ここのところ、自分もよく利用している地下鉄副都心線・有楽町線ですが、去る11月29日(土)にダイヤ改正が行われました。これは、副都心線が今年の6月14日に開通したという事を考えると、随分と早い時期で行われたダイヤ改正だと思いましたが、今回は“改正”というより“修正”…といった感じで、小規模の変更に留まったものとなりました。
その中でも大きな変更ポイントとなっていたのは、有楽町線内を走る“準急”の減少でした。今までは、平日上下線計44本・土休日88本運転されていましたが、改正後は平日・土休日共に上下線10本ずつ、計20本に減らされています。減らされた分は、全て“各停”に回されています。また、運転区間も有楽町線内のみとなり、今までのように東武東上線や西武池袋線に直通する運用は無くなりました(故に、下の写真ような行先の列車はもう見られません…鉄道好きは、こういったものを写真に収めるのです…笑)。

これは、〔地下鉄副都心線開業に向けて(地下鉄編)〕でも述べさせて頂きましたが、副都心線開業で誕生した、有楽町線の“準急”が相当不評、または分かりにくいものだったのではないかと思うのです。最初の頃は設定のインパクトはあったのものの、意外に使いにくく、途中の準急通過駅からは苦情が絶えなかったと聞きます。自分の家の最寄の駅も“準急”は通過するので、途中から“各停”に乗り換えた事もしばしばでしたが、この“各停”は混んでいて、隣の“準急”はガラガラだった…という事もよくありました。また、西武線へ直通する準急というのは、結局のところ2駅しか通過する駅がないので、今回の準急の“各停化”はやむを得ない感じでしょう。むしろ、いつかは全廃…という日が来ても、それ程おかしくはない気さえしてしまいます。
…と言うか、準急を各停化するのも良いのですが、根本的には、有楽町線と副都心線とが交差する小竹向原駅での接続をどうにかしないと意味が無い気もします。…というのは、小竹向原駅での発車番線というのは、上下で2番線ずつしか無いものの、路線や種別では統一されていなく、駅の電光表示板をじっくり見ないと、乗りたい列車に乗れない…というくらい複雑になっていて、更にそれらの接続もよくありません。中には、あと30秒くらい早く着いてくれたら前の列車に乗り換えられたのに…という事もしばしばです。駅の表示器は3段式に換えられていましたが、自分でもまだ分かり辛いと思うくらいですから、電車に乗り馴れていない人はもうパニックですね(笑)。何とか分かりやすい改善を望みたいものです。

…とは言え、副都心線には開通以来、自分は相当お世話になっています。これまで有楽町線利用だった用事も、殆ど副都心線利用に切り替えてしまいました。何と言っても嬉しいのは帰宅時で、自分は終電近くの列車に乗る事がしばしばですが、渋谷駅…という巨大ターミナルを出発する列車ですら、発車間際で乗っても座れるくらいです。それ故、ちょっと遠回りになってでも、副都心線経由で帰宅する事が多くなりました(笑)。“ダイヤ改正”と聞いて、あまりにも副都心線が空いているので、全体的な本数が減らされるのかとも思いましたが、どうやらその心配は無さそうです。引き続き、副都心線の動向を見守って行く事にしましょう。
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