竹内大輔の写真日記(~2009)
ピアニスト竹内大輔の、2009年までの日々を綴った日記です。
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好きなCD紹介 12.
 実に1年以上振り(前回は昨年の11月〔好きなCD紹介 11.参照〕)になりましたが、このブログ最後の、好きなCD紹介コーナーです。今まで、ここでは色々なCDを紹介してきましたが(後半は本当にバラエティ豊かな事になりまして…笑)、今回はこれからの時期に相応しい、クリスマスのCDを紹介したいと思います。

   明らかに真似てますね   ここまでやると、逆に感心しますね(笑)

 The Beatmas(ザ・ビートマス)という名前、このジャケット…。これは想像通り(笑)、あのザ・ビートルズを真似た人達による作品です。紹介文によると、彼らはスカンジナビアを代表する、ビートルズのカバーバンドらしく、実力も知名度も北欧一なのだそうです。特にクリスマスは引っ張りだこ!…と書いてましたが、何だかほのぼのするようなお話しですね(笑)。
 さて、内容はと言うと、全てクリスマスに関する曲をやっているのですが、そのアレンジが全て“ビートルズ風”なのです。例えば、“Eight Days A Week”のような“サンタが街にやって来る”、“Please Mister Postman”のような“ラスト・クリスマス”、“Taxman”のような“赤鼻のトナカイ”…等です。実は、この“のような”…という言葉は正にそうで、フレーズや雰囲気を似させているのですが、完璧なコピーではなく、微妙にフレーズを変えているところがニヤリとしてしまいます。
 この作品は、自分がライブの休憩中にBGMとして掛かっていたものを聴いたのが最初で、最近、黄門バンドのライブで、ベースの植木さんが“All My Loving”風の“ママがサンタにキスをした”(これもCDに入っています)を取り上げたのが切っ掛けで思い出し、後は勢いでCDを購入してしまった次第です(笑)。作品自体は1995年に日本で発売されて、2003年に再発されて今に至るそうです。
 とにかく、ビートルズを好きな方はもちろん、そうでない方も、この作品のフレーズを聴いたら「あれっ!?」ってなる事は間違い無しです。これは聴いてみる方が早いでしょうね…。現在、街中では無数のクリスマス・ソングが蔓延していますが、こんな一味違ったクリスマス・ソングを聴いてみるのは如何でしょう。恐らく、新鮮なクリスマスが過ごせる事と思います(笑)。

 しかしこのアルバム…、録音時間まで本家に似させているのか、12曲も入っているのに30分強ぐらいしかありません。これで税込み2500円は若干高いかも(偉そうですみません…笑)。2000円なら文句無しです!
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テーマ:CDレビュー - ジャンル:音楽

好きなCD紹介 11.
 前回、クロノトリガーDS購入の記事を書いて、特に音楽が素晴らしい…という事を書かせて頂きましたが、ここで“好きなCD紹介”シリーズとして、改めてこの作品を紹介させて頂きたいと思います(このシリーズもバラエティ豊かになってきましたね)。

   また、なんかお洒落なデザインです   この表ジャケットとの対比が面白いです♪

 クロノトリガー・サウンドトラックのアレンジバージョン、『The Brink of Time』です。10曲入りで、クロノトリガーのゲーム中で使われる曲が大幅にアレンジしてあって、なかなか聴いていて興味深い仕上がりです。自分は、発売されてすぐに買ったような記憶があります。
 このころ、既にゲームのサントラのアレンジ・バージョンというのは数多く発売されていましたが、大体が打ち込みサウンド、もしくはオーケストラ・バージョン…という感じでした。しかし、このクロノトリガーのアレンジは面白く、大まかに言ってしまえばジャズ&フージョン・アレンジなのですが、そんな言葉では一括りに出来ないほど、色々な要素が用意されていると思います。
 クール且つ大胆なアレンジで、とにかく当時の自分には格好良く聴こえ、とにかく何回も何回も聴いていました。元の曲自体が好きだったせいもありますが、それらの曲の生まれ変わりっぷりに、ただただ脱帽という感じだったのです。一応、今回を機会に再度聴き直してみたのですが、今でも変わらない感覚で聴く事が出来たものです。細かく言えば、大胆なアレンジではあるものの、ちゃんと元曲のメロディーは生かしており、そして普通にアドリブ部分がサウンドしているんですよね…。やはりクロノトリガーの音楽は、今でも自分の好みのようでした。

 ついでに、今までの話しとは全く別物で、最近 YouTube で面白い映像を見付けたので貼らせて頂きます。

 ☆http://jp.youtube.com/watch?v=X0Vk2jFNVQI

 クロノトリガーと、その続編のゲームである“クロノクロス”の曲(メドレー?)のオーケストラ・バージョン…のようです。一体これはどこで行われているものなのでしょうか…。かなり気になりますが、海を渡った向こうでも、このようにアレンジされて演奏されているというのは喜ばしい事なのかもしれませんね。よく見ると、コメント数もかなり多いですし…。自分なんかは、3:05あたりでは泣きそうになるのですが…(笑)。

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好きなCD紹介 10.
 先日、漫画家の赤塚不二夫さんが亡くなってしまいましたね。また昭和の巨匠が1人いなくなってしまった感じで本当に残念でなりませんが、今回の“CD紹介”では、その人とも非常に関わりの深い、この方の作品を取り上げる事にしましょう(これ、HMVのジャズコーナーにあったのが、そもそも驚きだったんですけど…笑)。

   わ…若い!   反転なのか反転じゃないのか…分かりません(笑)

 ええ…、説明はもう不要ですね。最近CDが復刻発売(作品自体は1977年に発売されたそうです)されたと言うことで、迷わず買ってしまった逸品です!…今ではなかなか聞けないネタの宝がここには詰まっていて、改めて天才肌を感じさせてくれる作品でもあります。
 今でこそ誰々“風”のモノマネとか、よくあるとは思うのですが、やはり元祖はここでしょう。…というか、この時代にここまで確立していたというのが驚きです(作品中、『アフリカ民族音楽“ソバヤ”』…というクレジットがあるのですが、これはもはや音楽的にも成り立っているような気がします)。あとはお馴染み?4ヶ国語麻雀や、中州産業大学のタモリ教授、ハナモゲラ相撲中継等、もう細かくも大きくも笑える内容です(何を言っているのか、いまいち理解できない方は、こちら↓をご覧下さい…要するにこういった感じのネタが満載なのです)。

 ☆http://jp.youtube.com/watch?v=4UPmx7AXJyc

 ☆http://jp.youtube.com/watch?v=jLKCPfsGAiI        ※いずれも徹子の部屋より(笑)

 やはりこの才能を見出して、赤塚不二夫さんが東京に連れてきただけありますね。自分には想像できない深い関係が、この2人にはあったのではないでしょうか。自分としてはこの作品を聞きつつ、かなりの遠まわしながら弔いの意思とさせて頂きます。

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好きなCD紹介 9.
 前回の記事で“Falling Grace”という曲の話しが(半ば強引にも)出たので、今回はちょっとその曲が入っているCDの紹介でもしたいと思います。

   何だか郷愁を誘うジャケットですね…   チックとスティーブ・スワローの曲のみ取り上げられてます

 ピアニストのチック・コリアと、ビブラフォン奏者のゲイリー・バートンによる『In Concert,Zurich,October 28,1979』(邦題だと『イン・コンサート』)というデュオ・ライブの作品です。数々のミュージシャンと共演しているチック・コリアですが、その中にはデュオで演奏している作品も少なくありません。その中で、チック・コリアと最高に相性が良いと言われているのがゲイリー・バートンなのです。
 ビブラフォン奏者というと、以前〔好きなCD紹介 5.〕でも紹介したミルト・ジャクソンが一般的には有名ですが、彼とは演奏形態がかなり異なっているのがゲイリー・バートンです。何が異なるかと言うと、それは使うマレットの本数にあります。

 ☆http://www.youtube.com/watch?v=KYNqZ80ov9Y&feature=related

 映像を見て頂ければ(これはこのCDの時代の映像ではありません)一目瞭然なのですが、普通は片手に1本ずつ持つマレットを、彼は2本ずつ持って演奏しているのが分かります。こうする事によって、より厚いハーモニーを鳴らす事ができ、それはピアノと比較しても遜色がない程だとも言います。この奏法はレッド・ノーヴォという人が始めたものらしいのですが、それを開拓し、進化させていったのがゲイリー・バートン…と言っても良いわけで、つまりはビブラフォンという楽器を“メロディー楽器”だけではなく、“コード楽器”としても使えるという事を立証した人でもあるのです。こういった奏法が現代にも受け継がれていて、後世にも多大な影響を与えたと言っても過言ではありません。

 さて、このCDについてですが、ライブ…とだけあって、かなり熱い内容になっています。この作品の前に、2人の演奏のスタジオ版として2作品ほど録音されているのですが、これらの最高形態?とでも言いましょうか、とにかく2人の反応の速さと緊張感が凄まじいのです…。あまりにも凄くて、特に1曲目の“Senor Mouse”に至ってはじっと聴き入る意外に最初は行動が取れないのですが(ついでにスタジオ版と聴き比べると、どこが決まっている部分で、どこがフリーの部分なのかが分かって面白いです)、2曲目以降でやっと落ち着いて聴ける…という感じでもあります。前の記事と比べるとおこがましいのですが、本当にこれこそが“ライブ”というものです。
 もちろん“Falling Grace”もなかなか熱い演奏で、本来はもう少しテンポを遅めに演奏する事が多いようですが、チック・コリアの印象的なイントロから始まり、2人で歩み寄りながらテーマを弾くなど、デュオならではの作品ともなっていると思います。スタジオ版とライブ版とで単純な比較は出来ないですが、やはりジャズはライブだ!…と思わずにはいられない作品ですね。自分のバンドでも“Falling Grace”をやろうと思って久しぶりに聴いたCDでしたが、ついつい1枚分丸々聴いてしまいました(笑)。この魅力は大したものだと思います。

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好きなCD紹介 8.
 約10ヶ月振りにこのコーナーをやらさせて頂きます(笑)。今回は、昨日の自分のライブで1曲目に取り上げた“Entre Dos Mares”という曲が入っているCDを紹介します。

   地元スペインでは彼は“イケメン”と称されているらしいです   やはり情熱の赤なのでしょうか…

 スペインはアンダルシア出身のピアニスト、マノロ・カラスコという人の作品、『Dance Andalucia』です。ついでに言うと、今回演奏した“Entre Dos Mares”は1曲目に入っています。このマノロ・カラスコというピアニストですが、自分が大学を卒業したぐらいに、ニュースで「フラメンコ・ピアニストが日本来日!」…みたいな記事を見まして、何だか気になってしまったのです。
 御存知の通り、フラメンコというのは通常ギターが演奏を行うのですが、そこを彼はピアノでやってしまうというのでしょうか…。ニュースを聞いた時から興味津々で、そのCDを見付けた際には迷わず買ってしまいました。
 スペインに思いを寄せるピアニストと言えば、まずはチック・コリア〔好きなCD紹介 1.参照〕が思い出されてしまいますが、マノロ・カラスコというピアニストの演奏は、更にスペインらしさを出している感じがしました(スペイン人だから当たり前…と言えそうですが、ならば日本人は日本人らしい演奏をしているか…と思うと疑問です)。今までの自分のスペイン音楽に対する考え方が変わりましたし、言い換えればチック・コリアの“Spain”という曲は、随分と聴きやすいように作ったのだな…とも思ったものです。
 マノロ・カラスコの来日は、当時(2002年ぐらいです)日生劇場で上演されたフラメンコ・スペクタクル『ダンス・アンダルシア』の為だったのですが、そこでは踊り手と一緒にピアノを演奏する彼の姿があったそうで、今更ですが見てみたかったですね…。
 このCDは、その『ダンス・アンダルシア』の“音楽”の部分を収録したものなのですが、スペインの民族性が感じられ、情熱的でドラマティック、そして洗練もされているという、かなり自分好みのCDになってしまった事は確かでした。…と同時に、少なからず自分の演奏に影響を与えてくれていたかもしれません。

 コンテンポラリーなアレンジで演奏されるフラメンコを、スペインでは“ヌエヴォ・フラメンコ”と呼んでおり、その始まりはもう20年以上前には実現されていたそうです。その時はフラメンコとジャズの融合だったようですが、彼はその流れを多く受け継いでいると言って良いでしょう…。日本人からしたら、少々マニアックな世界なのかもしれませんが、自分はこういった“伝統”と“モダン”の融合には結構惹かれる部分があります。一度聴いてみては如何でしょうか?

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好きなCD紹介 7.
 今年1月13日(アメリカ・ニューヨーク時間)、ショッキングな事が起きてしまいました。世界のトップ・アーティストとしても知られる、テナーサックス奏者のマイケル・ブレッカーが白血病の為に亡くなったのです。享年57歳という事ですから、まだまだこれからという時なのに…とても残念です。
 彼は2005年に骨髄異形成症候群と診断され(いわゆる、血液の癌ですね…)、全ての音楽活動を休止にしたのは知ってましたが、このような結果になってしまったことは真に悔やまれてなりません。
 マイケル・ブレッカーは言うまでもなく、人気・実力共に現代ナンバー1のプレイヤーです。兄のランディー・ブレッカー(トランペット奏者)と共にブレッカー・ブラザーズとしてデビューし、これま多岐に亘る音楽活動を送ってきました。ハービー・ハンコックやパット・メセニー等、大御所ジャズ・ミュージシャンのアルバムに参加する一方で、スタジオ・ミュージシャンとしての活躍も幅広く、それは日本のSMAPや吉田美和のアルバムにまで参加されています(その数、軽く千枚を超えているらしいです)。
 今回はその追悼の意味を込め、彼が参加しているアルバムを1つ取り上げたいと思います。

   録音は1981年らしいです   この頃既に皆トップ・ミュージシャンです

 マイケル・ブレッカーの参加しているアルバムで、このCDを取り上げる人は数少ないでしょう。これは、以前紹介したジャズピアニスト、チック・コリア〔好きなCD紹介 1.参照〕のアルバムで、『Three Quartets』という作品ですが、チック・コリアの作品としても“この1枚!”とあげる人も少ないと思います。
 恐らくそこまで有名なアルバムではないですが、内容はとても濃いものになっています。アルバムタイトルの『Three Quartets』というのは、“Quartets No.1”、“Quartets No.2”、“Quartets No.3”という3つの演奏がアルバムに収められているのが由来で、全てがチック・コリアのオリジナル作品です。難解なコード進行と超絶なアドリブの嵐で、当時のジャズの最先端を感じる事が出来ると思います。
 1970年代、チック。コリアはリターン・トゥー・フォーエバーという自己のフュージョン・グループ(何と言っても Spain が有名ですね)を中心に活躍していたのですが、このアルバムが発売したのは、そのグループが1970年代末に自然消滅的に解散してから2、3年後のことです。当時の活動歴から、チック・コリアはエレクトリック・ピアノ奏者というイメージを持たれていたらしいのですが、『Three Quartets』では全編アコースティック・ピアノによる演奏です。やはり彼の本質は4ビートジャズ…、生ピアノ演奏による所が大きいのだと思います。また“Quartets No.3”は、1曲目はデューク・エリントンに、2曲目はジョン・コルトレーンに捧げられている事からも、メンバーが皆ジャズと真剣に向かい合っている…という姿が窺えるというものです。
 ところで、このCDは誰にでも聴きやすいものかと言うと、実はそうではないかもしれません。個人個人のレベルはかなり高いのですが、これを一般の方が理解するのは、少し難しいかも…とは思ってしまいます。実際、自分も初めて聴いた大学生の頃は、ただただ身を任せて聴いていた…という感じでした。しかし深く聴いていくと、何回聴いても格好良い演奏…と思わせてしまうくらい、不思議な魅力があるのです。
 チック・コリアにばかり目が入ってしまいましたが、ここでのマイケル・ブレッカーの腕も尋常ではないです。この時、まだ若干31歳だったわけですが、誰もがそのプレイには目を見張ります。このアルバムは、予定では3つのカルテット曲を収録する予定だったらしいのですが、あまりにもレコーディングが順調に進んだため、適当に曲を選んで4曲追加したのが、アルバムの5~8曲目になります(…オリジナル版には収録されていません)。きっと、レコーディングも終始リラックスした雰囲気だったのではないでしょうか。ここでも、一流の余裕さが垣間見れてしまいますね。

 …もし機会があったら、このアルバムでなくても良いので、マイケル・ブレッカーの音源を聴いて頂きたいです。恐らく誰しもが、惜しい人を亡くした…と思う事でしょう。テナーサックス界では、その奏法から、“ブレッカー以前”と“ブレッカー以後”…とで分けて考えている人までいるくらいです。それぐらい偉大な人だった…と言っても過言ではないと思いますね。

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好きなCD紹介 6.
 また久しぶりにこのコーナーが戻ってきました(笑)。〔小曽根真&塩谷哲デュオライブ〕で、自分はデュオピアノのライブを見に行きましたが、今回はそれにちなんで、デュオピアノのCDを紹介したいと思います。

   実際コンサート時は、ピアノは向かい合わせにしていたようです   双方の代表曲も取り上げられています

 以前ここでも紹介したジャズピアニスト、ハービー・ハンコック〔好きなCD紹介 3.参照〕と、チック・コリア〔好きなCD紹介 1.参照〕のによる、ライブ録音のCDです。タイトルは、『In Concert』…。
 自分の中で(いや、世界の中でも)2大巨匠のデュオ演奏というだけあって、CDショップで発見した瞬間に自分は購入してしまいましたが(確か大学生の頃ですね…)、これがまた素晴らしいものでした。
 やはり2人とも個性の強いピアニストですから、フレーズにも特徴が出てて面白いんですよね。また、お互いが曲をどのようにして発展させるか…というのも垣間見れるような気がして、良いライブを作っていこう…という意図がCDを聴いて伝わってくるよう感じもしたのです。
 デュオ…というと、ステージ上の2人だけの世界で、そこには真剣勝負!…という状況が少なからずあると思うのですが、勝負…とは言っても“戦い”ではありません。むしろ、“調和”にあると自分は思っています。そういえばライブでは、“バトル”という状況によく耳にしますが、あれを普通に“戦い”と解釈してしまうと、音楽的にどうなんだと思ってしまいます。お互いやりやすい状況を作ってこそ、“バトル”は成り立つと思うんですよね。ただの腕の見せ付けあいでは音楽とは言えません。お互いを引き立て、お互いに対等に音楽の会話をしてこそ、素晴らしい状況が生まれると思うのです。その意味で自分は、このCDに早い時期に出会っていて良かったと思っています。何よりこのCDが素晴らしいのは、お互いのテクニック的な部分もそうですが、こういった雰囲気のエッセンスが所々で感じられる…、そういったライブが見えてくるからでしょう。

 普通に聴いても十分素晴らしく、そして面白いCDなのですが、こういった音楽的(勉強的)な部分、しかも、自分もミュージシャンを目指す立場としても、しっかりと聴けるというのが、奥が深いCDだなと思いましたね。ピアノでジャズのデュオライブなんて、当時として(1978年録音)も目新しかったのではないでしょうか。企画も企画ながら、大成功に終えていたハービー・ハンコックとチック・コリアには、今でも頭が下がる思いです。
 ついでに、このCDのツアーでは日本にも立ち寄ったらしいのですが、その場所とはなんと、東京武道館(!)…ジャズでデュオで、かなり異例な感じもしますが、これは流石だと思わざるをえませんね…。

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好きなCD紹介 5.
 忘れた頃にやってくるこのコーナー、2ヶ月ぶりの『好きなCD紹介』…です。今まで大体、このコーナーでは自分の好きなピアニスト達のCDを紹介してきましたが(例外もありましたが…)、今回はその中でも自分的に頂点に君臨する、オスカー・ピーターソンというジャズピアニストのCDを紹介したいと思います。

   まだ彼らも若いです…   写真にも年期が感じられます

 オスカー・ピーターソンの黄金時代と言われたピアノトリオ(ベース…レイ・ブラウン、ドラム…エド・シグペン)に、ミルト・ジャクソンというビブラフォン奏者を交えた、『Very Tall』というCDです。…とは言うものの、実はこれ、そんなに有名なCDではありません。では、何故これを紹介したかというと、自分が物心付いて初めて聴いたジャズのCDだからです。

 オスカー・ピーターソンはカナダのモントリオール出身で、生まれは1925年ですから、今年でもう81歳になっています。しかし、今でもたまにCDを出したりライブを行ったりと、もう奇跡としか言いようがないジャズピアニストでもあります。
 超絶、技巧派と言っても良いくらいのテクニックの持ち主で、あんな大きい手でピアノの鍵盤を転がしていく様は、見ていてため息しか出てきません。しかし、バラードを弾いている時の繊細なフレーズも捨て難く、もう、聴いてて“完璧”という言葉しか浮かんできません。
 その中でも、このCDは大人な雰囲気というか、割りと静か目な雰囲気を持った内容のものとなっており、大変聴きやすく、オスカー・ピーターソンのレベルの高さを改めて感じられる作品にもなっているのです。しかし、当然初めて聴いた当時(高校1年生ぐらいでしたか…)には、そのような事は思うべくもなく、オスカー・ピーターソンはこういう人なんだ…ぐらいに思っていました(それでも、相当凄い人だとは思わざるをえませんでしたが…)。
 とても上品で(そしてシブい)、よく高校生の自分がこんなのを聴いていたなと思いますが、とにかく今でもお気に入りのCDになっています。やはりヴィブラフォンが良いアクセントとなっていて、これがこのCDの持つ、特徴的な雰囲気の決め手になっているのだと思います。
 それでいて、オスカー・ピーターソンのピアノは実に良い所で出てきたりしていて、聴けば聴くほど奥の深いCDだなとも思ってしまうのです。確かこれは、父親が買ってきた物だと思いますが(父親も同じく、オスカー・ピーターソン好きなのです)、これは感謝すべき事なのかもしれませんね。

 ところで、オスカー・ピーターソン自身は好きですが、別に、彼のスタイルを自分がやっていこうとかは思っているわけではなく、ピアノのフレーズにしても、あまりここからは参考にしてこなかった気がします。むしろ、他に参考にしているピアニストの方が多いとは思うのですが、何故だか、自分の中で王者に君臨するピアニストは、他でもなくオスカー・ピーターソンなのです。
 きっと、自分の中で彼は別格の域に達しているのでしょうね。そこまで思わせてくれるオスカー・ピーターソン。とにかく今は、長生きして欲しいという気持ちでいっぱいです。何年か前に、ブルーノート東京に1回だけ見に行った事がありましたが、凄い!…とか、上手い!…とかではなく、ただただ、幸せにさせてくれた…という感じのライブでしたから…。

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好きなCD紹介 4.
 異例の2日連続“好きなCD紹介”です(笑)。今までジャズのCDばかりを取り扱ってきたので、ここで少し趣向を変えまして、今回は『うたううあ』を紹介します。

   平仮名で“うたううあ”です   ほとんど知ってる曲だと思います

 これは、2003年4月から2005年3月までNHK教育テレビで放送されていた、小学生1、2年生向けの音楽教育番組『ドレミノテレビ』で流れていた曲が収められているCDで、歌のお姉さんとしてボーカルをUAが担当しているものです(この番組では“ううあ”になっていますが…)。
 取り扱う曲は“もりのくまさん”、“マーチングマーチ”、“うみ”、“手のひらを太陽に”…等など、子供の頃に歌ったことのある曲ばかり。これをそのままやるのではなく、かなり(自分ではそう思う)格好良いアレンジで演奏されています。そして、これらを歌い上げるUAが本当に素晴らしいです。
 聴き慣れた曲ばかりだし、自分も子供の頃何回も歌っていた曲なのですが、歌い手が変わるだけでこんなにもイメージが変わるものなのかと…。そう思ってしまいます。
 確かに、“童謡、愛唱歌”などは子供達にも(授業として)よく聞かせますが、これらをそのまま「童謡なんだよ」と教えても、肩が凝ってしまいそうな気もします。しかし、ここでのUAは本当に伸び伸びとしてるというか、これらはUAの曲か?と思わせるほど独特で、そして開放的な仕上がりになっているのです。

 とにかく先入観なく聴いてほしい1枚です。これを見て育った子供達は、さぞかしセンスの良い大人に育つのではないかと思ってしまいますが、言い過ぎでしょうか(笑)。また、普通に番組としても結構面白かったんですよね(今の自分の視点で見ても)。自分が子供の時に、こんな番組を見てみたかったものです。
 HPも面白かったので、興味のある方はぜひ覗いて見てください!

 ☆ドレミノテレビのHP…http://www.nhk.or.jp/school/doremi/

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好きなCD紹介 3.
 前回から既に5ヶ月くらい経ってしまっていますが(月日が流れるのは早い)、そろそろこのコーナーも動かなければなりません。ということで、本当に久しぶりの“好きなCD紹介”です。
 今回は、これも自分の好きなピアニスト(特に大学生時代は入れ込んでいました)、ハービー・ハンコックという人の『Flood(洪水)』というCDです。これは1975年に行われた日本公演でのライブで、当時のハービーの集大成とも言える仕上がりになっています。
 彼はアコースティック・ピアノも、エレクトリック・ピアノも、シンセサイザーも扱う人で、ジャンル的にもオーソドックスなジャズからファンクまで(というか、70年代のジャズ・ファンクブームの第一線にいたと言っても良いです)やっているのですが、このライブ版ではどちらも入っており、また、やっている曲も今までのCDからの代表曲ばかりなので、1枚でハービーを知りたい…という人には打って付けだと思うのです。

   なかなかサイケデリックなデザインです   今までのハービーの代表曲が並びます

 しかし、ただの“ベスト版”的なライブ・アルバムではありません。最初の2曲はアコースティック・ピアノで演奏されるのですが、1曲目の Maiden Voyage は5分以上のソロピアノで始まり、バンドインした後のアレンジがまた新鮮ですし、その後続けて演奏される Actual Proof という曲は、元々エレクトリックの編成・楽器で収録されていた曲なのですが、このライブではアコースティック・ピアノで演奏されているので、また新らしい気持ちで聴き入る事ができるのです。
 つまり、今までのハービーの作品を聴いていた人でも十分楽しめる内容になっているわけです。というか、特に2曲目の Actual Proof に至っては、自分的にはハービーのベスト・ソロ(パフォーマンス?)なんじゃないかと思うくらいテンションが高く、とにかく凄い演奏です。やhり自分はアコースティックの方が好きなんですかね。
 もちろんこのアルバムを聴いて、他の初期のアコースティックの作品や、最近のヒップ・ホップ調なものを聴いても良いかもしれません。自分の場合、先に聴いたのはアコースティックの作品ばかりだったので、このCDの時代の作品(いわゆるファンク調の作品)と比べると、どうしても初期の方に軍配が上がってしまいますが、逆の聴き方も面白いかもしれませんね。
 アコースティックのハービーも良いし、ファンキーでグルービーなハービーも良い。こう思わざるをえない感じでしょうか。そういえば、外国のCD屋でもこのアルバムが売っているのを見た事があります(日本版しか無いですから、向こうにとっては輸入版になるわけですね)。このアルバムは外国ではあまり知名度が無いらしいですが、なんか微笑ましかったですね(笑)。

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プロフィール

竹内

Author:竹内
1980年1月29日生まれのO型。
3歳からクラシックピアノを始め、
高校ではジャズに目覚め、大学では
バンドも経験する。現在は関東を
中心に、ライブハウスやホテルの
ラウンジ、レストラン等で演奏を
行っている。また、写真好きが興じて
簡単な写真撮影の仕事もしている。
…そんな29歳です。



次回のリーダーライブ

2010年2月7日(日)
外苑前 Z・imagine
Open…18:00~(予定)、
1st.…18:30~、2nd.…20:00~、
Charge…2700円(ドリンク別)
(Pf)竹内大輔
(B)池田暢夫
(Ds)佐々木俊之



竹内大輔トリオCD発売中(試聴可)!

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