紹介した、海を挟んですぐ反対側の香港島、中環(Central)付近はオフィスビルが建ち並び、スーツを着たサラリーマンが行き交う…といったイメージですが、こちら尖沙咀は商業の街。ありとあらゆるホテル、お店が同居し、ありとあらゆる旅行者が行き交っている…という感じです。当然バックパッカーも多く、色々なホテルが建ち並んでいるのがここ尖沙咀なのですが、その中でも重慶大厦は、非常に個性的な建物だと思います。
 ここは何かと言うと、簡単に言えば“安宿の集合ビル”です。17階建てと(エレベーターは16階までですが…)、香港の中では決して高くない建物ですが、この中には個人経営の宿がびっしりと入っています。ここのグラウンドフロア(香港はイギリス系なので、日本で言う1Fの事をこう呼び、日本の2Fを1Fと言います)は1つになっているものの、実際は5つのビル(A座~E座)がくっつき合って構成されていて、エレベーターも建物ごとに分かれている為(エレベーター自体も大きくないのか、いつ来ても乗り場は混んでいました)、中は軽い迷路のように入り組んでいるそうです(笑)。

   この雑多な感じにも慣れてきてしまいました(笑)

 さすがに宿がある階までは行ってませんが、この建物のグラウンドフロアに行くだけでも、とても貴重な体験?が出来ると思います。とにかく宿代が安いので(70HK$…日本円で約1000円ぐらいから泊まれます)、各国から人がやって来ているようで、肌の色の黒い人から白い人はもちろん、アフリカ人、インド人、ネパール人、アラブ人に中国人、西洋人、シーク教徒にイスラム教徒の人など、建物の入り口でたむろしている姿もよく見かけます。ちょっと日本人だと目立ってしまうような感じでしょうか。
 以前は犯罪の温床とも言われてましたが、現在は治安改善に力を注ぎ、多数の監視カメラ、警察官の巡回の強化など、利用しやすい状況にはなってはきているみたいです。しかし、入り口付近でしつこく話しかけてくる客引きは未だに多く、これらによるトラブルは頻発しているので、注意しなければいけません。
 …だったら何も、そんな場所にわざわざ出向かなくても良いのでは…と思うかもしれませんが、何を隠そうここ重慶大厦は、香港の中で最もレートの良い両替商が存在する場所でもあるのです(銀行や街中の両替商を含めても一番良いです)。
 重慶大厦にある両替商は全部で12軒。殆どがグラウンドフロアに店を構えています。入ってすぐ両脇に見える両替商はレートが逆に低いのですが(逆に低すぎて有名だとか…笑)、建物の奥に入れば入るほど、レートが良くなっていく傾向にあるようです。特にお勧めは、1F(日本で言う2F)にある Pacific Exchange Co. というお店で、営業時間は9:00~19:00と短く、日曜や祭日も休業ですが、旅行中の5日間全て(ほぼ毎日来てましたので…)、ここのレートが一番良かったです。
 1Fにはもちろん階段で上がっていくのですが、この階段がまた狭く、ガタイの良い黒人などとすれ違ったりすると微妙に威圧感が漂い、何となく行きにくい雰囲気もあるかもしれないので、もう1つのお勧めが、グラウンドフロアにある堅成找換(Kin Shing Money Exchange)です。レートは Pacific Exchange Co. と変わらなく、お店の人も親切でした。ただ、レート表が店内の奥にあるため、若干行きづらい気持ちも出てきてしまうのですが、自分は毎日ここで両替をしていました。
 両替事情は流動的なものなので、常に今挙げた所が良いとは限りません。香港の両替はかなり変動が激しく、1日目と2日目では10HK$(約150円)以上も違っている時がありました。また、時間帯によってもレートは変わるようで、概ね午前中の方が良いみたいです(しかし、朝8:00頃だと早すぎて、逆に低いようです)。

 このように、最初はビクビクしながら入った重慶大厦ですが、何回も行くにつれ、すっかりその雰囲気に慣れてしまいました。まだここに泊まる気にはなりませんが、ありとあらゆる国の人が行き交うこの場所は、香港を代表するに相応しいと思います。実は、ここから2、3分歩くだけで、香港のトップホテル、半島酒店(ペニンシュラ)ホテルがあるのですが、この対比もまた香港の風景だなと思いましたね。


 ●電子マネーの先駆け、オクトパスカード

 オクトパスカード(漢字で書くと“八達通”)とは、香港式の非接触型プリペイドカードのことで、日本の東京でいう Suica みたいなものです。しかし、香港の場合は、ほぼ全ての公共交通機関で使え、他にはコンビニエンスストアや一部のレストラン、自動販売機や公衆電話等にも使えるので、その便利さは日本よりも一歩上でしょう。加えてこのカードが登場したのは1997年と、公共交通機関のプリペイドカードの中では世界で最も早く(開発したのはソニーらしいですが)、今やその普及度は国民の総数を越えてしまっているほどです。ここでは、自分が実際に使った交通機関を紹介していくことにしましょう。

   裏は無地となっております   九龍バス(KMB)は、1つの都市で営業するバス会社としては世界最大規模を誇っているらしいです

 まず格段に便利になったのはバスだといいます。香港のバスは、ありとあらゆる所に網目のように路線が通っているのですが、その殆どの料金は変動制運賃になっていて、しかも、同じ区間を通るバスでも、路線によって運賃が違う場合があります。さらに、車種や冷房の有無によっても運賃が異なっているという、何とも複雑な運賃形態なのですが、これらバスの運賃箱には小銭が用意されておらず、原則的に釣銭は返されませんでした。
 つまり、常に乗る側が小銭を用意しておかなければならなかったわけですが、オクトパスの登場により、その問題は一気に解消され、普及度促進の決め手にもなったそうです。
 オクトパスカードがあれば、もう観光客でもバスは簡単に乗れてしまいます。香港のバスは殆どが2階建てで、特に2階の一番前の席は、前面展望が楽しめる特等席です(その代わり、よく人で埋まっていますが…)。次に紹介するトラムと併せて、香港を代表する乗り物と言っても良いでしょう。

   トラム自体が、香港を象徴する風景の一部になっていますね   トラムの車内…レトロで良い雰囲気です

 香港島の北側を東西に結ぶトラムは、2004年に、開通から100周年を迎えました。世界広しと言えど、2階建ての路面電車はここにしか存在しません。香港だから体験できる乗物…とも言えるでしょう。
 “トラムには香港の全てが見える窓がある”と言われているほど、トラムは香港らしさ溢れる乗り物で、ゆっくり、そしてのんびりと、香港の街中を見るにはお勧めだと思います。渋滞の影響は受けないものの、バスよりスピードは遅いかもしれませんが、全区間均一2HK$(約30円…後払い)と安いので、ついつい利用してしまう感も否めません(笑)。停留所は300~500mぐらいの間隔で存在するため、仮に降りる駅を間違っても安心です。是非一度、足を運んでみて下さい!

   MTRは、スクリーンドアの設置が進んでいます   MTRは、わりとどこでも混んでいます

   中国の国境まで行ける九廣(ガウゴン)鉄道(KCR)   ピークトラムは、とりあえずは一度乗ってみて下さい!

 普通の鉄道としては、MTR(日本で言う地下鉄…“Subway”だと香港では“地下道”を指すので注意!)とKCR(九廣鉄道)が挙げられます。こちらは、オクトパスを使うと値段が1割引になるのが嬉しいところです。特に、香港島と大陸側を行き来するにはMTRが一番便利で、タクシーやバスだと海底トンネルを使って20~30分ぐらい掛かるところを(海底トンネルはよく渋滞しています)、MTRだとほんの3、4分ぐらいです。
 KCRは、特に中国の深圳(シェンジェン…広東語ではサムチャン)行く時に使います。今回は行ってませんが、中国との国境である羅湖まで、香港側の始発駅である尖東(East Tsim Sha Tsui)から40分強で結んでいます。この鉄道には、1等車(日本で言う自由席グリーン車)が連結されているのが特徴で、値段は2等車の倍額程ですが、今度中国へ渡る時は使いたいところですね!
 また、もう1つ、ヴィクトリア・ピークに向かうピークトラムにも、オクトパスは使うことが出来ます。ここまで観光用の鉄道なのに、オクトパスは本当に使い勝手は良いですよね!

 このように色々な種類の交通機関に使えるわけですが、ここで紹介した意外には、新界(New Territories)地区に走っている路面電車、九廣輕鐡(ガウゴン・ヒンティツ)や、香港島と九龍側を結ぶフェリー、そして、空港と都心とを結ぶエアポート・エクスプレス(これはMTRの路線ですが)…等にも使うことが出来ます。
 …と、これらを見て分かるように、香港には陸上にも海にも、色々な乗り物が沢山存在しています。そう、香港とは世界でも類稀な“面白乗り物天国”なのです。乗り物自体が香港名物になっているわけですから、確かにその通りですよね。いつかは香港乗り物の旅(殆ど鉄道になりそうな…)もやってみたいところです(笑)。


 ●縁起物は大事な物

 香港はやはり中国の文化が大きいですが、それは“縁起物を大切にする”という点でも同じだと思います。香港島の南側に淺水灣(Repulse Bay…レパルスベイ)という、香港で最も美しいビーチがある場所に、その名も“The Repulse Bay”という建物(ホテルやレストラン等が入っている)があるのですが、その真ん中には、ぽっかりと穴が開いているのが見えます。これは風水によって建てられたというもので、背後の山からの気(風)を海へ通すために、大きな風穴が開けられたということです。ここまで縁起を担いでいるもにも驚きましたが、特に風水も香港では大事みたいですね。

   あまりに壮大なので圧巻です…   ちょっと香港ではないみたいですね…

 ついでに、ここ淺水灣の砂浜は、遠くヨーロッパから輸入されたものだとか…。なるほど、周囲の建物の雰囲気とも相まって、どこかヨーロッパリゾートの雰囲気もあるかもしれません。実際、この辺りは多くの欧米人も住んでいるそうです。

 しかし、ここ淺水灣の奥には、天后廟(ティンハウミュウ)という、中国らしい何とも奇妙な場所があるのも見逃せません。ここは中国のありとあらゆる縁起物の神様が祀ってあるのですが、知識の無い自分にとっては(いや…恐らく誰でも)、ただの奇妙な銅像に見えてしまいます。

   妙な取り合わせです   中国の団体さんは皆楽しそうですね

 仙人らしき爺さん(どこか不幸そうです…)を乗せた金色アンコウ、牙をむく亀、チューでもして欲しそうに、天に向かって口をすぼめさせたコイ、そして頭に子供を乗せた巨大魚など、こんな奇妙なもの達が縁起物とは…。国が変われば文化は変わるものですね。
 ここには中国からの団体さんと思われる人達が何組かいて、皆しつこいくらいに記念撮影をしていたのが印象的でした。特に人気があったのが、“目つきの悪い3匹の山羊”…です。この手前には、なでると金運だか子宝に恵まれる…とかいった感じの石もあり、行列待ちは必至でした(笑)。ついでに、渡ると寿命が3日延びる…といった橋(規模は小さいですけど…まあ3日ですから…)を渡って向かうことができます。

   もう、よく分かりません!(やや左の奥が“長寿橋”です)

 とにかく派手な?銅像が沢山あり、それはもう1つ1つに突っ込みを入れても足りないくらいです(笑)。上の写真1つをとっても、???しか出てこない感じですし、それの右に写っている建物を見ても…、

   ただの飾りではありません

 …なんか屋根の上に乗っかっているような気が…。さらに拡大していくと…、

   うーん…

 …おお、桃を抱えた2人の子供が…。もちろん桃も、中国の縁起物です(桃源郷…って言うくらいですからね)。長寿とか、生命に関する意味があったような気がしましたが、それを子供が運んでいるというのが深いですね。…それより、屋根の先っぽに突き刺さっているのは何なのでしょうか。かなり立派な歯を持ってはいますが…。

 …とまあ、かなりお腹一杯な感じでした(笑)。ここ淺水灣は、南に面していることもあって、海に沈む綺麗な夕日を望むことが出来たのですが、インパクト的には、これらの奇妙な銅像が勝ってしまったようです。これは知識を身に付けて再度訪れても、印象は変わらず“?”のような気がしましたね。


 ●マカオにも行った

 マカオ(漢字だと“澳門”)は香港から西に約64km。今でこそ中国に返還されましたが、1999年までは、およそ100年以上にわたり、ポルトガルによる統治を受けていました。そのため、公用語は中国語とポルトガル語が今でも使われ、街並みにも東洋と西洋の文化が垣間見れるなど、香港とはまた違った魅力が発見できます。今回は香港からの日帰りでしたが、存分に楽しめた内容となりました。

   見慣れない言葉に戸惑います(笑)

 香港からマカオへは高速フェリーが出ており、もちろん国際線扱いなのですが、その手続きは非常に簡単で、思い立ったら行けてしまうくらいの気軽さです。船の本数も多く、香港島からは約15分毎、九龍半島からは約30分毎の高頻度(しかも24時間運航です…夜間は本数は減りますが…)。マカオは現在でも外国扱いなものの、人の行き来は活発であるという事が窺えますね。
 マカオに行った日は、香港に来て2日目の日でした。早めにマカオを仕上げて?おこうという考えがあったからですが、少し起きたのが遅く、ホテルを出れたのは11:00前くらいでした。
 自分が泊まっていたホテルは尖沙咀に位置していたため、当然フェリーも九龍側にあるターミナルから乗りました。ガイドブックに載っていたフェリーの時刻表を見てみると、今の時刻の近辺には、11:00発、11:30発、12:00発があります。11:30発に乗りたいところですが、重慶大厦にて両替も済ませたいところでして(笑)、何やかんやでフェリーターミナルに着いたのは11:15過ぎくらいでした。さすがに今から11:30発の便には乗れないかと思っていたのですが(一応国際線ですし…)、これが意外にもOKでした。やはり手続きは簡単そのものなのですね。
 国際線…ということで、船のチケット購入の後には出国手続きがありまして、そこを過ぎると、小規模ながら免税店もあったりします。しかし、この時点でもうフェリーの発車まで10分をきっており、さすがにゆっくりと見る事はできませんでした。とりあえず、お茶とサンドイッチだけを買い、急いでフェリーへと乗り込みました。香港からマカオへは137HK$(約2000円)です(土・祝日や夜間は、若干値上がります…また、マカオから香港へは、出航税の値段の違いにより、3HK$高くなります)。

   マカオフェリーターミナルにて   パスポートは必須です!

 船内は広く、椅子も大きめだったので、快適な船の旅が…と思っていたのですが、この日は天候は荒れていたようで、船は相当揺れました。国際線なので、船内では免税品の販売も行われていていましたが、もちろん自分はそれらを見る余裕は無く、マカオまでの1時間を耐え忍んでいました(少々大袈裟…)。また、マカオへの入国書類も配られ、これは今のうちに書いておいた方が良いのですが、揺れる船内では大変な作業でした。
 そんなわけで、フェリーは無事マカオへと到着。道中は嵐の中を走っているかのようでしたが、マカオは曇りの天気でした。やはり香港同様、晴れる事は少ないようです。お決まりの入国審査の後、やっとマカオの地へと足を踏み入れました。

 フェリーターミナルの出口では、国際線の発着場にありがちな、タクシーやホテルの客引きをしてる姿が目に付きましたが、ここではさらにカジノの客引きまでありました。そう、マカオという国は、世界でも有数なカジノ産業の国なのです。
 これらの勧誘は押しのけ、歩きながらマカオの街並みを見てみようと思ったのですが、フェリーターミナルを出てすぐ目に付いたのが、何かのテーマパークのような建物です。実際そこはテーマパークだったのですすが、もちろんカジノも併設されているようで、さすがマカオだと思いました。また、チラリと中の様子が見えた場所もあったので、何だろうと思って入ってみると、何とゲームセンターがそこにはありました。しかも、その殆どは日本製!…日本製というか、日本の物そのまま持ってきたという感じです。もちろん、日本ではよく見かける、シューティングやF1レースのゲームもあったのですが、まさかここでこれらの製品を見られるとは…。ゲームをスタートさせると、日本語で“操作の仕方!”…とか出てきますし、何だかよく分からなくなります。
 しかし、この付近の人の閑散っぷりにも驚きましたね…。このゲームセンターにも、お客さんは数えるくらいしかいませんでしたし…。平日ということもあったのでしょうが、昔のデパートの屋上みたいな雰囲気と何となく被りました(笑)。ここが人で賑わっている…という状況も見てみたいものです。

   何かのテーマパークに来ているようでした   一瞬、日本のゲームセンターかと思います

 またトコトコ歩いていくと、アメリカ資本のカジノ“Sands”や、マカオが誇る有名カジノ店“リスボア”が見え始めました。これらの店内には入っていないのですが(というか、カジノ自体やってこなかったのですが…)、結構盛況している様子がありました。やはり有名店ともなると、人の入りは違うようです。マカオも中国に返還され、2003年には中国本土から広東省経由でマカオへ入境することが原則自由になったため、中国本土からの観光客が爆発的に増えたそうです。そのため、カジノの売り上げはアメリカのラスベガスを追い越すほどだとか…。
 ここマカオは、中国で唯一、公式にギャンブルを認められているよな場所なので、観光客が多くなるのも当然なのです。中国の人口はご存知のように世界最多で、マカオから5時間以内の商業圏に、地球上の人口の63%が住むという好立地でもあるのです。ラスベガスから5時間では、せいぜいアメリカ近郊諸国止まりですから、潜在的にはマカオの方が上だというのは明白です。
 ついでに言うと、2005年度の日本国全体の外国人観光客は約500万人でしたが、世田谷区の半分の面積のマカオには、既に1871万人の観光客が入境しており、うち中国本土からの入境は1046万人でした。…うーん、中国…恐るべし。

 今まさに発展の途上にあるマカオですが、このカジノの地区を過ぎると、街の中心部に入っていきます。そこには高層ビルは殆どなく、昔ながらの建物がそのまま残ったりしているような場所です。
 そんな一角に“セナド広場”というのがあります。周りはコロニアル風の建物で固められ、地面も石畳になっており、これがとても雰囲気に合っています。この異国情緒たっぷりなセナド広場は、マカオ観光の拠点とも言える場所で、世界遺産にも登録されています。なんだか昔のヨーロッパに来たような錯覚を起こしてしまいますが、そのすぐ近くには、中国っぽい街並みが残っているというのがマカオの面白いところです。

   世界遺産に登録された、マカオ中心部のセナド広場   やはりマクドナルドは、世界のマクドナルドなのですね…

 そして、左上写真の右から3番目の建物の2階は、マクドナルドというのも御愛嬌(苦笑)。ここではカレー何たらバーガー?みたいな商品があり、美味しいような美味しくないような味でしたが、ポテトはなかなか美味しかったと思います。日本のとは形が違いましたが…。

 この広場を突きぬけ、お土産通りみたいな道を進んでいくと、遠くに教会の跡のような建物を見ることができます。これがマカオのシンボルとも言える、聖ポール天主堂跡(Ruinas de S.Paulo…漢字だと“大三巴牌坊”)です。ポルトガルがマカオを進出して400年以上が経ちましたが、その歴史は、東アジアのキリスト教布教の拠点として始まっています。これは17世紀初頭にイエズス会が建てたもので、当時は東洋一美しい教会だったとか。この建設には、長崎を追われた日本人キリシタン達の手も加わっているそうです。もちろん世界遺産です。

   世界遺産、その手前から…   世界遺産、その正面から…

 見てみると、建物正面の壁面しか残っていません。これは、1835年に起こった隣りの学校からの火事の飛び火が原因らしいのですが、そうなってくると、この建物の裏側はどうなっているのか気になるもの…。これは、どのガイドブックを見てみても載っていないので、ワクワクしながら裏側に向かいましたが…、

   世界遺産、その裏側から…   世界遺産、その周辺から…

 あれ…、何かがっかり(笑)。どうりでガイドブックに載ってないはずです。しかし、正面から見たときには、これらの階段は全く見えてないわけですから、まあ上手く建てたものだと…。右上の写真は、この近くにある“モンテの砦”という場所から見下ろしたものです。周辺は中国っぽい街並みであるという事が分かりますね。中国風といっても、ポルトガル風と足して2で割ったような街並みや、これぞ中国!…といった古臭い街並みも共存しており、独特なその雰囲気が自分にはツボだったような気がします。

   中国の上海に近い雰囲気もありました   これぞディープのマカオです

 さて、マカオは3つの地域から成り立っています。1つは、マカオ半島と呼ばれる中国大陸に接した部分で、今まで紹介した場所は全てこのマカオ半島にあります。そしてもう2つは、タイパ島、コロアネ島という地域で(この2つの島は埋め立て地で繋がっています)、これらはマカオ半島と3つの橋で繋がっているものの、また違う雰囲気があったと思います。
 自分が行けたのはタイパ島まででしたが、島の殆どは高層ビルだったものの、南欧風(これがポルトガル風なのでしょうか)の街並みが残る地域もあり、本当にのどかな雰囲気がそこにはありました。しかし、この南欧風の街並みに慣れてしまうと、現在のような高層ビルの建設が、すぐそこまで迫って来ているという事実には、俄かには理解できないものがありました。東洋と西洋の文化の交わりがマカオの魅力のはずですが、これから何百年後とかにも、そのような状況になっているのかどうか…。そんなことを思わせたくれたような地域でしたね。

   バスでタイパ島へ…   マカオ半島とはまた違った雰囲気がありました

 薄暗くなってきたので、夜ご飯を食べ(ポルトガル料理というものを味わってみました)、バスでマカオ半島へと戻ってきました。マカオのフェリーターミナルまで行けるバスは、途中のホテル・リスボアの前で乗換えとなったのですが、そこの前に着いてびっくりしました。建物には、これでもか!…というくらいにネオンが施され、昼間とは全く違う様子がそこにはありました〔無事帰郷参照〕。また、近辺の街並みにもネオンは瞬いており、成程、この時間帯こそ、マカオの本領が発揮された時なのでしょうか。ここも香港に負けず、奥が深い国なのでしょうね。

   これぞマカオの風景なのかも…


 ●食のワンダーランド香港

 やはり“食”は欠かせません!地域的にアジアなので、日本人の口に合うのは分かっているのですが、それにしても食文化の幅の広さには頭が下がる思いです。もちろん、全てが美味しいとは限りません。中には?と思うものも一杯です(笑)。しかし、やはりその奥深さというか、世界中の人々に対応できるラインナップは素晴らしいと思います。ここでは、自分が気に入ったお店を何軒か紹介していきましょう。

   ・彌敦粥麺家(レイトンチョッミンガー)

   アジアの典型的な食堂…といった雰囲気   写真では分かりにくいですが…アワビです♪

 香港には数多く“お粥”の店があるのですが、この店のお勧めは何と言っても“アワビ粥”!…ですね。メニューには普通に、○○粥…20HK$(約300円)…とか掲載されているのですが、このアワビ粥の値段とは、何と1つ100HK$(約1500円)!…お粥に1500円とはかなりの贅沢感がありますが、このプリプリ感といい、味の程よさといい、参りました!…という感じです。場所は、MTRの佐敦駅から北に徒歩3、4分といったところでしょうか。たまにはこんなグルメも良いですね!

   ・陸羽茶室(ロッユーチャーサー)

   お店の入口では欧米系の青年が迎えてくれました   点心を頼むごとに、おばさんが紙にチェックを入れてきます

 香港グルメの第一歩は、やはり飲茶ではないでしょうか。点心はどれも美味しいし、種類も豊富。そして値段も安い、そして早い(笑)ときたら、これは行かない手はありません。
 ここで自分は、“早茶”(朝の飲茶)を経験すべく、中環にある陸羽茶室という所に行ってきました。“午茶”(昼の飲茶)は大体どこでもやっているのですが、早茶は店によっては結構限られているらしいのです。また、このお店は10:30以降はオーダー式ですが、それ以前は肩かけ紐のついたトレイを下げた店員が点心を運んでくるという、何ともレトロな方式で、こういったスタイルは今のうちに見ておかないと…とも思ったのです。そんな陸羽茶室は、創業1933年となかなかの老舗で、これは期待せざるをえません(笑)。
 店内は、時代を遡るかのようなクラシカルな雰囲気で、歴史と伝統を偲ばせてくれます。上の階の席に案内されると早速、点心の名を連呼しているおばちゃんが巡回しているのが発見できました。ここからは、おばちゃんに声をかけ、セイロの中身を見せてもらい、自分の気に入ったやつだとテーブルに置いてもらう…という作業の繰り返しになります。やはりお勧めは蝦餃(ハーガウ…エビ餃子)で、シンプルな物ではありますが、この味わいは日本には出せない代物だと思います。
 中国系のレストランに来てよく思うのは、その従業員の多さです。陸羽茶室にて、色々と観察してみたのですが、先程の点心を運ぶおばちゃんの他に、お店の入口で中に案内してくれた欧米系の青年、お茶を汲みに来る店員、会計専門のおじさん、もちろん厨房にも店員はいて、極めつけは、厨房からウェイターに品物を届けるためだけに存在する“運び屋”も存在しているということです。それぞれ専門分野を受け持っている文化とはいえ、こうした視点で見ても興味は尽きませんでしたね。

   ・急記牛腩(ガウゲイガウナーム)

   この行列は人気店の証です   どちらも甲乙付け難い味!

 1930年代に屋台から始まったこの店は、先代の主人によって考案された牛腩麺(牛肉スープの、牛バラ肉入り麺)で、香港中にその名を知られています。自分が行った時は、ちょうどお昼時でもあったのですが、お店の前は凄い行列が出来ており(お店は中環にあるので、恐らくお昼休みの会社員達がお目当てとしているのかもしれません)、すぐにそこだと分かりました。行列は数にして30人くらいといったところかもしれませんが、回転が良いのか、10分ちょっとでお店に入れました。
 店内はあまり広いとは言えず、もちろん相席は当たり前です。看板メニューの牛腩麺(カレー味のものもあり、どちらも20HK$…約300円)はコラーゲンと鉄分が豊富に含まれており、健康面でもバッチリなのですが、このコクのあるスープは、何杯でもいける感じでした。麺も2種類あるのですが、これはお好みで♪B級グルメかもしれませんが、さすが香港です。

   ・The Verandah Restaurant(ベランダ)

   先程の淺水灣に位置します   優雅な気分満点です

 先程、淺水灣にある“The Repulse Bay”という建物を紹介しましたが、そこに入っているヨーロッパ料理を提供するレストランです。コロニアル調の雰囲気に包まれたこの場所は、ディナーでも高い評価を受けているのですが、今回はイギリスの文化でもある、アフタヌーン・ティーを楽しませて頂きました。
 香港は、正統派アフタヌーン・ティーを楽しめる国としても有名で、ここはイギリスの文化に習って、午後のひと時を優雅に過ごしたいものです。通常だと、右上の写真のような感じで届けられるのですが、お店によっては香港らしく、点心も添えられたアフタヌーン・ティーもあるのだとか…。淺水灣は先程も紹介した場所なので分かると思いますが、のどかな雰囲気は抜群です。ここでは香港らしい喧騒とは無縁の空間ですが、これこそ贅沢だと思いましたね。自分には少々場違いな気もしましたが(笑)、至福の時間は過ごせたと思います。

   ・Margaret's Cafe e Nata(漢字だと“澳門瑪嘉烈蛋撻”…オウマンマーガーリッダーンタッディム)

   先程のセナド広場からは、歩いて5分くらいの距離です   大袈裟に言えば、この為にマカオに来ても良いと思うほど!

 これはマカオのお店です。日本でも人気のエッグタルト(漢字では“蛋撻”…タッディム)ですが、実はマカオが発祥の地らしいのです。正直言って、今回の旅行ではこのお店に一番感動しました。
 エッグタルト…というからには、“タルト”なのですが、ここでは下地にパイ生地が使われていて、しかも結構しっかりとした作りです。表面に薄っすら焦げ目が付いているのがマカオ風で、これの美味しいこと美味しいこと…。実は今回の旅行では、色々と有名なエッグタルトの店の食べ歩き(香港を中心に…)もしていたのですが、ここが一番でした。香港のも決してまずくはないのですが、このお店のを食べてしまうと、他のが物足りなく感じてしまうくらいです…。マカオに行ったら、是非行っていただきたいお店の1つですね!


 …と、長々と話してしまいましたが、やはり香港は凄いですね。この前行ったニューヨークよりも、書く事は多かったのではないでしょうか〔旅日記 2.(アメリカ、ニューヨーク編…2006.3.8~3.17)参照〕。しかし、実は香港では特別色々な場所に行っていたというわけではありません。主な場所と言えば、尖沙咀、中環、淺水灣ぐらいです。もちろん、香港の観光地は他にも沢山あり、今回紹介したのはほんの一部だという事を、知って頂けたらと思います(何と言っても、香港ディズニーランドにすら今回は行ってませんからね…)。
 …とにかく、まだまだ何回でも行ける…、そして行く度に新しい発見がありそうな国…、それが香港だという事を、改めて感じさせてくれた旅行になったと思いました。

 ☆香港ナビのHP(香港の全てはこのサイトで!)…http://www.hongkongnavi.com/

 ☆キャセイ・パシフィック航空のHP…http://www.cathaypacific.com/cpa/ja_JP/homepage

 ☆重慶大厦への招待…http://www.chungking-mansions.com/

テーマ:香港 - ジャンル:旅行

2007年2月のライブスケジュール
 今年に入って、もう1ヶ月が経とうとしてます。早いですね…。2月はさばいばる伊藤さんのツアーにまた参加という事で、少々忙しい月になってしまいそうなのですが、頑張っていきたいと思います。


     ●2月3日(土)下北沢 Big Mouth
Open…18:00~、Start…19:00~、(自分達の出番は2番目、19:40ぐらい~)
Charge…2100円(+お通し代 525円)
Member…(Vo)鹿嶋敏行、(Key)竹内大輔

 もう4回目になる、ボーカルの鹿嶋さんとのデュオ演奏です。このお店の雰囲気は
 自分は好きで、ついつい長居してしまう感じなのですが、またお世話になりますね(笑)。
 毎回興味深いテーマを取り上げている鹿嶋さん(前回は“子守唄”でしたからね!)、
 今回はどんな感じで歌っていくのでしょうか?…自分も興味が尽きないところです。


     ●2月5日(月)、14日(水)、21日(水)六本木 Viper Club
1st.…21:00~、2nd.…22:20~、3rd.…23:40~、4th.…1:00~、(予想)
Charge…女性4000円、男性6000円(20:00~21:00に入店されると半額!)
Member…(Vo)Reiko、(Vo,G,Perc)将大、(Key)竹内大輔

 今月もやっていきます!…そして、ひと月に3回という出演も珍しいと思います
 (半ばレギュラーみたいになってますね…)。20:00~21:00の間に入店されると
 半額になるので、この時間が狙い目ではないでしょうか?お待ちしております。


     ●2月6日(火)千駄木 Django
1st.…20:00~、2nd.…21:00~、3rd.…22:00~、
Charge…2000円(ドリンク別)
Member…(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫

 お馴染み千駄木 Django にてですが、この日はセッションデーとなっております。
 皆さん楽器を持参して、色々な曲を一緒にやってみましょう!もちろん、
 普通に見ているだけというのも大丈夫です。お気軽にどうぞ!
 ステージの時間は、あまり気にしなくても良いかと思われます。


     ●2月7日(水)赤坂エクセルホテル東急『Zipangu』
1st.…21:00~、2nd.…22:00~、3rd.…23:00~、
Charge…ライブチャージはありませんが、個々の注文が必要となります
Member…(Vo)桜井りこ、(Pf)竹内大輔

 最近はあまり一緒にやりませんが、ボーカルの桜井りこさんとの久しぶりのデュオ演奏です。
 水曜日という週の半ばでもあるので、このお店(ラウンジ)利用のお客さんは少な目かと
 思いますが、その分ゆったり寛ぎながら聴けるという利点もあります。どうぞお越し下さい!


     ●2月8日(木)吉祥寺 Star Pine's Cafe
Open…18:30~、Start…19:00~(自分達はもちろん最後、20:50~、他に19:00~オープニング演奏も有り)
Charge…2300円(ドリンク別)
Member…≪Moca≫(Vo)五野上貴一、(Sax)細井寿彦、(Ds)野瀬寛彦、
       (B)太田フトシ、(Pf)竹内大輔、 他…

 昨年の年末ライブや、レコーディングの一部の曲に参加させて頂いた Moca という
 バンドですが、この日はいよいよレコ発のイベントだそうで、自分もお誘いを受けました!
 Moca のHPを見てみると、気合十分で、スマートにぶっ壊します!…との事。
 自分も良いサポートが出来るよう、強い気合を入れてやっていきたいと思います!


     ●2月10日(土)所沢 Mojo
Open…19:00~、Start…20:00~、
Charge…投げ銭
Member…(Vo,G)さばいばる伊藤、(Pf)竹内大輔、(Ds,Perc)伊藤樹明

 お馴染み、さばいばる伊藤さんのライブです。この日は色々なアーティストさんが
 出演してのライブなので(伊藤さん関連の方達らしいですが)、またまた伊藤さんの
 顔の広さを窺わせてくれる時間になる事でしょう。お店的にも半年振りという
 感じでしょうか。自分的にも、色々な意味で楽しみになってきました(笑)。


     ●2月16日(金)銀座お尚&Patra
1st.…20:00~、2nd.…21:30~、3rd…23:00~
Charge…女性5000円、男性10000円(ドリンク、オードブル付き)
Member…(Vo)横前恭子、(As)南雲麻美、(Key)竹内大輔、
       (Ts)お尚、(Vo)Patra

 ここもお馴染みですね。銀座のお尚&Patra にて、ジャズを中心とした演奏です。
 価格も銀座設定ではありますが、アットホームな雰囲気が自分は好きです。
 どうやらHPは無いようなので、住所と電話番号を載せておきます。

 ・住所…中央区銀座8-7-10 帆利川ビルB2F
 ・電話番号…03-3289-7005


     ●2月17日(土)八重洲 Hit Studio 60's(ぐるなびのHP)
Open…18:00~、Start…19:00~、
Charge…前売り2500円、当日3000円(ドリンク別)
Member…(Sax)かわ島崇文、(Vo)音音、(G)黒瀬浩一、
       (Key)竹内大輔、(B)小松秀行、(Ds)吉田太郎

 "The Groove Smooth" と名付けられたライブみたいですが、サックスのかわ島さんに
 誘われ、自分も参加させて頂きます。どのような曲をやるかはまた不明ですが、
 何といってもメンバーが豪華ですよね。自分も楽しんでやれたらと思っています。


     ●2月20日(火)桐生 Bar 風月洞
Start…恐らく夜
Charge…以前の感じだと1000円くらい?
Member…(Vo,G)さばいばる伊藤、(Perc)伊藤樹明、(Key)竹内大輔

 …見ての通り、ほとんど決まってないようなものです(笑)。しかも、いつの間にかお店のHPが
 無くなってしまっていました。ステージ、客席共に畳敷きと、かなり特徴のあるお店なのですが
 大丈夫なのでしょうか。遠い場所ですが、とにかく面白いライブになれるよう頑張ります!
 一応、お店の電話番号と住所は載せておきます。

 ・住所…桐生市末広町8-20
 ・電話番号…0277-22-8777


     ●さばいばる伊藤、沖縄ツアー
・2月22日(木)那覇柏屋
 Open…18:00~、Start…20:00~、Charge…投げ銭

・2月23日(金)沖縄市 Cafe Bar コザクラ
 Start…20:00~、Charge…投げ銭

・2月24日(土)沖縄市 M frog
 Start…20:00~、Charge…詳細不明

・2月25日(日)沖縄市 Cafe Ocean(eまちねっとのHP)
 Start…20:00~、Charge…1300円(ドリンク別)

 ※以上、メンバー全て(Vo,G)さばいばる伊藤、(Key)竹内大輔、(Ds,Perc)伊藤樹明

 …というように、今度は沖縄ツアーです。当初、北海道か沖縄に行こうとしていた
 みたいですが、暖かい方が良いだろう…ということで沖縄になった経緯があります(笑)。
 このツアーには自分達の他に、昨年の九州ツアーでもお世話になった Daddy 津田さん
 という方とも一緒に回ります。またまた面白い話しが飛び交うのではないかと思います。
 …それにしても…またもやライブを詰め込みましたね。出発日が22日で、そのまま
 その日はライブですか…(笑)。前回と同じように、やはり体力(気力)勝負かも!?


     ●2月28日(水)千駄木 Django
1st.…20:00~、2nd.…21:00~、3rd.…22:00~、
Charge…2000円(ドリンク別)
Member…(Fl)太田朱美、(Pf)竹内大輔、(B)三浦トオル

 またもや Django にてですが、12月にも行ったフルートの編成での演奏です。
 フルートがメンバーにいると、出る音も何となく特徴的なものになるので、個人的には
 好きな楽器の1つだったりします。今回はどんな曲を取り上げるのでしょうか?


 …ということで、沖縄のツアーがやはり強烈な感じですが、根気良く進んでいきましょう(笑)


 …そして、今日1月29日ですが…

   こんな表示になるなんて知りませんでした

 竹内大輔、27歳の誕生日でございます。

 ライブスケジュールの記事で言ってしまうのが虚しい感じですが、これからも応援よろしくです!
TOIMというバンド名
 今日は秩父1999というお店にて、ジャズライブに参加してきました。ここは昨年11月にもお誘いを受けた場所で〔秩父まで出向く参照〕、今回自分は2回目の出演となります。前と同じように、地元の方達によるバンドも参戦しており、ライブあり、セッションありの、楽しい1日となりました。
 前回は2時間半もかかった道のりでしたが、今日は道も空いていて、なんと1時間半強で着いてしまいました。時間も余り、外も晴れていたので、お店の前で写真を撮っておくなど、行動にも若干余裕が見られます(笑)。

   画面奥には、雪も残る武甲山が見えます

 自分が出るバンドには、TOIM(トイム)という名前が着いていました。これは何かと言うと、今回のメンバーであるドラムの井田さん、ベースの大林さん(このお二方は、昨年の12月23日のライブにも御一緒させて頂きました)、トランペットの新井政輝君、そしてピアノが私竹内と…、もうお分かりですよね?(笑)…“トイム”という言葉自体に特に意味は無いようなのですが、何となく可愛いネーミングのような気もしました。
 ということで、急遽結成という感じも否めませんでしたが(皆さん久しぶりだったようなので…)、何とかライブを進めていくことは出来ました。前回もそうでしたが、本当に沢山のお客さんが集まって下さっていて、秩父の人の暖かさというのを改めて感じてしまいました。

   これはセッション中の写真です

 ライブの後は、お馴染みのセッションタイムです。今回はセッションの時間はわりと少な目だったような気もしましたが、それでも残るお客さんは残ってくれて、最後まで聴いて頂きました。自分も楽しく演奏できて、良かったと思っています。

 帰りはゆっくりと車を走らせたので、自宅までは正味2時間という感じでしたが、それでもまた来たい場所ではありました。今回は、予告通り2回目の参加が実現したので、今後3回目、4回目にも出られるよう(秩父の人達に、ジャズを知ってもらいたいという名目もあるらしいので…)、頑張っていきたいと思います!

テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

さばいばる伊藤ライブでグランドピアノ演奏
 今日はさばいばる伊藤さんとのライブで、新橋の Red Pepper というお店まで行ってきました。このお店は元々ジャズ喫茶だったらしく、店内には沢山のジャズ(…と思われる)のレコードが置いてあります。
 この通り、ジャズのライブを基本的にやっていたお店でしたが、最近はジャンルに拘らず、色々な音楽のライブを扱っているみたいです。具体的に言うと、ジャズはもちろん、ロック、ブルース、ポップス、カントリー…、まあここまでは良いでしょう。しかし他には、ハワイアン、サンバ、和楽器など…、更には、落語、演芸、二次会、はたまたパーティー(以上HP参照)???等々、ここまで来ると流石に、大丈夫なのかと思ってしまいますね。とにかく、自由なライブハウスだという事でしょうか(笑)。
 …ということで、自分達もジャンルが分からない感じではありますが、一応ジャズのお店で演奏する…という運びになりました。ここにはグランドピアノが置いてあり、伊藤さんの編成でこれを使うのは、今回が初のような気がします(アップライトピアノでは何回もあります)。

   店の名前通り?壁には唐辛子がぶら下がっています(笑)

 グランドピアノは音の抜けが良く、もしかしたら伊藤さんの今の編成にはピッタリかもしれません。また、強弱の表現が細かく出来るのも魅力です。伊藤さんの曲には、比較的静かめな曲も幾つかあるので、これらの曲には見事に嵌っていたような気がします。
 伊藤さんはライブハウスだけではなく、食事をするような普通のお店や、野外イベント等にも出演していくため、その殆どがキーボードを使用するライブになるのですが、今回のようなグランドピアノのライブも結構良かったと思っています。自分が生ピアノ好きという見方もありますが、伊藤さんはアコースティック・ギター、息子の樹明もジャンベ(ドラムも使いますが…)を使っているため、楽器的にもバランスが取れていると思うのです。他でやれる機会はあまり無いかもしれませんが、こういった部分も今後見せていきたいものです。

 今回は持ち時間が2ステージということで、曲も1、2ステージ併せて15曲ぐらいやりました。久しぶりに沢山の曲を取り上げた感じでしたが、ゆったりと(まあ、ある時は激しくと…笑)演奏できて良かったと思います。グランドピアノとしての参加も初だったので、それに伴う発見もあり、全体的に良い時間が過ごせたライブになったのではないかと思いました。

 ☆新橋 Red Pepper のHP…http://www31.ocn.ne.jp/~redpepper/

 ☆さばいばる伊藤のHP…http://su-zan.net/survival/

テーマ:ライヴレポ・感想 - ジャンル:音楽

無事帰郷
 昨日25日、無事香港から帰ってきました。成田着が20:00頃と比較的遅い便だったので、自宅に戻ってきたのは結局23:00頃…(成田は本当に遠いです)。5日間の旅行で、しかも香港という狭い地域での観光だった為に、時間的には余裕かと思われたのですが、これがとんだ見当違いで、見所が沢山あり過ぎました。
 地域的には狭いけど奥が深い…。そんな印象を受けたのが今回の旅でした。実は自分が大学1年の頃、香港には10日間近く行った事があったのですが(どちらかというと、向こうでは観光よりバイトをしていましたが…笑)、その時を越す面白さがありました。

   香港の潜在能力の高さ?が窺えます

 確かに、“地球の歩き方”等のガイドブックを見てみると、近隣の台北やソウル、シンガポール等より、遙かに本が分厚くなっている事が分かります(本の分厚さで言えば、ニューヨークと同じくらいです)。香港のガイドブックではマカオも含まれているので、少しはハンデがあるのかもしれませんが(…と言っても、マカオのページは少ないです…)、相当紹介できる事柄が存在するということでしょう(今回自分はマカオにも足を延ばせました)。

 左下の写真は、香港の銅鑼灣(Causeway Bay)にてです。道にお店の看板が迫り出しているこの光景は、香港でもお馴染みだと思います。そして右下の写真は、マカオ(漢字だと“澳門”)のホテル・リスボア前にて…(手前の建築物は別のホテルのもの)。マカオはカジノで有名ですが、このリスボアはカジノも併設されていて、世界中から人が訪れる場所です。しかも背後にはグランド・リスボアという建物も建設されていて(地上44階建て、650室のホテルになるそうです)、正に発展していくマカオを象徴するような光景だとも思いました。

   ネオン瞬く香港の風景はまた格別です♪   奥には、建設中のグランド・リスボアが見えます

 このようにワクワクする事だらけの今回の旅だったのですが、時間的な忙しさもあり、本格的な旅日記は少し後になってしまいそうです(今日もこれからライブですし…)。それまで気長にお待ち下さいませ!

テーマ:気持ち - ジャンル:日記

あ、さて…
 今日から自分、香港を旅行してきます。乗る飛行機は9:20発なので、成田空港には7:20には着いてなければいけませんから、家を出るのは、、、、朝の5:30!
 …ということで、このまま徹夜で空港に向かう予定ですが(笑)、自分のライブも終わったことですし、ひとまずはスッキリとした気持ちで行ける感じでしょうか。できればマカオにも足を延ばしたいものです。

   朝の4時頃から自分は何やってんだか…

 今回は4泊5日の行程なので、日本への帰国は25日(木)の予定です。いつもの如く、この期間の連絡は携帯ではなく、パソコンの方へお願いします。では!

テーマ:小さなしあわせ - ジャンル:日記

自分名義ライブ2回目
 今日は千駄木 Django にて、自分名義のピアノトリオのライブをやってきました。メンバーは前回と全く同じで、ベースが池田暢夫君、ドラムが佐々木俊之さん(以下トシさん)です。
 前回のライブが11月24日の事だったので〔自分名義というライブ参照〕、あれから約2ヶ月振り…ということになりますが、今回は前回とは違い(かなり)、非常にリラックスして出来たライブとなりました。
 前回の記事を見て頂ければ分かりますが、その時の自分は極限まで(笑)緊張しており、お店の中の雰囲気がかなりピリピリとしていたのを覚えております。今回は新しく取り上げた曲も何曲かあったのですが、それ以上の課題として、自分への“平常心の維持”…というのを目的に掲げていました。

 いつものようにお店に集合し、軽くリハーサルをして本番へ…。お客さんもほぼ満席という感じで入って頂いて、本当にありがたいことでした。前回は、最初のメンバー紹介でベースとドラムの名前を間違えるという大失態を犯してしまいましたが(笑)、もちろん今回は大丈夫でした♪…うむ、今回は緊張していませんね。
 演奏した曲は、自分のオリジナルに始まり、ミシェル・ペトルチアーニのオリジナル、そしてスタンダード、さらにはポップス曲も少々…という感じです。やはり自分のオリジナル曲には力を入れたいものですが、著名人方の曲の威力は凄いですね。お客さん的に、知ってる曲が演奏されるというのは嬉しいものですから(特にジャズにおいては…)、それらの曲も無視するわけにもいかないのです。しかし、ただ演奏するだけでは面白くないので、何曲かは自分なりにアレンジして演奏していきました。こうすると、ある意味自分のバンドの“色”が出てくるので、とても遣り甲斐があります。今後も増やしていきたいところですね。

   自分の揉み上げが気になります…

 今回は、前々からやってみたいと思っていた事がありました。2セット目がそれで、何と全曲をミシェル・ペトルチアーニのオリジナルで通してみたのです。ミシェル・ペトルチアーニという人は〔好きなCD紹介 2.〕でも紹介しているので、詳しくはここでは省きますが、とにかく自分は彼の曲が好きで、いつかセット全てを彼の曲で…というのをやってみたいと思っていたのですが…やっと念願が叶いました!…それだけライブに相応しい曲だとも思うし、個性的な曲でもあるのです。弾いている自分も、そういった事を感じながらピアノに向かっていました(ピアノソロ曲もやりましたしね)。

 …とまあ色々盛り沢山なライブだったわけですが、意外にもライブ時間的には普段と変わらない長さだったようです(40分~50分くらいでした)。今日は何だか楽しくて、もっと弾きたいという気持ちもあったのですが、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうものです…。またそれは次回に出していく事にしましょう。
 ところで、全然緊張していなかったかと言うと、そうではありません。むしろ、前回と緊張の度合いはそう変わらなかったはずです。言うならば、表面上には出さないようにしていた…という感じでしょうか。…全ての曲を弾き終えた時に、何か自分からはスーッと力が抜けていくのを感じました。特に意識はしていませんでしたが、やはり気は張っていたのだと思います。その意味では、良い緊張感…という事になるのでしょうか。今後この緊張がどう生かされていくのか…、さらに精進していきたいところではありますね。
 前にも書きましたが、自分でライブをやるというのは学ぶ事がとても多く、本当に自分のためになります。これは演奏云々というより、むしろお客さんが見てくれているからこその事が大きく、その意味でもお客さんには感謝なのです。今日もお越し頂きまして、本当にありがとうございました!

 …さて、ライブ後のお楽しみ、恒例のラーメン屋“玄武”〔演奏後のラーメンは格別です〕ツアーです(笑)。今回はトシさんが明日の都合もあり、池田君と自分のみで行きました(何せ、トシさんは前日まで大阪でライブをやっており、今朝(車で)東京に戻ってきたものの、午前中はレコーディング、そして夕方以降このライブ、極めつけは明日のライブは朝の6:30入りという強行軍…なのに元気という凄い体力の持ち主ですが、今回の玄武はキツイでしょう…)。ところで、実は前回のライブの後も玄武に向かったものの、お店が開いてないという事態が発生してまして、今回はどうなのかという懸念があったのですが…。

   お店に入るのにも勢いがあります

 開いてました!!…良かった良かった。今日は満足な1日になりそうです。確認?の為、2日前にも行っておいた甲斐(池袋 Lime Stone Water でのライブの後です)がありました(え…)。

 …ということで、次回は3月16日(金)にまた千駄木 Django でやらせて頂きます。今度はさらにパワーアップ?してライブに望みたいと思いますので、楽しみにしていて下さい!


 ●今回のセットリストです。参考にどうぞ!

・1ステージ 1、Final Approach(オリジナル)
         2、Summer Time
         3、Furico(オリジナル)
         4、Guernica(オリジナル)
         5、Here, There And Everywhere

・2ステージ 1、Looking Up
         2、Home
         3、Cantabile
         4、Colors
         5、Night Sun in Blois(ピアノソロ)

・3ステージ 1、Autumun Leaves(リクエスト)
         2、On The Way Home(オリジナル)
         3、On Green Dolphin Street(ピアノ…山崎豪)
         4、Monk's Dream
         5、Spain

 ☆千駄木 Django のHP…http://www.jazzclubdjango.com/

 ☆池田暢夫のブログ…http://nobuike.exblog.jp/

 ☆佐々木俊之のHP…http://www.toshiyuki-sasaki.com/

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2007年、遅い初詣
 もう今年に入って半分以上が過ぎてしまいましたが、自分やっと本格的な初詣に行って参りました。本格的…と書いたのは、今年になって今まで、軽くお寺や神社には足を運んでいた為(家のすぐ裏とか…)、一応既に行った事にはなっているからです、しかし、やはり1回くらいは大きな神社にお参りに行きたいもの。…ということで、今回向かった先は鎌倉の鶴岡八幡宮でした。天気も晴れてて、正に初詣日和?だったと思います。

   平日でもやはり人は多かったです

 今日は平日にも関わらず、結構な人出がありました(これが休日だと一体どうなるのやら)。何気に鶴岡八幡宮に来るのは約2年振りで、これはブログにも書いてあります〔2005年を振り返る(1月)参照〕。当時の記事を読み返してみると、おみくじの結果が“凶”という、痛い年初めになっていた事が書いてありました(笑)。しかし、今年の〔2007年1月のライブスケジュール〕の最後の方を見て頂きたいのですが、今年の1月2日に自分はおみくじを引いたところ、何と“大吉”が出ております。年の初めからいきなり大吉が出るというのは、自分にとっては稀で、凄く嬉しい思いがあったのですが、逆に、できればもう今年はおみくじを引きたくない…という気持ちも出てきてしまっていました。…ですが、自分はもう鶴岡八幡宮に来ています(笑)。ここでおみくじを引かないわけにはいきません。ある意味、今日は挑戦の日とも言えるわけです。

  …はい、大袈裟なのは十分承知しております…。


   何となく迫力に欠けていた狛犬…

 境内に入って階段を上り、拝観をします。そしていよいよおみくじの場へ…。ここでのおみくじは、箱の中に入っている番号の書かれた“くじ”を、自分で取り出すタイプのようでした。別に、おみくじは占いではないので、結果はどうあれ受け止めよう!…と、変に勿体付けている自分がいましたが、すぐに覚悟を決めおみくじを引きました。すると…、



   大 吉 !!   ※おみくじに(!)は付いてません。


 …いやー、つい先程まで、おみくじは占いとは違う…とまで言っておいたにも関わらず、かなり嬉しかったです。素晴らしい1年を期待してしまいましょう(笑)。

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池袋 Lime Stone Water でジャズライブ
 今日は池袋にある Lime Stone Water というお店でライブでしたが、池袋には何度も来ているのに、このお店のことは初めて知りました。場所はというと、実は自分が何回も通ったのことのある道沿いに面していて、これこそ正に灯台下暗しです。
 今日のセットは、ベースにお馴染み池田暢夫君、ギターにこちらは初めての藤井進一君、そして自分と、3人の小編成で演奏していきました。このお店は、ライブハウスというよりはジャズ・バーという感じなので、このような小さな編成でないとお店の雰囲気に合わないのです。お店には小さなピアノが置いてあり、よく考えたら、演奏の仕事で生ピアノを弾いたのは今年初めての事でした。
 ここでの演奏の中心はジャズです。今日のリーダーはギターの藤井君だったので、彼のオリジナルも何曲か演奏しましたが、やはりスタンダード的な曲を求められている傾向は強いようです。お店には常連のお客さんが結構いて、水曜という週の半ばながら、お店は一時的に満席状態になってしまいました。これには若干驚きましたが、まだまだジャズが好きな方は沢山いるというのと、お店のしっかりとした経営、接客…というのがやはり大きいのでしょうね。それは、お店の雰囲気を見ても何となく分かりました(No Charge というのも大きいのかも…笑)。

   お馴染み池田君でございます   酒瓶のコルクがまたお洒落♪

 ここではお酒の多さがまた魅力です。お店の壁には所狭しとボトルが並べられており、今まで見た事の無いようなお酒が沢山置いてあります。ところで、“Lime Stone Water”という名前ですが、これはバーボンには欠かせない仕込み水のことで、アメリカ・ケンタッキー州全土をおおう石灰岩層を通った水のことを呼ぶみたいです。これをそのままお店の名前に使っているわけですから、よほどバーボンには自信があるのだと思われます。しかし、この店内の状況を見れば、すぐに納得してしまうでしょうね(笑)。

 お酒も美味しく(自分はビールしか飲んでませんが…)、ジャズの生演奏も聴ける…。自分的には意外に穴場な感じだったこのお店ですが、また今度はバーボンでも楽しみに?来れたら良いなと思いましたね。

 ☆池袋 Lime Stone Water のHP…http://www.limestonewater.com/

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さばいばる伊藤2007年始動
 日にち的には前回の記事の続きで、リハーサルを終えた(そしてラーメンを食べ終わった)自分は、そのままの足で埼玉県の春日部へと向かいました。今年初めての、さばいばる伊藤さん(…と息子の樹明)とのライブです。お店は春日部 Horizon という所でした。
 自分がお店に着いた時は、既に伊藤さんはリハーサルのセッティングを行っているところでしたが、伊藤さんを見てびっくりしました。何と、ベースを持っているではないですか!…今まで伊藤さんと樹明のセットでは、アコースティック・ギターとジャンベ…という組み合わせが主流だったのですが、今日は普通のライブハウスという事で、樹明はドラム、それなら伊藤さんはベース…という事でした(…んな強引な…)。
 伊藤さんがベースで歌う…というのは、“ちびっ子ギャング”というバンドでもそうだったので初めてではないのですが〔さばいばるな人達参照〕、昨年の九州ツアーでは常にギターを弾いていた為に〔<さばいばる伊藤西日本・九州ツアー(2006.12.2~12.9)参照〕、今回は若干の違和感があったのも否めませんでした。
 ステージング的には悪くないとは思うのですが、やはり弾き方がギターのままと言いましょうか…。キーボード的にも、今までとは弾き方が変わってきてしまうので、今回はどうやって弾こうかな…と、色々考えさせられてしまったのです。

   中では樹明がゲームを…   打ち上げは"談笑タイム?みたいな感じでした"

 ところで、今回のライブ自体は“Life”というイベントだったらしく、最後に出演したボーカルの Shizuka さんという方と、このお店とが共同で企画したものでした。ライブ後にはお客さんも交えて、お店の客席を使って打ち上げを行うなど、地元的に色々考えてるのかなと思いました。
 地元民が多い中、本番的にはやはり、リハーサルよりは良い演奏が出来ましたが(本番に強いんですよね…)、それでもギターとの組み合わせに勝ることは無かったように思います。それでも、伊藤さんはベースでもやっていきたい意思があるようなので、今後はどうやって住み分けをしていくのか…それが課題となるでしょう。

 今年は、伊藤さんはツアーを多くやっていきたいらしく、既に沖縄、四国、京都等が決まっております(時期的にはそれぞれ別です)。他にも北海道等、かなりアグレッシブに活動していくようですので、楽器の選定も含めて、ますます目が離せない感じですね。自分も頑張ってサポートしていきたいと思います!

 ☆さばいばる伊藤のHP…http://su-zan.net/survival/

 ☆春日部 Horaizon のHP…http://horizon.qee.jp/

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My Trio、リハーサル順調♪
 今月19日(金)、約2ヶ月振りに自分のトリオでのライブを行いますが(お馴染み千駄木 Django にてです!)、今日は朝からそのリハーサルを行ってきました。自分がよく使うのは、いわゆる“音楽スタジオ”…とかではなく、実は区の施設の“音楽練習室”だったりします。このほうが部屋も広いし、安くつくという利点もあります。

   写真は練習後ですが…

 前回に比べて新しい曲も増やし、また色々な試みをしていくつもりですので、どうぞ楽しみにして頂きたいです。このメンバーでは久しぶりに一緒に音を出した為、新しくやる曲も含めて、最初はどんな感じになるかとは思っていたのですが、そこは順調に進める事が出来ました。皆さん流石です。

 どんなライブになるか…、自分でもとても楽しみにしております!

 追伸…そういえばリハーサル後、メンバーでラーメンを(行き当たりばったりで…)
      食べに行きました。本当に“食べる”という行為が好きなメンバー達ですね(笑)。

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好きなCD紹介 7.
 今年1月13日(アメリカ・ニューヨーク時間)、ショッキングな事が起きてしまいました。世界のトップ・アーティストとしても知られる、テナーサックス奏者のマイケル・ブレッカーが白血病の為に亡くなったのです。享年57歳という事ですから、まだまだこれからという時なのに…とても残念です。
 彼は2005年に骨髄異形成症候群と診断され(いわゆる、血液の癌ですね…)、全ての音楽活動を休止にしたのは知ってましたが、このような結果になってしまったことは真に悔やまれてなりません。
 マイケル・ブレッカーは言うまでもなく、人気・実力共に現代ナンバー1のプレイヤーです。兄のランディー・ブレッカー(トランペット奏者)と共にブレッカー・ブラザーズとしてデビューし、これま多岐に亘る音楽活動を送ってきました。ハービー・ハンコックやパット・メセニー等、大御所ジャズ・ミュージシャンのアルバムに参加する一方で、スタジオ・ミュージシャンとしての活躍も幅広く、それは日本のSMAPや吉田美和のアルバムにまで参加されています(その数、軽く千枚を超えているらしいです)。
 今回はその追悼の意味を込め、彼が参加しているアルバムを1つ取り上げたいと思います。

   録音は1981年らしいです   この頃既に皆トップ・ミュージシャンです

 マイケル・ブレッカーの参加しているアルバムで、このCDを取り上げる人は数少ないでしょう。これは、以前紹介したジャズピアニスト、チック・コリア〔好きなCD紹介 1.参照〕のアルバムで、『Three Quartets』という作品ですが、チック・コリアの作品としても“この1枚!”とあげる人も少ないと思います。
 恐らくそこまで有名なアルバムではないですが、内容はとても濃いものになっています。アルバムタイトルの『Three Quartets』というのは、“Quartets No.1”、“Quartets No.2”、“Quartets No.3”という3つの演奏がアルバムに収められているのが由来で、全てがチック・コリアのオリジナル作品です。難解なコード進行と超絶なアドリブの嵐で、当時のジャズの最先端を感じる事が出来ると思います。
 1970年代、チック。コリアはリターン・トゥー・フォーエバーという自己のフュージョン・グループ(何と言っても Spain が有名ですね)を中心に活躍していたのですが、このアルバムが発売したのは、そのグループが1970年代末に自然消滅的に解散してから2、3年後のことです。当時の活動歴から、チック・コリアはエレクトリック・ピアノ奏者というイメージを持たれていたらしいのですが、『Three Quartets』では全編アコースティック・ピアノによる演奏です。やはり彼の本質は4ビートジャズ…、生ピアノ演奏による所が大きいのだと思います。また“Quartets No.3”は、1曲目はデューク・エリントンに、2曲目はジョン・コルトレーンに捧げられている事からも、メンバーが皆ジャズと真剣に向かい合っている…という姿が窺えるというものです。
 ところで、このCDは誰にでも聴きやすいものかと言うと、実はそうではないかもしれません。個人個人のレベルはかなり高いのですが、これを一般の方が理解するのは、少し難しいかも…とは思ってしまいます。実際、自分も初めて聴いた大学生の頃は、ただただ身を任せて聴いていた…という感じでした。しかし深く聴いていくと、何回聴いても格好良い演奏…と思わせてしまうくらい、不思議な魅力があるのです。
 チック・コリアにばかり目が入ってしまいましたが、ここでのマイケル・ブレッカーの腕も尋常ではないです。この時、まだ若干31歳だったわけですが、誰もがそのプレイには目を見張ります。このアルバムは、予定では3つのカルテット曲を収録する予定だったらしいのですが、あまりにもレコーディングが順調に進んだため、適当に曲を選んで4曲追加したのが、アルバムの5~8曲目になります(…オリジナル版には収録されていません)。きっと、レコーディングも終始リラックスした雰囲気だったのではないでしょうか。ここでも、一流の余裕さが垣間見れてしまいますね。

 …もし機会があったら、このアルバムでなくても良いので、マイケル・ブレッカーの音源を聴いて頂きたいです。恐らく誰しもが、惜しい人を亡くした…と思う事でしょう。テナーサックス界では、その奏法から、“ブレッカー以前”と“ブレッカー以後”…とで分けて考えている人までいるくらいです。それぐらい偉大な人だった…と言っても過言ではないと思いますね。

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見た人はみんなやるバトン
 よく考えたら、凄いバトンですね(笑)。どれどれ…、

 ※ルール
 見た人は全員やること!やらないと死刑!



   …まぁ怖い…。


 死刑にはなりたくないので、やろうと思います。


 1、最近のマイブームは?

   曲作り…だといいですよね。

 2、最近買った一番高いお買いモノと安いお買いモノは?

   高いのは…今月行く事に決めた香港への旅行費用。
   安いのは…うちから池袋までが240円ですから…。

 3、最近ショックだったことは?

   昨日タモリ倶楽部を見逃した。

 4、年末年始の予定は?

   年末にはライブ。後はのんびりまったり♪

 5、最近とても嬉しかったことは?

   次回のタモリ倶楽部も面白そうだ。

 6、ストレス発散法は?

   ピアノを弾く。これ本当。

 7、座右の銘は?

   日々柔軟。

 8、世界中で一番大切なものは?

   愛だろ、愛。

 9、北朝鮮をどう思いますか?

   何故このタイミングでその質問が…。
   人付き合いが下手な国だとは思います。

10、愛ってなんですか?

   いや…、だから世界中で一番大切なもの…。

11、神ってなんですか?

   人間が創り出した象徴的なモノ。

12、得意料理はなんですか?

   料理はダメです…。つまみ系を探すのは得意ですが…。

13、あなたの取り柄は?

   マイペース。

14、子供のころの夢は?

   地下鉄銀座線の運転手。

15、一番最初に好きになった子の名前は?

   やばい…覚えてない…。

16、何フェチですか?

   性格フェチ…。何だそりゃ。

17、好きな色は?

   緑

18、どんな能力でも手に入れられるとしたら何がイイ?

   言いたい時に何でも言える決断力。

19、身長は何cmですか?

   163くらいですけど…何か。

20、あなたが今一番「逢いたい」人は誰ですか?

   逢いたい人は沢山います。

21、今年やり残したことはありますか?

   まだ年始じゃん…。

22、今、食べたいものはなんですか?

   食べたい…いや、ビールが飲みたい。

23、寝る前に必ずすることは?

   何かしらの本(漫画、雑誌含む)を読みます。

24、大好きなあのひとに一言!!

   健康でいよう。

25、一日だけ誰かになれるとしたら誰になりますか?

   自分が一番。

26、自分の前世はなんだと思いますか?

   タモリの前世は河童でしたっけ。

27、今一番欲しいものは?

   時間

28、一番最近送ったメールの内容は?

   ライブ宣伝とか…。

29、好きな季節は?

   断然冬!…寒がりなのに(笑)。

30、つぎの休日の予定は?

   譜面書かなくちゃ…。

31、好きな音楽のジャンルは?

   クラシック、ジャズ、民族系ですけど、基本的に何でも好きです。

32、いま神様にひとつだけお願いできるとしたら何?

   えー…、電池切れたから買ってきてほしい…。ぐらいしか今は思い浮かばない…。

33、初めて会う異性の最初に見るところは?

   一瞬は目を見る。

34、好きな曲は?

   自分の曲…と言いたい。

35、恋の醍醐味は?

   周りが見えなくなること。

36、今、財布の中にいくらある?

   ではリアルに…、34472円ありました。

37、最近見た映画はなんですか?

   ミーハーなもんで…『エラゴン』。でも、あれはもっとお金を掛けた方が良いですね。

38、今月の目標は?

   とりあえず…自分のライブを頑張ろうかと…。

39、人生の転機は?

   今はなくて良いです。

40、後悔とは?

   そういう事はあまり考えないようにしています。


   1月10日の Viper Club での写真です

  …という感じで、軽めに答えておきました(写真は特に意味無し)。

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黄門トリオ、思わぬゲストに焦る
 今年の演奏始めは六本木の Viper Club にてでした。いつもは、白石恭子さん(ここでは Reiko さん)と将大さんとでやっている場所なのですが、この日は将大さんが別の仕事で来れないということで、黄門トリオで一緒の、ベースの植木さんと共に演奏をしてきました。そう、この日は黄門トリオが六本木にも進出!…みたいな感じにもなっていたのです(笑)。
 若干久しぶりな事もあって、曲とか、最初は思い出しながらやっていた感じもありましたが、それも徐々に解消。いつもの黄門トリオらしく、トークも交えた(笑)ライブを繰り広げていきました。
 ここでの演奏は夜中の1:30くらいまでなのですが、お客さんは終電に合わすように、0:30くらいには1人もいなくなってしまいました。これで今日の演奏は終わりかな…と思い、3人とも暫くまったりとしていたのですが、突然、入り口から人の声がしてきました。
 この時間からお客さんが来るのは珍しいな…と思っていたのですが、先頭に見えたのは、何と将大さん(!)。そして、続いて入ってきたのが…

   あ…桑マンさんだ…。

 驚きました。あの桑野信義さんです。聞くと、将大さんとは知り合いらしく、今日は飲み会のあと、将大さんに連れられてここまで来た…とのこと。うん?飲み会…?将大さんは別の仕事があって、今日は来られなかったはずでは…。当然皆からの疑問の嵐です(名誉の為言っておくと、確かに最初の時点は別の仕事があったらしいのですが、後でその仕事は無くなってしまったとのこと…成程)。
 いや、その事も大事ですが、桑野さんですよ…。小学生の頃からテレビで見ていた…。しかも、この日桑野さんはトランペットを持参しており、セッションしようと言ってくるではないですか。
 何だか、突然色々あり過ぎて頭が回らない感じでしたが、他にお客さんもいないわけだし、いきなりのセッションタイムへと移ってしまいました。桑野さんはジャズが好きで、だからこそセッション!…という気持ちだったのかもしれませんが、今日のメンバーは、元々ジャズをやるような方達でもなく、選曲は難しかったです(せっかくですから全員参加させたいですし…)。

   興味深いセッションでした♪

 ということで、“Feel Like Makin' Love”という曲をやりました。これなら歌も入れつつ、アドリブもやりつつ、皆自由に演奏できる感じです。皆思い思いにやっていましたが、桑野さんのトランペットを生で聴ける経験(…というか一緒に演奏している)というのが嬉しく、本当に楽しんでやってしまいました。

 このあと、2時間弱ぐらいはお店で一緒に喋っていたのですが、やはり面白い方です。特に将大さんと桑野さんの絡みが凄すぎます(笑)。自分も色々とお話を聞かせて頂きましたが、本当にジャズが、そしてトランペットが好きな方なんだというのがよく分かった気がします。言葉にするのは難しいですけど、楽しい時間をありがとうございました!…という感じでしたね♪

 ☆六本木 Viper Club のHP…http://www.viper-club.jp/

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旅日記 10.(津軽・日本海編・…2007.1.7~1.9)
 ついに“旅日記”も10回を数える事になりました。このシリーズを始めたのが、昨年2月25日の台湾の記事でしたから〔旅日記 1.(台湾、台北編…2006.2.19~2.23)参照〕、およそ1年間で10回行ったという計算ですね。自分ながら、なかなかのペースだったと思います(笑)。
 今回は青森県の弘前市から、日本海側に沿って徐々に南下してくるというルートを通ったため、記事のタイトルを津軽・日本海編…としました。自然の猛威には勝てず、各地でトラブルが発生した旅ではありましたが、どうぞご覧下さいませ!


 ●旅の根底にあった“青春18きっぷ”

 今回は鉄道メインの旅でしたが、それに利用させてもらったのが“青春18きっぷ”です。これは毎年、春休みと夏休み、そして冬休み(今期は昨年12月10日から今年の1月20日まで)の季節に発行されるJRの企画切符で、日本全国のJR路線(バスは除く)が乗り放題というものです。名前には“青春18…”とありますが、特に年齢制限みたいなものはありません。誰でも使用できます。
 運賃は5日分で11500円。1人が5日分使っても良いし、5人で1回分ずつ使っても構いません。とにかく5回分使える…という事です。1日あたりの計算は2300円になり、例えば池袋~横須賀間が1210円ですから、1日のうちに往復すれば元が取れてしまう計算になります。しかも、途中の駅で何回降りても良いのです。

   行程は9日(3日目)の朝にも及んだので、判子も3日分です

 このように、安く便利な切符なのですが、普通列車(快速も含む)しか利用できないのが難点です。つまり、特急(新幹線を含む)や急行は乗れなく、全て普通列車の移動でなければならないのです。要するに、時間を掛けても良いから、とにかく安く移動したい…という人の為のもので、それがこの切符の名前の語源にもなっているのだろうと思います。
 それでも上手く使うと便利なもので、自分も中学、高校時代はこの切符によくお世話になっていました。今回は久しぶりの“青春18きっぷ”を使った旅でしたが、やはり、普通列車でしか味わえないものがある…というのを再認識したような気がします。今は時間が限られる生活になってしまったため、常にというわけにはいきませんが、これこそ旅の醍醐味ではないかと…。とにかく、こういった根底が今回の旅にはあったわけです。


 ●東京~五所川原の最速ルート

 今回の旅の目的の1つに、津軽鉄道に乗る…というのがありました。詳しくは後に記しますが、この鉄道の起点である、青森県の五所川原市という所までどうやって行くかが、この旅最大の課題となっていました。
 普段なら普通列車でトコトコ向かっていくのですが、今回はそこまで時間は無く、とにかく1日目の午前中には着いていたいという気持ちがありました。具体的に言うならば、津軽鉄道を走っている“ある列車”に乗らなければならなかったため、五所川原着は午前11:30までが限度でした。
 行き方に関しては色々調べてみたのですが、結局は青森まで飛行機で飛んで、そこから五所川原行きのバスに乗る…というルートにしました(…というか、この方法以外には無理だと思います)。羽田を朝7:35に出発する飛行機に乗れば、乗り継いで五所川原駅には朝の10:00頃に到着できます。改めて飛行機の速さを実感してしまいますが、航空券も事前に購入し、当日の朝、自分は逸る気持ちを抑えながら羽田空港に向かったものです。

 さて、1月7日当日、自分は朝の7:00過ぎには羽田空港に着いていました。羽田~青森間は日本航空(JAL)しか飛んでいないので、当然羽田空港は第1ターミナルだったわけですが、そこで見た運行掲示板には次の事が書かれていました。

 『7:35発青森空港行きは、青森空港天候不良のため、羽田に引き返すことがあります』

 この日、北海道や東北地方は発達した低気圧に覆われていて、各地は大雪は強風に晒されているようでした。確かに、事前にニュースでは見ていた内容ではありましたが、ここまで影響があるとは…。
 …かと言って、ここで自分は引き返す訳にはいきません。まだ欠航になっていないだけマシだというものです(ついでに、他の路線では釧路行きは欠航、旭川行きは行き先が新千歳に変更になっていました)。そのまま搭乗手続きを済ませ、自分はゲートへと足を運んだのです。

 今回自分は、座席を“クラスJ”というグレードのものを予約してみました。これは、国内線でのみ提供されているシートで、今までのスーパーシートに変わるJAL独自のシートです。
 これは、2004年にJALが日本エアシステム(JAS)と統合した時に誕生したもので、簡単に言い換えてしまうと“スーパーシートの大衆化”です。料金は1000円と低価格で、ほとんどの割引料金とも組み合わせる事ができ、座席数も増えました。一方、これまでのシートより若干窮屈になり、専用カウンター、優先搭乗、機内食、優先手荷物引渡しのサービスは打ち切られたので、従来からスーパーシートを使用していた搭乗者からはサービスダウンとの見方もありました(現在JALでは、このスーパーシートを復活させる方向にあるようです)。
 自分にとっては、気軽に上級(…と言えるのかどうか)クラスを楽しめる…という意味合いで使ってみましたが、成程、この料金だったら良いかしれませんね。国内線なんて、ほとんどが1時間…、長くても2時間くらいの距離ですから、過度なサービスは不要というものです。JALの予約の状況を見てみると、先にクラスJから席が埋まっていくらしいですから、やはり人気という事なのでしょうね。

   プラス1000円でこの座席はお得です   眼下には分厚い雲が覆っています

 ということで、飛行機は青森空港へ向け離陸しました。やはり羽田に引き返す可能性がある事からか、搭乗者数は30~40人くらいしかいませんでした。今日の機体はエアバスA300-600Rという元JASの機体で、大体300人は乗れる飛行機ですから、かなり空いているという状況になりますね。この日東京は富士山が望めるくらい快晴だったので、これが雪になるとは、まだ想像もつかない感じでした。
 クラスJでは茶菓子も用意されていました(大したものではないですが…)。特筆すべきは、座席の横に、これら飲み物等も置けるスペースがあるという事でしょうか。普通だと、前の座席からテーブルを出さなければいけないのですが(もちろんクラスJにもテーブルはあります)、これだとどうも窮屈な感じは否めません。テーブルを出さずして飲み物のサービスを受けられるというのは、意外にも大きいメリットだと思いました。また、紙コップのデザインにはクラスJのロゴが描かれていて、何となく上級クラスの雰囲気を醸し出していたと思います。

 さて、そろそろ飛行機は下降し始めました。眼下には分厚い雲が迫っていて、目的地の天候は悪いということが簡単に想像できました。青森空港の天候は雪ですが、何より飛行機は“強風”と“視界不良”には対策が必要です。成田や羽田には、空港の設備が整っていて、例え視界がゼロでも着陸できるシステムがあるのですが、青森空港にはまだ備え付けられていません(今年度中には設置予定です)。また、強風…特に横からの風に飛行機は弱く、これが欠航の理由になる場合もありえます。最終的な判断は機長なわけですが、とりあえずは高度を徐々に落とし始めていきました。
 すぐに飛行機は雲に入ってしまい、気流の悪い状況が続きます。ある程度まで下りていくと、もう太陽も見えなくなってしまい、辺りは薄暗くなってきてしまいました。さらに窓の外をじっと見てみると、どうやら雪が降っている中を飛んでいるようでした。しかし雲の中なので、自分が今どのような状況で飛んでいるかは分かりません。旋回をしていても、それが右にカーブしているのか、左にカーブしているかも見極められない状況です。
 そんな状況が20分ぐらい続くと、ついに飛行機は雲の下に出ました。…と、眼下には雪に覆われた大地がぼんやりと見えてきました。相変わらず雪が降りしきる中を飛んでいるようで、確かに視界が良好とは言い難い感じでしたが、これくらいなら着陸できそうな気もしました。
 そして9:45、飛行機は定刻よりも早く、青森空港に無事着陸する事ができました。滑走路は雪に覆われていて、ブレーキを掛けても滑りそうな勢いでしたが、よく考えたら、飛行機は“逆噴射”という機能もブレーキの1つとして使っています。どうやら、そこまで気にする必要はなさそうです。

   視界の悪い中、青森空港に到着です   自分が乗ってきた飛行機と同型機のエアバスA300-600R

 しかし、誘導路上ではさすがに気を遣っていたのか、カーブではかなりゆっくりと曲がった感じでした。飛行機はやはり大きな乗り物ですから、こういう状況の時の運転というのは、相当大変なんだと思います。
 ということで、無事に着くことは出来ました。これが羽田に引き返していたら、全ての予定を見直さなければならなかったので、本当に良かったです。逆に、折り返しの羽田行きの便は、只今天候調査中との事で、チェックインカウンターの前では大勢のお客さんが待機している状況でした。まだまだ飛行機の業務は続くのです。

 さて、自分は空港を出て、五所川原方面行きのバスに乗り込みました。青森行きや弘前行きのバスよりは一回り小さく、お客さんも自分を含め5人程度しか乗っていませんでしたが、これが東京~五所川原間の最速ルートには欠かせない存在なのです。ここは大事に行きたいところです。

   このバスが最速ルートの鍵となりました   左が津軽鉄道の駅舎で、右はJRの駅舎です

 青森空港は小高い山の上に位置しており、確かにそこは雪が降っていたのですが、徐々に山を下りていくと雪も少なくなってきて、平地を走り始めた頃には雪というよりは雨でした。ニュースでは『山間部では雪』…と言っていたので、正にその通りだったということです。
 そんなこんなで、予定通り五所川原駅には10:00に着く事ができました。天気は雨…。しかし、色々あった中で、最初の目的地に着けたという意味では感無量でした。思えばこの時、欠航になる恐れがあっても、とりあえず進んでいけば良い…という思いが頭を支配してしまっていたのかもしれません。この事は後に明らかになりますが、この段階ではまだ想像もしませんでした。


 ●津軽鉄道とストーブ列車

 無事五所川原駅に着いたわけですが、ここでの目的は(…というか、この旅のメインは)、津軽鉄道の“ストーブ列車”というものに乗ることでした。
 普段は新型のディーゼル車が往復している津軽鉄道ですが、12月1日~3月31日までの間は、そのうち日中の2往復だけ、ディーゼル機関車に旧型客車という編成で運転されています。この客車は昔ながらの木製車両で、車内には石炭だるまストーブが設置されているのです。結構冬の風物詩としてもテレビに取り上げられていたりするので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
 とにかく、これに乗るのが目的だったわけですが、そのストーブ列車の1本目は津軽五所川駅を11:35に発車します。五所川原に着いたのが10:00を過ぎたばかりだったので、まだ時間が勿体無い感じでしたが、時刻表を見てみると、10:20発の普通列車に目がいきました。これは通常のディーゼル車による運行でしたが、ストーブ列車は観光的な側面が大きいとも思ったので、普段着の津軽鉄道も見ておきたい気もしました。ということで、行きは普通列車、帰りはストーブ列車という予定にしてみたのです。

   趣のある駅舎です   旅情がそそられる光景ですね

 現在津軽鉄道で使われてるディーゼル車は“津軽21形”という新しめの車両で、“走れメロス号”という愛称が付いているレールバスです。車内はごく一般的な感じでしたが、運転席の横に文庫本が置かれていたのには驚きました。ご自由にどうぞ的な雰囲気があり、地方私鉄の暖かみを感じ取れた気もしました。
 列車はゆっくりと走り、津軽五所川原~津軽中里間の20、7kmで約40分という感じです。途中の金木という駅で乗客はほとんど降りてしまい(…といっても5、6人くらいですが)、終点まで乗ったのは自分も含め、2人のみでした。まあ日曜日午前の下り列車なので、仕方ない気もしますが…。

   運転席の横には文庫本が置いてありました   津軽鉄道の切符は、全国でも珍しい硬券です

 終点の津軽中里の駅舎は、店舗合造という事で割りと大きめな立派なものでしたが、周辺には殆ど何も無い感じでした。折り返しのストーブ列車の発車まではまだ1時間半以上も時間があったので、記念の切符を買ったり(未だに硬券が使われていたので…)、恒例の?周辺散策へと向かったりしました。
 津軽中里駅の1つ手前に深郷田(ふこうだ)という駅があり、名前に惹かれて(笑)その駅まで歩いてみたくなったのです。しかし外は寒い上に、風が強かったり雨が降ってきたりします。駅を出た時には雨は止んでいたのですが、途中では土砂降りの状況になってきたりしました。どうやら変わりやすい天候のようです。自分には折りたたみ傘くらいしか持ち合わせがなく、かと言って雨宿りするような場所も無かったため、このような厳しい状況の中、散策は続けました(引き返せないくらい歩いてしまっていたからかもしれませんが…)。

   ストーブ列車はディーゼル機関車が客車を引っ張る編成です   客車は旧型の車両が使われています

 そんなこんなで、ストーブ列車がついにやってきました。先程の列車に比べると、遙かに多い乗客を乗せてきたこの列車は、折り返しの為に機関車の付け替え作業を行わなくてはなりません。レールバスだと必要の無い作業なので、効率の悪い作業とも取れるのですが、このストーブ列車目当ての乗客も沢山いるわけで、運転を中止するわけにはいかないのです(実際、客車2両のうち1両は、団体専用の車両となっていて、この日も2組の団体客が利用していました)。
 中に入ると、座席の一部を撤去した所にストーブはありました。1両に2台あるみたいで、この周辺はかなり暖かい状況になっています。しかし、1時間以上も寒い中歩いていた自分にとっては、この暖かさが天国のようにさえ思いました(笑)。発車時間が近付くにつれ乗客は増え、結局は30人くらい(団体客は除く)にはなっていたでしょうか。なかなかの盛況です。

   ストーブは1車両に2ヶ所設置されています   たまにこうやって、車掌さんが石炭を入れに来ます

 そしてストーブ列車は走り始めましたが、列車のスピードは先程のレールバスよりも遅いかもしれません。しかし、かえって旅の趣きが感じられるとも言え、自分はその雰囲気を大いに楽しみました。
 たまに客扱いの間合いを見て、石炭を補充しにくる車掌さん。ストーブの上には金網が置いてあって、その上でするめを焼いているお客さん(!)。途中で乗ってきた、それらのするめ(他にイカ飯とかも…)を売りさばいているおばさん…。懐かしい風景と思う反面、逆に新鮮な気もしました。
 こうして、津軽中里から約50分の旅は終わりましたが、ストーブ列車はあともう1往復するともあって、お客さんの中には駅で待機している人もいました。こうやって沢山のお客さんに支えられて、ストーブ列車は運行されているのでしょうね。一時期、津軽鉄道ではストーブ列車の廃止も検討されていたらしいのですが、全国から廃止を惜しむ声と、地元自治体からの要請により、継続運転になったという経緯があります。運転面から言えばストーブ列車は遙かに効率の悪い列車でしょうが、先程も言ったように、この列車目当てで全国から乗りに来るお客さんがいるのも事実です。この鉄道の名物として、今後も走り続けて欲しいものですね。


 ●苦悩のJR五能線

 五能線というのは、青森県弘前市の少し北、川部という駅から(列車は殆どが弘前まで行きますが)、先程の五所川原を通り、日本海側に抜けてそのまま南下し、秋田県の東能代まで達する全長147,2kmを走るローカル線です。これは自分はまだ乗ったことのない路線で、さらに言うならば、JR東日本管内で唯一乗っていない路線でもあります。
 そんな事から、今回の旅では五能線の完乗を目指す…という意味合いもありました。これが達成できると、JR東日本の路線を全て乗った…という事にもなるのです。
 路線が長い割りには列車の本数が少なく、しかも全線を直通する列車も殆どありません。また、自分は五能線の途中駅である五所川原まではバスで来たという事もあって、乗り潰しは2日に分けて行うことにもしていました。1日目は五所川原~東能代間、2日目は川部~五所川原間…という感じです。少ない本数の中で考えられた最良の乗り方であり、次の日には完乗が終わっている…そう思ってました。

 さて、先程の津軽鉄道で五所川原に着いてから、自分は五能線のホームに移動しました。ここでの待ち時間は10分強だったので、駅の待合室には行かず、そのままホームに向かったのですが、このとき待合室に行っていれば、少しは現在の様子が分かっていたのかもしれません。
 自分が乗ったのは、五能線のちょうど真ん中に位置する深浦まで行く列車で、五所川原には少し遅れて到着してきました。4両編成だったので車内は空いてて(この地域で4両は長いほうです)、初めて乗る五能線を思う存分楽しもう…と思っていました。
 しかし、どうやら外は凄い風が吹いているらしく、列車がよく揺れます。雨は降ったり止んだりですが、風が強い為、降っている時の雨は凄い事になっていて、真横に降っているかのように見えてしまいます。
 そんなこんなで、鯵ヶ沢という駅に到着しました。ここで後ろの2両を切り離すという事で、列車は15分ほど停車するとのこと…。ここからの車窓は、日本海が広がる区間です。せっかくなので気持ちも新たに、自分は駅の外にも出てみることにしました。
 この時、改札では何かガヤガヤとした様子がありました。どうやらここで降りる人、1人1人に何かを聞いている様子です。自分も例外ではなく、「お客さんここで降りますか?それとも、この先まで行かれますか?」…と言われました。一瞬何のことか分からなかったのですが、「この先の五能線は強風の為、列車を運休してるんですよ。先まで行かれるのなら代行バスをご利用下さい!」…と。
 …なんと、五能線は運転見合わせになってしまったのです。先程まで乗っていた列車は深浦行きだったので、代行バスも深浦まで行く感じになっていましたが、これは乗るべきなのでしょうか…。元々、五能線を完乗する目的で来たのに、代行バスとは…、これは完乗に繋がるのでしょうか…。
 しかしこの時、自分は好奇心の方が勝ってしまいました。代行バスなんて、こういう時でないと乗れない…と思ってしまったのです。とりあえずは深浦まで行っておいて、そこからはまた何とかなるだろうと、まだ気軽な気持ちで自分はバスに乗り込みました。

   ちょっと不安になってきた頃です   線路を見る限り、しばらく列車が走ってなさそうな感じでした

 バスには30人近い乗客が乗っていて、7、8割方は観光客っぽい感じでした。よく考えたら今日は日曜日です。恐らく、その殆どの人が深浦まで行くのでしょう。お客さんの中には「凄い風だな…」とか、「この区間よく運休するんだよね」…とか言っていて、観光バスのような雰囲気も漂わせていました。
 鯵ヶ沢から先は、五能線は国道101号線とほぼ並行して走っていて、バスのルートもそれに沿って進んでいくようでした。ただ、五能線の各駅にも寄って走るルートとしており、やはり鉄道よりは時間が掛かってしまいそうなのは否めませんでした。しばらくすると車窓右側には日本海が広がってきましたが、海は時化てて、確かに鉄道を運行するには難しそうな感じの天気でした。何せ、あまりに波が高くて、それが鉄道敷地内まで届いてきていたからです。
 風は相変わらず強く、さすがのバスも強風に煽られてきています。バスには運転手の他、JRの職員の方も1名乗っていて、その方曰く、今日の風速は30メートルを超えてしまっていたそうです。その方は五能線の各駅に着くと、バスから降りて駅舎にお客さんを迎えに行くという役目もあり、雨が降っている時とかホントに大変そうな感じがしました。途中、千畳敷という風光明瞭な所も通ったのですが、この天気では、ただただ自然の猛威を見せつけられてる…という感じにしか受け取れませんでした。
 深浦の1つ手前に広戸という駅があったのですが、ここでは何と、五能線の列車が立ち往生しているのが目に入りました。すぐ背後には海が迫っており、片面のホームが1つだけある、何とも小さな駅だったのですが、どうやらここで運行を打ち切ってしまったようです。中に乗客はいなく、恐らく別の代行バスで既に移動したのでしょうが、この列車は12:00にはここに着いていたはずです。今はもう16:00になるかという頃ですので、もう4時間もこのままだという事になります。単線で列車が止まったままですので、逆方向の列車も通れず(というか、既に強風で運休中ですが…)、確かに五能線は運行不能になっているようでした。
 自分の計画では、深浦に着いた後、次の列車で東能代まで抜け、奥羽本線に乗り継いで弘前まで戻り、今日はそこで泊まる予定だったのですが、この“次の列車”というのは、先程の光景を見る限り、もう来ないのではないかと思ってきました。だとするとこれは大変な事です。右にあげたサイトの地図を見ていただければ分かるのですが〔http://maps.google.co.jp/maps←深浦駅…で検索してみて下さい〕、周辺には足となる手段が何もなく、五能線が運休中の今、正に陸の孤島になってしまっています。

   やっとの思いで着いた深浦駅(写真のバスで来ました)   要は列車は走れない…ということです

 もしかしてこれは、良くない状況なのかも…。やっと自分は今置かれた状況を認識し始めたところでした。今までは、何とか五能線に運転を再開してもらい、できるだけ鉄道路線に乗っておこう…という気持ちが少なからずあったのですが、現状況からいくと、何とかして弘前に行かなければ…という課題に置き換えた方が、実態に合っている気がしました。
 とりあえず深浦駅に着き、運行の状況を聞くと、次の東能代方面に行く列車も代行バスで…とのこと。しかも、列車の時刻より大幅に遅れて到着するとのことです。これには悩んでしまいました。東能代まで行っても、時間に遅れてしまうと、今度は弘前への列車に乗り継ぎが出来なくなってしまうのです。先程、深浦まで一緒に乗ってきた乗客は、皆バラバラに宿などに向かってしまい、小さな駅にはお客は自分1人だけになってしまいましたので、余計に不安になってしまいます。
 しかも、何も運休になっているのは五能線だけではなくて、東北の列車は殆どが運休か遅れの状態になっているようでした。正に、鉄道は大混乱の状況だったようです。
 本来ならば、東能代方面の列車は16:30発でしたが、もちろん定刻にバスは到着しませんでした。この時点で自分は、今から東能代に行くか、やはり同じ路線を引き返して弘前に戻るかで悩んでいました。弘前方面に行くバスは17:09発…。このバスも、本当に弘前駅まで行ってくれるかどうかは怪しいところでしたが、確実性はこちらの方が高そうです。
 この深浦から先も行ってみたいところだったのですが、よく考えたら、バスだとこの先どれくらい時間が掛かるのかが想像できません。また、やはり東能代からの事を考えると、足取りが鈍ってしまいます。東能代方面のバスは17:00前くらいには到着してくれましたが、以上のことからそのバスは見送り、結局自分は今来たルートをバスで戻る事にしました。何とも虚しい決断になってしまいましたが、この時の状況からいくと、何とか宿まで無事に辿り着きたい…という思いで一杯だったのです。

   結局、行きと同じバスでした…

 時間的には17:00過ぎでしたが、もう辺りは真っ暗で、車窓もあまり期待できる感じではありませんでした。暗闇の中の日本海はまた荒々しく目に映り、先程とはまた違った表情を感じさせてくれました。車内には自分の他にもう1人だけ乗客が乗っており、途中からさらに1人が乗ってきて、バスの中の乗客は3人だけという状況がしばらく続きました。
 列車より20分遅れて鯵ヶ沢、40分遅れて五所川原に戻ってきました。時刻は19:30を回っていましたが、弘前には何とか着けそうな気がしてきました。すると、バスに乗っていたJR職員の人が、この五所川原駅からタクシーに乗り換えて下さいというのです。バスの乗客は1人増えて4人になっていましたが、そのうち1人は途中の藤崎という所まで、あとの3人は弘前まで行くということで、タクシーでも十分という判断なのでしょう。また、このバスは五所川原で折り返して、鯵ヶ沢方面に行く乗客も乗せなければならず、このような方法をとったみたいです。代行タクシーというのも、ある意味貴重な体験でしたが、全部で4人という乗客だから可能だったとも言えそうです。

   弘前駅でも、列車の遅れ、運休は目立ってました

 結果的には弘前駅には20:00過ぎ頃に到着できました。元々は19:30頃に着く予定だったので、許容範囲といえば許容範囲ですが、何だか色々あって疲れてしまいました。あの時、東能代方面のバスに乗っていたらどうなっていた…とか、そもそも、最初に着いた鯵ヶ沢駅で五能線は諦め、弘前に折り返していたら…とか、次から次へと考えてしまいますが、どの方法が最善かなんて自分には分かりません。しかし、今となっては面白い思い出にはなったと思います。そして、貴重な経験もしたと思います。とにかく、五能線は次回にリベンジを果たすべく、この日はぐっすりと眠りました。


 ●弘前の足、弘南鉄道

 さて、旅としては2日目になりましたが、この日は午前中に、弘南鉄道という地方私鉄に乗りに行きました。この鉄道は青森県の弘前市を中心に、黒石という所まで行く路線(弘南線)と、大鰐という所まで行く路線(大鰐線)の2路線を保有しており、地元民の気軽な足として利用されています。
 実は、こういった地域に根付いたような風景を見るならば、JRより私鉄の方が良いと思っています。駅の間隔の短さ、民家を縫うように敷かれた線路、明らかに普段着の生活という感じです。この鉄道も例外ではなく、生活の一部として使われている路線…というのがよく分かりました。

   弘南電鉄の車両の“顔”は2種類あります(黒石駅にて)   雪がちらついていた黒石駅

 最初に乗ったのは弘南線です。弘前の駅はリニューアルされており、駅舎は橋上化、また、駅ビルと一体型になっていました。昔来た時は、これぞ地方の主要駅…という感じだったのですが、随分と近代化されたものだと思います(逆に、旅情感は薄れてしまったかもしれませんが…)。
 弘南線のホームも綺麗になっていました。そこには2両編成の電車が停車していて、いかにも地方の私鉄という感じを醸し出しています。ここから終点の黒石までは30分弱。小さな旅ですが、そういった雰囲気も自分は嫌いではありません。
 弘南鉄道で使われている車両は、その殆どが東急電鉄から譲り受けたもので、ワンマン化の対応や耐寒構造にはなっていますが、基本的には東急時代のままです。東急時代には8両編成で走っていたので、中には先頭車化改造が行われた車両もあります。元々、この車両は『弁当箱』というあだ名が付けられていたのですが、先頭車化改造車は突起もないのっぺらぼうなスタイルとなっているため(写真左上の左側の車両)、さらに輪をかけた弁当箱となってしまっています(笑)。

   車内は東急時代そのままと言って良いです   東急東横線を走っていた名残がここにも見られます

 1時間強で黒石まで往復してきました。次に乗るのは大鰐線です。これも弘前から出ている路線なのですが、大鰐線の起点は中央弘前駅といって、JRの弘前駅からは徒歩15分くらいといった場所に存在しています。名前の通り、弘前市の繁華街近くに存在しているのですが、他線との接続も無く、駅前も狭いため、今ではマイナーな感じは否めません。地図で場所を確認し、そこまで歩いていくことにしました。
 しかし、これがまた分かりにくい所にあり、自分は道に迷ってしまいました。本来ならば、中央弘前駅10:15発の電車に乗りたかったのですが、やっとの思いで駅を見つけたときには、時計は10:20を回っていました。次の電車は11:00発…。面白くないので、駅の中にあった、明らかに美味しくなさそうな食堂で、自分は遅い朝ごはんをとる事にしました。

   中央弘前駅への道は迷いました…(笑)   赤い線の車両も存在しています(大鰐駅にて)

 予定としては、この大鰐線に乗って終点の大鰐駅へ…。ここでJR奥羽本線に乗り換えて帰路に着こうと思っていたのですが、中央弘前駅11:00発の電車だと、JRとの接続が2分しかないのです。だからこそ1本前の電車に乗りたかったのですが、これもう賭けるしかありません。大鰐駅は初めて通る駅ではないですが、乗り換えにどれくらい掛かるかまでは記憶にありませんでした。なんせ、この乗り換えにしくじると、次の列車まで3時間半も待たなくてはならないのです。
 11:00発の電車に乗り、道中は気が気ではなかったのですが(また電車のスピードが遅いんです…笑)、何とか予定通り11:28に終点大鰐駅に到着しました。これが1分でも遅れたら大変な事でした…。JRの発車は11:30で、ホームは跨線橋を渡ればすぐの所にあり、これも無事乗り継ぐ事が出来ました。ホッと一安心です。
 …というように、最後は慌しい感じで弘南鉄道の乗り潰しは終わったのですが、良い雰囲気の鉄道だったので、また忘れた頃に乗りに行きたいなとは思いました。意外にも車窓はバラエティに富んでいて、林檎畑の中を走るシーンもありました。その辺りの季節に行くのも良いかもしれませんね。


 ●日本海に沿って南下する

 大鰐駅でJRに乗り継ぐと(JR側は大鰐温泉駅)、後はひたすら日本海に沿って南下するのみです。この記事の最初にも言ったとおり、今回は青春18きっぷの旅というのが前提でしたから、特急は使わずに、普通列車のみの移動としました。大鰐は青森県と秋田県の県境付近に位置し、それなりに山間部も通るので雪は多かったのですが、秋田県に出て、そのまま日本海側に出るとそれは少なくなってきました。同じ雪国のイメージでも、山側と海側では全くその表情を変えてしまいます。

   青森県と秋田県の県境はこのような状況でした   新幹線が開通して、一気に近代的になった秋田駅

 そのまま列車は秋田駅へ…。ここも弘前駅と同じく、昔は地方の主要駅らしい風情があったのですが、新幹線も開通した事から、それはそれは立派な駅へと変貌を遂げています。ここから新幹線を使うと、東京までは直通で約4時間の行程です。しかし、自分は普通列車のみの移動なので、まだまだ時間は掛かってしまいます(ルートも遠回りですし…)。それはそれで、秋田の遠さがより実感できるというものです(笑)。
 今までは奥羽本線に乗ってきましたが、ここからは羽越本線に乗り換えになります。奥羽本線だと、この先内陸部を通っていくルートになるのですが、羽越本線はこのまま新潟まで、ほぼ日本海側に沿ったルートを通ってくれます。車窓からも日本海は見え隠れし、時には太陽も覗かさせてくれました。

   日本海を望みながら列車は走ります   羽後本荘からは、由利高原鉄道にも乗りました

 途中の羽後本荘という駅からは、第3セクター運営の由利高原鉄道にも乗ってきました。これも今回初めて乗る鉄道でしたが、乗客の少ない事少ない事…。自分の他に学生が4人だけで(復路なんて、自分の他に1人だけの状況です)、しかも途中での乗り降りは殆ど無しです。日曜ということも影響しているのでしょうが、改めてローカル線の利用率の厳しさを垣間見てしまう事にもなりました。また、この路線は海から離れて内陸部に向かっていくルートを通るのですが、内陸に入るにつれて、徐々に雪が多くなってくる様子も興味深かったです。

 由利高原鉄道を終点まで往復し、また羽後本荘に戻ってきたのは16:30頃でした。そろそろ日も暮れ始め、後は真っ暗の中を走っていくという景色が続きます。
 この辺りを走っているJRの車両(電化区間)は701系といって、JR化後に登場した比較的新しめの車両なのですが、車内が東京の通勤電車のように、ロングシート(窓に背を向けたシート)というのがいただけません。これだと車窓を見るのに苦労してしまうのです。また、車内で駅弁を広げる…という行為も厳しいでしょう。確かに、少ない車両で多くの人を乗せる…というのには大いに貢献しているのですが、それによって旅情が薄らいでしまっているのは事実です。

   JRの東北地方の主力車両、701系   何回も列車を乗り継ぎました(村上駅にて)

 この車両で酒田という所まで行き、また別の列車に乗り換えです。先程の701系の運用範囲はここまでで、後はディーゼル車で村上という所まで(酒田~村上間は、電化はされているのですが、普通列車は全てディーゼル車という区間です)、そしてその先は115系という、少し前までJR宇都宮線や高崎線でも走っていた、国鉄型の近郊電車で新潟まで向かいました(これらの列車はセミクロスシートでした)。
 新潟付近は流石に街が明るく、今まで何も無いような所を走ってきた自分にとっては、大都会以外の何物にも映りませんでした。新潟到着は23:25。ここで“ムーンライトえちご”という快速の夜行列車(新宿行き)に乗り換え、そのまま東京の池袋まで一気に向かいました。この時点で日本海とはおさらばですが、日本の広さ(長さ?)を感じさせてくれた旅立ったとも思いますね。


 このように、2日間(…と少し)の鉄道の旅は終えましたが、2日目は1日中鉄道に乗りっぱなしですね(自宅の最寄り駅に着いたのが、次の日の朝5:30でしたから…)。1日目もトラブルが起きてしまった為、全体的には久しぶりに大変な旅だったようにも思います(笑)。しかし心のどこかで、こういう旅も経験しなければいけない…と思う自分がいたりするわけで、やはり自分は旅好きだという事が、改めて認識できた日でもありました。

 ☆青森空港のHP…http://www.pref.aomori.jp/kowankuko/airport/index.html

 ☆津軽鉄道(つてつ)のHP…http://tsutetsu.web.infoseek.co.jp/

テーマ:青春18切符~旅だ! - ジャンル:旅行

トラブル続きの旅
 実は7日から9日(つまり今日)までと、東北の日本海側を中心に、鉄道の旅(飛行機も使いましたが)をして参りました。帰りは新潟から新宿行きの夜行列車に乗り、東京は池袋に着いたのが朝の5:00頃(下の写真参照)…。そして現在に至るわけです。

   所々に雪も付着しています

 しかし、ニュースでもやっていたように、7日から8日にかけては低気圧が発達していて、大雪や強風が東北の日本海側を襲い、乗りたかった路線が運休してしまうというトラブルが次々に発生してしまいした。
 また、今回の往路は、飛行機で一気に青森まで向かうという方法をとったのですが、当日の朝、羽田空港で見た運行掲示板の備考には、“青森空港天候不良の為、羽田に引き返す事があります”…との文字。…これはまあ何とかなったものの、旅にはトラブルが付き物だと、改めて思い知らされた感じでした。

   海は相当荒れております

 上の写真は7日15:00頃、青森県の深浦町という所で撮った日本海の写真です。かなり時化ています。むしろ悩まされたのは強風で、当初の予定が大幅に狂ってしまいました。
 8日のほうは何とか順調にいきましたが、丸一日列車に乗っていたせいか(今日の朝5:00くらいまでですから…)お尻が若干痛いです…(泣)。とりあえず、続きは明日以降ということで!

 追伸…気付いた方は気付いたかもしれませんが、今年分の記事から写真のサイズ
      (クリックした後)が大きくなっています。ブログ掲載の写真容量増加によるもので、
      より見やすくしてみた所存でございます(その分重くもなりましたが…)♪

テーマ:徒然なるままに - ジャンル:日記

クラシックを練習する
 今年の自分の仕事始めは、ライブではなくレッスンでした。ここには殆んど書かなかったので、何となくひっそりと行ってきた感じになっていますが、実は自分はピアノを教えてたりもします(と言っても、生徒は知人の少年1人だけですが…)。
 彼はまだピアノをやり始めて1年半くらいですが、なかなか順調に進んでいっていると思います(ギターは少し弾けるらしく、せっかくなのでピアノも…という事らしいです…)。ピアノのやり始めというのは、まずは指が動かなければ話しにならないですから、長い目で見るならばやはり、クラシックを基本に進めていくのがベストです。自分もそうであり、自分が今まで習ってきた事を参考に教えるようにしています。

 そんな時、ふと1人でクラシックの譜面を読み返してみました。普段、自分はジャズ系やバンド系の譜面で演奏をする事が多いので、クラシックの譜面はあまり目にする事がありません。しかし、自分は大学生の頃までは普通にクラシックを習っていましたから、そういった譜面は家に結構置いてあるのです。
 クラシックの譜面と、バンド系の譜面…。何か差なんかあるのかと思うかもしれませんが、見た目もそうですし、内容的(どういう意図で書かれているか)にも全然違うものです。せっかくなので、例を挙げておきます。

   ペダルの位置も指定してあります   ノクターンは映画にも使われていました

 左がクラシックの譜面で、右がポピュラーやジャズ、バンド系等でよく使われる“一段譜(メロディーとコードのみの譜面のこと)”というものです。ここでは比較しやすくするため、どちらも曲は同じものを取り上げてあります(曲はショパンで有名な“ノクターン”です)。
 小さい頃からピアノをやっている人には左の譜面が身近で、バンド系をやっている人は右の譜面がお馴染みだと思います。見比べて頂ければ分かるとおり、クラシック譜面は全て弾くものが決まっています。では右の譜面はというと、“決まり”は一応あるものの、それはメロディーとコードネーム(ハーモニー…譜面に書いてあるFmとかB♭7という記号のこと)だけで、ある程度自由な奏法が可能です。
 あまり細かい説明は控えますが、要するに、自分が最近見ている譜面は右のもので、どちらかというと自由に演奏してきた風潮があります(だからこそ個性が出しやすい…とも言いますが…)。しかし、久しぶりにクラシックの譜面を弾いてみて思いました。…これも全然自由じゃないか…と。
 確かに、音譜の指定通りに弾くという規則はありますが、それさえ守れば、自由に表現できる世界がそこにはあるのです。一段譜の場合、コード内では自由に動き回れる世界がありますが、その中での“正解”は実は難しく、理想を追求していくとあまり自由になれない状況がそこにはある気がします。昨年ライブを見に行かせて頂いた、ジャズピアニストの小曽根真さん〔小曽根真&塩谷哲デュオライブ参照〕も昔同じ事を言っていて、深く共感したものです(ジャズピアニストの方が言った…というのが尚更深いのかもしれません)。
 別に、どちらが大事で…とかいう話しではありません。ただ、自分がピアノを練習していく上で、クラシックはやはり外せない存在だと思ったのは事実です。自分がジャズを始めたきっかけとして、クラシックだと譜面に縛られているから、コードだけ書いてあるジャズの譜面の方が楽だ…という考えがあったことも無くはありません。
 しかし、考えは変わるものです。今ではクラシックの方が、ある意味自由とまで思っているのです。不思議なものですが、これまで何回も言っている通り、自分の音楽のルーツはやはりクラシックなのでしょう。この何日間はクラシックの曲ばかり弾いてましたが、懐かしい気持ちもあったものの、やはり素直に楽しかったです。それらは小さい頃から何度も弾いている曲なのですけど、今でも、ここはこういう感じに弾こう…と思った事がそのまま表現できる時の喜びはひとしおです。
 まだまだ練習において、自分では足りない部分もありますが、一歩一歩進めたら…と思いますね。今年はクラシック曲も精力的にやっていきたいものです。ライブでやるかどうかは分かりませんが…(笑)。

テーマ:ピアノ - ジャンル:音楽

2007年 Bellvo 新年会!
 昨日は Bellvo というバンドのメンバーで新年会をしてきました。このバンドは、昨年は3回しかライブをやっていないものの、前々から飲もう飲もうという話しにはなっていたので、今回は満を持しての新年会…ということになりました(笑)。…というか皆、飲むのが大好きな人達なのです〔Bellvo 海ほたるへ行く参照〕。
 バンマスであるジョニー(上田健史)さん招集のもと、自分は京王線の仙川駅に向かいました。今回はギターの Adam(アダム)の家で、鍋を行うという計画だった為です。彼は結婚して子供もいるのですが、奥さん達は実家(…といっても、ここから隣りの駅)に行っていて、家を使わせてくれるとのこと。ありがたい話しです。

 鍋をやるには、買出しを行わないといけません。仙川駅周辺は、沢山のスーパーマーケットに恵まれているのですが、Adam はそれらを全て把握していた(どこどこが安い…とか、この商品はここにある…とか)のが印象的でした。こちらの予想以上に、日本の文化に慣れ親しんでいるようです。
 計画によると今回はキムチ鍋ということで、とにかく白菜を購入していましたが、それとは別に、つまみ類は自分が真剣に選ばさせて頂きました。ジョニーさん個人が色々な酒を持ってきていたので、自分もそれに負けじと応戦したような形です(笑)。おかげで、かなり充実したラインナップになったと思います。

   買出しは割かし慎重に行います   “大漁”…って、凄いですね…

 ひと通り鍋の準備が出来ると、もう1つの案を実行する時がやってきました。それは、“皆で銭湯に行く”…というものです。Adam の家の近くには、都合の良い事にスーパー銭湯が存在しており、彼は月1、2回くらいのペースで通っているらしいのですが(そこの回数券を持ってたし…)、バンドの親睦を深めるという意味でも、そこに皆で行くというのは重要な事でした。
 ホントに歩いて2、3分くらいの所にそれはあり、金曜日だったせいか、中は結構盛況しているような感じでした。これが週末になると、もっと凄い状況(それも Adam に教えてもらいました…本当によく知っていますね…笑)になるようですが、人気の証ですね。

   Adam がいると不思議な気分です   自分は久しぶりに“飲むヨーグルト”をチョイスしました♪

 これで温泉だったら言う事無しなのですが、そこまで贅沢は言ってられません。Adam は静かに風呂に入るのが好きらしく、どちらかという露天の方を好んでいるようでした。こちらとしては、せっかく来たのだから、色々なお風呂に入ってみたいという気持ちがあるのですが、さすが Adam は落ち着いています。何だか、逆に日本人の心を教わったような感じがしました。

 風呂上りには大事な行事、“瓶に入った牛乳”を皆で(自分は懐かしさにかまけて“飲むヨーグルト”にしてしまいましたが…)飲み、Adam の家に再度向かい、やっとキムチ鍋を食べる時が来ました。下準備はしておいたので、あとはもう鍋に火を点けるだけです。
 男ばかりの鍋なので、見た目にはあまり美しい感じではありませんでしたが(笑)、味は格別でした…。ジョニーさんお勧めの“餅”も途中から入れ、これらの味をまろやかにする事に一役買ってました。

   Adam の笑顔は最高です(笑)   キムチ鍋はどうしてこんなに美味しいのでしょう…

 大いに楽しんでしまいましたが、それも終電の時刻まででした。実は、時間的には鍋にありつけたのは1時間強ぐらいだったのですが、それでも内容の充実した時間だったと思います。考えてみると、昨年そこまで集まりの無かったバンドですが、それでもこうやって、新年に集まって鍋を囲む事ができた…という風情?は、なかなか良いものです。今後、どういう展開になっていくかは分かりませんが、バンドにとって楽しい1年になるといいな…と思いながら、自分は Adam の家をあとにしました。
 …1人欠席だったのが惜しまれます〔細井寿彦のあると・とある日記≪いってぇーよー!!≫参照〕

 ☆ジョニーさん(上田健史)のブログ…http://yaplog.jp/jonioueda/

テーマ:酒、その周辺に関する話題 - ジャンル:日記

2007年1月のライブスケジュール
 今年も既に3日目に突入したので、早いうちに(この時点で早くはないですが…)ライブスケジュールを載せておきます。先月に比べると落ち着いた?感じですが、この辺りから、自分的には旅行月間と見ている部分もありますので、御了承下さいませ。…というわけで、どうぞ!


     ●1月10日(水)、30日(火)六本木 Viper Club
1st.…21:00~、2nd.…22:20~、3rd.…23:40~、4th.…1:00~、(予想)
Charge…女性4000円、男性6000円(20:00~21:00に入店されると半額!)
Member…(Vo)Reiko、(Vo,G,Perc)将大(30日のみ)、(Key)竹内大輔、(Vo,B)植木宏之(10日のみ)

 新年一発目の演奏は、六本木の Viper Club にてです。いきなり深夜に及ぶライブで
 大変ですが、ここはテンションを上げて向かっていきたいと思います。
 今月は2回やらせて頂き、30日はお馴染み将大さんですが、10日の方は
 “黄門トリオ”でのメンバーでやらせて頂きます。今年も頑張っていきましょう!


     ●1月12日(金)銀座お尚&Patra
1st.…20:00~、2nd.…21:30~、3rd…23:00~
Charge…女性5000円、男性10000円(ドリンク、オードブル付き)
Member…(Vo)横前恭子、(Key)竹内大輔、(Ts)お尚、(Vo)Patra

 今年もやらせて頂きます!アットホームに溢れるお店のため、和んだ演奏が楽しめるのでは
 ないかと思われます。銀座価格ではありますが、どうぞこの雰囲気を味わいにお越し下さい。
 どうやらHPは無いようなので、住所と電話番号を載せておきます。

 ・住所…中央区銀座8-7-10 帆利川ビルB2F
 ・電話番号…03-3289-7005


     ●1月16日(火)春日部 Horizon
Open…17:30~、Start…18:00~、自分達の出番は19:30頃?
Charge…前売り1500円、当日1800円(ドリンク別)
Member…(Vo,B)さばいばる伊藤、(Key)竹内大輔、(Ds)伊藤樹明

 今年も突き進みます。伊藤さん親子とのライブになります。このバンドは
 あれこれ説明するより、見た方がホントに早く伝わると思います。自分にとっては
 初めてのお店ですが、また気合を入れ、演奏していきたいと思います!


     ●1月17日(水)池袋 Lime Stone Water
Open…19:00~、Start…19:30~
Charge…無料ですが、オーダーが必要です
Member…(G)藤井進一、(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫

 池袋には何度となく行っている自分ですが、ここのお店は初めて知りました。
 なんか、お酒のバーボンに力を入れている感じらしいのですが、そこでジャズの
 演奏とかは似合うでしょうね。しっとりとした音楽を作っていきたいものです。


     ★1月19日(金)千駄木 Django
1st.…20:00~、2nd.…21:00~、3rd.…22:00~、
Charge…2000円(ドリンク別)
Member…(Pf)竹内大輔、(B)池田暢夫、(Ds)佐々木俊之

 自分で結成したピアノトリオの第2弾です。前回はかなり緊張している風潮でしたが、
 今回は少しは慣れていることを期待したいものです(笑)。もちろん、自分好みの
 世界を表現していくつもりではありますので、その辺りは楽しみにしていて下さい。
 色々と弾きたい曲があって、現在その選曲に悩み中という感じなのですが、よろしくお願いします!


     ●1月26日(金)新橋 Red Pepper
1st…20:00~、2nd…21:30~
Charge…2000円(ドリンク別)
Member…(Vo,G)さばいばる伊藤、(Pf)竹内大輔、(Ds,Perc)伊藤樹明

 このお店は元々ジャズ喫茶だったらしいのですが、何年か前にライブもやるようになり、
 しかも最近ではジャンルを問わず、ロックやカントリー、ハワイアンまでも行っている
 そうです。さらに言えば、落語や演芸もやっているという話しを聞きました。ここに、
 伊藤さんとのメンバーで出演します。ある種、我々には合っている場所なのかもしれません。
 伊藤さんとのライブでは珍しく、自分はグランドピアノで演奏するのでお楽しみに!


     ●1月27日(土)秩父ライブバー1999
演奏…19:30~、セッション…21:00~
Charge…確か1500円
Member…(Pf)竹内大輔、(Ds)井田聡明、他?

 以前にも参加した、秩父1999で行われたライブ〔秩父まで出向く参照〕にまた
 行ってきます!かなり遠い場所ですが、秩父の方達の暖かい雰囲気を思い出すと、
 時間が掛かってでも行く価値があると思うのです。セッションも色々と面白かったので、
 また楽しみな感じですね。今度はどのような曲をやるのでしょうか?


 …という感じで、今年も突き進んでいきます!

   “取引”…酒や遊び過ぎに注意(笑)

 昨日、今年初のおみくじを引いたのですが、なんと初っ端から“大吉”でした!…昨年〔初詣2Days!参照〕に比べると、かなり幸先の良いスタートです。しかし、一昨年〔2005年を振り返る(1月)参照〕のようなケースも有り得ますから、実は慎重に過ごしていきたいとも思っている今日この頃です(笑)。

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2007年竹内家新年会
 皆様あけましておめでとうございます!そして、本年もこのブログと共に、どうぞよろしくお願い致します。

 今日1月2日は、我が竹内家では恒例の新年会が営まれており〔2006年初更新!参照〕、いつものように親戚一同が会しました。今年は、昨年より1名多い18人が参加で、それは、現在参加できる最多人数ともなっていたのは驚きでした(あと1家族いるのですが、毎年そこは嫁ぎ先の実家で過ごしているので、この時期の参加は基本的には不可能なのです)。
 ここ何年かは皆さんの参加率が良く(従兄弟の中では学生という身分もいなくなったので…)、毎回ほとんどのメンバーと顔をあわせる感じに至っているのですが、1年に1回とは言え、それでも同じ竹内家がこんなにも集うというのは、何気に大した事だと思っていますし、良い事だとも思っています。

   第4期生も、ちょびっと参加(笑)

 ということで、今回も竹内家第3期生で写真を撮りました(前述の通り、1人は欠席です)。昨年と見比べてみると面白い?かもしれませんね(笑)。この写真も来年以降の恒例行事となれるように、一同健康第一で頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします!

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プロフィール

竹内

Author:竹内
1980年1月29日生まれのO型。
3歳からクラシックピアノを始め、
高校ではジャズに目覚め、大学では
バンドも経験する。現在は関東を
中心に、ライブハウスやホテルの
ラウンジ、レストラン等で演奏を
行っている。また、写真好きが興じて
簡単な写真撮影の仕事もしている。
…そんな29歳です。



次回のリーダーライブ

2010年2月7日(日)
外苑前 Z・imagine
Open…18:00~(予定)、
1st.…18:30~、2nd.…20:00~、
Charge…2700円(ドリンク別)
(Pf)竹内大輔
(B)池田暢夫
(Ds)佐々木俊之



竹内大輔トリオCD発売中(試聴可)!

   cd-pictures-mini.jpg
       Pictures

     ☆試聴はこちら



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