ちびっ子ギャングでお馴染みのさばいばる伊藤(Vo,B)さんから、とあるレコーディングに参加してくれという連絡が来たのは先月初め…。聞くと、どうやらいつものレコーディングとは違っていて、別の人に歌詞を用意されて、自分がそれを元に作った曲をレコーディングするという事らしいのです。 なるほど…と思いましたが、さらに話しを聞いていくと、どうやらそれは“ヒーリング”の要素が含まれている物になる…と言っているではありませんか。
ヒーリングと伊藤さん??
どれだけ頭を働かせても、その2つを結びつけるのは困難に等しかったのですが、レコーディングの日、それらの出来上がった曲を聴かせていただいたときに、さらに謎は深まるばかりでした。
…これって…普通の伊藤さんの曲だな…と。
自分はわりと前から、伊藤さんの作った曲を演奏させて頂いているのですが、それら既存の曲との差異を見つけるのは、なかなか難しい作業でした。 これは理論云々ではないんだと思います。とにかく、ヒーリングと言ったらヒーリング…。そういう見方で思うしかありません(考え方の問題なのかも分かりませんが…)。自分が参加したのは3曲で、全部で10曲ぐらい録ったらしいですから、自分が手伝ったのは僅かということになりますが、全編淡々とした感じのCDにさせるらしく、ある意味、挑戦的な作品にはなるだろうなと思いました。

実は自分の担当する部分は、既に前の金曜日に録り終わっていて〔三色丼参照〕、今日は伊藤さんのボーカル録りを中心とした日だったのですが、自分はたまたま夜に空きの時間ができていて、せっかくなので録音風景を見学しに行ったのです。
レコーディングは、もうほとんど最終段階という感じでした。突然、この曲にもキーボードを録らせてくれ…とか言われて、いきなり自分もレコーディングに参加させられた曲もあったのですが、まあそれでも何とか終えられた感じでしょうか…。 抽象的な表現になってしまいますが、気持ち良い雰囲気…とか、暖かい感じ…とか、そういったのを目標としたレコーディング…という感じでしたね。それはそれで良いんですけど、あまりに抽象的過ぎて、そのまま宙に浮いてしまわないかが心配です。この作品を理解するには、ある程度のヒーリングに対する偏見は捨てていかなければならないんだとも思います。 今日はその歌詞を作ってくれた人も見に来ていて(何だか“気”を扱う方みたいですが…?伊藤さんとは mixi で知り合ったという事実にもびっくりでした)、どうやら音そのものには満足して頂けたらしいので、こちらの役割は果たした感じですが、今後これらのCDがどのような発展性を示させてくれるのか…見ものです。 自分としては“気”というものを信じる、信じないは別として、良い音楽を作っていきたいだけでから、作詞者に喜んで頂けたのは何よりでした。伊藤さんとヒーリング…、かなり異色の組み合わせですが、やはり自分としては、何かの可能性を信じてサポートしていくしか…無いんですよね…。頑張ります。
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